『神様だけが知っている』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「何故ひとは善く生きるか、善く生きたいのか。」というところで、
『誰かが見ているから』というよりも
『誰かのため』というよりも
『ただ自分が真っ直ぐにありたいから』というよりも
『すべてを神様だけが知っているから』といったら、なんとなく、「そっかあ。」と納得がいく
朝起きる
顔を洗い着替えてご飯を食べる
歯を磨き髪を整えそれぞれの場所へ向かう
何気ないものでもどんなことが起こるのか神様は知っているのだろうか
嬉しいことも悲しいことも起こる前に教えてほしいのに
神様だけが知ってるとはズルいものだ
教えてくれたら何気ない日常も大切にできるのに
神様だけが知っている私の死。
私は時折、死にたいな。なんて思ってしまう。だけど痛いのが嫌で怖くて、結局死ぬことはできない。
ふと思う。神様は私の死を知っているのだろうか。
知っているのなら、何故、私に迷う心を与えたのだろうか。
私には到底理解が及ばない。
理解が及ばない存在だから、神様。
神様だから理解が及ばないのか。
どちらでも良いが、神様は程遠い存在。
ただそれだけだ。
【神様だけが知っている】
毎日、毎秒くりかえされる選択で、私たちの人生は作られていく
些細な判断から大きな決断まで、
いつもなにかしらの選択をしながら道を決めていく
エンターキーを押すのか、読点を打つのか
下着をベージュにするか、黒にするか
こしあんにするか、つぶあんにするか
産経にするか、日経にするか
コーヒーにするか、黒烏龍茶にするか
あの角を曲がるか、この角を曲がるか
点滅信号を渡るか、止まるか、
右に視線を向けるか、向けないか
まぁとにかく無数の選択をしながら生きてる
反対の選択をしたら、道は今と大きく違っていた
もう一方の道は、神様だけが知っている
だけどパラレルワールドってあるらしいね
つまり世界は無数にあるってことだ
宇宙みたいだな
「4月14日のお題が『神様へ』だったわ」
なんとなく、もう1回くらいは神様系のお題来そうな気が、しないでもないわな。某所在住物書きは今日もぽつり呟き、相変わらず途方に暮れている。
己の執筆スタイルがエモ系スピリチュアル系の題目と微妙に、至極微妙に相性が悪いのだ。
「まぁ、日本にはいろんな神様がいるからな。赤い隈取の白狼とか、お客様は神様系神様とか、神絵師神文豪とか、御神木御神体もギリセーフか?」
東京都立川在住の「あのお二人」は、バチクソ厳密には「『神』様」じゃないんだっけ?物書きは不勉強ゆえに仏教とキリスト教の根本が分からなくなり、スマホでまず釈迦を調べ始めた。
――――――
そういえば神道では、迷惑かけたり悪いことしたりした「神様」が、懲らしめられ、やっつけられたりしていますね。という小ネタは置いといて、「神様」をお題に、物書きがこんなおはなしを閃きました。
都内某所、某稲荷神社には、人間に化ける妙技を持つ化け狐の末裔が家族で暮らしており、
その神社の敷地には、とてもとても大きな1本のヒノキが、御神木として生えておりました。
このヒノキはとても不思議なヒノキで、自分からは花粉をちっとも出さず、敷地内のどんな花粉にも悪さをさせない、善いヒノキでした。
花粉知らずな実らずのヒノキは、神社に来るものを見守り続け、いろんなことを知っておりました。
ある時ヒノキは稲荷神社に、雪国出身の常連参拝客が来るのを見つけました。
常連さんが神社の花を愛でて、美しい写真を撮って、少しゴミ拾いなんかもしていると、
神社に住む子狐が跳び出して、尻尾をぶんぶん振り叩き、常連さんの鼻をベロンベロン舐め回しました。
ヒノキは常連さんの過去を知っていました。
常連さんは去年の今頃、数年前縁切った筈の初恋さんが粘着して執着してきて、大変だったのでした。
