秋恋』の作文集

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秋恋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

9/21/2024, 6:15:15 PM

秋恋



少しだけ、涼しくなった風が、
庭に咲いている、
秋桜の花を、
そよそよと揺らす。

薄紅色の秋桜。
可憐で何処か華奢な、
その姿に、秋を想う。

夏が終わり、
秋がやってくる。
秋の空。秋恋。
行き場を失った、私の恋心。

花言葉に私の想いを託して、
忘れられない、想い出の彼に、
黒い秋桜を贈ろうかな。

黒い秋桜の花言葉は…。
『移り変わらぬ気持ち』

例え貴方が、
私を忘れてしまっても、
私はまだ…。
貴方を、愛してるんだ。

9/21/2024, 5:53:00 PM

「ここが年貢の納め時だ、魔王よ!」

 勇者は魔王軍の幹部を蹴散らし、玉座の間までやって来た。
 魔王を守るもの誰もおらず、まさに絶体絶命である。
 だが魔王は追い詰められているというのに、不敵な態度を崩さない。
 それが勇者には不気味だった。

「魔王よ、ずいぶんと余裕だな。
 確かにこちらも少なくない犠牲を払ったが、お前もそれは同様だろう。
 それとも何か秘策でもあるのか?」
「そんなものは無い。
 ただずいぶんと大事になったと思ってな」
「フン意味の分からないことを……
 まあいい、お前を殺す前に一つ聞きたいことがある。
 なぜこんな事をした?」
「どういう意味だ?」
 魔王は、勇者の問いかけに意味が分からないと首を傾げる

「お前はもともと一般人だと聞いている。
 そして平凡で、大きな不幸の無い一般的な過程で育ったそうだな。
 そんなお前がなぜ世界を恐怖に陥れるような真似を?」
 

「ククク、では語ってやろう。 
 我を壮絶な過去をな――」

 ◆

 あれは、3年前のこと。
 我が勤めていた会社の同僚に、気立てのいい女性がいた。
 誰からも好かれ、気が利いて、我とは対照的だった人物だった……
 そんな彼女に、いつの間にか我は恋に落ちてしまった。

 だが日陰者の我と、人気者の彼女。
 眩しい彼女に近づくこともなく、遠くから眺めるだけで満足していた
 だが日に日に思いは募るばかり。

 我はある日、決心をし告白することにした。
 仕事上の都合で交換したLINEを使って……

 だが断られた。
 当然だな。
 業務連絡以外に、何も話したことは無かったからな。

 だから我も、玉砕覚悟で告白した。
 断られてもすぐ引き下がるつもりだった。

 だが自思っていたよりも、自分は往生際が悪かったらしい。
 断られた後聞いたのだ
 『どんな男が好み?』かとね

 そして彼女は答えた。

 『大事にしてくれる人』と……
 
 
 ◆

「と言うことだ勇者よ……
 我は彼女にふさわしい男になるため、魔王として君臨して――
 聞いているか?」
「あ?
 ああ、聞いているけど、聞いたけど」
「なんだ歯切れの悪い……
 ハッキリしろ!」
「少し待ってくれ。
 頭の中で整理してる」

 そういうと勇者は腕を組んで考え始めた。
 誰にも聞こえないような小さな声で、勇者はぶつぶつ何かを呟く。
 そして唸ることしばし、ようやく勇者は顔を上げる。

「やはり、さっきの話がどうにも繋がらない……
 なんで『大事《だいじ》にしてくれる人』て言われて、魔王になるんだ?」
「何を言っている?
 彼女のタイプは『大事《おおごと》にしてくれる人』だぞ」
「『おおごと』!?」

 勇者は叫ぶ。
 真実があまりにも予想外の事だったからだ。

「絶対にない!
 好みのタイプがトラブルメーカーなんて、そんな奴いるわけないだろ!」
「ふん、彼女を愚弄するか?
 おそらくだが、彼女は平凡な人生に飽きたのだ。
 だから――」
「仮にそうだったとして、お前には言わんだろ。
 仕事上の付き合いしかない、親しくないお前には……」
「そんなわけ……」
「親しくないから、当たり障りのない『自分を大切にしてくれる人』って』言ったんだろ」

