『終わらせないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
終わらせないことが、この世で一番難しいの。
この恋も、さっさと終わってしまえば、楽、なのにね。
終わらせないで
このひと時を
あなたの隣にいられるこの瞬間を
あなたの瞳に映って良いられるこの短い時間を
終わらせない…
一瞬のうち描き消えてもう
何も残らないとわかっているの
ずっとなんてありえないことも
永遠なんてないことも
奇跡の如く難しいことだとわかっている
だから、お願いだから、
もう少しだけで良いから
この時を終わらせないで
【終わらせないで】
メイはそれほど勉強嫌いというわけではなかった。
受験勉強は苦ではなかったし、宿題もすぐに終わらせるタイプだ。
それでもやはり、大学の長い講義は退屈である。
誰だってそう……だよね?
むしろ、多分だけれど、長時間の講義が楽しみで仕方ない人っているのかな。
そんなメイにも、楽しみと思える時間があった。
英語の授業で。
「やっほー。ハルヒロ!」
「ああ。今日も元気だね」
メイが手を挙げると、ハルヒロは少し周りの目を気にしながら、よそよそしく手を挙げた。
そんなに周りの目、気にしなくても良いのに。
誰も見てないよ。
ハルヒロはいつも通りだ。
高校生の時から変わってない。
ぼうっとしていて、優しくて、たまに本気出したらかっこいい。みたいな。よく分からない。
メイとハルヒロは高校の時からの友達だった。
ハルヒロは、そのままメイの隣に腰掛けた。
英語の授業では、座席指定がなされている。
たまたまだったけれど、ハルヒロと隣の席になることができた。
それがメイにとって嬉しかった。
いつも講義は基本的に一緒に受けるのだが、英語ではパートナー同士で会話したり、問題を解いたり。
とにかく接点が多いのだ。
「ハルヒロ。何読んでるの」
「うーん……。本読んでる」
「知ってるし」
メイは思わず、ハルヒロを見つめてしまっていた。
まつ毛長いな〜。羨ましい。
髪の毛さらさら。美男子っていうやつ?
寝不足かなぁ。眠たそうにしてる。
本を読む姿は、なかなか様になっている。
「どうしたの?」
「い、いや。なんでもない」
視線に気がついたのか、ハルヒロと目が合ってしまった。
不意に心臓が跳ねて、なんだか、ちょっと、気まずい雰囲気? みたいな。
微妙な空気になってしまった。
きもいとか、思われてない……よね。
ハルヒロは優しいから、絶対そんなこと思わないよ。
あー。
何か話したいけれど、そう思えば思うほど、話題が思い浮かばない。
いや、思い浮かばないわけではない。
いろいろなことを気にして、取捨選択していくと、いつのまにか話題がすっからかん。
10分後。講義が始まった。
20分。30分。50分。
やっぱり、この授業だけは、時間が経つのが早い。
退屈なはずなのに。
二人で問題解いて。話し合って。時間が余ったら雑談して。
こんなのいつでも話せるのに。
もう終わりの時間。
こんな時に限って、先生が早めに講義を終わらせてしまった。
終わらせないでよ。
もうちょっと、ハルヒロと間近で講義を受けていたい。
この後は同じ講義取ってないし。
明日まで会えない。
もうちょっと話したかった。
「メイ。講義終わったら飯食いに行こ。リュウも誘ってる」
ハルヒロは頬を掻きながら、恥ずかしげに、そう言った。
もしかして、心、読まれてる?
それだったら、嬉しいな。
子供たちが小学生の頃、子供会活動をしていました。
ポートボール ソフトボール ドッチボール
キックベース 将棋
クリスマス会 遠足 お祭り
たしかに大変なことがたくさんありましたが、
学校だけでないつながりと他ではできない経験、
たくさんの楽しい思い出ができました。
少子化と親子共に忙しい時代。
加入人数の減少でどこの地域も運営が難しくなっている。
”終わらせないで”ほしい。
つづくと思っていたものは
いとも簡単に
終わりをむかえる
またすぐにね、と言った
あの感覚は
しだいに遠い過去に
そうやって
ひとはまたひとりになっていくの
ひとりで生まれてきた世界
いくつもの
朝をむかえ
食卓を囲み
花を飾り
生活した記憶に
彩られた
旅の終わりに感じるのが
旅した時の流れの速さであるように
死ぬ間際きっと
人生の旅はあっという間だったと言うだろう
木の椅子に腰をかけ
ぽつりと呟く
そんな自分の姿がいとも簡単に想像できる
さようならさようなら
ときどき
この世界にお別れを
告げる日のことを思って泣きたくなる
今のすべてが
愛おしい時であるはずなのに
どうしてもっと
大切にしないのだろう
#終わらせないで
終わらせないで
そうは言ってもね。
始まりがあるものは、
必ず終わりがあるのだよ。
終わらせないでと言われて
終わらせなかったとしても、
もう、以前のようにはいかないよね。
しかし。終わらせないで…か。
私の人生で
どんなときに使うんだろうこんな言葉。
paki
「 」
その二文字の言葉は
君からだけは貰いたくなかった
いつから君は
私と違う気持ちだったの?
