『脳裏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
昔好きだった人との思い出がずっと脳裏に焼き付いている。
忘れたくて、思い出を剥がそうとしてもずっと残ってるんだ。
もう思いださせないで。
寂しくなるから。
脳裏に焼き付いているのは
人の見苦しい断片だ
この世の中は美しくも醜くもある
人はまだ歴史の初めにある
長いスパンで考えて
孤独の美徳を見出すことも
生きる道だろうと思う
私は馴れ合いが得意ではない
けれども だからこそ
寂しい
寂しい事も生きる道である
脳裏
しばし休業中です、知ってました?これのうりって読むんですよ?
私の脳裏には今でも元カレくんとの記憶が焼き付いてる。
元カレくんと出会った場所。告白されたときの場所。初デートの場所。最後のデートの場所。別れた場所。
これ以外にも仕草とか好きな食べ物とか全部覚えてる。
別れてからもうすぐ1年経とうとしているけど未だに元カレくんとの記憶を忘れることが出来ない。
私の前に元カレくん以上の人が現れるわけないよ。
もう一回だけでいいから会いたい。
会いたいっていう理由だけで死んだら元カレくんに
怒られちゃうかな?
#16 「脳裏」
今日バイトで社員さんから「注意」と「アドバイス」の中間くらいの指摘を受けた。
次から気をつければどうってことないことなのに、シフトが終わって家に帰ってきてからも何度も何度も頭の中で反芻される。その時の社員さんは口調も表情も柔らかかったし、指摘された内容も大したことないものだったのに、脳裏に焼き付いて離れない。
これがなぜなのかは分からないが、こういうことがたまにある。随分前に受けた注意が突然鮮明に思い出されたり、他の人が全く気にしないような注意を深く気にしてしまったりする。
嫌な記憶はすぐに消えてしまえばいいのに。楽しい記憶や嬉しい記憶だけで満たされたい。そう思えば思うほど苦い記憶はこびりついて消えていかない。
些細なことで、まるで自分を丸ごと否定されたかのように傷ついてしまう自分が情けなくなってくる。「そんなことで落ち込んでるの?」とか「甘えるな」とか言われるのが怖くて、落ち込んでいる様子を家族や友達に見せることはせず、基本的に自分ひとりで抱え込んでしまう。それも私の悪いところだ。お風呂に入って声を殺してひとりで泣いたり、ベッドに入ってから静かに枕を涙で濡らしたり。
誰かに助けを求められる人になりたい。
ちょっとやそっとのことでは動じない強い心を持ちたい。
暗い記憶が埋め尽くされるくらい、明るい記憶を増やしていきたい。
脳裏とは、頭の中、心の中という意味らしい。
昔の方は「脳裏に浮かぶ」「脳裏をよぎる」など、表面的には見えないけど、確かに頭蓋骨の中で感じる感覚を、表面的には見えないから「裏」と名付けたのだろう。
見えない部分を「陰(影)」や、ストレートに「脳内」や「脳中」ではなく、「裏」と表現したところに、日本語の奥深さを感じる。
「内裏」とか、「裏本」とか、「裏の組織」とか、「裏の意味」とか、なんか「裏」ってエキゾチックでセクシーな響きあるよね?
以上、にわか日本語フリークの独り言でした。
「脳裏」
頭の中は色んな思いが詰まっている。
例えば「悲しい」「辛い」「幸せ」「楽しい」こうゆう思いが沢山詰まっている。
でも思いはみんなそれぞれ思っている。
心のバランスを崩した。
理想と現実のギャップに耐えられなくなった。
頑張っても頑張ってもその差は埋まらない。
もう心のエネルギーは枯渇しているのに、
それでも頑張れと自分を励まし続ける。
もう、サポートすらしてほしくない。
いずれ頑張らなければならないという現実を引き寄せるから。
サポートは、もはや重荷でしかない。
いいんだよ、やめちゃいな、そんな事より遊ぼうぜ
そんな風に気軽に聞いてくれる人はいない。
相談先はいつも真面目で、いい加減な事を言ってくれない。
それがさらに私の首を絞める。逃げ道がなくなる。
それは希望の光に導いているように見えて、
私に絶望感を抱かせる。逃げられない。逃げられない。
この現実から逃れるには、どうしたらいいの?
「脳裏」
今でも強く脳裏に焼き付いている記憶
彼女が死のうとした時…
物音で目覚めた僕はすぐその部屋に行った
彼女は無事だった
その安堵と後から襲ってくる恐怖で
初めて彼女の頬をたたいた
やめて欲しかったからだ
彼女の辛さや苦悩には向き合いもせず
気付いたら頬をたたいてた
悪いのは彼女じゃない
向き合おうとしなかった僕だ
たらればになるが
あの時、本当に危険を察知して
彼女に寄り添っていれば…
今の状況は少しは違ったのかな?