 それを聞いた魔王が椅子から滑り落ちる
 ようやく気付いたのだ
 自分が愚かな勘違いをしていたことに。

「で、では、我がこれまでしてきたことは……」
「全くの無意味」
 勇者の言葉が魔王の心を砕く。
 それは、彼女の言葉を支えにして生きてきた魔王にとって残酷な事実であった。

「フフ、フハハハハ」
「どうした?
 あまりのショックでおかしくなったか?」
「殺せ。
 もう生きていけない……」
「殺すつもりだったんだけどなあ……
 あんまり憐れすぎてやる気なくなったわ」

 こうして世界を巻き込んだ大騒動は、魔王が恥をかくことで終結した。
 騒動の規模の割にはあっけない終わりであったが、世界が平和になったことに人々は安心した。

 そして世界中の人々は、平和のありがたみを感じ、家族を大事にしようと心に誓うのであった。

9/21/2024, 5:47:07 PM

秋恋

秋には秋の色をした

男を見つけて恋をする

ヤボだね おまえはいつまでも

私を追いかけついてくる

バカバカしいのよ

お前の愚痴など 聞きあきた…

アン・ルイスカッコイイよね

あの頃は ストーカーなんて言葉もなかったけど、本当近頃は気持ち悪い男も多くたまに女もいるからたちが悪い。

誇大妄想気味で必用に追いかけて来る執念の怨念は、難破船の怨歌か?ヤベーな、どんなけ陰湿(笑)

せめて 少しは
格好つけて くれ
潔く 恋は引き際が肝心




令和6年9月21日 

                 心幸

9/21/2024, 5:42:04 PM

秋恋

俺は秋が好きだ。あの子を思い出すから…

秋ちゃん。なんと10月生まれで好きな食べ物は焼き芋。秋そのものの精霊みたいな感じ。

あの秋はとても濃い秋だった。俺の初恋だったから。

秋ちゃんの顔は別に特段可愛いわけじゃないんだけど、笑顔が素敵で話が面白くて。好きになっちゃうのも無理はないね。
そのまま告白にいったんだ。そしたら、「えっ。ちょっと考えさせて。」
もう折れた。死んでくる。って脳内の声は言ってた。現実の俺の声はあっ、えっ、うん。とかだったと思う。

だいぶ長い事悩んで「いいよ!」って言ってくれた。俺は下げてから上げるという女の子のトラップに引っかかったと思った。「でも、私と付き合ったら幻滅しちゃうかも…いい?」勿論!!

それからは一緒に焼き芋焼いて食べたり、一緒に課題したり、一緒にカラオケ行ったり。楽しかったな。

冬の足音がもう背後まで迫ったころ。秋ちゃんがこういった。「ねぇ。私達、別れよう?」
おかしいな。周りの音が聞こえない。目の前がまっくら。手汗がだろだろ。
なんで?と喉を絞って絞って声を出してみた。
「えーと。付き合う前から決まってたことなんだけど、私、引っ越すんだ。☓☓県まで。」
息の吸い方も、舌の置き場所も、目の動かし方もわからない。
そんなの嫌だ!他県に行っても俺は…!俺は…!「仕方ないなぁ。じゃあ、二十歳の秋になったら、迎えに来て。約束ね?て、忘れてるだろうけどw」
忘れるわけないじゃん。


あれから5年。俺は大きくなった。今夏だ。残暑に苦しめられてるけど全く暑くない。
ああ、早く秋、来ないかな。秋来い!!