去年の7月バッタリ会って、追っかけ回され疲れ果てて、11月に再度縁切り、今年の5月25日ようやく完全決着の大団円。
常連さんがたまにゴミ拾いもするのは、自分の心を傷つけ魂を蝕んだ初恋さんとのトラブル解消を見守り、力添えしてくれた神社への、お礼でもありました。
またある時ヒノキは稲荷神社に、お年をお召しのおじいさんが来るのを見つけました。
神社のひとに許可を貰って、お礼に季節の野菜をどっさり渡して、花畑の花を仏花用に少し切って。
「死んだばあさんが、ここの花大好きだったんだ」と、嫁さんの自慢話を始めました。
ヒノキはおじいさんの現在を知っていました。
おじいさんの隣で今まさに、おじいさんの目にはちっとも見えないけれど、嫁さんが顔も耳もまっかっかにして、小さくなって居るのでした。
「世界で一番綺麗だった」、「一番料理が美味かった」と涙を浮かべて話すおじいさんに、『もうやめて照れちゃう』と、でもとっても嬉しそうでした。
それからある時ヒノキは稲荷神社で、人間の姿をした花の亡霊が星空を見上げるのを見つけました。
ヒノキは亡霊の未来も知っていました。
この亡霊はその日の深夜、その亡霊を別の人と見間違えた参拝客に絡まれて、ちょっとダベって、
最終的に話がサッパリ噛み合わないので、翌日「実は昨晩神社でこんなことがあってさ」と、朝の雑談のネタになってしまうのでした。
しゃーないのです。だって別人なのです。そもそもそのとき参拝客は、チゥハイなど数本キメて、ほろよい気分の散歩中なのです。
人の過去と現在、涙と照れと笑顔、それからちょっと不思議な未来。化け狐住まう稲荷神社の御神木は、実らずのヒノキは、それらをじっと見届けて、
そのいずれも、ヒノキだけが知っているのでした。
おしまい、おしまい。
神の導きを。
天災と厄災、この人生の苦楽は全て神の思し召しなのか。
神なんて信じちゃいないけども、ふと自らの苦難は神からの試練なのかと思うこともある。
その道は、神だけが知っている。
自分が努力してるのを誰もみてなくても神様だけは知ってると思ってる。
だからいつか大成功する日が来ることを願って努力しようかと思う。
努力しても報われなかったら報われるまでやってやる!
《巡り逢うその先に》
第2章 ⑤
主な登場人物
金城小夜子
(きんじょうさよこ)
玲央 (れお)
真央 (まお)
椎名友子 (しいなともこ)
若宮園子 (わかみやそのこ)
向井加寿磨 (むかいかずま)
ユカリ (母)
秀一 (義父)
桜井華 (さくらいはな)
高峰桔梗(たかみねききょう)
樹 (いつき)
柳田剛志 (やなぎだたかし)
横山雅 (よこやまみやび)
京町琴美(きょうまちことみ)
倉敷響 (くらしきひびき)
【神様だけが知っている】
金城小夜子は祖母の死のショックから仕事でミスを繰り返し、お客さんからの信用を無くし、客足が遠のいてしまった。
そこに玲央たちが来た。
「お姉ちゃん」
「ノド渇いた」
「「麦茶ちょうだい」」
いつもの玲央と真央の双子トークだ。
「剛志君、雅ちゃん、こんにちは、ちょっと待っててね」
「お姉ちゃん」
「お客さん」
「「いないね」」
「そうなのよ、玲真(玲央と真央の略語)たちもお客さん集めるの協力してくれない?」
すると、剛志が周りを見回して聞いてきた。
「そこにある中古の自転車はこのあと廃棄するのですか?」
「これは下取りした自転車で部品取りのために置いてあるのよ」
「小さい子向けの自転車も4・5台あるんですね。その自転車を無料で貸し出ししてみませんか?」
「どういうこと?」
「そこの空き地で練習用として貸し出すのです。購入を考えている人、補助輪を外そうか考えている人、大きいサイズに買い替えを考えている人達に自由に使ってもらうのです」
「それいいかも、早速やってみるね。ありがとう」
次の日曜日から、お客さんが増え始め、1ヶ月後には以前よりお客さんが増えていた。
よかったわ、これも剛志君のおかげだわ。あの子って本当に小学1年生なのかしら?
