『窓越しに見えるのは』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
わたしは、城館から町を見下ろすような夜景しか見れない。陽の光は、眩しくて熱くて痛い。わたしには、陽の光は強すぎて外には殆ど出られない。出られたとしても日傘は勿論、服は黒一色。帽子のつばが広いものしか被れない。
『仕方ない。』分かってる。分かってる。生まれつきの疾患。私の枷。たまに呪ってしまう。
それでも、良いことにしてる。其れがわたしだから。
他者と比較は、確かに良くない。己の欠点を他者と比較し、己を追い詰めるのは、確かに良くない。
でも、他者と己を比較し、他者から学び、己をより良くすることは決して悪いことでは無いと思う。
わたしは確かに他者とは違い、陽の光をまともに浴びることも…昼の景色も見ることも出来ない。
だからこそ、周囲の音や声に耳を澄ませられる。だからこそ、匂いに敏感で季節の訪れも感じられる。だからこそ、視覚だけでは捉えられない些細な変化を感動に変えられる。
其の事を教えてくれたのは、紛れもなく他者である貴方たちなのだ。
『窓越しに見えるのは』
外に出てみたい。
そう思ったのは、いつだっただろうか。
生まれた時から病気で、物心つく時にはもう病院にいた。
病室は個室で、ご飯や点滴の交換の時ぐらいしか人が来ない。
お見舞いなんて半年に1回来たらいい方だと思う。
なんの病気かは分からないけれど、周りの大人たちは
「いつ死ぬか分からない」
「見たことの無い症状だ」
と言っている。
私はこの何とも言えない感じが嫌いだ。
でも、窓の外だけは違う。
見た目はほぼ一緒だけど、毎日違う景色を見せてくれる。
晴れてる日もあれば、少し曇っていたり、土砂降りだったり、綺麗な夕焼けが見えたり。
鳥がないていたり、猫が来る時だってある。
人間の友達は少ないけれど。
窓の向こうだけは私の事を少しわかってくれている気がする。
窓越しに見えるのは
好きな人かな、家族かな、友人かな、先生かな
下を見ればたくさんの人がいる
上を見れば綺麗な空が水平線のように広がっている
世界は私だけじゃないんだ
みんな1人にならないで。
「、っしょ、と…」
窓際の椅子に座り、外を見るともなく眺めていると昔のことを思い出す。
君と最期に会った日から、もう長い年月が過ぎた。あの頃の僕は、父がいなくなって生活も苦しく、自分はなんて不幸せだろう、と思い込んでいた。だが今になって、あの頃の僕がいかに幸いであったかが身に染みる。
大人になった僕は父の跡を継がず、君の好きだった星を見て過ごした。そんな日々の中で、僕は多くの新たな発見をし、そのために色々なものを発明した。いつか再び、あの日銀河に消えた君に逢うため、研究に勤しむのは楽しかった。
今、この国では空を見上げても星は見えない。窓越しに見えるのは、どこまでも続く温度のない灰色と、時折上がる焔の赤だけだ。私の心を満たしてくれるものは何もない。かつて私が発明したものは、そのほとんどが戦争に利用され、今では私の手を離れてしまった。愛する家族は私と共にここに軟禁され、私はそのために軍事開発に従事させられている。
あの日君が持っていた星座早見は、今では何の役にも立たない過去の遺物と軽んじられている。その原因は他でもない、私の発見と発明だ。私が最先端の発明をする度に、君との思い出は静かに強く否定されていたのに、愚かな私は気付かなかった。やっと気が付いたときにはもう取り返しがつかなかった。
あの日、君は命を懸けて僕の幸いを願ってくれた。でも僕はどうやら、幸いにはなれないようだ。
(窓越しに見えるのは)
#窓越しに見えるのは
車の窓から
