『私の名前』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
小さい頃は私の名前が大好きだった
でも大学生デビューすると、新しい自分になりたくて【翔】に改名した時期もあった。
結婚して子供が出来て名前を付けると、自分の名前も再度大好きになった。
一生一緒に過ごすこの名前。
今以上に好きになることで、人生は豊かになるんじゃないかと思ったので
もっと好きになれるよう、矢沢のように1人称は自分の名前にしてみようかなー
右手首だけになってもペンを手にすれば書けるか私の名前
私の名前
作品No.111【2024/07/20 テーマ:私の名前】
私の名前は、母が付けてくれたらしい。
姓も名も漢字三文字で合計六文字だし、名前間違えられること多いし、一文字目から書くのめんどくさいと思うし——そんな名前と付き合ってきて約三十年になる。
名の一文字一文字に込められた意味とか願いがすきだから、私は私の名前がすき。間違えられると怒るくらいには、自分の名前がだいすきだ。
正直、母のことはすきではないけれど。この漢字でこの名前にしてくれた、そのことは素直に感謝したいな。
「そういえば名前、なんて言うんだい?」
ふと気になったからそう聞くと、彼女はキョトンとした顔をした。
「…………言ってなかったっけ?」
「聞いてないね」
そっかぁ……と声を漏らした彼女は、いたずらっ子のような笑みで言った。
「じゃあ、問題! ボクの名前は何でしょう!」
これはまた突拍子もない。
名前なんて数え切れないくらいある、せめてヒントがほしい。
「ヒントは?」
「ん〜じゃあ、一回間違える毎にヒントひとつ追加ってのは?」
「なるほど、それなら」
とはいえ、全然分からない。最初にヒントが無いのは結構きつい。
そもそも権力者がどこから生まれたのかとかそういう検討すらつかない。全くもって無理ゲーってやつだ。と、その時、頭の中に死んだのに死んでない、そんなやつの話を聞いたことを思い出した。確か名前は……。
「…………鈴木、美音?」
まさかそんなはずはないけど、最初は当てずっぽうだから、なんて思いながらそう言うと彼女は酷い顔色をしていた。
「………どうしたんだい?」
そっと彼女に触れると血の気が引いてるのが分かる。
「……権力者?」
「それは…………」
喉から絞り出すような声がぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
「…………ボクじゃなくて、『私の名前』」
何を言ったか分からなくて、理解するために問い詰める気にもならなくて、僕はとんでもないことをしでかした事実を体で感じながら、彼女をそっと撫でた。
私の名前
ねぇ今更になって願ってもいい。
私の名前をあの時みたいに呼んでよ。
切なく消えてく願い。
昔に戻れたらとまた願う。
私の名前
自分が1番書く言葉。
自分が1番呼ばない人。
人と人を結ぶ名前。お気に入りな言葉。
『私の名前』
そりゃ知ってるけど…
呼んだことないな
だって名乗らないし、
隠しておきたいんだと思って
だから名前を訊かなかったことで
あんなに傷つけてたと知らなかった
そりゃちょっとは呼んでみたいけど…
今更恥ずかしいしな…
今ではもう、私の名前を呼んでくれないのかな。
いろいろあって離れてしまった彼。その時から1回も、1言も話していなかった。そして半年経った今月。私から話しかけれた。1ヶ月話そうと思っても、「もう関わりたくないって思ってたら」「話したくないって思ってたら」って考えてしまって話しかけれなかった。彼とはLINEとか連絡とれるのも無いから直接じゃないといけなかった。だから話してる時の周りの目とか気にしちゃってた。それでも最近話しかける事が出来た。「また仲良くしてほしい」って言ったけど「うん」って頷いてるだけで「あの時ごめん」って謝ってた。さすがに無理だとは思ってたけど七夕祭りに誘ってみたら、今年は塾がいっぱいお母さんに入れられちゃったから無理って断られた。正直私の住んでる地域は水族館だって遊園地だって無いし、あるなら小さい公園か神社でどっか行くとか出来ないし、学校のクラス違うし、仲良くできるような事無いから断られた時そっか〜って言ったけど、心のどこかでなんか振られちゃったような気持ちだった。前見たいに仲良くなりたいとは思ってないけどもう仲良くできないのかな。やっぱたまになら話しかけてもいいのかな?それとも、もう何かないかぎり関わらないほうがいいかな?また名前呼んでくれる時がくるのかな。彼はいつも私の事さん付けだったけどさん付けやめてよ~って言ってもニコニコしながらいつもさん付けしてた事を思い出すたび名前呼んでほしいな。でも、もう呼んでくれないんだろうな、
