『空を見上げて心に浮かんだこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雲一つない、どこまでも繋がっていそうな空。ただ、私は思う。空の繋がりは雲あってのものではないかと。
空に浮かぶ雲がなければ、どうして空が繋がっていると言えるであろうか。私たちの見上げる空から、風によって運ばれた雲が、また別の空で見上げられてやっと、空は繋がっていると言えるのではないか。
つまり、雲一つない空は、どこにも繋がっているとは言えないのではないか。
私たちはまっすぐ進む
回り道をすることもあれば
進んだことを振り返ることもある。
けど、こうして「そら」を見上げることは
少ないだろう。
雪の積もった寒空の下
滑ってたまま見上げた空は
澄んでいて、綺麗で、とても久しぶりだった。
『喜楽』
「なぁに?」
名前を呼ぶと嬉しそうに駆け寄ってきて、ぎゅうと私を抱きしめると、いつもの可愛らしい声で返事を返す。
人のことをよく見ている喜楽は、感情の変化に敏感に気付く。
きっと今の私の感情に気づいたのだろう。
『ねぇ』
「ん~?」
『もっと抱きしめて』
「もちろん!」
ぎゅう、と苦しくならないギリギリまで強く、それでいて優しく抱きしめてくれる。
背中に手を回し抱きしめると、同じくらいの力で抱きしめ返してくれた。
するととたんに香る甘い匂い。
ブラックデビルという銘柄の煙草の愛用者である喜楽は、職業柄多少なりとも付く血の臭いを嫌う。
その臭いをかき消す為に吸い始めたと言っていた。
かと言って口臭は煙草の匂いではなく、これも彼女が愛用している飴の匂い。
近くで触れるときだけ香る甘い匂いが側にあるだけで、私は安心する。
途端、喜楽の電話が鳴った。
一言謝る言葉と共に、私を包み込んでいた熱が離れた。
すると、ふいに一人きりになったように感じてしまう。
涙が思わず溢れそうになる。
駄目だ、あの時はここまで私は涙もろくなかった。
あんなことにでさえ耐えれていたのに。
何で今更。意味ないのに。無駄なのに。
歯を食いしばり、唇をつり上げ笑みを浮かべる。
不格好だろうが、泣くよりましだ。着丈に振る舞わなければ。
すると電話が終わったらしい喜楽がこちらを振り向く。
「ねぇ」
『ん?何?』
「さっきより強く抱きしめて」
『! ……勿論』
矢張り喜楽は感情の変化に敏感だ。
甘い匂いを胸一杯に吸い込みながら、私は喜楽の服を濃く染めた。
ーお題:空を見上げて心に浮かんだことー
お題:空を見上げて心に浮かんだこと
今この時にしかこの空は見えない。もう二度と同じ空は見れない
真っ青な空と、
透明度の低い雲。
アニメか絵画のような空だった。
【空を見上げて心に浮かんだこと】
空を見上げて心に浮かんだこと
「このままでいいのだろうか」
常に心のどこかにあるが、毎日を過ごしていると忘れているというか、考えないようにしている。
たまに余裕があって空を見上げると、それを思い出すというか、また考えてしまう。
何か行動しないと答えはわからない。
結局、キレイな空に満足して、また毎日を過ごすことになる。
臆病者だ。
空を見上げて心に浮かんだこと
今年の夏は地獄かもしれない
空とは関係なく気温が
暑くて寝れない夜のお散歩は好きだけど
コンビニも自販機もお高い
まぁ買うしかない
わざわざ水筒を準備してまで
お散歩してるわけじゃないからね
音楽をかけて
公園に寄ったりしたりしなかったり
道中には意外にも人が割といる
短ければ30分くらい
長くても1時間
帰って余裕があればシャワー
なければ寝起きに
外の方が涼しかったりしちゃいますね
空は見上げなくても
いつも心にある
心を忘れないように
たまに空を見上げているのかもしれない
思うことはそれぞれだけど
空を見上げて思っている
空を見上げて心に浮かぶこと
♯空を見上げて心に浮かんだこと
青空、星空、曇り空。
空には沢山種類があるが僕は泣いた空が1番好き。
だって僕が泣いていたら隠してくれるから。
でも、人間は慣れるものだ。
雨が降ったら自然と涙が出てしまう。
空を見上げて、心にはなにも浮かんでいない。
ただ流れる涙だけはなにも変わらない。
【空を見上げて心に浮かんだこと】
私は毎日空を見てる。
朝でも雪でも春でも…無意識に絶対一回は見てる。
ずーっと見てる時もあって、自分で驚く時がよくある。
最近は空の表情と同じになる時が多いなぁ…
晴れの時は明るくなって、雨の日は必ず泣きそうになる。
それで、気づいたらあだ名が天気になってたんだー。
………変だね。
天気によって自分の感情が変わるなんて。
最近は晴れの時と雨の時が交互にあるから、余計に感情の起伏が激しい。
久しぶりに路地裏を歩き回った。
前までは怖いと感じてた路地が、今ではなんとも思わない道へと変わってた。
路地に入ってなかったから大学で友達が沢山できたのかもしれない。
「あ…雨降りそう。」
急いで帰らないと…そう思い早歩きで歩いた時、スマホの通知が鳴った。
家に帰って、メールを開いた。
メールを読んでからの記憶が無かった。
ただ覚えてると言ったら、机の上に水が溢れたぐらい?
