『秋風』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
秋風、夏の終わりを感じていたと思っていたら、もう秋風が吹いている、、少し肌寒い、、もうすぐ冬なのね、良かった、、まだ「感覚」は残っていて、、、視覚も聴覚も失ってしまったけれど、、、感覚は残っているみたい、、、感覚、味覚、嗅覚は私が季節を感じれる唯一の物なの、だから、、これも失ってしまう前に、、大切にしておかないとね
ここから後書き
どうでした?五感が無い子、、、想像も出来ないですよね、、そんな子でも、季節を感じる事はいい事なんです、、貴方は四季を見れて、音を聞けて、、、とてもいい人生ですね、、どうか、大切にしてくださいね!それでは!
お題 秋風
あなたと同じ夢追いかけて来た時間は
一体なんだったのだろう
あの日から何も感じられなくて
秋風が心に冷たく残ったけど
心の隙間を埋めてくれる
失くした愛を今でも探している
寒いなって手をすり合わせてたから、手を繋いだ。
「体温低っ」
俺は、思わず口に出す。おまえは、曖昧に笑っている。
外でも人前でも、俺たちは繋いだ手を解かなくてもいい。
秋風に吹かれ涼しさを知る。
もう一枚羽織ろうか。
そう考え、部屋へと戻る。
些細な季節の変化を感じる心を持ち続けていたい。
秋風
今年の秋はなんだか短く感じる
秋風というには冷たすぎる気がする
一番好きな季節
秋が終わったって本当ですか?
大好きな金木犀の懐かしい香りも
桂の葉の焼いた砂糖のような香りも
すっかり感じられなくなった
もはや冬の空気
寒すぎて手袋がいる
「…秋風にうつろう山の木の葉より、ひとのこころの…人の心の…はかなくもある」
「なにそれ百人一首?」
「いや、古文の課題」
明日までに本歌取りで十首詠まなあかんねん、と兄は至極眠そうな目で文庫本に付箋を貼っている。
「ふぅん。あの先生いつも変な宿題ばっか出さはる。うちもこないだ竹取物語を関西弁で現代語訳したわ」
「あー、去年俺もおんなじヤツやった」
「ほなノート見してもろたら良かった」
「いやそれはあかん」
「なんで?まさか出来わるかったん?」
「逆や。調子乗って京都弁と河内弁と神戸弁で三つ提出したら、面白いってA+もろてんけど、文章的にレア度高いから写したら多分バレる」
「…あかんな。なんでそういうコダワリもっと他で活かせへんの。これやからいつでもどこでも『君がアイツの妹か』って言われんねん」
「俺も『君が兄か』とか言われてみたいわ」
「くっそムカつく」
兄弟が同じ学校に通っていると下の子は何かとトクをする機会もあるが、面倒くさい瞬間もしばしばある。
もし来年短歌の宿題が出たら、ネタカブりは極力避けねばと妹は固く心に決めた。
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「秋風」
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所感:
本歌は素性法師、古今和歌集より。
秋風
地下歩道を抜けると、地上に生えてる木々が視界に入った。
地下の下がった場所から見上げる地上の景色。
私はこの瞬間が好きだった。
通ってきたトンネルの向こう振り返ると、アスファルトの斜面に秋の日差しが降り注いでいた。
同じ町なのに、この数メートルの距離で、景色はがらりと変わる。不思議だ。まるで別世界にきたかのように。
階段には黄色や茶色の秋の色をした落ち葉が、コンクリートを覆う絨毯のように一段一段に敷き詰められていた。
この上にある桜の木の葉だろう。無機質で冷たいコンクリートに温かみを感じる。
春は散った花びらで桃源郷に続く階段になっていた。
歩くたびにカサカサと鳴る葉の音を感じながら、私は一歩一歩登ってゆく。
地上に出ると街の一角にある桜の並木通りに出る。
春。
満開な花を咲かせていた桜は、季節が移り変わってゆくごとにその表情も変えた。
毎日通るこの道は、私に季節を感じさせてくれる。
脇の木を見上げると、すっかり秋の色に染まっていた。
不意に風が吹いて葉を揺らす。
そうしているうちに第二陣の風が吹く。
『…っ』
目の前が一瞬にして黄金色に輝いた。
時間が止まってしまったかのような刹那的な景色。
