『秋晴れ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何時迄も続くのではと錯覚しそうな季節。それもなんだか和らいだ気配を感じた。日陰を探して無駄に日光から逃げていた日々とおさらばである。
二日三日と日中の過ごしやすさに感謝しかない。
しかし今日はどうだ。
お気に入りのカーディガンを羽織り歩けば汗ばむ。
どうやら秋晴れ詐欺に遭っているようだ。
まったくここ最近の気候に振り回されてばかりだとカーディガンを脱いだ。
食欲の秋
澄んだ空気が
草や木や、どこかの家の料理の匂いを運ぶ
美味そうだ
夕焼けに照らされて
思い出される故郷
今日の晩飯は
※秋晴れ
今日は、
なんとなくブルー
うまく書けない
秋晴れの空のもと
ボーッとしちゃう!
こんな日もある…っと
自身に言いきかせる
まー
今まで1人でよく頑張ってきたね。
私の聞きたかった言葉だ。
秋晴れ
秋の晴れ
基本的に過ごしやすい
気温差があると後からダメージあり
特に10度以上の差がキツい
好きな季節ではあるんだけど
紅葉は綺麗だけど
一気に寒くなるんだよね
あと肉まんが視野に入りがち
夜空なら月
夕空なら夕焼け
朝日にはイメージがない
散歩には快適
買い物もしやすい
風邪気味にもなりやすい
冬に向けての僅かな休憩
秋だけで晴れとあまり関係なさそう
でも秋って基本的に晴れてる気がする
色々な秋を楽しめる
都合がいい季節、その晴れの日
久しぶりに外でたこ焼きが食べたいかも
【秋晴れ】
その夜は酷い嵐だった。
深い山の奥で薪拾いをしていたランは、力強くそびえ立つ大木を見つけ、その下に駆け込んだ。大木から張り巡らされた葉が雨を退けてくれたが、寒風は変わらず体温を奪い体を痛めつける。
なんとかこの夜をしのごうと体を丸め雨風に耐えていたとき、ふと後ろから声をかけられた。
「お嬢さん、大丈夫かい?」
ランと同じくらいの少女の声だ。
振り向くと、藁を束ねて作った甲羅のようなものと、笠を被った少女が立っていた。黒髪を可愛らしくおかっぱに整えている。
少女は優しく微笑むと、この先に使っていない小屋があるから一緒に行こう、と誘ってくれた。
小屋には小さいながら囲炉裏が備えてあり、ぱちぱちと温かな火が弾けていた。ランと少女は囲炉裏を囲んで二人で暖を取った。
「それにしても、こんな嵐の中災難だったねぇ」
「うん。でも、あなたに会えて本当によかった。あのままじゃ凍え死んじゃうところだったよ。あなた、お名前は?」
「あたしはヤマコ」
ヤマコと名乗った少女は、ニカッと歯を出して可愛らしく微笑む。
「ヤマコ、可愛い名前ね。ねぇ、ヤマコ。あなたが着ていたあの藁でできた甲羅みたいなもの、どこかで見たことがあるような気がするんだけど、なんて言う着物なの?」
「あはは、あれは着物なんていう洒落たもんでねぇが、蓑っちゅう雨具よ。この辺りじゃ着てる人はいねぇかなぁ?」
「私はあれを着ている人、見たことないな。ヤマコはこの小屋に住んでるの? 親御さんとかはいないの?」
「いんや、あたしもランと同じ村に住んどるよ。ランは気づいてねぇかも知んねぇけど」
「……あれ、私、名前言ったっけ?」
「あんれ、言うてなかったけ? まあ、もう夜も遅いもんだから、嵐が止むまでここで泊まってきな」
ランはヤマコの言葉に謎の引っ掛かりを覚えた。
確かにランは山の麓にある村に住んでいた。住民の少ない小さな村だ。ただ、狭い社会だからこそヤマコという少女が村にいないことを知っていた。
それに、自分の名前を教えた覚えはなかった。聞かれなかったからに過ぎないが、それがふとランの心に疑念を抱かせる。
小屋には獰猛な強風が壁を叩く音と、ぱちぱちと火が弾ける音が流れている。
ランは記憶を辿りヤマコのことを想い出そうとしたが、そうこう考えているうちに眠りに落ちてしまった。
深いまどろみから目を覚ますと、既に嵐は止んでいた。囲炉裏には黒い燃えかすとなった炭が残されている。
ヤマコは小屋から姿を消していた。
キィと小屋の扉を開くと、地面には所々に昨夜の嵐の惨状が見て取れた。大きな水溜りには青々と輝く秋晴れの空が映されている。
