脳裏』の作文集

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脳裏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/10/2023, 9:15:48 AM

ようこそお越しいただきました。
 ここは脳裏焼付サービスです。

 脳裏に焼き付いた景色がないから、仲間にハブられそう
 今際の際に思い出す光景がないと格好がつかない
 今脳裏に焼き付いている物が気に入らない

 そんなお悩みがある方に対し、我々はお手伝いさせていただいております。

 皆様に人気があるのはコチラ
 紅く染まった秋の山です
 情緒があって良いと評判です
 他にも桜やヒマワリなど花がある風景も人気です

 おや、あまりお気に召されませんか
 でしたら動物などどうでしょう
 子猫や子犬を希望される方も多いんですよ。

 他にも車や神社などの人工物
 変わった所ではミドリムシの人もいましたね
 流石に、あれはよく分かりませんでしたが

 ああ、もしここにないものがご希望であれば写真や動画をお持ちいただければ、割高にはなりますが焼き付けることもできます
 そういった方は家族や恋人のものを持って来られます
 中には好きなアイドルを焼き付ける方もいますね
 もちろん秘密厳守致します

 えっ、止める、ですか?
 焼き直しできるとはいえ、高くないお値段ですからね
 よく考えるのも良いでしょう
 大丈夫です
 気にされることはありません
 実際、初回は悩まれて見送る方も結構いらっしゃいます
 こちらカタログになります

 ご検討なさってっから、またご来店下さい
 またのお越しをお待ちしております

――――――――――――――――――――――――

 俺は自分が殺した男の前に立っていた
 俺は他人の心を読むことができ、特に死ぬ間際に見せる脳裏に焼き付いた光景を見るのが大好きだ
 十人十色とよくいったもので、その光景はバラエティーに溢れている
 しかし、この男の脳裏に焼き付いた光景は、理解不能だった

 まず脳裏焼付サービスってなんだ。
 どこに需要があるのか
 それで焼き付けて満足するやつがいるのか
 この男の脳裏に焼き付いた光景が、その人生で数少ない女性(店員)との会話というのが悲しすぎる
 というかこれ会話じゃないだろ
 あと、その女性店員の笑顔は営業スマイルだぞ

 くそ、モヤモヤする
 心を読んでこんなに気分になるのは初めてだ
 
 なにか気晴らしをしなければ
 また誰か殺すか?
 そう考えながら歩いている間、ずっとさっきの光景が頭に浮かび続ける
 もしかして、あのしょうもない光景が脳裏に焼き付いたのだろうか

―今脳裏に焼き付いている物が気に入らない
―そんなお悩みがある方に対し、我々はお手伝いさせていただいております。

 俺は目を閉じて熟考し、決断する
 行こう、脳裏焼付サービスへ
 この脳裏に焼き付いた光景を消しに―

11/10/2023, 8:51:18 AM

まただ。
また彼女の夢を見て目が覚める。あの泣いている顔が脳裏から絶対に離れない。無理もない。泣かせたのは、俺だから。
寝室を出てキッチンへ向かった。1杯の水を飲む。思った以上にうなされていたらしい。少し汗をかいていた。
いつまでこんな夢を見るのだろうか。彼女との思い出は素晴らしいものばかりだったのに今じゃ悪夢と化して俺を苦しめる。あの時どうすれば正解だったのか。そんなこと今考えても、なんの意味もないのに。
携帯を操作して彼女の連絡先を表示した。例えば今この番号にかけて相手が応答したとして。俺は何を伝えれば良いのだろうか。ごめんも愛してるも、そんな言葉はきっと彼女は欲しくないだろう。そう考えたらもう連絡をすることは許されないことだと分かった。これ以上苦しませないで。脳裏に焼き付いた泣き顔の彼女が俺に訴えた。だから大人しく携帯を手から離した。
窓から白い月が見えた。間もなく夜明けだ。今日も熟睡できなかった。いつになったら、思い出から縛られることなく日々を送れるのだろうか。
いつになったら、君を赦すことができるのだろうか。

