『空が泣く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
空が泣いてるね。
そう言った君の顔は見えなかったけれど。
空は泣かないよ。
なんて無粋なことは言えなくて。
ただ、立ち尽くして空を見上げている、君の後ろ姿を見守ることしかできなかったんだ。
空が泣く
「空はどうして泣くの」
雨がふる中、公園のベンチでびしょぬれになりながら一人すわっていると、“かさ”をさした一人の小学低学年ほどの女の子が近くまでよって来た。
「空にのぼった“すいじょうき”は、冷やされて小さい水や氷の“つぶ”になる。小さな氷の“つぶ”や水の“つぶ”がくっつきあって、雲がだんだん大きくなると、雲の中の氷の“つぶ”が大きくなって、重くなり、雨となって落ちてくる。そして 落ちてくる時、“とちゅう”でとけて水にかわったものが雨だよ」
「あなたはいつもむずかしい話をするね」
女の子は“むひょうじょう”のままジッと雨にぬれる僕を見つめた。
「みんな、あなたを落ちついていて、頭がいいっていう。でも、私が聞きたいことにはこたえてくれない。あなたにも空が泣く理由は分からないの?」
「……空が泣くのは、雨がふってるから。誰の目に見えない雨が、ずっとふり続けてるから」
「私には見えるよ」
「空が泣くのは、自分だけはなれた“ばしょ”にいるから」
「空は近くにいるよ」
「空が泣くのは、みんなと“ちがう”から」
「一緒にかさの下に入れば、他のみんなと同じだよ。でも、かさの下の空は空で、同じになるひつようはないんだよ。だから、家にかえろう。そして明日も学校で会おうよ」
まるで他人事のように話をする僕に、女の子はそう言って手を差し伸べた。
気付けば空は泣き止み、太陽が姿を見せた。
「雨は、やんだ?」
「うん、止んだ」
晴れた空の下で“傘”を差し、空が流した涙の跡の上を、“無表情”だった僕と君は笑いながら駆けた。
──────『空がなく』
空が泣く。
空が泣くとしたら、雨だろうか。
シトシトと。
あるいは、ザァザアと。
もっとひどいと、ザァーっと滝のように。
嵐がきたら、風も雷も全部使って泣き喚く。
寂しくて、悲しくて、我慢出来なくて、溢れ出す。
そんな、空の涙につられるように。
憂鬱だったり、悲しくなったり。
時には、強すぎる勢いに怖くなったり。
そらが、伝える感情があるのなら。
私の心も、道連れに。
― あした天気にしておくれ。―
#空が泣く
だから雨が降る
雨というのは空の感情であって単なる雨じゃないよ
だから、雨の日はうんと泣かせてあげよう
雨をウザがるな?
「空が泣く」
空が泣いてることを知ってるのは俯くのを辞めた人だ
空よ、空
人の頭上にいつも在り
わたしを励まし
突き放し
けっして手の届かぬ
父なる空よ
この心が腑に落ちるとき
それはあなたが
涙を流すときだけだ
そのときだけは
わたしは自分の声を飲み
長く続く人の世の理不尽を
ともに嘆き悔やみ
抑圧された怒りに胸ふたぎ
あなたの心に
寄り添いたい思いに駆られる
#空が泣く
季節はそろそろ秋
長雨が来る頃になる
でも俺は春が好きだから
雨は雨でも五月雨が好きだ
五月雨て 空が泣く 庭
星屑の 集まるかたの つむり跡
「さみだれて…」
声を出して詩ってみたら
以外に良い声が出た 内容はイマイチの詩だ
だが不意に クスクスと笑う女の声に赤面する
お前の顔が見たいよ、と心の中で愚痴ながら想う
庭の外で笑いながら去って行った見知らぬ女は
俺の心を掻き乱すくらいの良い声で
心裏腹に悔しい筈なのに敗北感よりも
得した気分で春を感じた秋だった
空は今にも泣きそうなのが
刹那の恋かと感じさせる重たい雲だよな
「降ってきた」
ため息と共に部屋に入る
何なんだろ俺は 馬鹿だよな
お題:空が泣く
空が泣く。
私と同じみたい
晴れていた心が雨雲で隠れた
恋したところで
一つも希望はなかったのかもしれない
別に期待はしてなかった
でもこの想いを無駄にしたくなかった
曇った空を見て涙がでる
毎日つまらない生活でも
君は私の心を晴れにしてくれた
でも君は居ない
私の心は今も曇ったまま。
空は、みんなを見守っている
だから
君が泣いた時
空も泣くだろう
だから
僕は、君を笑かすだろう
その時、空も笑うだろう
―空が泣く―
帰り道、曇り空の中をひとりきりで歩いた。
潤んだ瞳を隠すように、俯きながら早足で歩く。
きっと私を気にする人なんてどこにもいない。
そう思っていても、やはり顔は下を向いてしまう。
ポツン。
手の甲が一滴の水で濡れた。
見下ろしていた手の甲から地面にピントを合わせると、
地面には細かいドット模様の染みができていた。
上を見上げると、ポツリポツポツと、水が降ってきた。
涙だ。
空が、泣いている。
泣かないで――
そう思ったのに、私の願いは叶うことなく、
逆にエスカレートしていって、空はより激しく泣いた。
ねぇ、お願いだから、泣かないでよ。
折角私が頑張って涙を堪えてるのに、
我慢してるのが馬鹿みたいじゃない。
――私も、泣きたい。泣きたいよ…
そう思って唇を噛んだ。
我慢しようと思ったのに、どうしても堪えきれなくて、
顔に涙が伝う。
空が泣く。
