秋風』の作文集

Open App

秋風』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/15/2023, 9:54:24 AM

秋風

秋風は冷たい。冬の始まりを告げる風。
帰ってダウンを出そう。
彼と手を繋ごう。
彼の胸で温かく寝よう。
秋風が二人の中を近づける。

11/15/2023, 9:36:57 AM

秋風

「待って、ちょっと、寒い!」
 屋上に出ようと言い出した本人が外に出た途端に騒いだ。うるせぇと尻を蹴りながらフェンス越しまで足を進めれば文句を言いながらついてくる。
「ちょっと前まで夏だったじゃん」
「季節はとっくに秋なんだよ」
「秋にしては寒すぎない?」
 確かに気温は低いが、吹く風はまだ刺すような冷ややかさではなかった。やわらかな冷たさを持つ秋風だ。
「休憩所より屋上が良いとか言い出したのはお前だからな」
「一緒に屋上でお喋りするのが、おじさんの数少ない楽しみなんだから仕方ないだろー」
「なんだそりゃ」
 隣でフェンスに寄りかかりながらぶうぶう言っている相手に呆れながら、風に吹き消されないように気をつけながらタバコに火を付ける。
 深く吸い込んで、吐き出して。
「おっさんとおっさんが屋上で並んでたって、面白くもなんともないだろう。昔話で懐古でもすんのか」
 俺はしたくないが、という気持ちを吐き出した紫煙に含みながら問えば相手は苦笑を浮かべた。
「昔話はしたくないでしょ? 未来の話は、おじさん最近ちょっと飽きちゃったかな。今の話をしよう。最近どんな感じ?」
「雑だな」
「他社さんとうまくやってる?」
「いつもどおりだ」
 特に答えることなど何もない。日々の変化はもちろんあるにしても、基本的には同じ毎日の繰り返し。そんなことは相手もわかってるだろうに、わざわざ聞いてくるところは昔から変わらない。
「仲良くやってるならおじさんは安心だ」
「そういうお前もいつもどおりだろう」
「うん。そう。いつもどおり大変」
 毎日慌ただしく、賑やかに、いつもどおり。それが良いことなのか悪いことなのか、考える余裕すらなかった昔とは違う。
 いつもどおりであることを、守るために自分たちは走り続けている。
「お前も俺もいつもどおり。心配されるようなことは何もねぇよ」
「わかってるけどねぇ。年長者の癖みたいなものだから」
 仕方ないんだ、と再び苦笑する。
 秋風は冷たくもおだやかだが、そのせいか寂寥感を募らせる。自分の力ではどうにもならなかったことばかり思い出してしまう昔の話をしたくないのも、自分の力ではどうにもならない未来の話に飽いているのも、きっとそのせいだ。
「まあ、お前が一番おっさんだしな」
「おっさんにおっさん扱いされてる! 不本意だけどそのとおりだから反論できない!」
 一人で騒がしい男の隣で煙草を吸う。そのうち休憩に入った別の仲間たちが呼びに来る。いつもと変わらない時間を、秋風がそろりと撫でていった。

