空が泣いている。
シトシトと何かを哀しむかのように。
誰ぞかの哀しい思いが空をも泣かせたのだろうか。
空をも泣かせるその人は
一体何があったのだろう。
その涙を拭ってくれる人がいなくなってしまったのだろうか。
それとも、ほとほと人の世が嫌になってしまったのだろうか。
同じ空の下にあっても
人生とは千差万別だ。
同じ雨を見て、恵みの雨と捉える人もいれば
哀しみに暮れる雨と捉える人もいる。
同じ空にあって顔も知らない。
ましてや、いるかもわからない
涙する人よ。
哀しい時は泣いて、泣いて
自分の中にある思いを吐き出してしまいなさい。
貴方の中で
消化しきれなかった、
言えなかった、
叶えられなかった、
沢山の言葉が、
思いが、
貴方を飲み込んでしまう前に。
誰がどう言おうと
感じたのは貴方自身なのだから。
それらを涙と共に向き合うことを
誰が止められるでしょう?
泣いて、言葉で吐き出して
思いと向き合って
そうして貴方が再び前を見ることが出来ますように。
どうかこの言葉のハンカチが
貴方に届きますように。
9/16/2023, 10:32:56 AM