俺の名を、貴女は幾度も優しい声で呼んでくださいました。
最後の晩、俺がようやく貴女の愛に気づけた時。
その時俺の名を呼んだ声が、いちばん麗しく聞こえました。
貴女はきっと、俺のために心から喜んでくださったのでしょう。
その思いやりが、俺にそう思わせたのだと思います。
誰より大切な貴女。
たったひとりの愛しい貴女。
愛しています、XX様。
またお会いしたら、XXXXと呼んでくださいね。
初めて彼女の名前を聞いた時、聞こえが良くて心地いい名前だなと思った。
なんでだろうと考えると、とても簡単な話し。それは苗字と名前で韻を踏んでいて、それが可愛いと思ったからだ。
今思うと、最初から惹かれていたんだと分かる。
お互いに色々と時間を重ねて行くうちに、彼女が向けてくれる優しさに気がついて、恋に落ちていた。
今では……。
「ぼんやりして、どうしたんですか?」
考え事しながら、恋人を見つめていると、視線を感じたようで指摘されてしまった。
「んー……」
俺は身体を伸ばしながら、改めて彼女を見つめる。
「好きになったきっかけのひとつって、名前なのかなーって」
「私の名前ですか?」
「あくまで、きっかけのひとつだと思うって話し」
彼女は視線を上に向けながら考える。
「そうなんですか?」
「うん、可愛い名前だよね」
素直にそう伝えると、彼女の頬が赤くなる。純粋な彼女の反応は名前以上に可愛いと思った。
「あ、ありがとうございます。へへ、大切な名前だから嬉しいです」
また、素直な反応をする恋人を見て、名前だけじゃなくて全部可愛いなと笑ってしまった。
「それだと、私の苗字が変わったら、私の名前……可愛くないですか?」
その言葉に、今度は俺の耳が熱くなる。だってその言葉の意味って……。
俺は意を決して、彼女の手に自分の手を重ねた。
「可愛いよ。それ以上に、そうなったら嬉しい」
彼女の目が大きく開いたかと思うと、目を潤ませながら、これ以上にないほど愛らしい笑顔を俺にくれた。
おわり
お題:私の名前
私の名前を覚えていますか。
私の名前は「 」です。
私の名前は「 」です。
返事をしてくれる人が一人もいなくなっても、私は今でも、ここにいます。
巡る遠い日の記憶、幾つもの私だけの特別な名、視線の先には入力画面、今の私の名前は、【369page】名前の由来は、369の法則からで、それを綴れたら紡げたら面白そうって思ったからと、369=ミルク(牛乳)=白+本のページ、真っ白な本に何か書けたらっていう言葉遊び。
【私の名前】
姓は公のものだけど、名は私的なもの
人の名に使われている漢字を見た時、
そのひとの背景を知ったような気がしてしまう
ご家族が選んだのであろうその名前、その漢字
優雅な響き 柔和な印象 軽やか 真面目
意志が強そうだ 歯切れがいいな
私の名前はどんな印象をあたえるんだろう
SNSに流れてくる嫌なまんがに、同じ名前を見た
嫌なやつが同じ名前だったら悲しくなるよね
父がつけてくれた私の名前。優雅な女の子になるようにとの願いが込められていたそうだ。
昭和の割と最後の方に生まれた私の世代は。名前に子がつく女子が全然いないわけじゃないけれど、少数派になりつつあった。
だから、自分の名前が古めかしくてやだなと思い始めた年頃に。皇太子妃殿下となったお方のお名前が漢字まで一緒で、同級生にからかわれ。先生も含めた周りの大人たちはほめてくれて。恥ずかしいのとうれしいのとが織りまざった複雑な気持ちになったのを覚えている。
今ではこの名前をつけてくれた父に感謝しているし、この名前以外は考えられないけどね。
両親の願いが少しでも現実になるように、素敵に歳を重ねて行けますように。
『私の名前』
私の名前は人生で初めてもらった父からのプレゼント。
ありがちな名前だけど、あまりいない。
40数年、この名前と共に生きてきた。
社会人になり、苗字で呼ばれ、名前で呼ばれること減ってきたなぁ。
やっぱり、苗字より名前で呼びれた方がしっくりきて嬉しい。
名前と魂が一致して、同一のものとなっているのかもしれない。
次に生まれ変わっても、同じ名前の方がしっくりくるのかなぁ?
