『窓越しに見えるのは』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
カンカンと鳴るアパートの古い階段を昇る。仕事に疲れ、帰ってからはぼんやりテレビを見ながらコンビニで買った夕飯を一人食べる。
遅いシャワーを浴びて、その後は夕飯と一緒に買った缶チューハイを飲みながら、窓に寄りかかって外を見る。天気が良ければ狭いベランダに出るのだけれど、今日は雨だから無理だった。
滲む窓ガラスの向こうに建設が始まったタワーマンションが見える。
販売価格が何億で、即完売とかニュースでやってた。
点滅する光は一番高い部分の鉄骨を時々浮かび上がらせる。ビルはまだまだ高くなるそうだ。多分、この街で一番高い建物になるのだろう。
「·····」
あのマンションに住むのはどんな人なのだろう。
私なんかよりずっと頭が良くて、ずっと仕事が出来て、ずっと要領がいいのだ、多分。そんな考えが浮かぶ。そして多分、ずっと綺麗で、ずっと若くて、ずっと明るくて、ずっと前向きで、人生が急に暗転する事なんて、想像すらしていない人達だ。
窓に打ち付ける雨が激しくなってきた。
このまま嵐になるのだろうか。
缶チューハイはあっという間に無くなった。
空になった缶を床に転がして、私もそのままひっくり返る。
「·····あはっ」
シミだらけの汚れた天井に、なんだか酷く安心した。
END
「窓越しに見えるのは」
「窓越しに見えるのは」(一行詩)
上げ下げ式窓で見えるのはサクラサクラ桜の花弁よ
◆
真夜中のニャルソック出動は窓越しに
◆
丸窓越しに見えるのは蛇の目傘の細雪
◆
覗き窓越しに男女のアレヤソレヤ
窓越しに見えるのは
あの日の僕と変わらない街
なぜだろう切なくなるのは
なぜだろう涙が出るのは
「窓越しに見えるのは」
自分が赤ん坊の頃から住んでるこの家で、安らぎを感じることは無い。
しかし、心の落ち着きを得られないこの家でも、落ち着き、安堵を得られる時間がある。私が一等好きな時間。
夜、カーテンと窓を開け、自室から外を眺めるのだ。
心地の良い風が頬をかすみ、家々の明かりがほうほうと灯っている。
遠くには木々も見え、車が通れば部屋の天井にライトが反射する。
落ち着くのだ。
風にあたり、夜空を見る。
感傷的になり、涙が込上げる。
開放される時を待っている。
一通りこの時間を満喫すると、窓を閉める。
窓越しに見る景色も悪くない、でも、窓に写る自分の顔は言葉では表せないほど情けない表情。
やはり窓は開けるべきだ。
【窓越しに見えるのは】
教室から見える屋根
青々とした葉
降り注ぐ日光
眺めるその瞬間が私の青春
窓越し 二 見えたのは
紛れも無く
私 でした 。
1枚の ガラス を
越して 覗いてみる と
いつも とは
違う 自分 二
会えた気がして 、
凄く 新鮮 でした 。
「 #窓越し 二 見えたのは 」
曇りガラスの奥の道
揺らりと揺れる黒い陰
漏れる街燈、光の前に
今夜も貴方は佇んでいる
「おかえりなさい」
毎晩零れる同じフレーズ
それでも貴方は何も返さず
ただ開けてくれと言わんばかりに
窓越しに強い視線を私に送る
とても律儀で優しい貴方
私の言葉を零す事無く
1つ残らず掬う貴方が
「ただいま」
一言無いわけがない
馬鹿をするのはお止めなさい
曇りガラスで濁りとも
本物見抜けぬうつけではない
戻らぬ貴方に成り済ますなら
声の一つも真似てみなさい
帰らぬ旦那に成り済ますなら
もっと上手に現れなさい
それでも私は見抜いてみせる
だってお前にはないのだから
私の愛する熱い視線も
愛の籠った優しい言葉も
生気の宿ったあの気配も
窓越しに見えるのは
影だけだとは思わないことね。
作品No.92【2024/07/01 テーマ:窓越しに見えるのは】
窓越しに海が見える。
青く輝く、水面が見える。
あの景色がすきで、毎日過ごしていたのに。
一年を過ごしたあの教室は今、教室として使われているのだろうか。
窓越しに見えるのは
知らない色の空、知らない色の海
窓越しに見えるのは
見たことのない景色
長い航海の末にやってきた異国の地
ここから先
どんな冒険が待ち受けているのだろう
わくわくした気持ちを胸に
カーテンを閉める
荷物の準備は万端
後は明日に向けて休息を取るのみ
明かりを消して
整えられた寝台に身を横たえる
休息が必要とはいえ
