『空が泣く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【空が泣く】
目の前の男は変態だ。
正直言って胸糞悪いが、気を悪くしないで欲しい。
道路をゆっくり歩く老婦人に対してわざと大きな声で
「危ないよ!邪魔邪魔!」
と言って老婦人を辱めて快感を得たり、
またある時は、電車で自分の後に即座に席を奪った
女に対して笑いを堪えるように、馬鹿にしたように、
「まだ貴方のお尻の下の定期取れてないんですけど」
と言い、恥ずかしそうに謝る女に快感を得ていた。
そんな男は今、泣きながらある要求をしているのだ。
その要求はこうだ。
「僕は毎日が退屈で仕方ない。終わらない退屈が続く人生には飽きてしまった。人を辱めるだけじゃ足りないし、僕はこの手で僕を辱める。本当は人の手は借りたくないが、どうか僕を撮影して恥の絶頂までの手伝いをしてくれ。自由を手に入れさせてくれ。恥の絶頂の先で言葉、感情、呼吸まで忘れてみたいんだ。」
僕は快く承諾した。男の涙も悪くないと思ったのだ。
撮影当日は台風並みの大雨だった。
空も彼が来るのを拒んで絶望して泣いているのか。
大丈夫だよ。もっと泣いていいよ。
綺麗に撮るから。
空が泣く
陰鬱な気分が続く
大人になると仮面を被って生きなければならない
そのうち、仮面は自分の素顔と同じになり
感情がよくわからなくなる
大きな失敗をした
申し訳ありませんでした
その言葉と所作だけは一人前になったと思う
これは、一つの儀式だ
儀式が終われば
いつもと同じ世界が始まる
たまに、起きるイレギュラー
その解決策は、いつもの儀式
……イレギュラーなんだろうか?
この儀式も含めて、世界なんだろう
昔は、色々夢があったなぁ……
最近、笑ったのいつだっけ?
楽しいことなんかあったけ?
そんなことを考える……思考がとまらなくなる
不意に、雨が振り始めた
あっという間に、頭が濡れ、服が濡れ
顔も雨でびしょびしょ
こんなのいつ以来だろうか……
空を見上げると
晴天のはずなのに、雨が降っている
私の代わりに空が泣いてるように感じた
……もう少し自分を労ろう、そう思えた
「空が泣く」
私は空が泣いている日が大嫌いだ。
髪の毛はうねるしその日だけと言ってもいいくらい上手くいかない。
ふと空を見た。
意味もなく。
そこには空が澄み渡る。
青、白、あぁ眩しい。
「こんなに晴れているのに」
手元には、少し濡れた菊の花。
「もう会えないなんて」
/空が泣く
空が代わりに泣いてくれる。
そんなセリフを映画で聞いた気がする。
代わりに泣いて代わりに笑って。
曇天は何だろう。
曇りはいつも心を映してくれてる気がする。
曖昧で泣くことも晴れる事も無い。
そんな日々。
空よ僕の代わりに泣いてくれ
偽物の涙しか流せない僕の代わりに
何の得にもならない僕の涙の代わりに
空よ僕の代わりに泣いてくれ
もう晴れなくていいから
泣いてくれ
たくさんの雨粒が窓を打ち付ける。
ここまで激しい雨はいつ振りだろうか。
豪雨だからといって会社や学校が休みになるわけではないから、雨が降っているということ以外は普通の日常だ。
オフィス内の空気はまるでこの薄暗い空のようである。
ここにいる皆んな、口には出さないが毎日毎日必死にしがみついて立っているのだ。
歯を食いしばって耐えて耐える。生きるために。
苦しいとか、しんどいとか、そういった感情はある程度麻痺しているみたいだ。
子供のように声を上げて泣きじゃくれば楽になるのだろうか。
残念なことにどうやら歳を重ねると、涙というものを何処かに置いてきてしまうらしい。
そんな愚かで滑稽な人間を愛おしむかのように。
僕らの代わりに空は泣いた。
〝空が泣く〟
空が泣く。
今日のストリートは
空が泣くかと
思った。
空が泣く時には
お気に入りの
ビニール傘を
使おう。
空が泣く
私が彼氏にフラれた日は必ず空が泣く。私の涙を消すように空が泣く。神様は私のこの痛みが分かるのだろうか?辛くて辛くて、自分でもどうしたらいいのかわからないこの気持ち。
でも、わかってくれているのかもしれない。晴れて、スマイルの雲の形だったら余計に辛い。
曇りだったら、どんよりして立ち直れない。
雪だったら、転ばないようにと失恋に集中できない。
思いっきり泣いて、雨が涙を流してくれて、空も一緒に泣いてくれているって思える天気の方がいいのか、、、?
どの道、失恋は辛いんだ。
空が泣いていようが、笑おうが、、、。
家に帰ってお風呂の中でもう一度泣こう! 風邪ひいちゃいけないし、、、。
空が泣くなんて嘘。ただの比喩だ。比喩は比喩でしなくて、それ以上でもそれ以下でもない。
空が泣いているなんて考えるのは日本人だけで、わたしはどんなに泣いていても悲しくても空が泣いているなんて思わなかった。ただ雨が降ってるな、と思った。
でも、こんな憂鬱な日は空のせいにしてしまいそうになる。ネットリンチされたのも、理不尽に縁を切られたのも、君が私を知らないのも、空のせいだ。わたしは泣かないと決めたから、空には勝手に泣いていただきたい。
そのうち朝になれば鳥も鳴くし、また新しい1日が始まってしまう。そうしたら全部忘れて、死んでしまいたい。
空が泣いている。
シトシトと何かを哀しむかのように。
誰ぞかの哀しい思いが空をも泣かせたのだろうか。
空をも泣かせるその人は
一体何があったのだろう。
その涙を拭ってくれる人がいなくなってしまったのだろうか。
それとも、ほとほと人の世が嫌になってしまったのだろうか。
同じ空の下にあっても
人生とは千差万別だ。
同じ雨を見て、恵みの雨と捉える人もいれば
哀しみに暮れる雨と捉える人もいる。
同じ空にあって顔も知らない。
ましてや、いるかもわからない
涙する人よ。
哀しい時は泣いて、泣いて
自分の中にある思いを吐き出してしまいなさい。
貴方の中で
消化しきれなかった、
言えなかった、
叶えられなかった、
沢山の言葉が、
思いが、
貴方を飲み込んでしまう前に。
誰がどう言おうと
感じたのは貴方自身なのだから。
それらを涙と共に向き合うことを
誰が止められるでしょう?
