『私の日記帳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#私の日記帳
私の日記帳には、あなたと二人の思い出が沢山書かれているの。
初めて会った日、初めて2人で会話をした日、告白されて付き合い始めた日。デートをした日、初めてをあなたに捧げた日。あなたに、別れを告げられた日。
だけどね、お別れだけは考え直してくれたみたいで良かった。ってとても安心したのよ。
あなたと二人でこれからも生きていきたいの。
だから、私を捨てようだなんて、今後一切考えちゃ、だめよ?
幼子を諭すようにそういった彼女の瞳はとても淀んでいて、とても"彼氏"に向けるような顔ではなかった。と、彼女の元彼の手帳に書かれていた。
その日記が書かれた日以降に、彼が今どこにいるのか、知っているものは居ない。
辛いことも、悲しいことも、楽しかったことも、嬉しかったことも、全て。
私というモノの奥深くに、大切にしまってある。
私という存在を形成する、かけがえのない記録。
命を終えるその時まで、手放す気はない。
たとえ、この世界がシミュレーションだとしても。
テーマ「私の日記帳」
信じられない自分がいるよ。でも信じたい気持ちがあるんだ。ふわんなんか飛べばいい。
私の日記帳はスマホの十年日記アプリを使用してます。
写真も添付できるので振り返りが楽しいね。
やっと二年目突入しました。
十年続くといいな。
【お題:私の日記帳】
僕は今日も黙々と、
日記帳に記入をする
隣から顔をひょこ、っと出して
くすっ、と笑った貴方は
今日も綺麗だ。
「また書いてるの、?その日記帳」
僕に問いかける貴方は
揶揄うような目で言った、
「別に…良いじゃん、僕の趣味なんだし…?」
貴方はふ〜ん、と興味を持たないような
雑な返事をして
「趣味,かぁ…」
と呟く。
「君は…趣味とか,ないの?」
僕は貴方にそう問いかけた
「俺…?、俺はねぇ…動物,とか…
動物見るの大好きだよ!」
動物…、
そういえば貴方は、家に猫を飼っているよね。
「なんだか、言葉は通じないのに…心は通じてる,俺の心を雄一オープン出来る場所…、
って感じがして,落ち着く…というか、
安心するんだ。実家のような安心感、的な?」
そうなんだ…、
動物って,そんなに癒しをくれるんだね…。
ちょっと興味が出てきた僕は
「動物の…何処が好きなの?」
と、問いかけた
そしたら貴方は
目をキラキラ輝かせ、まるで幼児のように
一生懸命語り始めた
「お!!そこに気が付いたか…!!動物はね…ちっさくて可愛いじゃん…、!!?いや、おっきくても可愛いんだけどさぁ…!!」
僕は貴方の説明に
頭がついていけず,
ずっとぼーっとしていた。
「あっ、自分から聞いてきたくせに何その態度…!!?ちゃんと今の話聞いてた…!?」
「あ、あぁ…ちゃんと聞いてたよ…、!」
「絶対嘘だ、!!!嘘!」
貴方は僕の頬を引っ張り、そう言った。
僕は,こんな何気ない会話が
好きだ。
日記帳に目線をやり,
こう書いた
今日も平和だった。____
私の日記帳は
真っ白だ
なぜなら
過去を振り返りたくないから
私は
今を
しっかり
見ていたいから
これから始まる
未来のために
だから
過去は
振り返らない
私の日記帳は
ずっと
これからも
真っ白のまま
今のところ、これは私にとって
日記帳の代わりです、魂の日記。
魂が日々を記録し、メッセージを届けて、気づきを与えてくれる。
そこから新たなアイディアが生まれ、広がっていけたらいいね。
私の日記帳
スマホの中の未送信ボックス
誰も知らない場所に
誰も知らない私の想いを綴る
頭と心が締め付けられたら
すがる想いで書いて
心が救われたら削除してしまう
そんな ほぼ残らない日記 私
いつの間にか書くようになっている
~私の日記帳~
日記、小さい頃から憧れて何度も挑戦してた
けど所詮三日坊主、二日坊主…
人生で初めて長期間続いてる一冊のノートがある
たぶんあれは日記とは言えないかもしれないけどそれでも良い。
辛くて悲しくて、怖くて、泣きじゃくって、死んでしまいたいとまで思ったときに開いてたノート。
そこに書くのは目も当てられない酷い言葉。
人の悪口もたくさん書いた。
自分の悪口で1ページ埋めることもある。
鉛筆を持つ手が言うことを聞かなくなって、濃くて太い線でページを破いてしまったこともある。
あのノートのおかげで今うちは生きてるのかも。
うちが唯一今でも続けている日記帳。
私の日記帳には私の思いをつづっている
私の大好きな人について