11/15/2023, 9:33:46 AM

夏の強さに疲れた頃

癒してくれるような優しい風

秋が来たと言う主張より
夏が終わったと告げてくれる
そんな優しさが

あ、彼に似てるな…
なんて思う。

主張するより知らない人に伝えてあげるような
目立つことを避けてるような人だったね。

主張する事をカッコいいと思っていた若き日

あなたの魅力に気づけなかったあの頃

もう会わないけど
今きっとあなたは
押し付けない優しさで周りから信頼されているだろうと
容易に想像出来てしまう。

私はあまりに幼かった。

どうか幸せであって欲しい。
私の秋はあなたのイメージ。
これはもう何年も変わらない、きっとこれからも。

11/15/2023, 9:33:38 AM

夏が消える冷たい風が吹いている。
 冬が近い。
 いつからか冬が嫌いになった。
 寒いけど楽しいことも多かった筈なのに。
 今は、何も楽しくない。
 
 だけど秋風が冬を連れてくる。

11/15/2023, 9:26:49 AM

うん?
今チッて言った?
舌打ち?ん?
何?え?端にたってたのに?
なんかごめんなさいね?w

【帰りの電車で】

✂ーーーーー⚠ーーーー✂

やっと繋がった、
なんだろうって
化粧かなんかかなって思ってたけど
違ったね
吐きダコだった、

そっかぁー、そっか、

11/15/2023, 9:21:02 AM

きらきらしていた夏はいつの間にか過ぎていたようで、気がつけば涼しい風が吹き抜ける季節がやってきていた。
君は今、何しているだろう。別れてから何年経つだろうか。この季節になると思い出す。何年か経ったらどんな立場になっていても会おうと約束したが、未だに約束は果たせていない。
お互い未熟だったね、どうしようもなかったね。話したいことはあるけど会わない方がお互いのためだとも思っている。散々泣いて悩んで決めた別れだったから。もう後戻りしないように。お互いの幸せを未熟ながら想い、秋の風が吹くこの季節を淡々と歩いていく。

11/15/2023, 9:17:09 AM

秋風は凄腕のエンターテイナーである

自らが吹き抜けることで、様々な風景をコーディネートする
ある時は、夏の終わりと秋の到来を感じさせ、人々を歓喜させる
ある時は、木枯らしを吹かせ、寂しさを演出する
ある時は、紅葉した葉を舞い散らせて、幻想的な光景を演出する
ある時は、寒さを演出し、寒さに震えた恋人たちを寄り添わせる

私も秋風のことを尊敬している
しかし、その秋風にある噂が囁かれる

誰でも秋がもう長くないという話を聞いたことがあるだろう
その秋から、秋風が独立し、夏に移籍するという噂が飛び交ったのだ

私も是非そうであればと思う
だが根も葉もない噂だ
これまでもよく流れた噂

その度に秋風は否定した
「独立するつもりはない」
「私は秋のを切るつもりは無い」

いつも同じことを繰り返す
私はいい加減ウンザリしていた
秋風は悪くないのだが、こうも期待させて裏切られると、文句の一つも言いいたくなってくる

「私、秋風は皆さん常に共もにある」
何度も繰り返された綺麗事に、私の心には秋風が吹き始めていた

11/15/2023, 8:48:49 AM

「変わってないなあ」
そう口に出してしまうくらい、3年ぶりに帰ってきた地元はあの頃のままだった。風景だけじゃなく、雰囲気とか時間の流れ方はあの頃のまんま。
「この道を真っ直ぐ行って、次を右に曲がって」
懐かしい道を歩いてみる。よくここで学校さぼったりしたっけ、とか、この先の空き地で遊んだよな、とか。案外覚えてるもんだなと思った。
今歩いてる道は岬の方へ続く道。道端にコスモスが咲いていた。時折、風に吹かれて揺れている様子が可愛く見える。
そう言えばあの時もこんな季節だったなあ。この突き当りを曲がろうとした時。反対側から来る人と派手にぶつかった。すみません、と謝る声が同時だった。申し訳なさそうに頭をかきながら立っていた。それがあなただった。

またこんなふうに小走りで駆け抜けたら、もしかしたら。居ないはずのあなたを想像してしまう。だが、曲がった先に待ち受けていたのは秋の穏やかな空だけだった。こんな日にこんな所に、あなたは居るわけないよね。
今も元気にしてるかな。季節の変わり目によく体調を崩すあなた。うまくやってるといいけど。
西の空にひつじ雲が見えた。秋の空らしい景色。穏やかな空と裏腹、吹いてくる風はほんのり冷たくて思わず身震いしてしまう。この風もきっとあの頃吹いてたに違いない。すっかり秋なんだなぁ。ほんの少し感傷的になりながら、再び私はこの道をゆっくり歩き出した。

11/15/2023, 8:43:43 AM

あと10年でなにができるだろう?

       1人で孤独死するのかな?
      誰かに看取ってもらうのかな?