泣いて、言葉で吐き出して
思いと向き合って
そうして貴方が再び前を見ることが出来ますように。
どうかこの言葉のハンカチが
貴方に届きますように。
今日もいつも通り学校に行って
退屈な授業を受けて
面倒臭い掃除をして
楽しそうな声を恨めしくおもいながら
下校する
ふと上を見たらさっきまで晴れていた空が
まるで私の心を表しているかのように
私しかいない長い農道を雨でおおっている
【空が泣く】
#空が泣く
雨ってどうやって降るか知ってる?
(絶対知らないよね?)
というドヤ顔で解説始められると腹が立つよね。
『大気に含まれる水蒸気が、上空で冷却されて凝結して微小な水滴になる。それが雲だよね。雲の中で水滴が成長し、重力が働いて落ちてくるんだ。それが雨だけど、それくらいは解るよね?』
(ま、お前は知らないだろうけどな?)
完全に下に見てるのが表情にありありと浮かんでて、何故この男を“頭が良くて素敵!”とか思えたのか、あの頃の私に問いたい。問い詰めたい。
重力に引かれて落ちてくる刹那を、零れ落ちる涙に喩えて“空が泣いている”と表現した人の、心のなんと美しい事か!
私はどこで間違えてしまったんだろう。
溜め息をついて見上げた空はどんよりと暗く、今にも泣き出しそうだった。
遠い空に両手を広げて、大きく息を吐いた。
真夏の青い空、外に出た途端に全身が焼けるようだ。気にするものは日焼け? 今更? 夏は好き。汗は嫌い。水は嫌い。
もし。
ふと思う。
空が今の自分のようにめそめそ泣いていたら、俺はその涙を避け切れるだろうか。君はそんな俺を笑うだろうか。
雨にあたるのとは違うんだ、それは自然現象。
でも涙は。
涙はただ、意味のない気持ちの表明。
そんなの見せられても困るよね。
「…あっつい」
ああ、暑い。
暑いな……。
▼空が泣く
空が泣く。
愛する者と、引き裂かれた者の、哀悼に空が包まれる。
ジェットエンジンのつんざくような音。
「着陸許可を要請する」
両翼は風を切り、雲を孕んで滑走路に着陸する。
激しい衝撃に、揺れるバランスとともに、長い滑走を終えたあとの、レッドインパルスは、横須賀基地の赤い空に燃えていた。
日本経済が回らなくなって、五年がたった。
国庫は負債を抱え、アメリカや国連の支援に頼らざるを得なくなった。
日本は名前を変えるという話もあったが、革命という話も上がらず、総理大臣がエチオピアに飛んだだけで、この件は丁寧に折りたたまれた折り鶴のように、終局を迎えた。
様々な抵抗活動があった。
半島や、大陸はこぞって、日本を取り込みたかったが、結局は巨大な大国アメリカの庇護に下ることとなった。
それですら、やはり国民からは、非難の声があがった。
今日、僕は暁の空を見ている。
戦争が起こり始めようとしている。
2020年代から続いていた、ロシアとウクライナの戦争は、結局のところ、終わりを見せず、日本の崩壊から、共産主義国家の侵攻を恐れたアメリカは、核兵器のスイッチを押した。
嘉手納基地から、台湾に向けて、最新鋭のロケット兵器が発射される。
それは、テレビでも、放送された。
僕は、ラーメン屋のテレビでそれを見ていたよ。
一体、何年の事だっただろうか。
日本で核の炎が上がったのは、既に四度目の事実で、こんなにも戦争が嫌いなのに、この兵器と由縁がある国も、そうそうないだろう。
それが悔しくて僕は泣いた。
あぁあ、頑張って告白したけど、やっぱり山はクラスで一番可愛い海が好きだよね
私の名前は空
こんな思いするならこんなこと伝えなければよかった
なんだか涙出てきた
雨が降る。号泣でもしているかのように。
でも、空よりもずっと私の方が泣きたい。
どれだけ頑張っても報われない。なんでこんなに大変な目に遭わないといけないの。たいした見返りもないのに。もう疲れた。死にたい。死んで楽になりたい。楽しいことすら楽しくできない。辛い。
涙の一つも出ない。上手く泣けない。ただ辛いという気持ちだけが降り積もる。
私も空みたいに、こんな風におもいきり泣きたいのに。
『空が泣く』
季節の変わり目
別れの季節
僕だって泣く
時には君の代わりに
僕が泣く
君が涙で枯れないように
僕はみんなの思いも背負って
空に返すよ──
(空が泣く)
空が泣く
君に告白する日がきた。
天気は、泣きそうな天気だった。
「好きです」
その返事は
「ごめん」だった
家でたくさん泣いた
その日の夜はずっと泣いていた
空が泣く
晴れ渡る青空が一転して雨が降る。
暗く重い空はうその様にすぐに青空に戻った。
やっぱり晴れた空がいいものです