『繊細な花』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
そよ風でも折れてしまいそうで
小雨でも散ってしまいそうで
僅かな光でも萎れてしまいそうで
虫が傍を飛んだだけで枯れてしまいそう。
だから目が離せない。
だから仕舞っておかなくちゃ。
可愛い可愛い私の大事な宝物。
毎日毎日お世話をしていたのに
あなたはどんどんさの鮮やかさを失って
最後には枯れてしまった
遥かに短く儚い命
それでもあなたはキレイだった
私もいつかはあなたのように枯れてしまうのだろう
最期はあなたみたいに美しく散れたらいいな
たくさんの黒い粒が規則正しく並べられ、大きな茶色い玉の中に収まっていた。
四尺玉の打ち上げ花火、子供の身長程の球体。
こんなに大きな物体を上空800メートルまで打ち上げるなんて。
素直に凄いと思った。
真っ暗な空に咲く、特大の花火。
今年も無事に打ち上がることを願う。
テーマ「繊細な花」
終末在宅医療に関する映画を見た。母の介護のことを思い出したり後悔したり、父の時にはやるべき事を全然できなかった事を改めて考えさせられたり、自分はどうなるのかと不安になったり…
繊細な花
花開くときはあなたの傍で、美しい私を愛してください
枯れ果てるときは醜い私を見る前に、どうか捨て去ってください。
人には、それぞれ心の中に花がある。その花は個人差があれどとても繊細で傷つきやすいもの。心無い言葉を浴び続ければ元気を無くしてやがて枯れ、あたたかい言葉を浴び続ければ元気になってやがてとてもきれいな花を咲かせる。だからこそ人は愛情を持って互いにあたたかい言葉をかけ続ければやがて心のなかにある種は成長し蕾になって花開く
『繊細な花』
あたたかくて、やわらかい春風にも
ハラハラと散っていく
桜の花
できたての綿菓子を
小さくちぎったみたいな
かすみ草
春に粉雪が積ったみたいな
ユキヤナギ
みんなきれいで、優美でしょう?
だけども私は思うのよ
幼いあの日に私らが
花輪作りや占いで遊ぶときに摘んでいた
野原に咲いてる名も知らぬ花たちこそが
実は私の知る中で、
いちばん繊細な花なんじゃないだろかって
私、今頃になって思うのよ
繊細な花が、かつてそこには咲いていた。
あの瓦礫と死体の中で、確かにそこに咲いていた。
今はもう忘れられたが、確かにそこに咲いていた。
ソレを履帯と半長靴がグシャリと踏み超えて進む。
泣く声も朗報にかき消された、戦災の花。
幼い時には難しかった着火をすんなりできるようになったのはいつだったろうか。
蚊取り線香を用意しながら思い起こせば、失敗ばかりが顔を覗かせる。
回転部分が回せなくて泣きじゃくったこと。
線香にうつった火に気を取られて熱くなったライターで親指を火傷したこと。
うつった火を消しきれていなくて、皿の上で小火を起こしたこと(親がすぐに気づいて無事消火された)。
火のつき方が甘く、1センチと減らずにさらに残っていた時の悲しみと言ったら、もう。
回転部を回す。
安い百均ライターから、かしゅ、と火がたちのぼる。
近づけた線香に火がうつって、炎が二重になったらライターはお役御免。
しばらく火のつきが均等になるよう眺めたら、一気に線香を振って、火を消す。
独特な香りと共にふわりと花が開くのを、満足感を持って眺めるまでが線香の醍醐味ではなかろうか。
あえて窓を閉めておけば(線香が室内の蚊を殲滅してくれる効果も狙いつつ)、停滞した煙が柔らかな曲線を描いて広がる。
息のひと吹きでで溶けて無くなるそれを眺めながら、寝る前のひと時を過ごす楽しみが今年もやってきたことが喜ばしくもあり、夜中に耳元にやってきて叩き起こしてくる隣人の訪れを思い物悲しいものでもある。
本格的な夏まで、あと少しである。
君は繊細な花のような人
なんて言いたいところだけど、違うよね
たしかに花のように美しく儚げに見えるけれど、本当の君はとても強い
それに元気で明るくて、ちっとも気取らない
そこがよけいに素敵なんだ
だからみんな君のことが大好きで、僕は気が気じゃないんだよ
凡その花は繊細だと思う。
独特の滑らかさのある上質な生地のはなびらはどれも奇麗だし、慎ましやかな雄しべと雌しべや溢れる花粉は気品に満ち溢れている。
はなびらに水が降りかかり、水が弾かれる様は、はなびらの瑞々しい弾力を思わせてまさに優美な美しさ。
特に今の時期は咲き誇る薔薇が絶品だ。
薔薇は育てるのも難しいと聞く。
当に、繊細な花。
人って生きていると、嘘ついちゃったり悪いことしちゃったりすることあると思う
繊細な花🌺のように、美しく生きていきたかった
庭園に咲いている立派な花より、雨の中必死に咲いている道端の花の方がよっぽど綺麗
必死に咲いている花のように、何事にも諦めず、めげずに必死にやることって大切なんだなと思う
