『秋風』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
自己紹介といえど、何言えばいいんだろ?笑
とりあえずGoogleで検索してみた
名前 成 瀬 。(偽名だよ)
性別 👸🏻
誕生日 9月2日
性格 ENFP (調べてみてね🙌🏻)
明日からは日常で感じたことだったりをつぶやきます
楽しみだな〜💭
自分のことを好きになれるといいな
楽しみにしててね!
さむいさむいって、地獄をかみ砕いているようなきみの顔がほんとうに寒そうでうれしくて、ふいに、それはそれは自然に、冬がきたことを口実に、とつぜん、ゆびにゆび、お腹にお腹、ぴたり合わせてみたり
[秋風]
焼き芋のにおい
甘栗のかおり
焼き鳥のにおい
たこ焼きのにおい
ちょっと寒くなってきたけど
秋の風はいい匂い
はて、何をしていたのやら。
すっぽりと抜け落ちた記憶の中、つい先程までの僕に、目の前の青年はどう関わっていたのだろう。
「はじめまして。申し訳ないけれど、君の名前を教えてもらってもいいかな?」
そう言えば、目の前の彼は酷く傷ついた顔をした。
今にも泣き出しそうな顔のまま、下手くそな笑顔を浮かべる。
あぁ、多分、君と僕は「はじめまして」じゃあないんだね。
でも僕は、君のことをちっとも覚えちゃいないんだ。
ひゅう、と冷たい風が吹き抜けていく。
無慈悲な秋風は、君の涙も、僕の記憶も、全部攫って去っていく。
ねぇ、泣き出しそうな知らない君。
僕はあと何度、君と「はじめまして」を繰り返せばいいだろう。
[秋風]
秋風が吹く季節。
とても寒い。
学校はやっと暖房がつき始めた。
ここでひとつ話し合いが始まる。
暖房の風があたって暑いから窓を開けたいと言う人。
暖房の風が当たらないから寒いので窓を開けたくないと言う人。
結局みんな先生の許可なく席を変える。
これもひとつの青春。
秋風がくれる青春だ。
【秋風】
肌寒くなってきて、手袋をつける人が増えてくる時期。
正直、僕は冬より夏の方が断然好きだ。
ふと隣にいる君を見つめる。
こちらの視線に気づいた君は、こちらを見返してくる。
気恥ずかしそうに頬を赤らめ君は言った。
「別に自分は冬嫌いではないよ」
君がそう言うのなら、僕もそう思う。
秋風に吹かれながら二人一緒に、冬を待っていた。
赤や黄の帽子を被った木々。
その隙間を縫うように吹く色なき風。
無機的な青一色の空。
明日は雨が降るらしい。
私は疲れたとき紅葉が咲く公園に行く。
ここの場所は秋風が吹き、秋の匂いがして気持ちが良い。
それにここは私の好きな人が、好きな場所だったから。
秋風は季節風 人は多彩色
心想を染めては衣に包む
帰れない鼓動に
背をむけながら…
ふたり旅の途中…
出逢った…
ただそれだけで…
それだけの思い
過ぎてく時の流れ
あなたは夢向人
私は時の流れに佇む者
忘れない…
愛にはじまり…
ふたり終わらせたこと…
もうすぐ朝の光が
これまでを
柔らかに分かれて包む…
もう永久に交わること無い
これからの旅路を
ふたり新たな朝陽に照らされて…
[秋風]
揺らぐ 紅葉と銀杏の葉
揺らぎ 紅葉と銀杏の葉
秋風が 二人を拐いゆく
風が、おろしたてのコートを揺らす。
綺麗に色付いた紅葉がひらひらと舞っていく。
この風に乗って、紅葉の葉に紛れて、俺の想いも飛んでいってしまえば良いのに。
俺の中で色付いた想いが届く事はない。