でも、もう遅い
彼女の命の期限はすぐそこだから
ふと思いうかぶものがあればそれは好きのシルシなんだとかなんとか。
すっかり脳裏に住み着いたその人。
今日も幸福と憂鬱がよりそってくる。
〚脳裏〛
きみの心はどんな色?
僕の心は黄色ってところ。
どうやって色を知るかは、きみ次第。
人それぞれ異なる意見を持っているから脳裏に焼き付いてるのも勿論異なるよね。良いこと悪いこと両方脳裏に焼き付いてることがあるけど残っていることが何かの原動力になるといいな。
「脳裏」
ヒリヒリと痛みを感じた気がしたくらい、あの人が焼きついている。決していい思い出では無いのに。消えてはくれない。動揺を隠すように右手で左腕を掴み、力を込めた。
「恋愛ですか〜。もう懲り懲りって感じですね。」
表情もきっとうまくできていない。逃げるように別の話題を振って、その場ではことなきを得た。けれど、ふと思い出しては辛くなる。時間が解決してくれるとは言うが、人間の頭というのはそう簡単にできていない。匂い、音、見覚えのある全てでかさぶたになって治りかけていたそれを掻きむしってしまう。
「…早く、忘れたい。」
逃げるように入った給湯室の壁にもたれかかるように膝からしゃがみ込んだ。視界がグラグラしている、気がする。早く、早くここから逃げ出したい。
【脳裏】
脳裏に浮かぶのは
幸せなことだけがいい
悪いことなんて
ひとつもないといい
………脳裏
コーヒーを飲む
姿勢を正しストレッチをする
メイクをしピアスをする
日光を浴び自然を香る
私は私が大切だと私に伝えるためのこと
脳裏といえば焼き付く
焼き付くといえば目
目といえば歯
歯といえば笑み
笑みといえばこぼす、溢れる
笑みが液体だと思われていることがなんだかおかしい
おかしいという言葉に
「可笑しい」が振られるのもなんだかいい
脳裏
わたしの脳裏にはいつもあなたがいます。
いつもは気持ちを隠していますが、
本当はもっと話したいです。
あなたの想い人は一体誰なんでしょうか。
喉から手が出るほど羨ましいです。
あなたの脳裏にいるのは
わたしがいいなぁなんてね。
お題 : 脳裏 #55
人生で初めての演劇。
初心者なのにも関わらず、主演を演じることになった。
劇自体は嫌いではなかったし、自分でない誰かを演じることは好きだ。
劇をするにあたって、演じる人の行動と心理を書き出して、その人の一生を作ってみた。
たった30分前後の劇だけど、それをすることでより良い物が作れるならそれで良かった。
何度も自分で書いたものを読んで、読んで、読み込んで、普段の日常生活でも演じた。
それだけなら、よかったんだろう。ただの熱心な人だから。
だが、それを全員に強要してしまった。
こうするのが普通。こうしないといけない。
こうしない意味が分からない。
そんな文言をこれぞとばかりに並び立て、誰にも反論する隙を与えないまま、自身の理想論だけを語り続けた。
その結果得たのは全員の顔に映る冷めた目と、自分の中に残る空虚感だけだった。
それでも、それを忘れるためだけに劇に没頭した。
リハーサルはとてもうまくいった。
それでも納得していなかったから、さらに突き詰めた。
そして、最高のコンディションの当日。
劇はセミの鳴き声から始まった。
セミがなく初夏の頃。
雲一つない青空で、見失った夢を見つける。
そんな物語。
だけど、その物語を演じられなかった。
納得がいかないんじゃない。
ただただ本当に劇がグダってしまった。
劇が終わった瞬間、誰一人拍手をするものはいなかった。
このために頑張ってきた。
誰よりも頑張ってきた。
それでも、本番当日。
皆の顔が脳裏によぎった。
理想論を語ったあの日。
皆がした冷めた目を。
あんなに好きだった劇が、今はもう嫌いだ。
自分のせいで潰してしまったから。
初夏、セミが鳴いている。
それでも、物語のように失った夢を見つけることは出来ない。
今も、これから先も。
脳裏という言葉がどういうものか、思いつくのは理性や思考の隙を縫って不意に現れる記憶や閃きといったところだろうか。
最近私の脳裏に浮かぶのは昔の様々な記憶である事が多い。それは良い記憶であったり何てこともない記憶である事もあるが、大抵が厭な記憶である。
いつかそういった記憶も懐かしい、という感覚だけになるだろうか。だとしたらそれは何年後、何十年後なのか。二十年近く経過した今でも未だ芯では許せていないのだから、もしかしたら一生許せないのではという気がする。
【脳裏】
君のことを思うと手が震えてしまう。
なんでだろう。考えても分からない。
“恋”だなんて、絶対に認めたくない。
だって今の関係が一番良いんだから。
それでも君のことを考えると胸が高鳴る。
隣に立ちたい、なんて思ってしまう。
なんて人、身近にいませんか?