『絆』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
若かったせいなのか
「離れても親友だよ」とか
「いつも強い絆で結ばれているよ」
なんてお互いに言っていた人達とは
呆気なく会うこともなくなった
不思議なもので
親友とか絆がどうとか
一切言ったことがない人達とは
今も細々と連絡が取れている
親友とか絆という言葉が
案外プレッシャーになっていたのだろうか
【絆】
あなたと私
寄り添い
縒り添う
ずっと離れない
「絆」
私とあなたの間には固い絆がある、結ばれてるって信じていた。今振り返ると、どうしてそこまで盲目的に信じていられたのか自分でも不思議に思う。でもきっと、それくらい私はあなたのことが好きだったし、私もあなたに好かれているという願いのような思いで自分を保っていたのだろう。
けれど、真実は残酷だ。あの日から、あなたとは連絡がつかないし一度も会いにこない。そして隣町で、他の人と腕を組んで楽しそうに歩いているあなたを見てしまった。今まで私が見たこともないくらいに楽しそうな心からの笑顔をあなたは浮かべていた。
私が信じ、縋っていた絆は、もはや存在しない幻だったのだろうか。
彼は、
「わからない不安」
「拒まれたと感じる痛み」を、
自分で処理できない。
私は、
ただ自分の内側を開かない時間を、
信じてほしい。それだけ。
彼はいつも、
私がどう感じているかより、
「納得できる説明が出るまで終われない自分」を、優先している。
私はいつも、
質問が嫌なんじゃなくて、
説明を求められる感じがしんどい。
もっと言うと、
彼はそれを子どもにも向ける。
子どもは
自分の気持ちを感じる前に、
相手を安心させる役割を背負わされる。
これはしつけでも対話でもなくて、
感情の肩代わりなんだ。
それは、
こちらの速度を無視する。
言葉にならない感情を未熟扱いする。
沈黙や距離を“問題”に変換する
という作用を持つ。
特に子どもにとっては、
「わからない」
「今は言えない」が
許されない空気になる。
それがしんどい。
結果として、
感情を感じる前に理由を探す。
相手の機嫌を先に読む。
自分の内側を閉じるか、 過剰に説明する。
どちらかに振れやすくなる。
私は、ひとりでそこを見て、子どもを守ることを背負ってしまっている。
同じ方向を見るオトナが誰もそばにいない孤独。
私は説明より先に自分の尊厳を守る感覚を取り戻したい。
けれど、仲良くしている場目もある。
絆とはなんだろうか。
題 絆
運命の赤い糸を信じてほしい。きっと悪いようにはならない。
長い付き合いがあって、自分の1番の親友で、なおかつ恋をしていて、今も同じ時間を過ごす。
ずっとこうであったらいい。この時間が続くのなら、何を犠牲にしてもいい。そう思えるくらい大切な存在がいるのなら、この人生は確かに悪くないと言い切れるだろう。
『絆』
どこかで親友が死んだ。
根拠は無い。ただなんとなく。
なんでかわからないけど、昔から一緒だったからか
相手が何してるかわかるほどに俺たちは仲が良かった。
この前電話してまたご飯でも食べて談笑しようと
言ったばかりなのに、あんまりだ。
...いや、もしかして死期を悟ったのかもしれない。
頭の良い親友なら何となくわかりそうだ。
今はただただこの直感が
嘘であって欲しいと願うばかりだった。
語り部シルヴァ
絆
まだ何も知らなかった頃。
彼らとは死ぬまでずっと友達でいるのだと思っていた。
そうじゃなくなる想像はできなかった。
少し知り始めた頃。
縁は意外と簡単に切れてしまうものだとわかった。
小さいコミュニティから離脱すると
