『胸が高鳴る』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
きみはタランチュラ
だからわたしは踊らなくては。
その瞳に捕まらぬよう、糸にかからぬよう。
その美しく、麗しい毒から抜け出せるよう。
タランテラを踊る。
ただ、
ただ、踊る。
放課後の教室。
貴方が、バレエを踊るのを見た。
今まで見た男性ダンサーで1番美しいかと思うほど、
流れるようなスピンはわたしを魅了した。
狂ったように青春をバレエへ費やすわたしは、
彼へ対する
嫉妬と、嫌悪と、尊敬と、憧れと、羨ましさと、
様々な感情が入り混ざっていった。
一度も声を交えたことはない。
ただの通りすがりだった。彼がこの学校にいることさえ、バレエを踊ることさえ知らなかった。
ただ、立ち尽くすしかなかった。
蜘蛛糸に引っかかったかのように、動けなかった。
「さっきから何見てるの?」
「練習に集中できないんだけど」
柔らかく幼い顔ぶりとは裏腹に、言葉には毒があった。
「ごめんなさい。邪魔するつもりはなかったの。
ただ、あなたの動きがあまりにもきれいで」
拙い言葉しか出てこなかった。
あまりにも心臓が動き回るせいで。
私の荷物をチラッと彼が見る。
腑に落ちたような顔で私をもう一度見た。
「まぁいいけどさ、せめて端っこで見ててよね。」
そういうと、もう一度、最初から踊り始める。
指先が伸びる。
肘が波を作る。
肩が波紋を呼ぶ。
そして指先に戻り、波が押し寄せる。
まるで、潮の満ち引きのような、バレエを踊る彼は
私を疼かせる。
私も踊りたい。
「ねぇ、一緒に踊ってもいいかしら、この曲、つぎのコンクールの課題曲なの。」
「…まぁ、俺に着いてこれるならね。」
足並みが揃う。
この胸の鼓動は、高鳴りは、
期待なのか、
競争心なのか、
緊張なのか、
それとも
恋なのか。
とっくに、蜘蛛の糸は張り巡らされていて、
最初から逃げる方法など、私にはなかったのだ。
【胸が高鳴る】
胸が高鳴る。我ながら珍しいと思う。
震える手で嬢の予約を取った。
2026/03/20
今日のお題 胸が高鳴る
熊のくーちゃんは、自分の住んでいる森の奥深くに、たくさんのお宝が眠っているという話を聞き、冒険をしに森へ行きました。
少し進むと、くーちゃんはお宝が本当にあるのかもしれないと、胸を高鳴らせました。
「もしお宝を見つけたら、僕は億万長者だ!」
もう少し進むと、洞窟のようなものが見えて、胸を高鳴らせました。
「あそこの洞窟の中に、お宝があるのかもしれない!行ってみよう!」
洞窟の中に入ると、急に暗くなって、くーちゃんは怖くなりました。
「どうしよう…もしお宝も無くて、洞窟から出られなくなったら、どうしよう…。」
もうくーちゃんの胸は、さっきのようにドキドキしてはいません。
そのとき、光り輝くものを見つけました。
「なんだ…?近づくと、すっごく眩しい…!」
もっと近づくと、そこにはお宝がたくさんあったのです!
「うわぁ!あの話は本当だったんだ!」
くーちゃんは大喜びで、家に帰りました。
【胸が高鳴る】
君の声を聞くだけで
君の微笑む声が聞こえるだけで
君の優しい撫で声を聞くだけで
君のいじわるを考えてる声を聞くだけで
私の心臓はうるさくなる
顔は見えない
会ったこともない
だけど私は君にドキドキする
君と話していると口角が上がりっぱで
脈が早くなって困るんです
「胸が高鳴る」
何気ないもいつもの朝
いつも通りのつまらない生活
スリルも焦りも無い今日と言う日常
勉学に励み交友を築く
ある時いつも通りの朝に異変が起きた
新入りが来た
その儚げで嫋やかなその髪が揺れた
初めてだった
私は今日何気ない日常で初めて胸が高鳴った
[胸が高まる]
最近あなたと会う時、毎回必ず胸が高まる。
なんでだろう?そんなん単純明快だよ
片思いだよ!でなければ推しかなにかだよ。
高校では恋愛する気無かったんですけどね。
私はすぐ顔にでるのもあって一瞬で分かりますよきっと
良くないね〜wポーカーフェイス練習しなきゃ
胸が高まると声のトーンも上がるし勝手に目で追うし
あなたの一挙手一投足を見てたくなる。そして嫉妬も強い
私が依存しやすいからかな、すーぐ嫉妬する。そんで勝手に病む。最悪な負のサイクルだ。でもあなたと一緒にいるだけで胸が高まってても、心は落ち着くんだよ。
こんなに言ってるけどまだこの高まりが本当に恋心かわかんないんだけどね!ただただ友達に会えて嬉しい!のやつかもしれないからね。だから神様教えて
この胸の高まりの正体を
今日、3/20は春分の日。
または、宇宙元旦の日なんだそうだ。
世界が新しく生まれ変わる日。
新しい自分になるかならないかの分岐点となるとのこと。
今までなにをしようとしても変われなかった自分。
自分の根性の問題もあるかもしれないけれど、もしかしてこの日のため?とか都合よく考えてみる。
今、自分はどうなりたいだろう?