世界はその瞬間、金色の光に包まれたのだ。
あれは全てを救ってくれる神々しい光だ。目頭が熱くなる。
空中に舞った木の葉の大群に思わず息をするのも忘れてしまった。
こんな平凡な日常に、目を奪われる瞬間があるんだということに心が揺さぶられる。
『プップーッ』
どこからか聞こえたクラクションにハッとして意識をとり戻す。
目の前に広がるのは、いつも通りの日常。
私が見た景色が幻だったのかと思うほどに、この目に馴染んでいた。
『あれ?』
頬に冷たさを感じる。
もう。これから予定があるのに、メイクが崩れてちゃうや。
ひとりでこんなとこ突っ立ってたら変な人だな、なんて。
そんなのもどうでもいいくらい、私は溢れるままに涙を流した。
秋風が頬を撫でる。
涙はすっかり乾いた。
さっぱりとした気持ちだ。
ーーー後日。
しばらく家での療養を課された私が、あの並木道を通ったときには、木の葉はすっかり落ちてしまっていた。
紅葉のシーズンも終わりか。
そういえば、最近、気温も低くなってきた。
今年は新しいコートを買ったから、着るのが楽しみだ。
どこからか風が吹く。
『あっ』
残っていた最後の一枚の葉を攫って宙に舞った。
秋風が冬へ誘ってゆく。
夜に冷えた空気のなか
依然として力強い
陽光が射す
風が吹いては その色を
地面に染め散らす
/ 秋風
秋風
夏の暑さが通り過ぎ
北からの寒風が来る前の
穏やかで爽やかな風
人は安らぎを感じ
この季節も愛する
秋が運ぶ優しさ
そっと伝える厳しさ
誰かの温かみを
感じるような
ふと現れる寒さ
季節のバトンを
緩やかに冬へと
渡していく
この風の温もりと
気持ち良い伝いに
人は空を見上げて
木々の変化を見る
冷気が強まるのを
和らげつつも
季節の移ろいを
ゆったりと
教えてくれる
少し冷たい風が頬を撫ぜる。
もう秋か…
季節の移り変わりを感じながら街を歩く。
これからますます寒くなるんだろう、なんて考えながら。
『秋風』
「キンモクセイの匂いがすきなんだ」
ある日の放課後、
文化祭のための資料を作成していた君が言う
「そうなんだ」
私も作業していたから、素っ気なく返した
「キミはどんな匂いが好き?」
「うーん、お線香の匂いとか?」
「縁起はあんまり良くないけど、いい匂いだよね」
「うん」
「僕は他にもね」
少し暗くなった、誰もいない教室。
後ろの窓側でくっついている4つの机。
隣にカバンを置いて、2人で夢中になって喋った。
好きな匂いの話をしていたら、
あっという間に青空が夕暮れになっていた
「あれっ、もう夕方?」
「うん、資料も作り終わったし、帰ろっか」
「そうだね」
玄関を出ると、ざわざわと木がなっている。
「風強いね笑」
君は髪を押さえながら言う
「フード被っても飛ばされちゃうや」
あはは、と笑う君に、私はそうだね、と返す
文化祭は今週。
君とこうして帰れないのは、少し寂しいな。
また一緒に帰れればいいのに。
二人の間を秋風が吹いていく。
短い小説 『秋風』
何もない空間。空も灰色で草も灰色に染まった、現実の世界とは思えないような殺風景な世界。
その世界の中で、ここがどこか分からず、何も持たずに茫然と立ち尽くしている男がいた。
男は顔を上げる。その先には、鮮やかさとはかけ離れた、雲何一つない空。霧も風もないため、灰色なのになぜか、鮮やかに見える。この矛盾は皮肉としか言えない。
ここに来てから、どのくらい経ったか。
男はもはや、時差ボケや曜日ボケなんてする余裕もなかった。道に迷った末、ここで長く過ごしてきた。今では何もかももう慣れてしまった。
ある日、草原が少し揺らぐのが見えた。
最初は気のせいだと思ったが、草が歪み、空も僅かだが歪んだ荒い波紋のようなものが見えた。草や空は、低く透き通るような音で囁き出す。肌に乾いた涼しい空気が通った。
ああ、風だ。
それに、この風は秋の風だとすぐに分かった。
何もなく、何も感じることがないから少しの風でも敏感に感じ取れる。
秋風で秋を実感する。
ああ、今は秋なんだなと現実の風を受け止め、自分は生きていて異世界ではないことを確信し、安心する。
秋風
11月に入り、吹く風はさらに冷たくなった気がする。
このまま年末までの1ヶ月半。
生きていけるのか…?