11/10/2023, 8:43:18 AM

【脳裏】
何が自分を動かしているか考えてみた

いつもはギリギリにやる提出物を
たまに急にやろうと思う

勉強も、いつもは夜にやるのに
たまに急に昼やろうと思う

急にハッとなってやらなきゃいけない感じになる。
何にハッとなっているのか、何を急いでいるのか
自分でもよく分からない。

唯一分かるのはいつも決まって勉強面だ。

確かに勉強は大切だし、
提出物も事前にやるのがいいと思う
でも、急にハッとなるのが分からない。

何がハッとなるのか

――――――――無意識のうちに脳裏に写るもの

11/10/2023, 8:42:32 AM

二歳の時、迷子になった。
家から勝手に出て歩いていたところを
親切な人に警察に連れてってもらったらしい。
母が迎えに来た時はもらったお菓子を食べながら
「お母さんも来たの?」と言ったらしい。
当時を知る人に後々まで笑い話として語られていた。

不思議なことに、その場面の記憶がある。
おそらく皆の話を何度も聞かされて
後から作ってしまった記憶だと思うのだが。
待たされていた部屋の明るさ、血相を変えた母の到着。
いまだに脳裏に焼き付いているのだ。
作られた記憶がこんなに鮮やかなものだろうか?

脳ミソって面白い。
ま、こんな器用なことが出来るなら
無かったことにしてほしい記憶の方を
処理してほしいんだけどな。

11/10/2023, 8:40:55 AM

目の前が真っ白に光って体が浮いた

自分がどうなっているのかわからなかった

ただ地面の感触がしなかったから

あってはならない状況なのだなとは理解した



以外にもこういう時

パニックに陥らないようで

「 死ぬのか。」

それだけを明確に悟った。



脳裏を過ぎったのは家に居るだろう

愛しい猫、きなこだ

きっと自分は死ぬ。

1人にしてごめんね、きなこ

11/10/2023, 8:34:33 AM

黄金色に揺れる足元 ほんの少しずつ確かに冷たくなる空気
塵を含まず、澄みわたる空はどこまでも広くて
淡い青色のような、沈みかける太陽に反射してほんのり茜さす東
夕日に焼けて赤く照らされるそのすぐ上に、じんわりと夕闇が広がる西
つい数分前に見た東の空は、いつの間にか深い藍色のベールに包まれていた

それはわたしの脳裏に焼き付いてる、秋の狭間の時間


『脳裏』

11/10/2023, 8:14:09 AM

脳裏


頭の中が忙しい。
溢れる情報、不安、やるべきことのetc.
いろんなものがずっとぐるぐる回っている。
もういっぱいなんだけど。

やる気とか、集中力とか、根気とか、大事なことが損なわれている。

クリーンアップが必要だ。
ああ、頭の中身をどこか別のところに保管できたらいいのにね。



#83

11/10/2023, 8:03:31 AM

幼子がちり紙をちぎったような雲が浮かぶ晴天
青々とした木々が並び生を謡う森林
中心に咲く湖は陽の光をチラチラと見送り輝く

白い柔肌は陶器と例えるには血色が良く
空気を撫でる無数の翼は鳥と例えるには味気ない
反射する光に混ざる白銀の髪が風に撫でられ靡く度に

私は彼に向けた感嘆たる吐息を零してしまう

男性にしては女性的な
女性にしては男性的な
中性的な容姿からのびる純白の翼は

彼を天使と呼ぶに相応しい程に美しい

『ボクが美しいのは認めるけど…水浴びしてる様を見つめられると居心地が悪いよ』

困ったように眉を寄せながらため息を着く
己の鼓膜を優しく刺激する声は鈴のよう
いや、風鈴の方が合っているのかもしれない

シャウシャウと水面を揺らしながら
水浴びを終わらしたと湖に見送られる彼に一言を

『ジロジロと見られながら水浴びをする趣味は無いからね』

返ってきた言葉にぐうの音も出ない
美しいものをずっと眺めていたいなんて願望は
美しいものがあって初めて浮かぶもの
その“美しいもの”が拒否を表したのなら己は申し訳なさそうにするだけだ

『そんな顔をすんなよ、見つめたい程ボクが美しいのは変えられない事実なんだから』

自慢げに話し胸を張る彼の無邪気な笑顔が眩しい
翼を多数有する“多翼族”の彼はその希少さと美しさを理由に鑑賞奴隷として貴族間で人気の種族だ
現代となっては奴隷解放令もあり何人もの貴族が血涙を流しながら手放したが
その気持ちも分からなくもない

