『終点』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日のお題。終点。
物理的にも、作家としても、そこは来た事がない場所。
物理的には電車も都会も行かないし、そもそも学校と塾とか以外は家から出ないし、
学校は徒歩で行くから。駅と学校で学校の方が近いから。
作家的には、終わりは決めてるけど、最後まで書けないから。
そういう違い。作家的な終点に辿り着きたいですなるべく卒業まで後二回。
関係ないけど一言。
私のゲーム推しエレンとか窓付きとかナチュラル・ハルモニア・プロピウスとか闇深いの何でだろう?
《終点》
最後の時は
刻々と近づいてくる
いい人生だった
そう思えるためには
今、何をしたらいいのだろう…
わかば
━━━
《終点》
人生の最後に
幸せだった、と言いたいな
でも…
このままじゃ…
あおば
気づいたら終点の駅の名前が呼ばれていた。夏休みに入り、何か1つ記憶に残ることがしたいと思っていた僕は目的地も何も決めずに一人旅に出ることにした。不安と高揚感と好奇心等々色々な感情が心の中で混ざり合いなんだか絶妙な不協和音を奏でている。とりあえず電車を降り、どこに行こうかという思考をめぐらす。しかしまだ胸がザワついているせいか上手く思考がまとまらない。なんだか人生の未来の分からなさを感じたような気がした。
あ ついてくんなよ
い うん
あ もっと楽だったよ、きっと
い かもね
あ 話聞いてる?
い ずっと一緒だったしね
あ そうだよ
い こっからだね
あ ああ
い ホップ、ステ…
あ ついてくんなよ
い もちろん
『終点』
窓の外の景色が変わってきた
桜が舞う中希望に満ち溢れた春
青々とした木々が生き生きと背中を押してくれる夏
味のある色が醸しだされ自分の色で人を魅了する秋
枯れ葉も増え木々は細くなり一人では寒くなる冬
この電車は様々な景色をいろんなお客と見せてくれた、そろそろ終点地に到着だ。せめて穏やかな表情で降りよう、みんなが待ってる、久しぶりだね
終点
私の終点はいつくるんだろう?
はやく終点に辿り着きたい。
終点
終点と聞けば何が思い浮かぶか
私はいつも終点で降りる。その時間帯になるとあまり混んでおらず,終点で降りるのはいつも私一人だけ。
昼間の人が賑やかな車内もいいけど,一人っきりというのも案外悪くない。
夜のバスで一人,iPhoneの音楽アプリを開き昼間とは違う風景を車窓から眺めるのが,最近私の密かな楽しみになってきている。
終点
終電の電車に飛び乗った私は、疲れ切った体をシートに預け、心地よい電車の揺れに身を任せていた。窓の外には都会の明かりが流れ、徐々に意識が遠のいていく。そして、いつの間にか深い眠りに落ちてしまった。
目が覚めた時、電車は止まっていた。私は一瞬、寝過ごしたのかと焦るが、窓の外に見える駅名に違和感を覚える。「守柁」という見慣れない名前が掲げられていたのだ。どこかで見たことがあっただろうか?いや、そんなはずはない。
不審に思いながらも、1人の乗客が静かに電車を降りる姿を目で追った。彼が降りた瞬間、電車のドアは無情にも閉まり、再び動き出す。次の瞬間、車内に響く車掌の不気味なアナウンスが流れた。「次は〜、爾相良。爾相良です。」その声はどこか機械的で、温かみのない冷たい響きを持っていた。
やがて電車は「爾相良駅」に到着する。私は降りようと考えたが、駅の薄暗く荒廃した様子を目にし、ぞっとした。この駅に降りることは、何か取り返しのつかないことに繋がるという直感が働いたのだ。しかし、またしても乗客の一人が降り、ドアはすぐに閉まる。
その後も、電車は「巳刈」「唐望」「佐伯」「玖斑」「凪紀」「撫儡」「燈冴」といった不気味な駅に次々と停車し、その度に一人ずつ乗客が降りていく。駅の雰囲気はどれも陰鬱で、どこか現実離れしていた。私の不安は徐々に恐怖に変わっていった。
そして、電車が「燈冴駅」に到着すると、車内に残された乗客は私一人だけになった。無人の車内、再び動き出す電車。車掌のアナウンスが再び流れるが、その時、私は全身の血の気が引くのを感じた。
次に停まる駅の名前が車内の案内表示に表示された。それは――「山中」という、私の苗字だった。
恐怖と絶望が一気に押し寄せる。自分の名が駅名として表示されるという、信じがたい現実。電車は揺れながら、その終点へと向かっていた。どこに続いているのか、それは誰も知らない。
しかし、電車が到着するその場所には、何が待っているのか――もう、逃れる術はない。
ねぇ、どこに行こうとしてるの?