私が山に因んだ名前、
対して弟二人は海に因んだ名前だと
大昔に母から聞いた気がする。
しかし最近になって
自分の名前について調べてみたところ
海からやってきた人たちが
内陸に移住してきたことでついた地名らしい…
ということがわかった。
山は海へ。
不動は流動へ。
人生は後半戦に突入し、
大どんでん返しの属性変更を喰らう。
◼️私の名前
私の名前…ちゃんと全部呼んで!
バンコクで片付けないでッ!!!
ねぇ知ってる?
最近私貴方と話す時は貴方を名前で呼ぶようにしてるんだよ。
気づいてた?
貴方の口から私の名前、出たことがないんだよ。
知ってた?
知ってる?
_私の名前
【私の名前】
太郎なんて変わった名前を僕につけたのは、大好きな爺さんだった。
「なんじゃ、太郎は足が早いなぁ」
一緒に散歩をしにいけば、そんな事を言って歯を見せて笑う爺さんだ。
肩を揺らして笑うたび、しわくちゃになる顔が面白くて僕は好き。
『爺さん、そりゃあ僕のが早いよ。何歳だと思ってるんだい』
だって半世紀以上、爺さんのが長生きだ。
あんまり長生きしてるので、これからは僕が支えてやらなきゃなって得意げに鼻を鳴らした。
「ふふふ、おまえさんは自慢の家族じゃよ」
頼もしい、と爺さんは僕に言った。
ソコがまた嬉しくて、『爺さん』って僕は言った。優しい声が、自然と出た。
僕は爺さんに合わせて、歩くペースを落とす。
夏の夕日に照らされても、まだまだ暑い夏。
老人には堪えるんだろう。
いつもよりゆっくり歩く爺さんの隣を、僕ものんびり歩くことにする。
「太郎、お前さんの名前はな、太が大人を指し、郎が良いと言う意味だ。良い大人になるんじゃよ」
それを見るまでワシも長生きせんとな、と爺さん。
『おぅ、たっぷり長生きしていいぞ。僕も嬉しいしね』
と僕。
家に着く前にはだいぶ影も伸びてきた。
帰り道では近所の奥さんと少女とすれ違う。
「いつも仲良しでいいですね」
「あぁ、太郎のおかげで長生きできとるよ」
そんな他愛無い世間話をお菓子を齧りながら聞く。
おう、もっと褒めていいぞ。
仲良しの少女も、僕の頭をワシワシ撫でた。
「ではワシらはこの辺で」
「ええ、明日も良い日を」
さぁ帰ろう。ご近所さんに遅れて歩き出すと、最後に少女が振り向いた。
「お爺ちゃん! わんちゃん! またね!」
手を振る少女に、爺さんが手を振る。
「また明日も一緒に散歩に来ような」
爺さんも僕に語るように言ったので、もちろん、と僕は大声で尻尾を振りながら答えた。
「わん!」
私の名前
私の家系は複雑で、父親は、認知されて居ない…謂わる世間で私生児と呼ばれている存在…ただ、愛人の子では無く、内縁の妻の子供…私の名前は、その祖父からつけられたらしい…
思春期の頃、父親からそう告げられ、自分は認知されないのに、孫のオマエには、祖父の直系通りして、今の名前を付けた…ことあるごとに、そう云われて、父親から殴られた…
だから、自分の名前が好きになれないし、嫌悪感さえある…祖父が付けた名前と云うだけで…死ぬまで続く此の名前、自分では、同仕様も無く…