雷に撃たれたような。
そんな、そんな衝撃が私の全身に走りました。
カッと頬が暑くなって、喉も渇いて、眩暈がする。
体の芯がぐらついて、不快感は無いが、平静という感覚は、私の中から抜け落ちました。
一体全体どういうことだろう。
そう首を傾げて、己に起こった異常事態の原因を考えますが、どうやら心当たりは一つしかないようでした。
胸が苦しい。
はち切れんばかりに脈打つそれを、掻きむしるように押さえ付け、私は、目の前に立つあなたを見つめるのです。
『胸の鼓動』
9/8/2024, 10:56:49 PM