「終点……」
へぇーなんで?
「お前がいるから……」
ごめんね……
「なにがだよ……」
ずっとそばにいれなくて……
「だから、今お前に会いに
行こうとしたのにさ……」
「その本人が停めに来たんだからな…」
だって……
私の不甲斐なさで、
あなたまで……
死んで欲しくないんだもの
あなたを頼れなくてごめんね、
巻き込みたくなかったの……
あなたまで嫌な思いするのは
‘‘死んでも’’見たくなかったから……
「……」
大好きだから死んで欲しくないな……
私が言うのは理不尽かもしれないけど……
「……ああ!もうわかったよ!」
「やめた全部やめた!!!」
「お前がそこまで言うならな!」
本当に?
「ああ、」
「その代わりよぉ……」
「ゼッテェー俺の終点まで待ってろよな……」
……!うん、!
絶対待ってるよ!!
「あとよぉ、」
「ずっと、愛してるからな!」
////?!?!
わ、わたしも……愛してる!!!////
「じゃあ、またな!!!」
うっ、うん!!!
終点
電車に揺られてたどりつく
終点 そこは海の街
かつては船も行き交った
面影 そこは港街
太陽 青空 ぬるい風
道ゆくお年寄り さびれた商店街
かつてここで育ったわたし
わたしのからだは
それらで できている
※なるべく明るい詩を書いていこうと思います。
終点
鬱になってどん底を知った。
海を見て、それが美しくて、そよ風が気持ちよくて、それなのに気分が晴れなかった時の、絶望感。私じゃない私になった。
あれから1年が経ち、終点だった私の人生はトロッコのようにゆっくりゆっくりまた動いている。
人生の終点なんて
まだ遠いから
まだやり直せると
私は思ってる
終点
終点
人生の終点ってどこなのか?
死ぬまでにやりたいリストがたくさんある
やりたいと思っていても
お金や時間がないな
と感じてできないとあきらめているリストもある
終点が死だとしたら
私は終点までにいくつのやりたいリストを叶えてあげられるのだろうか
行動にうつさねばならない
そう感じた
今回のお題であった
鉛筆を転がした。
その下で点Pがゆるゆると動いている。
池の周りをぐるぐる歩いてる弟はいつかは兄に追い越される。
果てのないほどの繰り返しの中で
突き抜ける青い空と重厚に軽やかに浮かぶ真っ白な雲。
その先にあるのは今すぐにでも飛び出したい自由と懐かしさ。
#終点
─── 終点 ───
どうしてここに居るんだろう
でも仕方がない
何故か来ちゃってるんだし
不思議と怖くはないもんだな
SNSはできるけど
電話は繋がらないし写真を撮っても
ぼやけて何も写らない
ここでは決して飲み食いしてはいけないし
確か人と喋っても駄目なんだっけ
どうやったら帰れるかな
とりあえず降りずにまた寝てみるか
来た時と同じように
きさらぎ駅から逃げ出すために
終点
夏祭りの帰り、夕方、電車に揺れる君と僕。
そして君の終点駅。
じゃあね、
と笑顔で言う君の顔。
きっと君は寂しいなんて微塵も思っていないだろうな
僕だけが寂しいと思っているなんて、
それこそもっと寂しい。
僕は、寂しい気持ちを抑えて、
家まで送っていこうか?と言う。
大丈夫、
と断った君。
何も言えないまま電車のドアは閉まる。
あそこで送って行けば、君ともう少し居られたのに。
残るのは、後悔と、君の浴衣姿。
家に帰るまでが長く感じた。
想い人が居る君を無理に誘ったのは僕だった。
それなのに、浴衣まで着てきてくれて。
本当に優しいな。
だから甘えてしまうのに。
期待してしまうのに。
夢でもまた、君と祭りに行けるといいな
今度は恋人として。
あの日、私はバスの事故で死んだ──と思う。
でも私は今電車に乗っている。
私は生きているのかな?