ランは家族に無事を伝えるため、急いで村まで戻っていった。
山と村の境目まで来ると、視界が開け一面田んぼの世界が広がった。その中に、見覚えのある雨具を着た人物が立っている。
「ヤマコ! おーい、ヤマコ!」
ヤマコだ。ヤマコは本当にこの村の住民だったのだ。
ランは昨夜抱いた疑念が記憶違いだったのだと思い直し、田んぼに立ったその人物のもとまで勢い良く駆け寄る。その姿が近くまで迫った時、ランはそれが昨夜出会ったヤマコではないことに気がついた。
田んぼに立っていたのは、蓑笠を被った案山子だった。顔面にはへのへのもへじが書かれており、黒いおかっぱのカツラが被せてある。
へのへのもへじと言うと、口の部分が『へ』の形になっていて機嫌が悪そうな顔をしているが、その案山子はアルファベットの『V』のような口をしていた。そのにこりとした顔が、ヤマコの可愛らしい笑顔と重なった。
嵐の夜、私を助けてくれたのはこの案山子だったのたろうか。
真実の程はわからないが、ランは案山子に頭を下げて帰路に付く。
空には雲一つない晴天が広がっている。燦々と照りつく太陽が、ランの行く道を明るく照らしていた。
「秋晴れ」
秋の空はとても高い。
雲のかからないその高い空を見て
「空が遠い」
と 私が言う。
「天高く馬肥ゆる秋」
と あなたが言う。
その昔、中国の広い広い草原に済む
騎馬民族の軍隊が
草を充分に喰んだ丈夫な馬に乗り
遊牧民の討伐にでかけたという。
馬肥ゆる秋と口にして
空を恨めしく見上げたであろう
その遊牧民たちを想い
「哀しいね」
と 私が言う。
何も聞かずあなたが
「哀しいね」
と 返す。
だから私達の心は
螺旋のように絡み合い
高く高く空へと
秋晴れの空へと 昇ってゆく。
「秋晴れ」
秋晴れ
空を見上げると、雲一つない晴天で「清々しい」という言葉がまさにお似合いだった。
でも私の心に立ち込める暗雲は
一向に晴れてくれなかった。
原因は自分でも分かってる。
声優のオーディションを受けようか悩んでいるのだ。
ずっと受けてみたかった。でも、受からなかったら…
それが不安で下ばかり向いて…
上を向こうとしても、やっぱり出来なくて。
ぼんやりと足元を眺めていると、
もみじの葉が落ちてきた。
とても綺麗な赤色をしていた。
こうやって誰かに拾われるか
人混みの中で踏まれるか、どっちに転ぶかも
分からないのに…
それでもこうやって落ちて来れるんだ
……そっか。
やっぱり、やってみないと分からないよね。
まさか葉っぱに元気付けられるとは
思っていなかったけど。
でも下を向いてたからこそ気づけたんだと思う。
受かっても、受からなくても、
私の心にはなんの悔いも残らないよ。きっと。
―秋晴れみたいにね。
秋晴れ
ここの処で、やっと秋らしい天気になりましたね。秋晴れの朝は、家中の窓開けて、空気の入れ替えです。
秋晴れの心地良さを味わえるのは、心の健康があるからと痛感しています。ストレスで、心が不安定だった以前は、季節を感じるそんな余裕なかったし、自分のことで精一杯でした。
それから、忙しすぎても心に届きませんね。若い頃、季節の移り変わりも気づかないことありましたから。
この秋を慌てず急がず楽しもうと思ってます。
山の緑も色づいていないのに
天から白が降るって予報
私んとこの秋はなかったかもしれない
秋晴れどころか
霜降り早朝だよ。
_ ₁₂₉
チューハイ片手に外を眺める
揺れるカーテンから見える秋晴れ
すごくゆっくりとした時間
頭の中を空っぽにしたのはいつ振りだろう
ただただ、ぼーっと眺め
外から聞こえてくるのは人の生活音
追われる毎日に仕事のこと以外は
考えることをやめていた
『会いたいな。。。。』
心の底から久々に思う
自分の感情を久々に感じた
一人の少年が、墓の前で手を合わす。
感謝や報告を心の中で済ませ、穏やかな顔で墓を見つめる。
遠くから、自身の名を呼ぶ声が聞こえる。
そちらの方を振り向き、親友達の顔を見た後、また墓に視線を移す。
別れのように、軽くお辞儀をし、親友達の元へ向かう。
空には、ハッピーエンドのような、秋晴れが広がっていた。
お題『秋晴れ』
秋晴れ