叶わぬ恋。
かつて同じ道を歩んでいた俺の想い人は、
夢を追って遠くに行ってしまった。
道は拓けただろうか。鮮やかな日々を送っているだろうか。
「好きだ。」
冷たい風に吹かれて紅葉が舞った。
(12 秋風)
肌に当たる静かな風
木の葉が舞い地を掠る音
街に広がる橙色の絨毯
あぁ 秋だ。
秋風
昼間は暖かいのに、夕方はちょっと寒くて風が冷たい。片思いしてた時は心があったかかった。けど叶わないとわかってしまえば、寂しい。けどそれも少し経てば少しずつ消えていく。でもきっと消えていくようでものすごい何かが襲ってくるのだろう。あの白が似合う季節のように。そしてクリスマスという去年までとは違う心が少し痛い日がもうすぐやってくる。
テーマ:秋風 #364
秋風が走っている私の頬に冷たく靡く。
持久走って寒いし、走ったあと喉痛くなるし、
疲れるし、足痛くなるし、嫌いだ。
でも、やりきったという達成感が憎いほどある。
それがいつも悔しいほど感じてしまうから、
楽しいと思ってしまう。
好きにはなれない。
でもだからといって大嫌いじゃない。
複雑だ。
「秋風」
肌寒い。薄暗い。枯れた葉が落ちる。
寒い時期は嫌い。暑い方がいいな。
なんだか悲しい気持ちになっちゃう。
ようやく暑い季節が終わったけど、海にも行けないし、かき氷も食べられないし。
でも、今しか見れないものがある。
今年も銀杏、紅葉は綺麗だな。
きっとこの肌寒さがあるから綺麗なんだよな。
寂しさも運ぶけど美しさも運んでくれる。
寒いけど少し我慢しようかな。
秋風
二階の窓から見える木が揺れている。
伯爵はお気に入りの椅子に座りその様子を眺める。どの時期の景色も好きだがこの季節は特にいい。すべすべした褐色の肘掛けに腕をあずけながら過ごすこの時間を、伯爵はとても大事にしていた。
寒くなり始めたので部屋の暖炉には火を入れている。パチパチと火の爆ぜる音が心地よい。ランプのだいだい色の灯りで本の続きを読む。世界から隔絶されたひとりきりの時間。
こんこん。
窓をたたく音がする。
二階の窓をたたくことが可能なのはあいつだけだ。こんなふうに風の強い寒い日にやってくる。風はごうごうと勢いを増し始めているが、窓をたたく音はやまない。
こんこんこん。
伯爵は椅子から立ち上がり窓に近寄った。窓にほど近い木の枝が風に揺られて当たる。この時期になると伯爵の部屋の窓をたたく枝のことを伯爵は気にいっている。
冷たさを秘めた秋風が揺らす枝のことが、伯爵はことのほか好きなのだった。
あっついなぁ…まだ3限かよ…
うんざりするような古文の授業に俺はもう限界と
言わんばかりに机に突っ伏した。
「おい!寝るんじゃねえぞ!」
すぐ怒号が飛ぶ。定年過ぎた再雇用の爺様先生だ。
よく分からない昔話をしょっちゅう挟むせいでおれの眠気は増すばかり。いい迷惑だ。
まあ、この暑さじゃあ、爺様のお経みたいな授業でも寝られないか。
秋風に たなびく雲の 絶え間より
もれ出づる月の 影のさやけさ
「え~、これは百人一首の81番目でな…だいたい今頃のことを詠んだ歌とされていて…」
始まったよ。またよく分からない。第一こんな暑い中昔の人はよく月だなんだと言えたな…俺なんて蒸し暑くて寝るのに精一杯だよ。
「私が小さな頃は、秋風が気持ちよくてなぁ」
そもそも秋風って何なんだよ。10月に吹く風は、蒸し暑くていやーな風じゃないのか??
