『胸の鼓動』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
久しぶりに文章を書こうと思って
ここを訪れた。
「胸の鼓動」か。
もっと運命的なテーマが来ると思ってた。
私にとって、ここはそういう場所だった。
私なりにテーマに準えて書こうと思う。
・
私はここが好きだった。
心という曖昧なものが創り出した不明瞭な存在を
形にしようとする人間的な情緒が好きだった。
いつの間にか、
訪れることがなくなってしまった。
書くことに疲れ、読むことに疲れ、
人を感じることに疲れてしまった。
人間的な情緒を感じることができなくなった。
理由は単純で、
余裕がなくなってしまったから、であると思う。
私も少しだけ、大人になった。
感性というものが死ぬのは、
案外簡単なのだということを知った。
怖いと思った。
自分が霞んでいくようで悲しかった。
心臓の音が小さくなるような、
そんな感覚に嫌気が差した。
轟かせたいと思った。
大きな音で、生きていると叫びたくなった。
だから今書こうと思った。
月並みな言葉しか並ばない、
リハビリのようなこの文章を。
・
やっぱりここはこういう場所だった。
拙さもまた、私というものの情緒であろう。
愛すべき不完全さであろう。
胸の鼓動が煩い。
鼓動の速度が上がるに連れて呼吸も小刻みになり、津波のようにヒタヒタと上昇す緊張感、不安に浸水され、私は溺れていく。
嗚呼、自分が壊れていく
小心者な自分にとって
毎日が緊張の連続
人に話しかけるときだって
何て言って良いか
言葉を選んでるつもりだけど
返ってくる返事に
どう返せばいいのか
ドキドキドキドキ
変なことしゃべってしまった日には
ズドーンと落ち込んで
だから、突然かかってきた電話なんて
何を話してるやら
何を言われてるやら
いつの間にか予定が決められて
この胸の鼓動は
緊張なのか
それとも恋か
ああ、次の休みの日までに
何を話せば良いか
考えとかなきゃ
「胸の鼓動」このお題を見て、胸がドックン!とした
ちょうと先日夫とそんな話をしていたからだ
韓流ドラマを見ながら、見目麗しい推しの俳優が画面いっぱいに映し出されると
「胸がキュンキュンする〜」
と悶える私に夫が冷ややかに言い放った
「それを我々世代は胸のトキメキではなく『動悸』と言うんだ」
な、なんて事を!
と思いながらも、思い当たり過ぎて笑ってしまった
そんな、切ないお題に私の胸は動悸、いや、ドクドクと鼓動したのであります
『胸の鼓動』
ドキドキ
トクトク
キュン
まではわかるけど
とぅんくって。
「胸の鼓動」
胸の鼓動
気にもしていなかった
貴方からの新着メッセージ
無感情、無意識、無好意
貴方に対する感度は「無」
それなのにいつの間にか
私が貴方からのメーッセージを待っていた
携帯を片手に「まだかな?」と
貴方に気持ちを寄せていた
お題《胸の鼓動》
それは、わたしを変える四季彩の鐘。
不変じゃない、一秒ずつ変わってゆくんだ。
君と、わたしの関係のように。
弱いのに暴力するのは違うだろ。
バカに見えるだろ。
それでも良いのか?