どう生きていきたいだろう?
そう思いながら静かなカフェでこれを書きながら考えている。
自分とはなんぞや。自分軸とは。
変われたらどんな未来になるのかな。
胸が高鳴る宇宙元旦
『胸が高鳴る。』
今、私たち2人は、
とんでもなく小さな世界で生きている。
誰でも出来る、ほんのちょっと普通から逸れた日々。
聞こえは格好良いけど、
実際はたまに2人で学校サボってるだけのこと。
少し遠い神社とか、海とか…。共通の推しの聖地とかも行ったっけな。電車に揺られながら座って、お互いに肩を預けあう時間が何気に好きなの。
いつまたサボるか予定表を見て話し合う時、
電車のホームで人見知りのあんたが
私の服の袖をつかんでくる時、
お揃いのブレスレットを映して写真を撮る時…。
家族とも友達とも親友とも相棒とも、強ち、恋人とも言えちゃうあんたと出かけるのは、毎度、知らない土地へ向かう高揚感も相まって胸が高鳴っていた。
そう。知らない土地へ向かう高揚感も相まって。
いつまたサボるか
手元の予定表を横から覗き込まれる時、
電車のホームで人見知りのあんたが
たまに私の手を握る時、
お揃いのブレスレットを映して写真を撮った後
腕にあるお揃いをやけに嬉しそうに見つめる時…。
この時も胸が高鳴るのは…きっと、
旅行気分の残った熱に浮かされてるから、
きっと、きっと、そう。
あんたがお揃いのブレスレットを見つめる意味なんて考えちゃいけない。家族とも友達とも親友とも相棒とも恋人とも言えちゃうんでしょ?
ダメダメ。
「この距離感が心地良い」なんて言い合ったじゃん。
そうだよ、そうそう。寧ろこれが良いの。
『……末期かなぁ。』
冷たかったブレスレットが、少しだけ熱を持っていた
推しに直接会えると思うと
ドキドキ
何を着て行こう?
髪型はどうしよう?
会えるまでドキドキ
勿論、会ってからも暫くドキドキが続く
胸が高鳴る
朝から部屋に響き渡る胸の高鳴り。
ワタシの胸に搭載されている目覚まし機能で、毎朝ご主人を起こしている。
二年前に、ワタシはご主人のお世話ロボットとして、この家へ来た。
ご主人は優しい人で、ワタシを気遣ってくれたり、新しい服を買ってくれる。
今度の週末は、二人で出掛ける約束をしているからすごく楽しみだ。
「んー……」
布団の中で丸くなって唸るご主人。
その姿が、可愛い。
見ているだけで、目覚まし音が高くなっていく。
もしかしたら、ワタシはご主人にときめいているのかもしれない。
ご主人とワタシが結ばれる未来なんて、あるのだろうか?
そうなったら……もっと毎日楽しいだろうなぁ……。
目覚まし音は高くなり続け、最後にはポンッと胸が弾けてしまう。
どうやら、目覚まし機能が故障してしまったらしい。
「ご主人起きて下さい。朝ですよ」
ワタシは両手でご主人を揺らして起こすことにした。
「んー……ふあ〜〜〜……おはよ……」
ご主人は少し目を開けて、ワタシに挨拶をする。
「おはようございます。ご主人」
ワタシは壊れた胸の目覚まし機能を隠しながら、ご主人に笑顔で朝の挨拶をした。
映画館の照明が落ちた時。
駅のホームに立った時。
くじをめくって広げた時。
ガチャガチャを開ける時。
好きな作家の最新作の最初の一ページ。
ほんの一瞬でも、徐々に込み上げてくるものでも、胸が高鳴る瞬間って、意外にたくさんあるものだ。
END
「胸が高鳴る」
胸が高鳴る……
いやいや、最近
動悸っていいますか
そういうお年頃です。
危なげな つり橋を渡るとドキドキする。
一緒に渡った人に恋してしまう。
そういう、なんとか効果があるかもしれない。
動悸のするお年頃の人々が同級会とかする。
ドキドキする人々は恋におちる……
………だろうか?