年始となんか辛い時に書いてる。二、三日前に日記を開いたら一年以上書いてなかった。
日記を書くメリットをネットでよく見かける。
自分しか読まないはずの日記にすら本心を書けない。あまりにも自分勝手過ぎて自分が嫌になる。
こんなおためごかしの内容でも精神衛生に良いのかな。
「その日その日で文章書いて投稿するから、このアプリもドチャクソにこじつければ、日記帳のたぐいになったりするのかな」
日記っつー日記は書かねぇけど、呟きックスじゃねぇマイナーな『繋がらないSNS』で、それっぽい投稿はしてるわな。某所在住物書きは今回配信の題目を見て呟いた。
「『日記帳アプリ』、『日記帳も同然のSNS投稿履歴』、『私の日記帳見ないで』、『日記帳が日記帳ではなく出納帳だの献立表だの』、『スケジュール帳が私の日記帳』、『愛用の日記帳が廃番』。他は?」
頑張れば色々他にもネタが出てきそうだけど、残念ながら俺、頭ガッチガチに固いのよな。
物書きは悩んだものの、トリッキーな物語を考え出せず、結局無難なSNSのしんみりネタに落ち着いた。
――――――
「私の日記帳勝手に見るとか最低」は常套句である。
では「日記同然」の無鍵SNSはどうだろう。
最近最近の都内某所、深夜の某アパート。
金曜夜飲んだ酒による酷い二日酔いを口実に、かつて物書き乙女であった現社会人がお泊り会をしている。
「せんぱい?」
宿泊先は職場の先輩、藤森の部屋。数年の付き合いで、そこそこに長い。
「どしたの、寝れないの?」
ぐーぐーすーすー、昔々の黒歴史たる、二次元の推しの夢が途中で突然途切れて目を覚まし、
藤森の後輩であるところの彼女は、己の先輩が、遠くのテーブルで茶香炉を焚き、椅子に座って指を組み、うつむいているのを見つけた。
オイルのかわりに茶葉を焙じて香りを出すアロマポット、通称焙じ茶製造器、茶香炉。
淹れた茶、点てた抹茶とは少し違う、火で熱せられた茶葉の出す優しい甘香が、鼻をくすぐり心に届く。
何か精神的にキツくて、お茶っ葉の香りで苦しいのを散らしてるんだ。後輩は察し、藤森に声をかけた。
「大丈夫?」
「気にするな。なんでもない」
案の定藤森の声は細く、小さく、弱々しい。
「少し、……すこし、昔を、思い出しただけだ」
なんでもない。藤森はポツリ繰り返し、息を吐いた。
「昔?例の失恋相手さんのこと?」
「……」
「つらい?私聞いても良い?」
「日記帳のようなものを、見たことがあった」
「日記帳、『のようなもの』、」
「誰でも閲覧可能で、コメントも反応も残せる。何冊も持って、目的ごとに使い分ける人もいる」
「呟きックスだ」
「鍵がかかっていない、簡単にそのひとだと分かる1冊を、いわゆる『別冊』の日記帳を、つい見てしまって。その中に」
「自分の悪口が書かれてた?」
「あのひと自身の感想だ。否定するつもりは無い。ただ、私に面と向かって『好き』と言って、同じ日に『違う。解釈不一致』と真逆を投稿して。そういうことが何度も、何度もあったことを知ってしまって。当時の最新の投稿が『頭おかしい』だった」
「それで傷ついて縁を切った?」
「それだけではないが、確実に、決定打ではあった」
「先輩は悪くない」
「……どうだか」
他人の日記帳を勝手に閲覧したりしなければ、今頃何も知らず、ありもしない恋に一人で浮かれて、きっと『幸せ』にしていただろうさ。
私が「解釈違い」で「地雷」なのに、それでもわざわざ嘘言って、手離したがらない人だったから。
自嘲に笑う藤森に、後輩は唇をかたく結んで、賛同しようとしない。
「悪くないよ」
後輩は繰り返し、この善良で真面目な先輩の、深い深い心の傷がいつの日か癒えて塞がることを、誰にとなく祈った。
私の日記帳に書くことは決まっている。
起きたこと、それに対して生じた感情、忘れてはいけないこと。
みっちり書かれた日記帳を朝読んで、それまでの自分をインストールし直す。
そうして何食わぬ顔で友達の輪に混ざる。
誰も気づかないでと願いながら。
日記はいつもこの言葉で締めくくられている。
「明日こそは、覚えていられますように」
☓☓☓☓年☓月☓日(月)晴れ
彼は今日も寝癖が付いていた。友だちに指摘されて、照れているのが可愛かった。
今日の体育は不調だった。楽しみにしていたのに…
☓☓☓☓年☓月☓日(金)くもり
彼と電車で会う。1番端のホームで、いつも同じ友だちも居るのに、今日は一人だった。
午後の数学はダメ。先生の声が子守唄みたい。
数式を見てると眠くなる。
☓☓☓☓年☓月☓日(水)雨
学校の玄関で、彼と会う。傘を差してるのに、びしょ濡れ。
濡れてる姿も、カッコイイ!