そう声をかけただけそれなのに
「どこに行った!」
「近くにいるはずだ!」
「絶対に見つけるぞ!!」
今,男数人に追いかけられている。
物陰に隠れた俺はうるせぇよそう思ったが
俺の胸は熱くなっていた。
アイツらが俺を見てる。
体温が上がる。
胸の鼓動が激しくリズムを打つ。
あぁ久しぶりだ。
こんなに熱くなれるのは。
アイツらに喧嘩を売った覚えはねぇが
俺はアイツらに負けるつもりもねぇ。
じゃあ楽しませて
─────『胸の鼓動』
雷に撃たれたような。
そんな、そんな衝撃が私の全身に走りました。
カッと頬が暑くなって、喉も渇いて、眩暈がする。
体の芯がぐらついて、不快感は無いが、平静という感覚は、私の中から抜け落ちました。
一体全体どういうことだろう。
そう首を傾げて、己に起こった異常事態の原因を考えますが、どうやら心当たりは一つしかないようでした。
胸が苦しい。
はち切れんばかりに脈打つそれを、掻きむしるように押さえ付け、私は、目の前に立つあなたを見つめるのです。
『胸の鼓動』
胸の鼓動
胸に寄りかかり鼓動を聞く。とくん、とくん、とっとく、とくん
「ママ、また脈跳ねてる」
そう言うとママは苦笑した。
「しょうがないのよ、そういう心臓なんだから」
貴方は違うみたいでよかったわ。そう言うけど、納得できない。
「お薬飲んだ?」
「ちゃんと飲んでるわよ」
ぽんぽんと頭を撫でられる。不貞腐れながらも、また胸に寄りかかった。あ、また跳ねた。
『胸の鼓動』
私は映画を見るのが好きで、毎月映画館に映画を見に行きます。
映画館で映画を見ると映画に没頭できるし、家で見るよりもドキドキする。
〜胸の鼓動〜
私の胸が高鳴りだした
上手くいくことばっかの恋愛じゃなかったけど
なんなら悲しいことの方が多かったけど
この人は違うそう思える
きっとこの鼓動はそれの照明だ
安心感と楽しさ
その両方が備わっている
きっと私は幸せだろう
好きかタイプかより
自分が幸せかどうかで選ぶ
きっとそれがこの鼓動を保つ方法
仲がいいかどうかより
自分の思っていることを言えるかどうかで選ぶ
きっとその笑顔を保つ方法
はじめてだった
あんなにはっきりと
心臓がドクンという音を聞いたのは
もう少しで届くと思っていたのに
崖から突き落とされたようで
手の震えが止まらなかった
あんなに大きな胸の鼓動を感じるなら
次は
はじめてのよろこびに打ち震えるのがいい
胸の鼓動が高まった瞬間
子供の頃
・学校の窓から大声で好きと言われた時
・県大会がかかる試合の前の時間
・センター試験
最近(大人)
・保護者会の話す前の時間
・研修での発表
・家のローンを契約する時
立場が違うだけで
そんなに子供の頃と大人は変わらないかもしれない
異性で胸の鼓動が高まる瞬間はなくなったが
大人ももっと仕事以外でドキドキしたいな
(不倫したいわけでなく)
胸の鼓動が止まっても人は死なない。
人が死ぬのは「歩み」が止まった時である。
「この中に入れてきたんですけど
蓋、開けますね」
『あぁ、確かに。これは収まりきらなかったでしょうね。初めてですか?』
「初めてです。びっくりしました。」
『そうでしょうね』
そんな会話をして、先生と私は暫くタッパーの中で激しく脈打つ私の心臓を見つめていた。
『で、戻すにしても、同じ感情を持ったままだとまた鼓動が激しくなるので、飛び出してきて無意味なんですよね。元になる感情を落ち着ける事は可能ですか?』
「ある人の事を思うと、激しくなるんですけど、思わずにはいられない状態です。」
『あの、恋煩いですかね?』
「はい、そうです」
『でしたら、サイレントタイプの物を入れますので、落ち着くまでこのまま好きに動かさせてやって下さい』
先生はそう言い、手術は親不知の抜糸よりも簡単に終わった。
タッパーよりも衛生的な入れ物に入れ替えてもらい、そのまま保冷バッグに入れて遅れて出社した。
憧れの君の姿が見えたので、はっと胸に手を当てたが、どくんどくんと鈍い音は机の横にかけた保冷バッグから聴こえてきた。
#胸の鼓動
「鼓動が響く未来」