今夜はなかなか寝付けそうにない
#4『窓越しにみえるのは』
今日も1日が始まった。
窓越しに見えるのはいつもの風景。
公園で遊んでいる子供達,散歩をしている人,ビル,木,車。
いつもと変わらない風景。
それがいいのかもしれない。
「窓越しに見えるのは」
ユーカリの木の上でまどろむコアラ。
まるで人間とは違う時間が流れているみたい。
窓越しに見えるのは
[きょうは、いいね入りませんよー]ど、
庭の土でそう書いてあった
ドドドド………
『きっ、、ヒィ!』
お前が言ったように…俺は自由の奴隷だ
自由の奴隷になれ
『きゃー💕💕💕💕』
と、歓喜の声
エレンイェーガーが吹き替えしたのだ
ココから妄想
出たぞ
妄想メンバー等、
(もしも彼らがアイドルでインスタをやっていたら…
インスタを見て
点を無くしたり、割って理想人数を書きました)
エレンイェーガーフォロワー410万人
死柄木弔フォロワー190万人
轟焦凍フォロワー130万人
夜神月フォロワー110万人
佐野万次郎フォロワー108万人
藤原佐為フォロワー100万人
(すごい人気が出そう笑)
たまに、本当にたまに疲れすぎて住人の住んでない家から外を眺めることがある。
住人がいるとこを選ばないのは、人形になって自由を失っている彼らの近くで、自由を持っているにも関わらずぼぉっとするのは申し訳ない気がするからだ。
窓の外を見てるのは普段生活している分には変化がないように見えるこの世界が、実は小さく風で木が揺れていたりだとか、そういう様子が見えるから。
今日も疲れてしまって、アパートの一室から外を眺めてると、演奏者くんが歩いてるさまが見えた。
彼はきょろきょろと辺りを見回していた。色々な場所を覗くような動作もしてるから、もしかしたら何か探してるのかもしれない。
演奏者くんが捜し物するなんて珍しいな、なんて重いながら窓越しに眺めていると、演奏者くんが顔をあげた為、バッチリ目が合ってしまった。
バレてしまった、なんていうまるでストーカーのような思考が浮かんだが、彼の方はボクの姿を確認したあと、満開の笑みで笑った。そして、足取り軽く去っていく。
…………もしかして、探していたのはボクのことか? なんて自惚れた考えが浮かんで頬が熱くなっていくのが分かった。
窓越しに見えるのは
学校の授業中。
話を聞いているのは暇でぼーっと外を眺める。
ずーっと空を見る。
雲が動いていくのは見てて癒される。
曇ったり晴れたりして楽しい。
それに空には君がいるから。
たまに好きな人の方を見て、癒される。
そうしてるうちに授業が終わった。
それでもまだ空を見続けるのは
君に会いたいって気持ちが強いからなのかな。
蒸し暑い日々が続いて、全身がずっと疲労困憊でベッドから起き上がれずにいたあの頃。
その時に窓越しに見えるのは、青空だけ。
住んでいた所が5階だったこともあり、見晴らしも良くて気に入っていた。
せめて、空模様だけでも見られて良かった。
そうでなければ、心も荒んでいたことだろう。
身体はとても辛く、長いこと苦しんできたけれど
空を、景色を、綺麗だなと心からそう思うように
眺めることができる幸せはあった。
早朝の出勤電車 窓越しの河川敷を高そうなジャージで愛犬散歩させてるじいさんになりたい
【窓越しに見えるのは】
残りわずかな命。ベッド脇の窓越しから見たいのは
春は福寿草に梅に枝垂れ桜。
夏は海
秋は紅葉に赤とんぼ
冬は松の木に雪
余命いくばくの割には、しっかり四季の希望あり。まだ大丈夫か。
そして、すぐ隣には、あなたの笑顔が。
flamme jumelle
『わたし大船には行けないの』
平日の午後に山手線
並んで走る京浜東北線
窓越しにあなたの姿を探す
追いつけないの私
あなたが先を走るから
遠くに離れていくあなたの背中
思い出してはため息ばかり
#窓越しに見えるのは
『窓辺の女の子』
窓辺から手を伸ばせ 届くかな 届いてるかな
微熱を感じて性衝動 唇がそっと月を覆い隠す
どこにでもいる女の子 どこかにいた女の子
いつかの私、女の子 女の子 女の子 今度いつ来る? いつ来るの?
雨の日の水滴が付いた電車の窓を見てると、水族館の魚になったみたい。
電車が走る速度と同じ速度ですいすい泳ぐ魚のあたし。
赤い服を着た、赤い魚のあたし。
トンネルの中であたしと目が合った。
魚になったあたしを見てるあたし。
赤い魚のあたし。