17時になる少し前。
夕方が早まって
同じ一日でも短いような
寂しい気持ちになる。
長く伸びる影と
一緒に歩きながら
冬を思う。
また1年が終わろうとしている。
予定がいっぱいあるわけでもないのに
なんとなくそわそわしてしまう。
肌寒さを感じて空を見上げる。
帰ったらコーヒーでも入れて一息つこう。
そろそろ始まる冬支度に
わくわくしながら。
-秋風-
『秋風』
桜散る季節 キミと出会った
はじめて キミと話した日
暑い季節がやってきた
はじめて 夜 家から抜け出した
潮風を浴びながら
キミと海沿いの道を歩いた
このまま時間が止まればいいのに
木々の色が変わる季節
いつもの帰り道
聞いてほしいことがある
戸惑いながら頷く わたし
秋風が吹く
何故か 暖かく優しい風だった。
「秋風」
秋風が寒い
仕事場を離れ、早々に俺は地下鉄に乗り自宅に帰る。
去年撮影した映画、ゾンビオブザカンフーは散々な結果だった
動画投稿サイトでもネット記事でも俺のゾンビオブザカンフーは今年最大のクソ映画に認定された。
「ふざけるな、こいつら俺の映画を何もわかっていない」
また新作映画を撮らないといけないが、アイディアが湧いてこない
もしかしたら思っていたより俺には才能がないのかもしれない、
午後三時、俺はふて寝を決めこむことにした、
するとその日、奇妙なな夢を見た、
霧が立ちこめる、大きな城
霧が立ちこめる森の中で記憶を無くした女性が一人目を覚ます、女は不安に押しつぶされそうになるが目の前の霧の城を目指していた歩き出す、霧の中から何かが女の背中に飛びかかる。
俺はそこで目が覚めた、不思議な夢だった
しかしあの情景は俺の心を掴んで離さない
あの夢の中の情景をフィルムに収めたい
不意にそんな気持ちに駆り立てられ俺はすぐに机に向かう。
夢に出てきた謎の女 霧に包まれた城、セリフと画面の様子を俺は忘れないように書き出していく
悪魔に取り憑かれてように俺はこの映画を作り始めた、自分の夢を頼りに。
秋風に吹かれるままに
そのまま時が止まればいいのに
あの頃に戻りたいなんてそんなこと言ってらんない
今この現実を見なければ
今この世界で生きなければいけない
だから、
今この瞬間を楽しもう
そうすれば過去の後悔なんて
秋風といっしょに吹き飛ぶんだから、
※APEX×刀剣乱舞パロディ二次創作ストーリーです。
※アッシュはロボットがメインです。
これは、APEXレジェンドのアッシュが審神者として、本丸で生活をし始めた物語である。
#3
お題「秋風」
夕日が沈み、風が冷たくなってきた。
「気温の低下が感じられますね。そろそろ遠征部隊が帰ってくる時間です」
朝送り出す時の透き通る爽やかな風の感覚、夕方の冷たい風に金木犀のほのかな香り。
「風が寒くなってきたよな〜。そういや、今台所で光坊がご飯作ってるぜ?畑当番が収穫してきた野菜も使うって言ってたな。皆の帰りが待ち遠しいぜ!」
近侍の鶴丸国永が外の景色を眺める私のところに元気にやってきた。
「相変わらず元気ですね。あなたのところだけ夏のようです。」
「ハハッ!常夏ってか?そりゃ驚きだな。それにしても、景色を眺めてると……なんだろうな?どっかに行ってしまいそうな…そんな寂しい感じがするな。」
今まで明るく話していた鶴丸が私の横に立ち、同じく夕日を眺めそう呟いた。
「寂しい……。」
秋の寂しさというのは、いつか感じられるようになるのだろうか。
「主も風や夕日から何か思うのか?」
「気温の変化、日の沈み具合、金木犀の香り、台所からの香りは感じられます。」
「ぷはっ!(笑)まぁ正確っちゃ正確だな!」
2人で話していると、頬に土がついた畑当番の桑名江と山伏国広が遠征部隊と一緒にワイワイと話しながら帰ってきた。
秋風
ヒンヤリと私を包む
この優しさが居心地よくて
いつの間にか笑顔になるんだよね
舞華