車で遠い場所に行くときは退屈で、
いつも窓から見える外を眺めています。( •᷄ὤ•᷅)
窓から見える空はいつも違っていて、
いつも綺麗な空を見せてくれて、
窓から見える雲はいつも違っていて、
いつも面白い形を見せてくれて、
窓から見える緑はいつも綺麗で、
いつも景色を良く見せてくれて、
窓から見える外はいつも違う。
ずっと見ていたい景色も長くは見れない。
そのかわり、外はいつも綺麗でいてくれる。
お題:窓越しに見えるのは
窓越しに見えるのは
私が行きたかった世界
窓越しに見えるものは
私を狙う殺人鬼
時計の音が聞こえている
朝4時の空を椅子から見ている
空が段々明るくなっていき
おおきな目玉が私を探す
窓越しに見えるのは
私が見つめなければいけない世界
窓越しに見えるものは
異質な人の形をしたもの
鳥の鳴き声が聞こえる
ベッドから朝五時の空を見ている
曙の空が私を責めて
青白い手が手招いている
僕は窓を見るのが好きだった。
窓の外を見るのではなく、
窓越しに見える君が好きだった。
君はいつも大人しく本を読んでいる。
その時の表情はとても豊かで可愛らしい。
病院はいつも退屈だったけど、
窓越しに見る君のおかげで
楽しくなった。
【窓越しに見えるのは】
#67
葛藤
守られている内側と
野晒しの外側
拘束される内側と
自由な外側
狭い内側と
溢れる外側
安心と冒険
※窓越しに見えるのは
夜に遊ぶ風の子
植物の愛のうた
子供達の空模様
美しい色の文字
箱から流れる嘘
言葉の中の真実
鏡に映るわたし
わらってますか
こちらとあちら
あなたのきもち
『窓越しに見えるのは』
サカバンバスピスをイーロンマスクと踊り食い
あぁ、夏だなぁ
窓越しに見えるのは日の出前の空。白と黄、水色と橙色で染まってしまった空だ。少し前は青と薄い水色だったのに。
全体に比べればほんの一瞬しかないその移り変わりが美しくて、つい起きてしまうのだろう。
『季節』
医者から言われた。
余命があと半年だってこと。
私の病気は凄く稀で、治らないんだって。
こんな体、いらないよ。
最初から生きられるなんて思ってなかった。
だけど、やっぱり少し寂しい。
羨ましかった学校生活も、いつしかどうでもよくなっていた。皆みたいになりたいって思ったこともあったけど、今では死ぬのを待つだけで、私は憧れも、好きなものも全部無くなったようだ。
病院での暇潰しにも飽きて、ただ、ぼーっと窓の外を見ているだけのことが増えた。
今は春。病院の外に植えてある桜の木が、綺麗に花をつけている。
少し前まで冬だった。窓のふちにまで雪が積もっていた。少しだけ元気な子が、外で雪だるまをつくって遊んでいたな。
その前の秋は、紅葉が見えて綺麗だった。誰かへの差し入れがいつもより暖かい色だった。ぶどうやりんごにさつまいも。
その前の夏は、外が暑そうだった。日差しが強かったから、私はずっとカーテンを閉められていてあんまり覚えていない。でも木々は緑色で空は凄く綺麗な晴天だった。
今は春。桜が見える。
小鳥のさえずりが聞こえる。
窓の外の景色は毎日移り変わる。
私が次、冬を迎えられることはないのだろう。
また雪を見たかった。
お題:《窓越しに見えるのは》
見慣れた深夜の住宅街。
Twitterの障害で、今日は自分の思いを書き込むことも他の誰かの呟きを見ることもできず。
街灯は見えるけど、世界がしーんとしていてなんだか寂しい。
Twitterが無くなるかもしれないと言われて暫くたつけど、無くなってしまうとこんな感じなのかもしれない。
10年以上Twitterと共に生きてきたから、この小さな画面から人の気配がしないのが寂しい。孤独だ。
これが依存。