あの時、応援してくれたのも
この時、慰めてくれたのも
全部、嘘だったんだ
君の期待には応えられないから
もう、会うのは最後にするね
バイバイ
私はずっと友達でいたかったよ
【終わらせないで】
『ストレンジフルーツ』
言葉巧みに乗せられて 禁断の果実をひと齧り アダムとイヴ キミとボク 淡い夢なら終わらせないで
古いアパートの屋上で踊る 映画の真似ごと 更紗が揺れる 天女と呼ばれるあの人はただの異世界の住人だ 奇をてらわなくていい 朝、しっかり起きて しっかりご飯を食べるんだ
お題「終わらせないで」
どうかもう少しこのままで。
幸せな空間のまま、幸せな時間のままで。
どうか、どうか貴方との日常を終わらせないで。
いつもと変わらない一日。
朝食を一緒に食べて、バラバラに家を出る。
君は電車に乗って、私はとっとこと徒歩で、それぞれの職場へと向かい、それぞれの仕事に勤しむ。
きっちり定時で上がる君、ちょっとだけ残業する私。
帰り道の途中、商店街の行きつけのスーパーの前で、不思議と君と一緒になる。
今日は大根を両手に、品定めをしている君を見つけた。
後ろから声を掛けて、振り返ったスーツ姿の君の傍らに走り寄る。
いつもと変わらない毎日を。
君の隣で、ずっと。
テーマ「終わらせないで」
終わらせて
「終わらせたい」
そう思うようになったのは、いつからなんだ?何もかもここで終わらせれば楽になれると。そんな時にあなたが言ってくれたあの言葉を忘れた日はないだろう。あの時の言葉がなければ今頃どうなっていたのだろう。
だから、あなたが終わらせたいと思ったときはあの言葉であなたを支えたい。
#花鳥風月
どうして君は始めからなにもかもを諦めてしまうの。
夢も希望も、愛も信頼も、最初から手に入らないと嘆いて、動き出すことさえ億劫になってしまう。
動かなければなにも始まらない。
綺麗事のようだけれどそれは揺るぎない真実で、その一歩を踏み出さなければなにも変わりはしない。
どれだけ私があなたを好きだと言っても、どれだけ私があなたを必要としていても、あなたが耳を傾けなければ風のように通り過ぎていくだけ。
あなたと私の関係を、そんなことで終わらせないで。
私はまだあなたと一緒にいたい。ともに笑って、ともに泣いて、長い人生をあなたとともに歩きたい。
怖いのなら私の目を見て。足が竦むのなら私の手を取って。諦めてしまう前に私の身体を抱きしめて。
たったそれだけの小さな切欠が、
あなたと私を繋いで結ぶ大きな一歩になる。
【終わらせないで】
#終わらせないで
旅行は 計画してから前日までが楽しい。
出発してしまったら 終わっちゃう。
一番楽しいはずの旅行中は、帰りの事ばかり
考えてしまう。
この時間を 終わらせたくない
終わらせたくないから もう次の計画を立てる。
旅行中にって 笑われるけどさ
ずーっと楽しい気分のままでいたいから、
だから どうか
終わらないで
お願い
何でもするからさ
今を止めてよ
だけど
終わらない事なんて
無いんだよね
# 7
終わらせないで欲しかった。
私が寝る時、必ず腕をお腹に回すのも、
私がご飯を作る時、うざったくなるくらい
味見させてって言って来るのも、
私が服を選ぶ時、本当に真剣に悩んでくれるのも、
全部、ぜんぶ、大好きだった。
「重たいからやめて」は、
「もっとくっついて欲しい」だった。
「どっか行って」は、
「何処にも行かないで」だった。
「そんなに悩まなくていいのに」は、
「私のために悩んでくれて嬉しい」だった。
貴方との生活が終わってしまってから、気がついた。
私の天邪鬼がこんなにも憎らしいなんて。
何気ない生活の会話ですら素直になれなかった私はバカだ
今はこんなに素直に言えるのに、叫べるのに、
返してくれる貴方が居ないから。
1人では広すぎるベッドで寝て、
貴方のために作らないご飯を作って、
服も自分でテキトーに決めて、
普通ではあるのに、私だけ違う世界に来たみたい。
貴方という存在が居ない世界に、
私はひとりぼっちで
迷い込んでしまったんだ。
貴方が死んだあの日から、
私の終わりの日々が始まってしまったんだ。
終わらせないで、この悪夢を。
君の熱を帯びた甘い匂いで 私は酩酊する。
なんて美しく純粋な君の心。
私は泣きそうな君に囁く。
このままもっと深くまで、二人で沈んで行こうか。
私を見上げる君は不安気に、掠れた声で呟く。