「待ってたよ。」

9/21/2024, 5:39:15 PM

彼と夜を過ごす。
夜は隠れることができるから好きだ。 
今日一日を彩った予定達も底を尽き、それでもお互いの言葉はなくまだ川沿いを歩いている。
同じクラスの彼と太陽以外を共有できるのは私の特権だ。
まだ私達は背景になれない時間。オレンジ色と紫が混じり合ってそれはそれでロマンチックだ。
同じ時間を過ごして、手を繋いで、思い出すだけでふわふわした気持ちになる。
でもまだ明るさに負けている気がして、欲張りたくなる。
あと一度だけ、動悸が欲しい。彼の恋を私に伝えて欲しい。
お互いがきっと同じ気持ちでこの道を歩いている。
それでもまだ恋愛初心者の私達には勇気が足りない事にも気付いている。
現に理由も会話もなく増える距離がそれを証明している。
これ以上を願うにはこの季節は日が長く、この期待と心拍数を落ち着けるには日は短かった。
それでも彼が私に触れる勇気と、恋の楽しみを知るには最良の季節だ。

『秋恋』

9/21/2024, 5:34:39 PM

お題: 『秋恋』


周囲を見渡して、私の中の候補としてあがったのが君。
そんな程度だった。

私を好きになってくれないかな〜。
どうしたら惚れさせられるだろう。

そんな感じだった。
なのに、君がこちらの方向を見るだけですごい照れてしまった。

君はえくぼが特徴的。
ひとめ見た時から、惹かれたものがあったのを覚えている。
恋の落とし穴ですか?私は恋をしているのか。
この感情はなんだろう。

まとめられなかった複雑なこの感情は、いまは「恋の真似事」
とでも表しておこう。

9/21/2024, 5:23:41 PM

触れられた頬に
残る微熱を
涼しい風が
やさしく撫でる

9/21/2024, 5:14:43 PM

秋が来るたび思い出す。
あの少女との日々を。
今、あの子はどうしているのだろう。
元気に過ごしているだろうか。
淡くせつない恋は風に乗り届かぬまま遠くへ消えてゆく。