それ程に美しい少年が自分の視界で感情を見せ
身体を見せて言葉を連ねる
出会い全てが偶然と言えどもその存在をこの身に焼き付けたいと願うのは人の心が無いのだろうか

『いつまでボーッと見惚れてるんだ、行くぞ?』


お題:脳裏
作者:M氏
出演:クル・I・ルー


【あとがき】
創作種族を出演させた酔っ払いです(今酔ってるからあとがきちゃんと書けないのでいつか書き直す)

11/10/2023, 7:51:32 AM

@脳裏

僕は君が嫌いだ。
校庭を楽しそうに走る君も。
手を挙げて元気に発言する君も。
クラスをまとめている君も。
ちょっと悪ふざけをする君も。

僕なんかに優しい君も。

僕は君が大っ嫌いだ。


嫌いなのに、
君の泣く姿が脳裏に焼き付いて離れないのは、
きっと君が僕にちょっと意地悪してるだけ。

嫌いなのに、
君のことを考えてしまうのは、
きっと僕の心の中が君で侵されてしまっているだけ。

嫌いな君をあの時守ったのは、
僕の中の正義が君を守りたいと言ったから。

僕は君が好きじゃない。
君の笑顔も、
君の涙も、
僕が守りたかったもの全部を持って逃げちゃったから。

11/10/2023, 7:31:09 AM

脳裏







 最近、ストーカーに悩まされていて、今も後ろにいる。

 どうしよう、この辺りにある家は、全校生徒からイケメンと言われている先輩の家しかない...
やましいことは考えずに、簡単に事情を説明して、今日は泊めてもらおう。


         ピンポーン


 私はスマホに書き込んでおいた文章を見せる。
すると先輩はすぐ家に入れてくれた。
お礼は明日の休みに何か買って渡すことにしよう。

 先輩の家に入った途端、足音は聞こえなくなった。
彼氏と間違えたのだろうか?
そう考えた瞬間口角が上がってしまって、咄嗟に口を隠した。

 先輩の家にいる間は一緒に課題をやったりゲームをしたり。
お風呂も貸してもらった。途中お風呂で鉢合わせるハプニングがあったが...気にしないでおこうかな。
ご飯も先輩が作ってくれた。すごく美味しかった。

 後ろからついてくる人。まるで父親のようだった。
その恐ろしい記憶が、私の脳裏に浮かんで、私は涙が止まらなくなってしまった。

涙を止めなきゃいけないのにと思っていると、先輩が私を抱きしめた。
私は不安から安心に変わり、思わず抱き返してしまった。

 ようやく落ち着いたところで、さっきの状況を思い出してしまい、顔が赤くなる。
何故抱きしめたのかを聞くと、先輩にはお姉さんと妹さんがいるようで、妹さんが泣いている時はいつもお姉さんがこうしているようで、お姉さんを真似して私を抱きしめてしまったそう。