気づいたら朝になってた。床で寝てたみたい。
もう一度メールを見たら、不在着信が来てた。
ピンポーン、ピンポーン……
それに加えてインターホンが数回鳴った。
今日の天気は晴れ時々曇り、気温は26度。
大学に行く準備をして眠くなったから、ベットに潜った。
メールは開きっぱ、また着信が鳴った。
最近大丈夫なの? 18:53
今日のあんた、いつもより変だったよ? 19:27
心配しないでって言われたけど、 19:28
無理だよ 19:28
みんなにあんな事されてて、 19:29
不在着信 19:38
不在着信 20:09
ごめん、嫌だと思うけど家に行くね 6:37
不在着信 7:19
空を見て私は毎回訴えてたかもしれない。
「やめて」
これさえ言えれば、大事になってなかった気がする。
次からは頑張って言ってみよ。
言えなくても態度で示せば、何かが変われる。
空を見上げるたびにそんな事が頭に浮かんでいたのかもしれない。
「空を見上げて心に浮かんだこと」
努力ができなかった。
それは私の人生で悔やんできたことだ。
あなたは楽をしようとしている、と
指摘されたこともあるくらいだ。
だからといって、努力をすれば私が思い描いている
理想になれるのかと言えば、そうではない。
もともと備わっている才能や器量にも恵まれていないというのもある。
誰かと比べたって、結局はその「才能」に勝てず、
挫折してしまうのかもしれない。
今、崖っぷちに立たされても、なお、
逆に無気力になってしまっている自分がいる。
このままでは…どうにかなりそうだけど。
それでも生きていくことは諦めない。それだけは。
真っ青な空、大きくて白い入道雲。
この夏空の前では、私なんてちっぽけなんだなぁと。
一昨年も、去年も、今年もまた、実感している。
【空を見上げて心に浮かんだこと】
今日の夕方
ちょうど
空を見上げた
“綺麗だな”
と、スマホで一枚
記念に撮りました
(2023.07.16/空を見上げて心に浮かんだこと)
空を見上げて思ったこと。
雲は近く見えるのにどうしてあの建物より遠いの?
雨と一緒に冷たくなった服と、唇を舐めたらしょっぱかった水は昨日の濡れた地面と一緒に飛んでってたみたい。
誰も来ない屋上で監視カメラに多分入らないところでこっそり泣いていたあの日を思い出した。
いつの間にかかんかん照りの日々が来た。
自分が嫌になることばっかだけど、たまにはいいこともあるみたい。
青と白以外にも赤色がほんのり見える時間になってきたな。
とても晴れやか、洗濯日和。意気揚々とタオルを干して一仕事終わり。
次は、と他の家事に手をつけようとしたけれど、くぅ、とお腹が鳴り出した。
こんな日はそうめんにしよう。溶けそうなほど暑いから。
青々とした空を眺めつつ、ひんやりとしたそうめんを食べる。
これが夏って感じで、ちょっとエモいんじゃない?なんて思ってしまう、窓際のお昼休み。
2.『空を見上げて思ったこと』
久々に書かせていただきます
お題 「空を見上げて心に浮かんだこと」
自分、暇な時よく空を見てボーッとすることがあるんですよ
それで、晴れた空を見ていると心が暖かくなります
でも雨の時は何故か泣きたくなります。
曇りは眠たくなります。安心できるからです
とても眩しい空は、なんだか希望の様な、励ましの様な、なんだか背中を押してくれる存在的な感じです
「人といる時よりもなんだか暖かい」
と心に浮かびます
人と居ると、いつも悪口や暴言(誹謗中傷)、脅迫、暴力に怯えて生きていて過去のトラウマばかりが蘇ります
長かった前髪を切った。夏だから。
普段は前が見えないように大事に伸ばしていた前髪が美容師の手により取り払われ、無惨にも足元に散らばった事実を確認して、目の前の鏡から恐る恐る美容師の顔を見てみたら、別に鬼の形相などしていないもんだ。
そんな事は普通の人からすれば当然の事なんだけど、人の顔を直視する事が苦手な自分からすれば決して当然でもなんでもない。長い前髪は心のシャッターだった。