隣では、親友がすぅすぅと小さな寝息をかいている。
ひーちゃんは乗り物酔いしやすいから、寝るんだよね。
あのバスに乗っていた時も、そうだった。
ひーちゃんが、目を覚ました。
ひーちゃんは辺りをきょろきょろ見渡し、私と目が合う。
ひーちゃんに、腕を強く掴まれる。 痛い。
そのまま、引きずられて、ひーちゃんが移動中の電車のドアをこじ開ける。
だめだ。開けてはいけない。出てはいけない。
強い思いが私を急かす。でもひーちゃんの力に逆らえず、私は電車から放り投げられた。
目覚めると、白い天井。
全身が、ずきずきと痛む。
ひーちゃんは、終点まで行けたのかな。
題_13_終点
結婚したことで
帰省のために
新幹線に乗ることが
増えた。
以前より
多少は
乗り慣れてはきたけど
1人で乗る時は
正直
まだ
ドキドキする。
もし
寝てて
乗り過ごしたら?
どこまで
行っちゃうのだろう。
でも
終点が
目的地だと
とっても
安心する。
新幹線で
もし
寝ちゃっても
大丈夫。
多分。
#終点
―――
何もしないより
出来ることを探して
ここまで出来た
の方がいい。
もう少し
出来たかな
と思うことも
あるけれど
何もしないよりかは
多少
マシ。
上手くいったら
ラッキー!
上手くいかなかったら
運がなかったからかもだし
実力が足りなかったからかもだし
頑張り方が違ったからかもだし
しょうがない!
そういうこともある!
振り返って
次
また出来ることを
やっていこ。
#上手くいかなくたっていい
「終点」
終点の先にまだ何かあったら、どうしよう。
【私の行き着く先】
起きると、私は駅のベンチに居た。
古ぼけた駅だ、見覚えがないな。
私は辺りをゆっくりと見回した。
他には誰も居ないみたい。
私はため息をついて、天を仰いだ。
はあ、ここどこだろ。
でも、何故か嫌な気持ちはしないな。
青空をぼうっと見るのは何年ぶりだろう。
最近はそんな暇などなかったし、いつしかこの動作に無駄を感じるようになっていた。
学生時代は好きだったんだけどな。
どこまでも続く青天井、そこに浮かぶのは真白な雲。
海を進む船のようで好きだった。
私が美術部に入っていた間、空の景色をよく描いた気がする。
それくらい好きな風景の一部だったのに。
でも、今見るとやっぱり素敵だな。
私はしばらく空を見上げていた。
瞳に映る景色を堪能していた。
清らかな波の音が耳を覆っていた。
久しぶりに身を任せた。
「あらぁ!お若いのに…」
突然、誰かの声が聞こえた。
びっくりして目を開くと、高齢の女性が目の前に居た。
「お若いのに、もったいないわねぇ…」
高齢女性は私の隣に座ってきた。
「あなた、今何歳なの?」
「え、私ですか…?」
いきなり年齢を訊かれて困惑した。
初対面でいきなり年齢を訊くなんて、失礼じゃないか?