「剛志君のおかげで」
「お客さんが増えたって」
「お姉ちゃんが言ってたよ」
「また、遊びに」
「「来てねって」」
「そうですか、お役に立てて良かったです」
剛志はこれで本当に良かったのかと少し後悔していた。
あまり人に影響を与えない方がいいのではないかと。
しかし、すでに雅ちゃんや玲央真央には影響を与え続けている。
この時代の人に関与し過ぎると僕は罰を受けるのだろうか?
それは神様だけが知っている
つづく
神様だけが知っている
どうしてあの人のことを好きになってしまったのだろうか
想ってしまうことを誰が想像できたのだろうか
きっとそれは、神様だけが知っているのかもしれない
ステージの上で輝くわたしの神様
憧れも崇拝も煮詰めたこの視線を知るのはあなただけ
#42『神様だけが知っている』
月のない夜の懺悔
私だけの
愛の
罪の
告白
天真爛漫って言葉がぴったりの、汚いわたし。
真っ白い天使の左羽だって、もいで、ちぎって、めちゃくちゃにして、「ずっとそばにいてね」って。
痛かったけど、悲しかったけど、でもずっと私がいるよ、と言ってくれた。
あのとき、私は私に誓ったの。
内緒だよ。
【神様だけが知っている】
【神様だけが知っている】
祖母の家が建っている山には寺がある
そこには墓たちが存在する
裏側の山道には地蔵がお出迎えするように道にそって並んでいる
10年後
都会に上京した家の周囲500メートルの範囲に3つほど神社がある
1月1日になると家族で神社にお祈りをした
何年もお祈りした
恋は実らず
頭はよくならないし
人の争いはなくならない
不幸なことだってたくさん起こる
行動の先にしか夢はない
とうに気づいてた
なのに
人が落としたゴミを拾った
人を恨むことをやめた
人に親切にした
悪の行動を怖がった
だれかに見られている気がした
神様だけが知っている
心が動かなくなった。
別に困らなかったから、放っておいた。
そしたら、色んなことがどうでも良くなった。
赤く燃える空を恍惚と見入っていた。
この世界にある色の中で最も綺麗。
邪魔をしてくる奴らがいて殴って蹴ったら、気付いたら殴って蹴り返されて、そして地面に押し付けられていた。視界が地面で覆い尽くされたからふざけんな、と騒いだら、両手は拘束されてたし、自分を拘束した奴が警察官であったことにようやく気付いた。
冷たい無機質な部屋に入れられて無理やり椅子へと座らされる。冷たい。
前に座るのは日焼けしたガタイのいい男。
「なぜ放火などした」
何やら話しかけられているのは分かったが、耳に入ってこないので、さっき見た光景を思い返していた。
思い出には雑音が入らなくてイイ。
初めは小さな火が、色んなものを燃やしてだんだん大きくなった。建物全体を燃やして、暖かくて、黒煙と炎よ赤のコントラストが最高に綺麗だった。
目の前の男がイラついているのは分かった。
彼の言葉はどうにも入ってこない。
もう、心は壊れる。
いつから壊れてるかなんて自分でも分からない。
まともになれないのなら、壊れていくしかない。
……あの炎、綺麗だったな。
雑音は入らない。
もう思い出の中で再生出来ればいいやと、そう思う。
︎✦︎
俺は疲れている。
頭のおかしい犯罪者って存在するらしい。
こちらの話を聞いているのか聞いてないのか、視線を一点に向けて、石のように固まっている。
薬中のように見えるが検査では何も出なかった。
素で頭が狂ってるとしか思えない。
こちらが話し掛けづけるのにも飽きた頃、何も語ろうとしない放火犯はとうとう頭がイカれたらしい。
気味の悪い笑みを浮かべたと思えば恍惚とした表情になった。
捉えた男は身分証を持っていなかった。というか、ライター以外持ってなかった。
防犯カメラを追って男の家を探しているが、大変なのだ。
せめて名前くらい聞かないとなぁ、と刑事は反応しなあい男に声をかけ続けた。
「神様だけが、知っている」
ご無沙汰です。お元気ですか?