『秋恋』

9/21/2024, 5:14:43 PM

早く眠りたいのに

勢いよく降り始めた雨の音と
激しい稲光り
そして時折
窓を震わすような雷鳴が

私の心をざわつかせる。

この雨が過ぎれば
夏は押し流されるように去り
秋が始まるのだろう。

そんなことを、ぼんやりと
考えながら
スマホに手を伸ばすと
LINEの通知が表示されている。

「雷、うるさくて寝れねーわ笑」

ぶっきらぼうな、短文が彼らしい。

「同じく…笑」

と、返すとまた直ぐに既読が付いた。
そうして、いつものなんて事ない
やり取りをしていると

ざわついた心は穏やかになり
瞼がどんどんと、重たくなってきた。

「なんか、あんたとLINEしてたら
急に眠くなったわ。おやすみー」

それだけ送信して、私は眠りについた。

まだ、何も気付いていなかった
夏の最後の夜の出来事。
これから彩られてゆく、何もかもを
知らずに。


【お題:秋恋】

9/21/2024, 5:05:09 PM

秋恋


16歳の時、抗えないまま受け入れた関係があった
たった1ヶ月で散ったけれど、強烈に記憶に残っている

ばいばい、と泣きながら別れを告げてきたのは
16歳歳上の、既婚者の同性だった。

会ったこともない、声しか知らない
けれど、別れた人に私がそっくりだったと
私を通して、その人を見てしまっていたと
苦しそうに教えてくれた


いかに傷つけてしまったか。
風が涼しくなってくると、息が浅くなる日がある


10月2日。あの人の誕生日。


お別れを言うのが、誕生日だなんてあんまりだから
10月3日にした。

素直なあなたは私の、身勝手な弱さを
丁寧に聞いて、絞り出すような了承を発した。

感謝と謝罪と、理屈と道理では押し殺せなかった感情が
人間らしさに塗れていた。


金木犀が香る昼下がり、幸せそうに話すあの人は
私に許され、社会的には罪を犯していた。


忘れられない秋の過ち。


過ちと言い放つには
お互いが弱かった。
心の隙間の形が
偶然にも合わさってしまった。


ぐずぐずになった声の「ばいばい」と
電話の切れた音が

弱さとは何かを学ばせた。

9/21/2024, 4:53:25 PM

秋風さらりと吹きました
少し冷やせと言わんばかりに
私の背中を押しました

9/21/2024, 4:50:57 PM

秋が来たら風が吹く
暑さを忘れる風が吹く
さらりとさみしい風が吹く

秋が来たら葉が染まる
炎のように葉が染まる
命を燃やして葉が染まる

秋が来たら虫が鳴く
静かな夜に虫が鳴く
今夜が最期と虫が鳴く

秋が来たら月が出る
ひとりの夜に月が出る
だれかと見たい月が出る

秋が来たら人恋し
生きる孤独に人恋し
愛しき別れに人恋し


〜秋恋〜#6

9/21/2024, 4:47:07 PM

秋恋____涼しくなって人肌恋しい季節に始まる恋のこと。


「肌寒いなぁ……早く温めに来てよ、」

無駄だと分かっていても、そう言い放ってしまう。

今日も私は線香の匂いを纏って、眠る恋人に会いに行く。

9/21/2024, 4:40:03 PM

秋恋

涼しい風が吹く頃になり
あなたの服が長袖になったのを見て
夏から秋へとまだ恋は続いているのだと
顔を赤らめた
そんな秋恋

9/21/2024, 4:39:39 PM

秋なんてあっという間
さっさと相手を見つけなきゃ
クリスマスもお正月ももうすぐそこだよ

なんて話を友達がしてた
あんまりにも真剣に話すから
茶化すのも違う気がした
久しぶりに会ったが
かなり真剣にパートナーを探しているようだった


正直に、いいなぁと思った
その熱は自分には無いものだった

でも何となくだがわかる気がする

気づいたら鳴き始めていた虫の声
肌寒い帰り道
小さな街頭が照らす長い夜

どれもこれも孤独を感じるには十分すぎる

秋は好きだが長い夜は苦手だ
さっさと過ぎて欲しいものだ

でも秋が過ぎたらすぐに年が明ける
その心の準備はまだ出来ていない


多分恋を始める準備も出来ていない


 ̄[秋恋]

9/21/2024, 4:34:07 PM

秋恋よ
夏の恋とは
また違う
あなたの冬服
影で見る私

9/21/2024, 4:30:06 PM

高らかに響いた、スタートラインのピストルに
少し長いハチマキが風になびいた。
青天井に、古臭いはずの校舎の白がやけに映えて
あなたが中心の舞台が彩られる。

秋の長雨に秋の夜長、強い西日がつくる長い影。
この瞬間も秋よどうか長くして。

#秋恋

9/21/2024, 4:23:45 PM

『君を想い続けて何回目かの秋』

「俺秋が1番好き、だって涼しいじゃん。」

そう語っていたよね、
私の君への想いはまだ夏なんだけど?笑
なんてね笑

そしてまた秋が来た
放課後、漫画やアニメでいえば定番の体育館裏で君を見つけた、その時の気持ちはなんて言えばいいんだろう

君はクラスのあのコに告白されていたよね。
その時の君の顔はあの紅葉のように赤色に染まっていた。

そしてそのコの想いは実ったかのようにまるで向日葵のような笑顔になった

つられるように君も笑顔になったよね。



あぁ、私の想いは春になることはできなかったなぁ…笑




君を想い続けて何回目かの秋、私の想いはまるで枯葉のように散っていった。


« 秋恋 »

9/21/2024, 4:21:26 PM

こうやって少しずつ涼しくなってくると同時に、感傷的な気分になってくる。
暑すぎる夏はそれだけで忙しいのに、気候が快適になれば、物思いにふける暇もできる。
そのせいで、まったくでたらめな思考ばかりが頭を過り、真夜中に流れては消え、瞬いては己を苦しめる。
ただただ暑さに茹だり、寒さに凍えている方が、私の性に合っているのだ。
快適なのが悪なのか。書いて書いて君を想う。もういないのになんて、夏の暑さがあれば思わなかった。

今朝拾ってきた机の上のどんぐり。季節は巡る。君は取り残されたまま、油絵具で描いたような暑さの中、あの笑顔を浮かべたまま。

『秋恋』

9/21/2024, 4:20:14 PM

秋恋


手繋ぎに
肩寄せに
熱いハグ
夏の間は
おあずけで
秋の涼しさ
感じる頃に
はばかりもなく
ギュッとしよう
秋恋を、君とハグして、季節が変わる

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