「先輩の家族とか恋人だったら幸せだろうなあ...」

と、思わずこぼれてしまった。
私の発言に先輩はみるみるうちに顔が赤くなっていった。
意外な一面を見れて嬉しかった。


 またストーカーされるのが怖かったので、土日も泊めてもらうことにした。


先輩とベッドの譲り合いになったけれど、
「先輩からのお願い!ね?」
と言われ負けてしまった。上下関係には逆らえない。

ベッドからは微かに先輩の匂いがする。
その匂いに包まれながら、私は眠りについた。

───────────────────────


 朝起きると、リビングからいい匂いがした。
先輩が朝ご飯を作ってくれていたのだ。


「ご、ごめんなさい!つい安心して遅くまで
 寝てしまいました...」

申し訳無くてそう言うと、先輩は

「あはは!いいのいいの!寝れてなかったでしょ?
 クマ、すごかったから。良かった。」

と優しい言葉をかけてくれた。
そこで私の心は先輩に撃ち抜かれてしまった。

やましいつもりはなかったのに...!どうしよう?!なんて思い先輩に視線を向けると、先輩がテーブルから手招きしていることに気付いた。

「すみません気付かなかったです...
 今行きます!!」

と返事をし、先輩とご飯を食べる。

 先輩は私に気を使って量を少なくしてくれたようだった。おかげで完食することができた。

 先輩が食べ終わった時、今しか誘うチャンスはないと思い、

「先輩。お礼がしたいので、今日どこかに
 行きませんか?あと、家に部屋着を取りに行きた
 くて。いいですか?」

心臓をバクバクさせながらも平静を装った。
先輩は

「えーお礼とかいいのに!でもまたストーカー
 されたら大変だと思うし...行こっか!」

「やった!!!」
(ありがとうございます。買い物に行きたいんですけど...いいですか?)

やばい、心で言おうと思っていたことと反対になってしまった...!

「ええっと、その、心の声と反対になっちゃって...
 ごめんなさい...!ありがとうございます。買い物
 に行きたいんですけど...いいですか?」

「あはは!面白い!いいよいいよ!行こ行こ!」

「でも私今制服で...」

「姉ちゃんの部屋に服あるけど...着てく?」

「え、いいんですか?ありがとうございます。」

「じゃあ服取ってくるから待ってて!」

「え、いやいや私が行きますよ」

「じゃあ一緒に行こっか」

と言われ、一緒にお姉さんの部屋まで行くことになった。
 先輩は誰かに連絡をとっている。連絡が終わって部屋の目の前まで着いたその時、扉が一気に開く。

こんな美しい人存在するのか疑うほどの美人さんだった。

「美人で綺麗...可愛い...!!」

「あら、ありがとう!あなたもすごく
 可愛いじゃない!!!」

「へ...ありがとうございます...?」

「ちょっとこの子借りるわよ!!」

「え"っ?!ちょっ、え"っ?!」

 私は美人さんに部屋まで連れていかれた。きっとこの部屋は先輩のお姉さんの部屋だ。
白で統一されていて、私の理想の部屋とすごく似ていた。

 美人さんは一生懸命に服を選んでいる。

「素敵な部屋...先輩のお姉さんのお部屋、私の
 理想の部屋にすごく似てます。」

と言ってみる。すると美人さんは

「あら、本当?私もう高校生じゃないから
 一人暮らしでこの部屋もう使わないのよね...
 使う?」

今の発言で分かった。この美人さんがお姉さんだ...

「え"っ、もしかしてお姉さん...??
 よく見ると先輩に似てる...!美人すぎませんか?
 罪です。現行犯逮捕案件です...」

「褒めても何も出ないわよ...」

なんて会話をしながら、お姉さんは服を選んでくれた。

「はい、OK!で、あと髪巻いて完成!」

「こんな感じのコーデしたことなくて...!
 ありがとうございます!」

「いーえ!デート、楽しんでね!」

「でっ、でででで、でーと?!?!?!」

「あれ?デートじゃないの?でもまあいいかしら!
 これであの子のこと落としてこーい!!」

と言われ、お姉さんに手を引っ張られリビングへ向かった。
お姉さんはどう?この子可愛いでしょ?と言わんばかりの顔で先輩を見る。

「...何そのドヤ顔。そんなこの子可愛いでしょ
 アピールしなくてもいいから。」

よく考えてみると先輩はみんなに冷たいけれど、私には優しい時が多いな...

「辛辣〜ひどぉ〜い...さあ、行っておいで!」

「行ってきます!服はクリーニングしてお返し
 します。」

「あ、いいわよ!それいらないからあげるわ!
 上手く着こなしてみてね〜」

「え、!ありがとうございます!がんばります!」

「...行ってきます。」

「幸せにしてあげてね?絶対ね?約束ね?
 分かった?」

「分かってるって!じゃあ!」

───────────────────────

 大きいショッピングモールに着く。
お礼を買う目的で来たんだ。デートじゃないから...