私も泣く。
ねぇ辞めてよ。
そんなに大きな音を立てて派手に泣かれたら、
私の涙がちっぽけで、どうでもいいように見えるじゃない。
私の涙を、
拭ってくれる人も、
止めてくれる人も、
許してくれる人も、
どこをどう探そうと絶対いない。そうに決まってる…
そう思うと、歯止めが利かなくなった。もう、涙は止まらない。
止めてくれる人がいないなら、もう自力で止めなくていい、
そうも思った。
最近は急な雨が多いからと、通学カバンのポケットに
突っ込んである折り畳み傘も差さずに、
泣きながら歩いた。もう早足では歩けなかった。
だからやはり俯いたまま、ゆっくりと歩いた。
私は、人目を気にして、声を押し殺して泣いた。
泣いた、泣いた、泣いた。
空は、人の都合なんて考えず、思いっきり泣いた。
泣いた、泣いた、泣いた――。
友が死んだ。最愛の友が。
悲しみなんて通り越してもはや感情が分からない
あぁ、これからどうしようか
空が泣く
違う
泣いているのは俺だ。
「空が泣く」
分厚い雲に覆われたグレーな世界
オレンジ色で明るいはずなのに
どこか哀しそうな世界
一面真っ赤で 禍々しくも
どこか我慢してそうな世界
夕陽が沈み静寂を引き連れた
群青の世界
星も月も微かに光る
漆黒とはいえないけれど
限りなく闇に近い世界
空
色々な 空
空が泣く
一面の青の世界も
誰かの泪が蒸発して青く見せている
空が泣いているのは何故
きっと
泣きたくても泣けない誰かの為
上を向いた時に泣けるように
その先の誰かの笑顔の為に
空が泣いてスタンバイしているの
空が泣くとは
雨が降っている
ワケではないと思います
実際、雲が雨を降らせているので
雲が泣く
となると思います
空が泣くとは
地球が青い以上、
ずぅっと
泣いているものなのです
空が泣こうか
僕には関係がないのですから
はんかちかしてあげるね
あなたも私にはんかちかして?
『空が泣く』
雨が降っている時
空が泣いている時
わたしも泣いている時がある
辛くて
怖くて
不安で
空が一緒に泣いてくれる
そして一緒に笑ってくれる
ねぇ、ありがとう
雨が降っていた
しとしとと大人しく、音を立てずに
ただ、静かに降っていた
それはまるで、君が1人で泣いているように見えて
思わず、窓から手を伸ばした
『空が泣く』
暑い。とにかく暑い。
この暑苦しい制服のせいか、マスクか、
いや、この日差しか。
空は私の心と大違い。澄みきった空。
雨でも降ってくれたら良いのに。
土砂降りの雨。もう、滝のような雨。
雨で全てが無くなればいいの。
あの人と別れた。別れを告げられた。
大好きだった人。今も大好きな人。
あぁ、永遠なんてないのか。
永遠に続くと思ってた。
終わりなんて存在しないと信じてた。
私、一緒に泣いてくれる人もいないんだ。
ひとりぼっちなんだな。
せめて、この空だけでも一緒に泣いてくれたらいいのに。
お母さんが、雨の日は
死んだおばあちゃんが
会いにきてるんだって言ってた
カレンダーにも雨の日を書きこんでる
そんな事するなら
生きてた時に
もっと優しくしたら良かったじゃん
会いに行けば良かったじゃん
カレンダーのその字を見るたび
波立つ心
空が泣く。
遠くの推しに逢いたいと
空が泣く。
ちょっとでも
自信がないと
空が泣く。
もしかして
嫌われたかと
空が泣く。
空が泣く
もしも、上から降ってくる雫が、
誰かの涙だとしたら、、
雲が泣く時は、自分で抱えて苦しんで、
周りに誰も居ないように思えちゃって、
周りの事が見えなくなって、
どんどん黒くなって、、、
自分自身も黒くなっていく。
そこから降ってくる涙は、ここから見ても、
少し憂鬱かな。
だから、傘をさしたくなるんだろう。
空が泣く時は、
周りも明るくて、自分自身も周りに溶け込んでる。
ところどころ、白くなってて、
周り人たちとの思い出かな、なんて思う。
そこから降ってくる涙は、ここから見たら、
「綺麗だなぁ。」
なんて思う、自分がいる。
涙で、自分の体が冷たくなってしまうのは、
分かっているのに、
なぜか、
なぜか濡れてしまいたい自分がいる
だから、
雲が泣く時は、
苦しくて、辛くて、一人で陰で泣いてる
悲しい涙な気がする。
空が泣く時は、
努力が報われて、嬉しくて、仲間と一緒にいる
嬉し涙な気がする。
だから、私は、たくさん努力して、自分の心の中でいいから、空を泣かせてみたいな。なんて思う。
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雲が泣く→いつもの雨
「周りの事が見えなくなって」
→空が黒くなっているから
「自分自身も黒くなっていく」
→雲が灰色や黒に染まっているから
そこから降ってくる涙
→雨
空が泣いてる→天気雨
「周りも明るくて」
→空の色は、水色で明るい色だから
「自分自身も周りに溶け込んでる」
→自分も空だし、周りも空。同じ色。
「ところどころ白くなってて」
→白い雲
「自分の体が冷たくなってしまう」
→雨に濡れて、冷えてしまう。
「自分の中でいいから、空を泣かせてみたいな。なんて思う」
→実際涙は出ていなくても、心の中の空に、天気雨が出るほど、努力をして、喜びたい。