夜の静けさが辺りを包む頃、明かりを灯した小さな書斎の中で、一人の青年が机に向かっていた。彼の名前はユウタ。小説家を目指す彼は、働きながら夢を追い続けていた。しかし、現実は厳しく、仕事の疲れや生活のプレッシャーが彼を時折打ちのめす。それでも、彼の胸の中には一つの揺るがない鼓動があった。
「自分には何かできるはずだ。」
ユウタはその言葉を胸に刻みながら、キーボードを叩き続けていた。物語の中に描かれる世界は、彼の心そのものだった。夢と現実が交差する物語は、彼自身の人生と重なる部分が多かった。
ある夜、彼は書斎の窓を開け、冷たい風を感じながら立ち上がった。外には満天の星空が広がり、その静けさが彼の心を落ち着かせた。だが、同時に胸の奥でざわつく何かを感じた。
「このままでいいのだろうか?」
今の仕事は安定していたが、彼の心は満たされていなかった。小説家として生きることが彼の夢だ。けれど、その夢を追い続けるには、現実との折り合いをつけることが必要だった。
ふと、彼の頭に浮かんだのは、フランシスという名の男のことだった。ユウタがよく読んだ詩の中に出てくるこの人物は、人生のあらゆる困難を乗り越え、信念を持って自分の道を進んでいた。フランシスの生き様に共感し、彼の強さを自分にも重ねようとしていた。
「彼ならどうするだろうか?」
その瞬間、ユウタの心に一つの答えが閃いた。
翌日、ユウタは仕事の合間に考えていた。今の職場には、確かに不安が広がっていた。会社の存続が危ぶまれ、誰もが動揺していた。だが、そんな不安定な状況の中でも、ユウタは胸の鼓動が強く響くのを感じていた。
「今がチャンスかもしれない。」
ユウタは、仕事と小説、二つの道を選ぶのではなく、両方を融合させる道を模索することに決めた。仕事を通じて現実に触れ、小説を通じて夢を描く。どちらも彼の一部であり、その両方を同時に進めることが、彼にとっての答えだった。
そして、ユウタは新たな物語を書き始めた。仕事の経験を物語に反映させ、そこで感じた現実の重さや葛藤を登場人物たちに託した。彼の物語の登場人物たちも、ユウタのように夢と現実の間で揺れながら、それでも前に進んでいく姿を描いていた。
夜になると、彼は再び小さな書斎に戻り、物語を進めていった。彼の心の中で小さな灯火が燃え上がるように、物語は彼自身の感情を映し出していた。
数か月が過ぎた。ユウタの執筆活動は順調に進み、彼の物語が少しずつ形になっていった。仕事は依然として不安定だったが、それでも彼は迷わなかった。仕事の中で得た経験は、彼の物語に深みを与え、執筆の情熱はむしろ日に日に増していた。
そんなある日、彼のもとに一通の手紙が届いた。それは、小さな出版社からのものだった。彼が送った原稿が認められ、出版の話が進み始めたという知らせだった。
その瞬間、ユウタの心の中で強烈な胸の鼓動が響いた。夢が現実に近づいた瞬間だった。小説家としての道が現実となる兆しが見えた。
「これが、僕の夢への一歩だ。」
彼は静かにその手紙を握りしめながら、これから始まる新たな未来を思い描いた。現実と夢が重なり合う瞬間、それは彼がずっと求めていたものだった。仕事と小説、どちらも捨てることなく、共に歩む道を見つけた彼は、胸の鼓動と共に未来へと踏み出していった。
胸の鼓動
あの高鳴り
高揚感
全身が脈打つような感覚
ドキドキが相手に伝わるような気持ち
宝物を見つけたような興奮
規則的な私を支える音
どれも大切なんだな
胸の鼓動
胸よりも
お腹に手をあてた時に鼓動を感じる気がする
自分のものなのに
自分の意思に関係なく動くそれは
エコーで見た時も思ったけど
別の生き物みたいだった
心臓とか
脳とかって
一生一緒で
生きていく上で最も重要なはずなのに
自分の目で見ることはない
すごく不思議な存在だなって思う
胸の鼓動
うるさい
誰にも聞かれることのない音
あなたと会う度にうるさくなってしまう音
あなたにはこの音が届いていませんか
届いていたら私が隣にいたんだろうな
私の幸せは一体どこにあるんだろう
誰かの音が私にも聞こえるようになりたい
あめ.