窓越しに見えるのは、馬鹿げた未来とか風化された過去じゃない。きっとこれは、ずっと大切にしていたあの夏と似ている。思わず息を飲んだ。あの日の暑さを感じる。あの日の蝉時雨がきこえる。確かにあの夏の匂いがする。そこには確かにあの夏があるのに、なぜか君だけがいない。
7/1/2023, 5:19:55 PM