もうこれから
遠い日の花火を追いかけようなんて
少しも思わないんだけど
恋ができたら楽しいかも。
あ、そうそう
片思いがいいですね。
片思いのせつなさが なお楽しいのです。
そんな 春。
胸が高鳴る
命短し恋せよ乙女とはよく言ったものだ
端的にいえば私は創作に恋をしている。
文を書くのも絵を描くのも
どれもこれも胸が高鳴るのだ。
最初はただの暇つぶしや気まぐれだった
でも、いつしか自分の考えを整理したり寂しさを埋めてくれる存在になった。
ひとりぼっちを苦痛に思わなくなって
ワクワクする冒険のお話や
フリルやリボンのドレスを着た少女の絵
これからもずっとずっとときめきに囲まれたい
胸の高鳴る方へ
ネコが動く獲物に
反応するように
ヒトである私も
山の中 木々に隠れる
クリの木の葉っぱに
胸が高鳴る
下に散らばる
黒く変色したイガは
秋につややかな実が
ここにあったということだ
自然に実った果実
けっして大きく甘い
わけではない
ちょうだいすることは
ないのだが
私の中で
食べ物を見つけて来た
大昔のヒトが
時折ヒュンと顔を出す
今の結果は
身体が熱く
胸が高鳴る
ことが無かったから
だから
今この現状は
信頼できる直感を無視した
当然の結果
知っていた
何となく
こうなるのでは無いかと
でも
氣付いた時には
既に
後には引けず
前へ進む他なかった
これからは
あなたが伝えてくる
シグナルに
しっかりと
耳を傾ける
「胸が高鳴る」
あの人のくれる言葉が嬉しくて通知来るたび胸が高鳴る
『胸が高鳴る』
新しい一歩を踏み出す
何かが自分の中でシフトする
不安と期待が入り交じり、それでも光の方へと進む
心の中で沸き立つ何かを感じながら
陽射しが明るさを増すにつれて、世界も眩しくなってくる
希望と共に在る人がたくさんいる季節
私にも新しい扉が開いた
本当は元からいつもそばにあったのに、その存在に気づいてなかったのかもしれない
たくさんの可能性に囲まれていることに気づけるか
その可能性を受け取れるか
その道を自分に許し、与えられるか
とてもシンプルなこと
「胸が高鳴る」
人生。
下って上って色々とあるけれど。
これから先が少し見えてきた。
そんな日々。
将来なんて語るには、
歳を重ねすぎた気もするけれど。
これから先の毎日に…
”胸が高鳴る”。
胸が高鳴る
あの人を想うだけで好きが溢れて
胸が高鳴る
これは恋なのか
もっとこの胸の動きに素直になれたらいいのに
あの人を想うだけで
胸が、高鳴る
答えを諦めた瞬間に見つける事がある。数日考えても分からなくて諦観の念を抱いて半歩下がると足元に答えがあった。灯台下暗しとはこの事だろう。朝のルーティンを終え、いまだ寒い室温のため湯たんぽを膝に置く。手を温めて気持ちを落ち着かせて本を開く。良かった、合ってる。ずっと頭と胸がもやもやしていた。何度考えても答えが合わなかったから。脳はオーバーヒートしていた。紙には書かない。布団に潜りながらずっと考えていた。この答えは『苦労した』という思い出が付加価値として付与された。だから印象深いし納得感もあって満足感もある。胸が高鳴る。同じ答えに辿り着くにしてもYouTube の動画やAIによる解答では「ふーん、なるほどね。分かった」としかならなかったと思う。そしてその知識が必要になる時に表面上の記憶として記憶の波を探しにいく。けれど苦労に苦労を重ねて得た答えは既に自身の中にあり瞬間的に電気信号を本能で結びつけて理解を助けてくれる。こういった記憶こそが人生に喜びを与えてくれる。簡単に得た答えは簡単に忘れる。苦労して分からない答えが分かった瞬間、胸が高鳴る。
題『胸が高鳴る』