微熱に浮かされた私に気づかず。
…もう何もわからない。
それでいいさ。
怯える君の目を優しく塞いで、ゆっくりと耳に言葉を流し込んでやる。
何も心配いらない。私は君の味方だ。
君の口角が安心したように上がった頃。
私の悪夢が君を侵食し始めた頃。
私は麻薬のような君を抱きしめた。
躊躇いながら背中に回される君の腕を感じて、途端に胸が幸福感で満たされる。
君が死ぬときは、できれば私のせいであってほしい。
それ以外はどうでもいいと思えた。
終わらせないで
ねぇ、憶えてる?あの日のこと…そうあなたに云うと、あなたは唇をキュッと噛んで瞳を逸した…
あれは、満開の桜の並木道で、お互いの気持ちを、確かめたあの日…ずっと片想いを温めていて、前の夜、ドキドキし過ぎて一睡も出来なくて…この櫻が散る頃には、もう逢えなくなるかもしれなくて、だからもしかしたら、もう二人で逢うきっかけも無くなるかも…何て思いながら、あの日を迎えた…
だから、決してこの関係を失いたく無いから…この先もずっとずっと続いて欲しい…
―祖母は気の強い人だった。
自分の芯を持っている人で、それをはっきりと口にする人だった。
幼い頃からその態度で接してくるものだから、僕は祖母が苦手だった。
父方の祖母で、年末とお盆は家族で祖母の家に泊まりに行っており、その時期になると背筋が凍るような感覚がしたのを今でも思い出す。
家では、怒られないように、目をつけられないように、細心の注意を払ってやり過ごしていた。
それでも祖母は僕の些細な過ちを見つけては、しつこく注意してくる。
両親は、そんな祖母を注意せず、僕の非を責める。
子供ながら、理不尽さを恨んでいた。
それでも、帰る時は必ず蜜柑だの林檎だの何かしらの果物を持たせてくれて、また来なよ。と頭を撫でるので、どうしても憎めなかった。
いつだったか、祖母の家に泊まっていた日の夜、祖母と両親が薄暗い電気の下で、ボソボソと話しているのを耳にしたことがある。
「アタシが死ぬときゃね、病気でも治療なんかすんじゃないよ。命の原理に反して生き長らえようとすんのなんか、ゴメンだからね。」
祖母が死の話をしているのを聞くのは、それが初めてだった。その時、両親がなんと答えたのかはもう覚えていない。だが、その言葉だけは今でも祖母最期と共に思い出すものであった。
祖母は、がんになった。僕が中学生になった頃には末期で、お見舞いに行くたび辛そうな顔を見るのが嫌だった。
そんなの、祖母でない気がした。
黄色いシミのある病院の壁は、祖母を闇に引っ張っていくようだった。
不意に、祖母が僕に話しかける。
「ねぇ、最期までちゃんと、面倒見てくれよ、?」
あの時の言葉とは正反対のことを言っていた。
戸惑って、答えられないでいると、
「あたしゃね、もうちょいと、アンタが育ってくんを見てたいのよ。そのくらいあの人も待ってくれるじゃろ。」
そう言って、辛そうながらも不敵な笑顔を見せてきた。
それほどまでに、祖母らしい表情はなかったと思う。
春を迎える前に、祖母は亡くなった。
今思うと、祖母は実は寂しかったんじゃないかと思えてくる。
祖父を亡くしからは、余生13年あまりを独りで生きてきた。
泊まりに行く度に僕にキツく当たるのは、祖母なりの愛情だったのかもしれない。
頑固で、弄れていて、不器用な、祖母の愛。
窓の外に降る雪を横目にそんなことを考えながら、僕は蜜柑をひとつほおばった。
―終わらせないで―
PM. 終わらせないで
もう積もった雪も溶けたね、
私の恋も雪のように冷たく...
溶けて終わるのかな
貴方が好き┈┈┈
この恋 終わらせないで。
21,終わらせないで
昔のわたしよ。絶望し、生きている意味など1つもないと、病んで、執着して拗らせて、そんな自分を嫌ってたわたしよ。
どうか、どうか、病んでいい、執着していい、拗らせていい、そんな自分を嫌いでもいい、何千回でも何万回でも、間違ってもいいから、どうか、終わらせることだけはしないでほしい。
生きているうちに自分なりの正解と、自分なりの楽しみや、生きる希望がきっとできるはずだから。
まわりに、たくさん心配掛けて、迷惑も掛ければいい。子供だから、あなたにはその権利がある。
そうして、自分勝手でいい、これがわたしなのだから仕方がない。そう思えるところまで生きて、そこでやっと思うはずだ。
「人生ってのも、悪くない」
2023.11.28