目の下のクマがハッキリしてしまって、そろそろちゃんと寝ようなんて思い始める。隔絶された家の中だけでは時間が無限にあるものだと勘違いしてしまうから。これも当然だけど、自分にとって当然ではないこと。
美容院を出てからすぐ、炭酸のような香りがした。それが自分の髪から発されていると気付くと、なんだか気になって空へと視線を傾ける。
当然、香りそのものなんて確認できない。
代わりにうっすらとした雲が浮かぶ青い空が広がっていた。
目に優しいブルースクリーンを見ているようで、馴染み深い景色のようにも思えたが、すぐに紫外線の強さから目を背ける。あー目が痛い。将来、夏が無くなればいいのに。
ハッキリ物が見えるのってうざいなぁ。嫌だなぁ。
ムシムシした季節、自分はずっとウジウジの季節。
とりあえず、早寝早起きから始めよう。
決断するには充分な眩しさだった。
どこまでも透き通る青空。
いつもより暑い日差しを手で遮って見上げる空は、まさに夏そのもので。
雲1つない快晴って、こういうことを言うんだろうなぁ。
でも、夏は嫌いだ。
それは暑さもあるし、突然やって来る夕立だったり、鳴り響く雷鳴や明るすぎる稲光だったり。
理由は、多分いくらでもある。
だけど、何でかな。
夏は、寂しくて、哀しいんだ。
澄み渡る青空。青々と生い茂る木々。賑やかに響く蝉の声。
夜になれば、鮮やかな花が空を彩って、道をたくさんの色彩が埋め尽くして。
どれもこれも、活気に満ちているのに、ぽっかりと胸に空洞ができたような感覚。
置いていかれたような、取り残されたような。
それとも、最初からそうだったのか。
どうしてかは解らないけれど、”空を見上げて心に浮かんだこと”は。
夏の生命の力強さと、取り戻せない喪失感だった。
空を見上げて心に浮かんだこと
『空を見上げて心に浮かんだ事』
人は求めてくるばかりで
誰も助けてくれない
都合のいい時だけ寄ってきて
できないことを罵られる
あなたがいちばん孤独だね
ねぇ神様
わたしはあなたに何かできますか?
あー、身体中がいてぇ……
俺は、狭い視界で空を見ていた。狭い視界、というのは、ヘルメットを被っているからである。
さっき、カーブしようとしたら、その対向車側に大型トラックがいて、おもいっきりぶち当たって、ガードレールを飛び越えて、この土手の上に着地、というより、落下した。
身体が全く動かない。足首少し、指先少し動かすだけで、どこかしら痛む。
頭を動かしちゃいけない気がする。俺の直感がそう言っている。
空を見上げているこの体勢以外、何もできない。
あー、俺しぬのかな
頭に浮かんだことはこれだった。
うーん、死ぬ前にやりたいこと、たくさんあったんだけどな。ありがとうとかごめんとか好きとか、言いたいことたくさんあったんだけどなぁ。
心に浮かんだことは、身近な人への思いだった。
まぁ、対向車側のトラックの人が通報するだろうから、俺のことも気付くだろう。それにしても、痛い、重い……。
俺は、ゆっくり瞼を閉じた。見上げていた空を自分で消した。
【空を見上げて心に浮かんだこと】
同じような毎日で、学生なら当たり前。
重たい荷物を背負って朝出発するようになった小学一年生。どんどん荷物は増えて。
中学生になると部活の道具が追加。
高校は資料集や問題集が格段に分厚くなる。
紙って重い。
だから、背中の荷物を支えるように少しづつ前屈みで歩く癖がついてると思う。
今、高校三年生。
来年からは背中の荷物とオサラバしたい。
だから、今、頑張り時、踏ん張り時。
手には単語帳。スマホはポケット。
歩きスマホはダメだけど、単語帳なら叱られない不思議。
ジリジリと焦がすような日差しは分厚いリュックが守ってくれる。
照り返しは単語帳が守ってくれる。
前見て歩く。というより下を向いてばかりだなと。
重たい荷物に気合いを入れて、ヨッコイショと空を見上げる。
青いなぁ。アオって漢字はいくつあるだろう。青を意味する英単語はいくつあるだろう。
無限の単語を空に浮かべる。
来年は、この青空を満喫してやる。海にも山にも行く。
今だけ。今年だけ、この綺麗な熱い空に背を向けて前に進む。
後ろからやってくる入道雲から逃げてやる。