       まだ楽観的に考えてるけど
         思うことがある

      誰かのチカラになれたら嬉しい

        オレに何かできるかな

11/15/2023, 8:40:33 AM

冷たくなってきた風はあの人を思い出させる。
外で話した思い出も2人で悩んだ思い出も
全てが素敵な記憶。
秋風が贈る少し早めのプレゼント。
今はもう届かないけれど
記憶のあなたへ感謝を込めて。

11/15/2023, 8:04:08 AM

わたしが働いてたBarで

好意を寄せてくれていたあなた

お互いに 店員とお客さん

その境界線が縮まることなく

仲良くしていた

もともとBarに付いているあなた

本気か、あわよくばか

わたしには分からなかったけど

たまに向けられる熱視線に

悪い気はしなかった

いつも優しくて 甘やかしてくれたあなた

Barを辞めてからも

あなたの印象はそのままだった

何年も経ってから ふらっとBarに立ち寄った

知ってる常連客さんはひとりもいなかった

オーナーにあなたを呼んでもらって

ひさしぶりの再会

また あなたの優しい笑顔が見れると思って

話しかけるわたしの声色は

二言、三言めには 海底に沈んでしまった

あなたの目は わたしに語った



ううん、なにも 語ってくれなかった





◇あきかぜ◇

11/15/2023, 8:02:23 AM

いつもより少しだけ早い時間に、甘くて美味しそうな匂いを漂わせながら、君が帰ってきた。

お土産だよ、と君に渡された茶色い紙袋。

きっちりと口の閉じられたその紙袋から良い匂いがした。

何だろうか、三つ折りにされた袋の口をクルクルと捲くって中に手を入れる。

さっきよりも濃い匂いがして、思わずうっとり。

ヌメヌメと滑って逃げ回る丸っこい物体を鷲掴みにして袋から取り出す。

陶器のように冷たく固い、洋梨のような姿形の黄色い果実。

花梨だ、鼻先に近づけてスンスンスンスンと匂いを嗅ぎまくる。……ふう。

ジャムにしよ。

テーマ「秋風」

11/15/2023, 7:57:47 AM

「願い」



散らばる星空 羽ばたく鳥影 行き先も決めず道の途中

見上げた夜に君の声を想い 流した涙

雲が星を隠すみたいに 笑って誤魔化す日々は

まるで散らばる星の中に隠した僕の弱音みたいだね

大きく輝く月のように 笑う君は可愛くて

嗚呼、愛おしいよ ただ変わらない日々を願うよ今日も


一つ二つ流した涙の数だけ 願いがあるなら

ねぇ、神様、応えてください 流れる星に軌跡を

僕の前では笑顔で 一人になれば痛みに耐える日々

窓際になびく花のように 

ただベッドの上で君は 僕の話を優しい顔で聞いてる

小さな呼吸を聞くたびに締めつける胸 …嗚呼


とまらないで とまらないで 永遠なんて願わないから

もしも世界がなくなっても離さない見つけるよ闇の中でも

君の声ならわかる 誰よりもそばに居るよ

声も顔も心臓の音も想いも…全部抱きしめて

連れていくよ君の好きな花咲く丘へ ……


行かないで 行かないで 今だけでいいから

もしもその瞳から涙が流れても全部この手で救うよ必ず

君の願いごと紡ぎ唄い 夜空に輝くように


とまらないで とまらないで 永遠より大切な時よ

もしも世界がなくなってもキミだけはキミだけは離さない



あの丘まで連れていくよ 君の好きな花咲く丘へ

11/15/2023, 7:39:37 AM

某ゲーム二次創作

「…また〝車〟の調子が悪いですね…。」
「また?ってトラブルは一昨日もあったわよね?」
「ナタリー降りてあっちのタイヤ見てくれないかい?」
「はーい。」

私はバーバラ、踊り子であり小さな劇団の座長でもある。
会計のエルマン、歌い手のナタリーがメンバーだ。
この〝車〟は大都市のごくごく一部でしかまだ流通していない代物だが私をご贔屓にしてくれる太客に懇願して1台なんとか融通して貰った奴だ。