空高く、飛行機雲が3本並んでいる。
同じ目標に向かって伸びるその景色は
まさに青春(清秋)のような秋晴れだ。
《 秋晴れ 》
私は、秋が大好きだ。
読書の秋、
食欲の秋、
芸術の秋、
スポーツの秋、
秋には沢山の顔がある。
私は秋が大好きだ。
夏よりも涼しく、
冬よりも暖かい。
ちょうど良い季節。
秋の綺麗な紅葉と、
どこまでも広がる
雲ひとつない
秋晴れの空を
何も考えず
ただ寝転んで眺めるのが
私は好きだ。
空気が澄んでいて、
空がいつもより、
広く感じる。
こんな空を1人眺めると、
私はなんでも出来るんじゃないか
と思ってしまう。
秋晴れの日に吹く風を
目を閉じて、
手を広げて、
体全身で感じる。
そうすると、
とても幸せな気持ちで
いっぱいになる。
生きていて良かったと思える。
秋晴れと、秋風と……
私は、やっぱり、
秋が大好きだ。
「ほんの少しだけ冬の匂いがする」
薄手のニットを着た彼女は
嬉しそうに空を見上げた
空は雲一つなく、澄んでいた
「ほんとだね」って
君の気持ちに共感したくて
ついたウソを許してほしい
【秋晴れ】
-秋晴れ-
からっとした秋の昼下がり、デビルズパレスの庭には色とりどりの落ち葉が地面いっぱいに広がっていた。
いつものように屋敷に来て、窓から外を見ているとノックの音が聞こえた。
返事をすると開くドア。ドアの向こうには本日の担当執事が出迎えてくれた。
「お帰りなさいませ、主様。今日は早いお帰りっすね」
『今日はアモンが担当なんだね。よろしく。』
軽い挨拶を交わし、今日の予定についての説明が始まる。
仕事のし過ぎでぼやぼやしている頭に、アモンの声が全く入らず
また窓の外に目を移すと、いち早く私の不調を察したアモンがブランケットを取り出した。
「主様、働きすぎっすよ」
ふわっとブランケットが私を包む。
アモンの匂いがする布に包まれて、思わず笑みがこぼれる。
「なーに笑ってるんすか」
『ふふっ、なんか、癒されるなぁって』
疲れている時は自分の心に素直に。これはアモンやほかの執事たちとの約束事で、習慣づいていた。
私が素直な言葉を言うと、アモンは少し照れたような顔をした。
他愛もない話をしていると、またノックの音が聞こえた。
「失礼いたします。主様、お帰りなさいませ。」
『ハウレス、ただいま。』
「少し、アモンをお借りしてもよろしいでしょうか?」
ハウレスはアモンに用があったようだ。
二つ返事をしてアモンとハウレスを見送ったあと…私はブランケットに包まれたまま布団にダイブした。
日頃のオーバーワークによる眠気が限界だったのである。
アモンの匂いに包まれながら、眠りに落ちてしまったため
私は窓の外の黒い影には全く気づかなかった。
ーーー……様
ーーーるじ様
「主様……」
『……ん……ごめ…寝てた』
いつまで寝てしまったのか、ブランケットに包まりながら起き上がるとアモンが戻ってきていた。
何時か問うと30分も経っていないとのこと。
「起こしてすみませんっす、主様。…今から庭に出ませんか?ご用意しているものがあるっす」
いつもだったら日がどっぷり沈むまで寝かせてくれるアモンが起こすのなんて珍しく、眠い目を擦りながら快く了承した。
外は寒いから、とアモンがマフラーを用意してくれたがブランケットを手放さない私に、嬉しそうにため息をついた。
アモンに連れられ庭に出ると、落ち葉がこんもり山を作っていて、ぱちぱちと音を立てながら綺麗な火をあげていた。
周りにはデビルズパレスの執事たちが勢揃いしていた。
『わ、焚き火!綺麗…』
「喜んでいただけて光栄っす」
「お待ちしておりました、主様」
ベリアンが挨拶をし、後からほかの執事達が続く
みんなの服装も執事服ではなく、オータムカラーのセーターや、シャツ、ジャケットを着ていた。
そういえば、アモンもいつもの執事服ではなくオータムカラーのセーターを着ている。
「主様!今日は焼き芋パーティーっすよ!」
「主様~見てくださ~い!綺麗な紅葉を見つけたんです~!」
「主様、本日も素敵なお姿を拝見できて幸せです」
主様、主様、と次々に執事たちが声をかけてくれて、驚いていると
「皆、主様に会いたかったんすよ」