もしTwitterが無ければどんな生き方をしただろうと今ふと思うが、果てしない話すぎて検討もつかない。
これが良かったのかそうでなかったのかも分からないけれど、やはり同じ志をもつ仲間がすぐに見つかるTwitterは魅力的だ。
できることなら帰ってきてほしい。
窓越しに見えるのは
はしゃいだ声と啜り泣く声が入り混じる。
だが大半の人間は、所在なさげに立ったり浮いていたりした。自由に過ごせと言われても、何をしていいかわからないのだ。
西暦2233年、地球環境はついに人間の生息が不可能なまでに変質し、他惑星への移住が断行された。
政府に言われるまま「避難」を決めた一般人も多い。だから僕も含めて「故郷を捨てた」という実感は薄い。
ただ、宇宙船の窓越しに見える地球は、まだ青く美しかった。
安定した旦那
可愛い子供たち
やりがいのある仕事
譲れない生きがい
羨ましいようで
どれもさほど欲しくない
だけどいつだって正しさの眩しさは感じてる
実際は手を伸ばすことすら考える前に
目を瞑ってしまうほどの眩しさを感じている
だけどそちら側にはいけない
こちらとそちらが繋がっていることすら知らない
同じ世界線ではないようだ
あるいはたったガラス一枚くらいの違いかもしれないけれど
窓越しに見えるのは
光、山、流れていく鉄塔、電柱
真っ暗、また光が差し込む
憧れ、夢、現実、嘘
窓越しに見えるこれらを愛している、
と思っている
窓越しに見えるのは私の大好きな
アンダラちゃん。光に当たってキラキラきれいだね。虹の世界に連れて行ってくれるよ。
イルカたちも歌うよ
たくさんのアンダラに囲まれて暮らしたいね。大きなのほんとにきれいだろうなぁ。
そして私たちはグレートセントラルサンから
たくさんのエネルギーをもらっているよ。
私は本当に幸せだな。
窓越しに見えるのは
ずっと、ずっと真面目なことは良いことだと、教えられて来たのに。
真面目で、面白味のないと言われる。
1度言われたことは、2度とやらないでと言われたから、そうしてきたのに。
じゃあ、どうするか、他に手はないか考えたの?
と言われても、知らないよ、だってやっちゃ駄目って言われたんだから。
毎日、毎日、鬱屈した気分ばかりで、人生とは何なのか、生きる意味とは?
結局、真面目な良い子なんて失敗なのだ、我を通す悪い子が持て囃される、自分勝手に好きなことをして生きてられて、結構、結構。
大嫌いだよ、本当に。
電車の窓に反射した、自分を睨み付ける
羨んでばかりの卑屈なお前が、心底嫌いだ。
窓越しに見えるのは
薄ぼんやりとした丸い月と
疲れ切った僕の顔
何も変わらないような日々の中で
目を凝らして些細に変わっていくものを拾い集めて
なんとなく運ばれていく
怖いくらいに先の見通せるこれからに
どうやって期待すればいいんだろう
どうやって愛せばいいんだろう
「この家は暖かい
何も脅威なんてない」なんて
言うのは簡単で
君が僕の母親を酷く嫌っている事実に安堵するような
確かな裏切りと冷たい内面を
僕はあと何度見過ごすのだろう
上手くやり過ごすのだろう
この場所で根を張るように
時間に比例して無分別に増える責任を
時折ぐしゃぐしゃにしてしまいたくなる
いい子になんてならなくて良かったのに
もう考えたくないから目を閉じるよ
まだ耳に残ってる君の声を
抱きしめて今日も眠るよ
さよなら おやすみ
窓越しに見えるのは、馬鹿げた未来とか風化された過去じゃない。
きっとこれは、ずっと大切にしていたあの夏と似ている。
思わず息を飲んだ。
あの日の暑さを感じる。
あの日の蝉時雨がきこえる。
確かにあの夏の匂いがする。
そこには確かにあの夏があるのに、なぜか君だけがいない。