神様だけが知っているのは、何処まで知っているのかぁ?
世の中?人類?地球破滅?何処まで知っているのかぁ?
気象変動、水面上昇等。
神様は人間をふるいにかけてるのかもしれない。
「神様だけが知っている」
ある日の夏だ、僕は何も知らずに家に帰っている。
家族がいるはずの家に、だが誰もいない。
「ただいま、あれいつもなら迎えに来てくれるのに。」
いつもならこんなふうに「パパ!おかえり!今日ね学校でこんなことあったんだよ!」
「そうかそうか家入ってから聞くからなー」
「うん!」
…こんな楽しい日々が続くと思っていた、
「あぁ、あの二人がいなくなってもう1ヶ月も経つのか、早いなぁ…」
そう俺は妻と娘3人の家族で住んでいた、だけどある日2人はひき逃げにあって2人とも致命傷で亡くなった。
しかも俺の誕生日ケーキを買った帰りだったらしい、ふたりが倒れてたところには潰れたケーキにお父さんおめでとうと書かれていた、
「これが、最後のお祝いだとは思ってもいなかった。」
この家には沈黙が続いている。
今にでも娘が飛び出してくるような感じだ、妻も笑顔で、迎えてくれるのかな……
これ神様からの罰なのだろう。俺は昔ヤンチャをしていた時の罰なのだろう、なぜそんなことで妻と娘を無くさないといけないのだろうか、そうゆう理由などは神様だけが知ってる。
この世は本当に理不尽だ。
昨日、親友が飛び降りた
怖かっただろうに学校の屋上から
何も出来なかった
何も知らなかった
親友なのに
でもどこか軽くなった
気持ち?
なんだろう
ちょうど親友分の
重さが軽くなった
『神様だけが知っている』
この先のこと
あのひとのこと
私の未来
たぶん、わかるのは神様だけ
でも、神様は酷い
どうしてつらい思いをするのに、
私たちを出会わせて、終わらせたのか
きっと、神様は何も考えていないんだ
神様は気まぐれな性格なのかもしれないな
神様だけが知っている
書かなかった願いごと
書けなかった願いごと
選びきれなかった願いごと
短冊の多さに、遠慮した願いごと
同じことに寄せた願いごと
違うことに羨んだ願いごと
見えなかった願いごと
みとめてしまったねがいごと
天界は今年も異常な高温に見舞われたそうで。
去年のような酷い暑さ―摂氏100℃超―をどうにかする為に、人間界のエアコンを真似て、天界製の超特大エアコンを設置したそうだ。
天界中の熱気を吸って、代わりに涼しく心地よい風を吐き出す天界製超特大エアコンのお陰で、天界は快適な温度となった。
「だから外界がこんなに暑くなっちゃってる、ってわけ」
ブルーハワイのシロップがかかったかき氷をシャクシャクと食べながら、気怠げに言う自称神様。
どうやら室外機的な物体が誤って人間界の方に露出してしまっているらしく、現在、天界総出で露出部分の穴埋め作業中とのこと。
「……何日くらいで終わりそうです?」
言いたいことは山程有るが、何とか堪えて自称神様に尋ねた。
「ウ~ン、だいたい半月くらいかなぁ?今、ちょっと天使が減っててねぇ、天使手が足りないんだよねー」
天使手って何だよ、と口から出そうになったがグッと喉の奥に引っ込め。
「その熱気って、本来なら何処に行く予定だったんですか?」
ふ、と疑問に思ったことを聞けば、自称神様は溶けて青い氷水になりかけたかき氷を行儀悪く啜ってから言った。
「よくわかんないや。 そういう難しいことは補佐役に全部任せてるからさ」
「こいつ!」と無性に腹が立つのだか後が怖いので、握りしめた拳をテーブルの下で必死に抑えながら深呼吸を繰り返す。
「あ、また暫く家に泊めてくれない?」
テーマ「神様だけが知っている」