繊細に美しく、生きていくのも大切だけど、人生にはそれいがにも大切なことが詰まっている
生きていく中一つ一つゆっくり見つけていきたい
愛し愛されることを知らないと
恐ろしい魔法は解けないまま
刻一刻と迫る時を知らせるのは
美しい薔薇の花弁たち。
花弁が落ちる
焦る心は
愛の芽吹きを遠ざける
彼女との距離も。
余裕がないんだ。
大事だから壊せないのは
自分の心より相手の気持ち。
心は繊細。可視化されたのは
砂時計の薔薇と彼女との愛。
–繊細な花–
繊細な花 繊細な花
繊細 繊細と言えば心
何が傷つくことを言われたら
すぐ壊れてしまう
花 花と言えば沢山の個性
繊細な心に咲く沢山の花
君の心は少しでも触れたら
壊れてしまいそうな 崩れてしまいそうな心 でもその中には沢山の個性があって 花が咲いている
でも君はそれに気づいてない
私は気づいているよ
君には個性があって とても綺麗な心を持っていると言うことを。
【繊細な花】 2023/06/25
清廉潔白。才色兼備。高嶺の花。誰もが憧れる完璧な存在。そんな言葉が似合うようなやつは、物語の世界じゃなくても普通にいる。みんなそんなふうに例えようとなんてしないだけで、普通にこの条件に値する人はいる。
よく言うじゃないか。
「頭も良いし、顔もスタイルもいいし。
ホントすごいよね!」的なこと。
-でも、俺は知っている。
清廉潔白。才色兼備。高嶺の花。
-でも、だからって、完璧だってわけじゃない。
それはこの俺が、いちばんよく分かっている。
「ただいまー」
「ああ!!やっっと帰ってきた!」
聞き慣れているが、それでいて、家で聞くには不自然な声が帰ってきた。
「なんでここに・・・」
言いかけた時に気づいた。いるはずのない彼女が半泣き状態で部屋にへたり混んでいたことに。
唖然とした俺に、彼女はいきなり飛びついた。
「・・・・振られちゃった。」
か細く、消え入りそうな声で彼女は言った。
「前から好きだった、卒業生の先輩のこと?」
前から好きだったというその先輩は、どちらかと言うと陰キャって感じで、いつも本を読んでいるようなタイプ。
「自分とは釣り合わないだって。住んでる世界が違うんだって・・・」
-なるほどな。そういう事か。
彼女は、まさしく花だ。
いつも可憐で美しく、誰にでも人当たりがいい。
だからこそ、みんなに一線を引かれてしまうことが多い。
-でも彼女は、普通の花でも、高嶺の花でもない。
誰よりも努力家で、誰よりも情に熱い。誰よりも友達思いで、そして誰よりも、もろく、弱い。
それは今まで、ずっとそばで見てきた俺だから知っている。
彼女は花だ。
みんなと同じ世界に住む、誰よりも繊細な花だ。
繊細な花
「君を温室の中で育てる花のように、僕の愛で包み込んで守るから・・・僕と結婚してくれないか?」
真冬に本来なら咲いていないはずの、真っ赤なバラの花束を持ってプロポーズした彼。
雪景色に映える赤い花を私は・・・
ーバサッ
雪の中に放り投げた。
ポカンとする彼に、ごめんと謝って、
「私は温室で育つような繊細な花じゃないの。野生で生きる強い野花が好き。誰かに守ってもらうような弱い花にはなりたくない」
と告げる。彼の静止も聞かず、背を向けて歩き出す。
いつか私の隣に立つ人は、きっと私よりも強い人。
ーそのくせ、道端に咲く野花が好きな人。
そんな人に出会いたい。
雨が降ったら花びらが落ちて沈みこんでしまいそうな花。
風が吹いたら花びらが吹き飛んでしまいそうな花。
当たりが強い日にも弱くて、孤独な夜は萎んでしまいたくなる。
か細い声を聞いてくれる人なんて居なくて、周りに流されてしまう。
繊細なの、優しくしてよ。
花なんだから、一生愛でてよ、
線が細く、強い風が吹くと折れやすい。けど沢山集まって咲く花で、観る人を癒す花
その繊細な花をさわると、
花は傷ついてしまった。
傷を心配し優しく撫でると、
さらに傷ついてしまった。
いっそのこと引っこ抜いてしまうと思うが、
俺にそんな勇気はない。
ただ花を抜くだけじゃないかって?
違うんだよ。
この花は、彼女と育てた花なんだよ。
あれは確か、ちょうど1年前くらい?
彼女が「これ育ててみようよ!」と突然買ってきた。
その後半年くらいは仲良く育てたんだけどな。
次第に喧嘩が増えて、浮気された。
浮気でもしないと心が持たなかったんだろうな。
俺と別れてからは一途に頑張っているらしい。
わかってると思うが、
俺はその花も捨てれないくらい未練タラタラだ。
本当に好きだったし、今も好きだ。
まったく、繊細な彼女だった。
少しのことで傷ついて、
1度傷つくと何でもネガティブにとらえて。
まるでこの花のようだったよ。
『繊細な花』
繊細な花ほど枯れやすく散りやすい。それは人の心もそうであるべきだと思う。本当に愛した人ならば枯れる様さえ美しいだろう。本当の愛に気付けない人ほど大胆かつ鈍感である。