今日はお母さんと喧嘩した。お母さんは、いつもイライラしてる。全部私のせいにしてくる。
確かに、私も言い過ぎたけれど…
「うわぁ…何これ」
荷物の整理を手伝ってくれていたタツヤが、恐ろしいものを見たような声を出した。
「んー?何…って、それ!?私の日記帳!?やだっ!その段ボールはいいから!!」
私は慌てて日記帳を取り返そうとする。タツヤはひらりと日記を引くと、慌ててつまづいた私を受け止めた。
「何してるんだよ…」
「こっちのセリフ!勝手に読まないでよ!」
「日記だって知らなかったんだから、仕方ないだろ〜」
「…この彼って誰?俺の知ってるやつ?ちょっとストーカーぽいぞ。この日記…」
「ガッツリ読んでるじゃん!!やだ!やめてよ」
タツヤは、半泣きで抗議する私を優しく抱きしめて、おでこにキスをくれた。
「今日のことも日記に書くの?なんて書くの?」
タツヤは不敵な笑みを浮かべる。私はカァっと頬が熱くなるのを感じた。
「この彼とはどうなるの?俺と出逢う前の日記だよね?」
「う…」
その彼はあなたのことですよ。とは言えずに、言葉に詰まった私をじっと見つめてくる。
しばらくお互い黙ったまま、お互い様子を伺っていたけど、タツヤは私の頭を撫でた。
「困らせてごめん。同棲前日にこんな日記見ちゃうとわなぁ…妬ける」
大学1年のタツヤと高校3年生の私は、あるきっかけから顔見知りになり、喋るようになり、連絡先を交換するようになり…お付き合いが順調に進み、明日から結婚を前提に同棲を始める。最も、私はもっとずっと前からタツヤのことを知っていて、片想いをしていたのだけれど。
日記に書き、それを残していた黒歴史とも言える、私の日記帳を彼に見られてしまうとは。
「大丈夫だよ。私の頭の中はタツヤが想像してるより、ずっとあなたでいっぱいだよ」
「…なんか、照れるより先にさっきのストーカーぽい日記を思い出した…怖え…」
タツヤはそう言って声を出して笑った。
「うん、私も。なんか客観的に見えてきて、自分がちょっとだめな気がしてきた…確かに怖いね」
これからは日記には、当たり障りのないことを書こうと思った。
私の日記帳
月明かりの下、死ねと好きで埋め尽くされた日記を書きながら、救われるのを待っている。
私の日記帳には留め具がないから
海水浴も お墓参りも 花火も 陽炎も
どっかに舞ってとんでってしまった
私は寂しさを紛らわすためだけに
今日という日を大切にする
8月25日
今日はとても暑かった。文化祭の準備をした。来たのは私と先生だけ。
明日も準備する予定になった。
8月26日
今日も文化祭の準備をしに来たのは私と先生だけだった。LINEで皆んなに言ったんだけどな。
先生に話したら俺からも言っておくって。意外と優しいんだな。
8月27日
気持ちの整理がつかない。先生が好きだって言ってきて、体を触られた。気持ち悪い。そんな人だとは思ってなかったのに。結局誰も来なかったから、助けも呼べなかった。
どうしよう。怖い。助けて欲しい。誰にも言うなって脅された。誰にも言えない。
誰か、この日記をバレずに見つけて。
ー私の日記帳ー
職場の長老に勧められて、三年日記を始めた。
夏休みの日誌ですらろくに続かなかったけれど、寝る前に机で緑のノートを開き、お気に入りのペンを使うことで気合を入れる。
徐々に慣れていって、なんと一年継続することができた。
毎朝顔を洗うのですら習慣化するのに2年かけた私。
奇跡だ、と思った。
二年目も滞りなく毎日少しずつ思い出を綴る。
少し生活に疲れて、ぽつぽつ空いてしまった日にちが増える。
まとめて書こう、がどんどん膨らむ。
時折、去年の今日と今の自分を比べてつらくなる。
いつのまにか、あの表紙を開かなくなって3ヶ月が経つ。
今からでも、間に合うだろうか。
忘れたくない、あるいは思い出したくない毎日を、
今日からちょっとずつ、また残していくことにする。
8/26(土)
久しぶりに日記を再開する。
今日も大変だったけどなんとかなりました。
雷がなん度も光ってゴロゴロいって、少し怖かった。
同時に綺麗な光だ、とも思った。
調子を取り戻した気がした。
今日はゆっくり眠れそうだ。
『私の日記帳』
日記帳の存在
私は、日記帳に対し本音など書いたことがなく
私は、今日を振り返ると云うのが苦手なだけであって
日記など亡くなれば書けなくなるもので
続けることは出来あしない。
ただ私は、日記など付けなくとも
亡くなる前の、たったの数秒だけでも
振り返る事ができたのなら、
私は、生きて良かったと思えるのです。
数年程前に精神を病んでしまった。
何をするにも億劫で、次第に人と接するのも怖くなってしまった私は家に閉じこもった。少しの明かりも入ってこないよう全てに蓋をした。幸せになるのが怖かった。
私の事など無視して世界は周り時は過ぎていく。色んなものや人が変わっていく中で私だけ取り残されていた。これは私が望んでいた未来か?本当にこのままでいいのか?
自分の心の声は自分にしか聞こえない、私を変えられるのは私だけだ。
今はまだ暗くて光を恐れていたとしても、いつか見返した時嬉し涙を流しながら過去を語れるように、
私は目の前の手帳を手に取った。