「先輩、欲しいものありますか?」

「うーん...欲しいものかあ...ハンカチとか
 欲しいかも?」

「ハンカチ...!!分かりました。ちょっと
 待っててくれませんか?」

「え、うん?」

急いでハンカチを買いに行く。
学校に持っていくとしたらシンプルの方が良いかと思ったので、シンプルのを買った。

「すいませんお待たせしました...これ、お礼です。
 どうぞ!」

「え...ハンカチ!ありがとう!毎日使う」

「毎日...?でも喜んでもらえて良かったです。」

 その後はどんどん買い物をしていき、16時頃に先輩の家へ向かって私の家に部屋着を取りに行くという感じだった。

 私はお風呂を借りて部屋着に着替える。
先輩の部屋に戻ると、 今日1日疲れてしまったのか着替えもせずに寝ていた。
寝顔がとても綺麗で、つい頬を触ってしまった。
先輩の体温が伝わってきて温かくて。
私はそこで寝落ちてしまった。


 朝起きると先輩の顔が私の目の前にあった。
私の顔は火照ってしまって、手で顔を覆った。
先輩は私を起こそうとしたらしい。
キスかと考えてしまった私はきっとやばいやつだ...

ゲームをしたりしてあっという間に今日は日曜の夜だった。

「私もう行きますね。ありがとうございました。」

と言い、先輩の家から出ようとすると先輩に抱きしめられた。

「せ、せんぱい...?どうしました?」

「ごめん。このままで聞いて欲しいんだけど。
 俺、一目惚れして。それからずっと好きなんだ。
 俺が言いたいのは...その...
 付き合ってくれませんか。」

「...」

「無理だったら全然いいか...」

「よろしくお願いします。」

「...え?」

「よろしくお願いします!!」

「...ありがとう!こちらこそ!」




     この場面は、私の脳裏に焼きついた。








    ───────フィクション───────

11/10/2023, 7:28:10 AM

夜を拒んだ。
恋仲になってから、幾度か唇を吸っただけの娘の覚悟を。
望んでいないのでは決してない。そんなわけがない。
ただ、眼の前で哀れなほど震えながら袖を引く美しい娘に、この身の欲を曝け出すのは躊躇われた。彼女はまだ、年若いのだから。

『気持ちは嬉しい。……今夜は共に眠ろう。』

安堵……、いや落胆だろう。恥をかかされ、娘は震えていた肩を深く落として唇を噛む。その肩にそっと触れて引き寄せると、彼女の手が私の胸に添えられ腕の中に収まった。
髪の匂いを嗅ぎながら、すまない、と呟く。あまりお側に居られないから、と言う娘の涙声が返ってきた。
……耳が痛いな。すべて私の落ち度でしかない。
大切に、と言えば聞こえは良いが、定まった所属を持たず出歩くことの多い私だ。思っていた以上に、寂しがらせてしまっていた。

『私ではいけませんか。』

そうではない、と即座に答える。
貴女の思う私は清廉で、孤独で、冷徹であるようだがそれは違う。伝わり難くとも、この身の内には恋の熱情と浅ましい欲が確かにある。

『私とて男だ。君を想って自身を慰めたことも有る。』

小さな耳に唇を寄せ、言い聞かせるように囁く。
ばっと此方に向けられた顔は茹だった様に赤く、涙をたたえた震える瞳がいつもの何倍にも大きく見えた。
少し笑って、彼女の鼻へ自分の鼻を擦り付ける。瞼が落ちるが早いか唇を合わせた。啄み、吸って、もっと深くへ。
少しだけでも、君の想いへ沿えるだろうか?
そんなことを思いながら、これまでよりずっと深く、長く、唇を重ねた。


【脳裏】

11/10/2023, 7:23:27 AM

脳裏にはいつも君のことと自分のことがある。

君がもう帰ってこないこと、自分は君に会いたいこと。

会いたいけど誰もが僕を止める。

僕は夢ですら君に会えなくなってしまったんだ。

君は僕を見捨てた?

