たーくん。

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朝から部屋に響き渡る胸の高鳴り。
ワタシの胸に搭載されている目覚まし機能で、毎朝ご主人を起こしている。
二年前に、ワタシはご主人のお世話ロボットとして、この家へ来た。
ご主人は優しい人で、ワタシを気遣ってくれたり、新しい服を買ってくれる。
今度の週末は、二人で出掛ける約束をしているからすごく楽しみだ。
「んー……」
布団の中で丸くなって唸るご主人。
その姿が、可愛い。
見ているだけで、目覚まし音が高くなっていく。
もしかしたら、ワタシはご主人にときめいているのかもしれない。
ご主人とワタシが結ばれる未来なんて、あるのだろうか?
そうなったら……もっと毎日楽しいだろうなぁ……。
目覚まし音は高くなり続け、最後にはポンッと胸が弾けてしまう。
どうやら、目覚まし機能が故障してしまったらしい。
「ご主人起きて下さい。朝ですよ」
ワタシは両手でご主人を揺らして起こすことにした。
「んー……ふあ〜〜〜……おはよ……」
ご主人は少し目を開けて、ワタシに挨拶をする。
「おはようございます。ご主人」
ワタシは壊れた胸の目覚まし機能を隠しながら、ご主人に笑顔で朝の挨拶をした。

3/19/2026, 11:03:23 PM