移動は勿論のこと興行の際には〝車〟を見たこと無い地域のお客様には大いにアピールできる大変高価な代物なので本当に重宝している。
しかし正直オイルの値段がバカ高いしこうしてトラブルが起きては馬車の方が良かったんじゃないかなと思う時が度々ある。
今は多くの地域で収穫祭が行われる書き入れ時なのに肝心の「足」が使えないんじゃね…。

ここはフロンティアのニューロード。
モンスターが多い地域だがチャンスがこれから沢山出てくるであろう期待の地域だ。
皆が我先に開拓に日々勤しんでいる、そんな地域に〝車〟なんて持って行ったら注目されるに違いないのに。
時間だけが刻一刻と過ぎる。

「皆が待っているんだよ…早く直して…。」
「宝石の化け物に見つかりませんように…。」
「エルマンさん!不吉なこと言わないで下さい〜。」
風の噂では街道には宝石を纏った巨大モンスターもいるらしい。
人を食べたり何もかも壊して回るとか村が全滅したとか嫌な噂はあちこちで聴いた。
まさか〝車〟は食べられないわよね、あれが私の全財産に近いから…。

空に渡り鳥が群れをなして飛んで行く。
秋風を捕まえ高く飛んでいく鳥達が私は羨ましかった。
「姐さん、ボルトが一つ緩んでいたようです。悪路を通った時の影響でしょうかね。」
「上等!行きましょう着いたら速攻で仕度するよ。」
「お願いなるべくスピード出し過ぎないで…。」
「ナタリー、外の景色を見ていなさい楽しいわよ。」
街道は至極単純真っ直ぐだ。
目的地は昼過ぎてからだろうけど収穫祭の夜の部には間に合う。

私は踊ることしかできない。
この仕事は浮き沈みが激しいけれどそれは承知。
辛い時もあった、リスクは常に付いて回るものだから。
でもナタリーは天性の歌声を持っていて才能がある、エルマンも会計の傍らいい戯曲を書く。
この3人で成功したい。
街道の向こうには私達を楽しみにしてくれる人達が待っている。
もし例え一人でも楽しみにしてくれる人がいるのならその人のために踊り続けるだろう。
「頑張って行きましょう!」
「合点です。」
「はい!」

エンジン音がけたたましく鳴り響き〝車〟は動き出した。
秋風と共に軽快に走り出す。

「秋風」

11/15/2023, 7:38:05 AM

さるならば置き土産をくださいな
ぬるいくらいはとっておきたい

11/15/2023, 7:11:01 AM

秋は感傷的になる、と昔母が言っていたことを思い出す。
良妻賢母に何があったのか。
真面目な母に素敵な思い出があるといいな。

今年は……秋が無かった!


〜秋風〜

11/15/2023, 6:57:27 AM

一瞬の隙間に入り込んでくるため息は、この季節の移り変わる速さの変わった乾いた風によく似ている

11/15/2023, 6:55:48 AM

金木犀の香りが

少し冷たくなった風に乗ってくる

久しぶりに思い切り空気を吸う

やはり香りや空気から感じる季節は

心地よい




『秋風』

11/15/2023, 6:53:56 AM

【秋風】#81

私と貴方の間に秋風が吹き始めたのは、
街にイルミネーションが飾られ始めた頃。
私がマフラーをして着飾っても、
寒いことを理由に手を繋いでも、
貴方は、にこりと笑うだけで。
無理して笑って欲しくはない。
でも貴方と一緒にいる時間も
少ないだろうから。
そんな矛盾した気持ちの前、
冬に吹く秋風は
迷いもなしに通り越そうとする。
「優しすぎるよ。」

11/15/2023, 6:46:02 AM

途端に、柔らかい風が吹いた


_秋の匂いだ


その匂いで、あの日を思い出した

鮮明な記憶と共に


『秋の匂いがする』

「え?」

『なんでもない笑』


私だけだと、思ってた

だけど君も、感じてた

凄く思いが込み上げてきた


_君のこと、大好きだなぁ、笑




#秋風

Next