世界を少しだけ俯瞰した気になっていた。
知りすぎてしまった頃。
なにもかも信じることができなくなっていた。
大人の言葉は汚くて、子供の言葉は癪に触った。
自分以外の人間が気に入らなかった。
そうやって生きて、そうやって死んでいった。
僕の祖父はそういう人だった。
臆病で癇癪持ちで反抗すれば手をあげる。
何もかも知った気になって人を見下す大人。
祖父は人間が嫌いだったけど、
僕はそんな祖父が嫌いだった。
だってあんたの葬式に来たのは僕だけだったから。
あんたもわかってたんだろ、
自分の葬式に来る人なんていないこと。
骨壷に入った祖父にそう言葉を投げかけた。
もう意味のない僕の言葉。
あんたの耳に届いていたことがあっただろうか。
何度無視されただろうか。
二人暮しだったのに会話は喧嘩の時だけだった。
その喧嘩もあんたの八つ当たり。
あんたとの思い出は胸糞悪いものしかない。
あんたが死んでくれて清々している。
何も知らない人が聞いたら怒るだろうが
訂正するつもりもない。
感謝も謝罪もあんたはしなかったし聞かなかった。
本当にあんたがきらいだったよ。
骨は細かくして海にまいた。
これで僕の仕事も終わり。
僕はあんたみたいにはならない。
人に囲まれて死ぬ。
あんたは僕の反面教師だったな。
そう考えて少し後悔した。
人は皆、糸で繋がれていると思う。
見えない糸を手繰り寄せて、自分の未来をこの手に掴む。
糸を辿って、その先に立つ仲間達と巡り会う。
糸を、言葉にして繋がりと呼ぶ
「運命の赤い糸」という言葉があるように、人の絆は運命によって引き寄せられて、手につかんで、それを共に手を取りながら、めぐり合うこと
糸と絆は、深く結ばれているように思える。
私は編みかけのミサンガを見つめながら、海の先にいる愛する人を思い浮かべて、そんなことを考えた
「絆」
お互いに
想ってるなら
本当に幸せな事。
SNSで流れてくる、キラキラした青春。
仲間と眩しい笑顔をカメラに向けて、手には花束と卒業証書を持って。
「3年間ありがとう」
って、在り来りな言葉を並べてる。
そうは言っても、羨ましくて、目頭が熱くなった。
3年前、新しい環境に怯えていた時、それでも青春を謳歌することを、楽しみにしていた。
新しい環境なら、自分は輝けるとどこかで思ってた。
でも違った。
私は、所詮は傷物。腫れ物。余り物。
選ぶ側じゃなくて、選ばれる側。
気づいてしまった。それから、人の目を見ながら話すのが出来なくなった。それを出来るようにするのが目標だったのに、残念。
どんどん、自信をなくしてく。
私なんか居なくてもいいんだと、気づいてく。
ただ、SNSにのせるほど輝いていなくても、俯いていても、見えるのは、指に繋がった糸。絆。
貴方たちは、きっと知らないだろうけれど。
唯一ちぎれなかった、絆。
私はそっと、自分の指にキスをした。
絆
丁度日が変わる時間、ピコンっとゲームを起動する。高鳴りを抑えて冒険に足早に向かう、爽やかで力強い風が舞い木の葉が飛ぶ。
家を飛び出し見ず知らずの博士から、個性の強い3匹のうちの一匹を授かった。
その子と共に物語を次々と攻略した後、もう使われてなさそうな無人発電所。
やっと出会えた…何十年もこのゲームでの1つ目の相棒に。
どんなに新しいいい子に出会えても、あなたと旅がしたい。
複雑に絡み合い、互いに引っ張り合う。
時に薬に、時に毒に変わる。
暑苦しくて、窮屈で、
時に美しささえ感じる。
何年経っても褪せないが
一瞬の隙に崩れ去ることもある。
そんなもの有るのだろうか。
それはただ綺麗事だ。
でも、綺麗なだけじゃない。
人はそれを絆と呼んだ。
私はずーーーっと独りなんだけど