まあ、爺様の作り話か…
無関心私の髪で跳ね遊び引いたささくれきちんと痛む
(秋風)
仕事が思いの外、遅くなり、急いで終電にかけこむと
一葉から一通のLINEが入った。
「ねぇ、ふくひろ閉店するらしい…
来月こっち来るなら一緒に行かない?」
ふくひろというのは、地元にある喫茶店で
中高生のたまり場のようなものだ。
名物メニューは一つ100円の大判焼き。
定番のあんこクリームに加えて、マヨじゃがやナゲット等個性的なラインナップが10種類ほど。いつ来ても飽きない。
頑固な店長に見つからないでテーブルに
好きな人の名前を掘りきれば両思いになれる迷信もあった。
「ふくひろか〜。懐かしいな。」
絵美は東京で編集の仕事をすることが夢だった。その為、東京の国立大の進学を望んでいた。
だが、結果は失敗。
部屋でこの先の将来に絶望していると奏汰からメールが届いた。
……虹の写真一枚。
待てど暮らせどその後のメッセージは来ない。
奏汰はそういう男子だった。奏汰らしいな〜とつい笑ってしまう。
続いて追撃のメール
……ふくひろの大判焼きの写真一枚。
ん???これ私の家の前?
窓から外を見ると、奏汰がぼーっと立っていた。
私達は近くの河川敷で無言で黙々と大判焼きをむさぼり食べた。
食べ終わると奏汰は「じゃっ。」と言って帰っていった。
奏汰の小さくなる後ろ姿を見ながら、
優しくて独特な光を放つ奏汰が好きだと思った。
私達は7年付き合った。
お互い大学は東京に出て、それなりに楽しくて過ごし、
それぞれ希望の会社に就職した。
絵美は向上心が強く責任感もある性分だったからか
すぐに仕事を任され、3年目には主任の位置まで登りつめた。
一方奏汰はマイペースで自分らしくを大切にするタイプだった。
次第に仕事を理由にすれちがい、私達は別れた。
毎年二人で行っている六義園の紅葉。秋風も愛交じり、
とても風流なのだ。
「きれいだね〜。ここの葉っぱはいつも笑っているみたい。風も気持ちいいね。」
とのんびり微笑みかけてくる奏汰のマイペースさに飽き飽きした。
今年は仕事でプレゼン資料の納期に間に合わなそうだからパスしたいと言ったが、
そんな時にこそ自然はいいと奏汰が譲らなかった。
六義園を出た後、カフェに入ると
「私達、今わかりあえてると思う??」と聞いた。
「そうだね。」と奏汰は言った。
「そうだね?って何?」
「……。」
「奏汰がなに考えているかわかんない。将来も考えられない…………。なんか言ったら?」
「……。」
「何か言ったら?ねぇ。かばんにさ、大判焼き入ってるよね。私が欲しいのそういうのじゃないから。」
絵美がトイレから帰って来た際に六義園の休憩所でテイクアウトの大判焼きを買っていたのを見た。
大方、あの時の様に元気つけようとしたのだろう。
その行動にもうんざりしていた。
「別れましょう。奏汰もその方がいいと思うでしょ。」
「………。そうだね。」
「オッケー。そしたら奏汰、仕事の日荷物取り行くから。鍵はポストいれとく。うちにある荷物は送るわ。」
最後の一言を言い終えるかどうかで立ち上がり、店を後にした。
絵美は来月結婚することになっている。
彼とは仕事の取引先で出会った。
おしゃれなスーツが似合って、笑顔が爽やかで
とっても活動的な人だ。
いろんなところに旅行に行き、時にはビール片手に仕事の話で盛り上がり、気づくと深夜になっている。
コロナ禍で大変な時期も二人で二人三脚、工夫しながら楽しく関係を築いてきた。
今、私は幸せだと思う。
懐かしいことに想いを巡らせたからだろうか。
あの時、大判焼きを二人で笑いながら頬張っていたら
全く違う人生だったろうかと思いを馳せる。
「 秋風 」
秋風
寒さを称えた風が体をなぞる
髪が風になびき、
一年の終わりを教えてくれる。
愛おしき風