「えっと…、26歳です。」
戸惑いつつも一応答えると、高齢女性は一層目を丸くして
「あらぁ、若いじゃないの!ここはねぇ、貴方みたいな若者が来るところじゃないのよ。」
と、悲しそうに言った。
「あの、失礼ですがお名前をうかがっても…?」
このままだと高齢女性の一人芝居になりそうなので、敢えて私のほうから話を切り出してみた。
「私?名を名乗るほどの者ではないわよ。それに、どうせすぐに忘れちゃうし。だって、
ここは死に行く人の為の駅だからね。」
私ははっとした。
そうだ。私は倒れたのだ。
おそらく過労だろう。
そして、そのまま…
あの辛い日々がフラッシュバックした。
「あらあら、涙出てるわよぉ。」
高齢女性はそう言うと、持っている巾着からハンカチを差し出してくれた。
「これで涙拭きなさいな。」
ありがとうございます、と泣きながら受け取って、ハンカチで目を覆った。
「あなたも、辛い人生を過ごしていたのね。」
高齢女性は私の背中を擦りながら、温かい言葉を掛けてくれた。
「…っ、すみませんっ…」
「いいのよ、泣く機会なんてそこそこ無いんだから、泣ける時にちゃんと泣いておかなきゃ。ずっと苦しかったわよね。」
いつからだろう。
私は我慢し続けていた。
子供の時から、私の家庭環境はあまり良くなかった。
母親の過度な教育方針、放任主義の父親。
小学生の時から幾つもの習い事に通い、中学受験もした。
遊ぶ暇なんて無かった。
友達が「学校終わったら遊ぼうよ!」と誘ってくれても、習い事のせいで行けなかった。
そんなことを何度か繰り返すうちに、
「あの子、全然遊んでくれないじゃん。なんなの一体?」
と、陰口を言われるようになってしまった。
やがて容姿のことをいじられたりして、それでも受験に合格すればこの我慢が終わると信じて、受験勉強に精を注いだ。
結果は、不合格だった。
公立中学に進学した私は、勉強にも友人関係にもついて行けず、やがて不登校になった。
そんな私を見て、母親はこう言った。
「最初から期待するんじゃ無かった。」
この頃には、父親は家を出ていた。
通信制高校に通いながらバイトをした。
そして、Fランではあるが大学進学を果たした。
キラキラしたキャンパスライフに憧れつつも、友人関係なんてどうやって築けばよいのか知らなかった。
ただただ孤独だった。
面接でようやく通った会社に就職して1ヶ月も経たないうちに、上司からパワハラを受けるようになった。
なんでこんなこともできないんだ、と。
こんなやつ早くやめちまえばいいのに、と。
毎日のように罵詈雑言を浴び、私の心身は憔悴していた。
毎日100時間以上の残業。
私の手際の悪さ、要領の悪さに腹が立った。
正直、泣きたかった。
もう嫌だよ、辛いよ。
そうやって泣きたかった。
でも、泣いたら強い子になれない。
逃げちゃだめだ、と。
泣く暇さえも許されなくて、ずっと寝不足で、ずっと頭がフラフラしていた。
そんなある日、会社で倒れた。
親は、会社の人たちは、私の死を泣いて悲しむだろうか。
それなら、どんなに良いことか。
誰にも愛されなかった自覚はある。
そんな私が誰かに泣いてもらえるなら、それがいちばんの幸せだ。
涙が乾き始めた頃、列車がやって来た。
「さあ、列車が来たわよ。」
高齢女性は私の手をとってくれた。
「人生の終点にこんな素敵な出会いがあるなんて。やっぱり良い人生だったわ。」
高齢女性はそんなことを言っていた。
人の行き着く先は死だ。
それは決定的な事実。変えられない。
「終わり良ければ全て良し」だなんて思わないけど、確かに私は愛に触れた。
その事実が堪らなく愛おしい。
私は列車に乗った。
死を越えて私が行き着くのは、一体どこだろう。
ずっと考えていた。
さあ、次は何処へ行こうか。
とても楽しみだ。
私はゆっくりと目を閉じた。
列車が動く音がした。