これでも好きな人とか大切に思ってる人のことは
ちゃんと思ってる
思うだけで行動に移してはない
勝手に思っているだけだから
相手側は全然思ってはないでしょう
絆かどうかはわからないけど
私の中では
そんな感じ
人は縒り絡まった縁をきっと絆と呼んでいる。
私ね、あやとりが好きなんだ。
絆
“絆”それは目に見えず、触れもしない。
人は、感じ取るしかないのである。
「僕とポチはかたい絆で結ばれていて〜。」
「絶対に、私たちは強い絆で結ばれてます!」
どうして、そんなに確信できるのだろうか。
俺も、そのくらい自信があったなら、
“絆”を信じれるだろうか。
俺の中の“絆”。
それは、一生結ばれない虹色の糸。
絆(914.6)
今日は30年前の入社同期5人で同期会でした。
若い頃はキャラが違くて合わないと思っていた人も、今となっては懐かしい仲間で、ずっと元気でいて欲しい大事な人で。
この年で元気で集まれる事が、とても嬉しくて。
みんな色々あるけど頑張ってる。
頑張れ。
頑張れ。
私も頑張れ。
楽しかったなぁ。
家に帰る電車の中で泣いてます。
何の涙だろ。謎。
歳をとると涙もろくなっていかんですなぁ。
絆
運命は赤い糸?
不思議な出逢いは見えない糸?
それならば
きみとわたしはどんな糸で繋がれてるの
どんな色でもいい
少しずつ 少しずつ
日々を重ねるたびに
心を重ねるたびに強く紡がれてゆく
自分の中の真心を縁の糸に混ぜ込みながら
惹かれ合い繋がってゆく
絆とは互いの真心を 重ね合い強く美しく
確かなものに変えてくもの
金の糸で「絆」と刺繍されたお守りが打ち捨てられていた。
拾い上げ、前を歩くブレザーの背中に声をかける。
「ねえ、これ美冬の」
「いらない」
彼女の声はいつになく尖っていた。
「でも」
「いらないってば!」
差し出したお守りは手荒くはたかれ、足元の水たまりに落ちた。泥が跳ねて「絆」の文字が黒く汚れた。
「ちょっと」
「塾やめる」
「そんなこと」
「落ちた人間なんかいない方が良いでしょ」
みんなで一緒に志望校を目指そう。試験日直前に赤井講師から塾生全員に渡されたお守り。どこまで熱血なんだか、と失笑しながらも、私たちはおそろいのそれを試験日も、そして合格発表の今日も、持ってきていて。
「待ってよ、美冬」
立ち去ろうとするその腕をつかむ。意地でもこちらに顔を向けないが、その頬からいくつもの涙がこぼれ落ちていくのが見えた。
「離して。どっか行って。ひとりにして」
絞り出すような声だった。
「やだ。一緒にいる」
「今すごく、意地悪なこと言いそうだから」
「言っていいよ」
「なんなの」
「いちごパフェ」
「は?」
「ね、これから食べに行こうよ。試験終わったら一緒に行こうって、約束したじゃん」
「二人で受かったらの話でしょ、それ」
「食べたっていいじゃん」
受かっても受からなくても、美冬は私の大切な友達だから。
水たまりに落ちたお守りを拾い上げる。泥を拭いてもう一度差し出す。
「……前から思ってたんだけど」
お守りを見て、美冬がぽつりと言った。
「これ、デザイン、ダサすぎ」
「いやほんとそれな」
目を腫らした美冬は、私の顔を見てちょっと笑い、差し出したお守りを受け取った。
【お題:絆】
「絆」
絆とか、友情とか、そういうものはあの時から信じたくても信じることができなくなった。
信じることができたら、人生が素晴らしいものになるのかもわからないけれど、信じている人を見ると羨ましいとは思う。誰かを、何かを、信じても大丈夫な人生を歩んでこれたということだと思うから。
ただ、自分は怖いのだと思う。また、絆に、友情に、心の底から信じていたものに裏切られるということが。