僕にはわからないけど、僕は君に会いたいよ。

僕はいつも考えてる。

ふとした瞬間死にたいと、脳裏に考えがよぎる。

人通りが多いところでは、頭の中では死にたい連呼。

苦しいから死にたいけど、君たちに会いたいから死にたくもある。

もう一度君の手料理が食べたいと、たまに考える。

11/10/2023, 7:17:53 AM

«脳裏»
最近、恋人の事を考えてしまう。
相手を不運にさせてしまっている。
とかを思うだけで、とても胸が苦しい。
どうしたらいいのか分からなくて、
ずっと脳裏で考えている。
#8

11/10/2023, 6:58:00 AM

【脳裏】


あの時
どうしてやさしい言葉をかけてあげられなかったかなって
ずっとそれだけ

11/10/2023, 5:43:41 AM

何度も浮かんで消えていく、母とすごした日々。

一緒に遊んだ公園。
共に買い物したスーパー。
はしゃいだ温泉旅行。

色んな場所が思い浮かんでは、消えていく。

そして一番記憶に残っているのは、昔暮らしていたアパートのベランダ。

よく洗濯物を取り込む母とベランダに出て、夕焼けを見ていたんだ。


『お母さん、夕日はどうしてあんなに赤く燃えているの?』

「ん?……また明日会おうね、ってお別れをするためじゃない?」

『お別れするため?』

「そう。また明日もあなたに会いたくて、記憶に残って貰えるように、赤く燃えて沈んでいくんじゃないかしら。」

『そっか。じゃあ、明日もまたここで夕日見る!!』

「わかったわ。明日はもう少し、暖かい格好してみようか。」

そう言って母は、先程洗濯し終わった、カーディガンを着せてくれた。
母が買ってくれたお気に入りのカーディガン。

私はそれをえへへ、と笑いながら受け取ると母も微笑む。子供の頃の私からしたら、当たり前の光景だったけど、今思えば幸せな時間だった。

とても優しい母。
虫も殺せず、誰にでも優しくあった母。

私はそんな母が大好きだったんだ。


「美和、」

聞こえてきた声でハッとする。

声の方を見ると、心配そうに私の顔色を伺う夫の姿があった。

「大丈夫か?」

夫の声で現実に引き戻された。

聞こえてくる規則的な電子音。
白い無機質な部屋。
目の前に横たわる衰弱しきった母。

私はしわくちゃの母の手を握り、昔の思い出に浸っていたようだ。

母が苦しそうに呼吸をしている。
電子音の感覚も長くなってきた。
そろそろお別れが近いのかもしれない。


「また明日もあなたに会いたくて、記憶に残って貰えるように、赤く燃えて沈んでいくんじゃないかしら。」


母の言葉が脳裏に浮かんだ。
もしかしたら、母も夕日と同じなのだろうか。

私は母の手を強く握り直す。


『もう、大丈夫だよ。お母さんは私たちの中にずっといるから。』

私の一言に反応するかのように、母の手がピクリと動いた瞬間、

ピーーーーーーー

電子音が終わりを告げた。

私の目から涙がポロポロと溢れる。


『お母さん、またね。』


母の手をそっと母のお腹の上に戻し、優しく撫でた。


#脳裏

11/10/2023, 5:37:03 AM

あの光景が脳裏に浮かぶ

ザーッと耳鳴りがする

目をつぶって深呼吸した

目を開けて光を見る

大丈夫、元気だよ

11/10/2023, 5:34:24 AM

#脳裏


人の頭の中は覗けないけど
どこかで表に出てるよね
知らないうちにね

11/10/2023, 5:24:00 AM

「今鳴いてる蝉は、お前の3年後に産まれた蝉だよ」
「へぇ..」

随分前の水泳の習い事の帰り道の光景。
蝉時雨と異常な暑さの中、
少しだけ塩素の香りがする気だるい午後。
何故か脳裏に焼き付いて離れない。

父は、いい人だったと思う。

11/10/2023, 5:23:42 AM

「脳裏」

 わたしの思い出をとどめてくれている部分
 目を閉じると幸せだった頃を写しだしてくれる
 こんな仕組みを作ってくれた何かに感謝
 いつか忘れてしまうその時まで
 脳裏に焼き付けて

11/10/2023, 5:03:10 AM

脳裏

とあるスキー場。リフトで山の上まできて、目の前はパウダースノー。私の脳裏に浮かぶのは、パウダースノーを蹴散らせながら、カッコよく滑る自分の姿。心が躍る。あ〜なんて気持ちがいいのだろう。
さ〜行くわよ〜!
はい!!ボーゲン、、、。
ドテッと転ぶ。痛い、冷たい!
だから、スキーは嫌いなのよ!
ど〜するのよ!下まで、ど〜するのよ!

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