とアモンが耳打ちしてくれた。
ハウレスが皆を制すると、庭のテラスへ案内される
テーブルには紅茶のセットとまだ湯気が立っている焼き芋が皿に乗せられていた。
「アフタヌーンティーとして少々不格好かと思いますが、焚き火を見ながら是非お楽しみください」
ハウレスがそう言うとベリアンが紅茶を注いでくれた。
お礼を言い、焚き火の方に目をやるとラムリが落ち葉を撒き散らしてナックが怒っていたり、バスティンが軍手をせずに焼き芋を取ろうとしてロノに止められていたり、
ラトとフルーレが焚き火を仲良く見つめていたり、
各々が自由にしてるのを見て、こんな時間がずっと続けばいいのに、なんて思った。
フェネスが追加の落ち葉を持ってきた時につまづいて空にふわっと落ち葉が舞った。
『……綺麗』
「ふふっ…主様、パーティーは楽しんでいただけていますか?」
私の反応を見たベリアンが尋ねる。
『すごく素敵なパーティーだよ。ありがとう。』
「それは良かったです。実はこのパーティーの企画はアモンくんなんです。」
『アモンが?』
てっきり、ロノ辺りかと思っていたけど、アモンが企画したということを聞いて驚いた。
「最近、主様が窓の外を見ることが多いとアモンくんに相談されたんです。」
主様はお疲れですと窓の外をぼんやり眺めることが多いので
と言うベリアン。周りの執事たちも各々自由な行動を取っていたが、気づくとチラチラとこちらの様子を伺っていることに気づく。
確かに疲れていると気づいたら外を見ることが多かったが、みんなそこについて触れてこなかったし、気づかれていないと思っていた。
『気を使わせちゃってごめんね。』
「いいえ、私たちも主様と過ごす時間が息抜きになるので、このような企画を立ててくれたアモンくんに感謝ですね」
ベリアンの視線の先にはボスキの世話を焼いているアモンの姿が見えた。私もそちらを見るとすぐに気付いたアモンはボスキと何かを話してこちらを向き、笑顔で手を振ってくれた。
ボスキは無表情だったが手を振ってくれていて、嬉しくて2人に手を振り返した。
仕事が辛くても、帰る居場所がここにあるんだ、なんて少し肌寒いこと考えながら紅茶を啜る。
ふわっと優しい風が通り、木からまたひらひらと色付いた葉が落ちてくる。ゆったり弧を描くように沢山の葉が落ちる中に彼らが迷い込んだようなそんな光景をみて空を仰いだ
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aknk
秋晴れ
澄んだ青空…所々千切れ雲がゆっくり移動している…山上の展望台からのパノラマは、少し色付き始めてきた木々が何気にグラデーションになって…時々吹風が少し冷たくて、心地よい…
どのくらい経ったのか、幾ばくか影が伸びていて、西陽が少し赤みが挿してきた…そして、何処からか、微かに甘く香ってきた…近くに金木犀でもあるのだろうか…同時に、長い黒髪を靡かせ、いたあの人の横顔も浮かんできた…
最近は穏やかな秋晴れが続いている
僕の心も晴れる日が来ると良いと思うこの頃
空気がつん、と澄んでいる秋晴れの朝の、
なんと気持ちのよいことでしょう。
空気がきらきらと煌めいて、
なのにどこか物寂しく肌寒く感じるのは、
私があなたに会うための口実を、
探しているからでしょうか。
金木犀の香りがふと香る。
もうそんな時期かと思って、ふと上を向くと、
鉛筆みたいな白い飛行機と半透明の細切れの雲が
澄んだ青い空のキャンバスに
さりげなく描かれているようにみえた。
「そろそろ衣替えしなきゃな」なんて思うけど、
土日のための服の量なんて、たかが知れている。
とっておきの服は、きっと今年も出番がないだろう。
それに、セーターやコートはまだ早い。
だから服たちは、クリーニング屋の袋のままで
世界が寒くなるのを待っているのだ。
「今年ももう終わるね」なんて笑う君に
「まだイチョウすら落ちてないよ」と言い返すのは
いささか冷たいだろうか。
「夜中に鳴く虫は、なぜ四季がわかるのかしら」
と真剣な眼差しで語る君に
「遺伝的なプログラムさ」と言い返すのは
いささか味気ないだろうか。
そんなことを思いながら僕は、再び歩き始めた。