『神様だけが知っている』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
神様だけが知っている
人間は死んだら天国に行きたい、など言うけれど
本当は死後の世界なんてなくて、
ただ真っ暗な世界が広がっているだけ。
神様だけが知っている
誰にも明かしたことがないあの人への気持ち。
友達には『好きな人なんていないよ』と答えているけれど、本当は恋の話をしてみたい。
でもダメなんだ。
だって、私は『先生』を好きになっちゃったから。
婚約指輪がはめられているのを見た時、授業以外の顔を見せている先生の表情があるんだなと思った。
そう思ったら何だか胸が苦しくなった。
でも彼女さんからすれば、授業をしている先生の顔は知らないだよなぁと思えば、それはそれで少し救われた。
放課後には質問をしに行く。
何かにつけて会いたい口実を。
どうせ私のことなんて子供としか見てないと思うから、だから無邪気に触れてみる。
ある日、そんなふうにいつものように絡んでいたら、思わず倒れそうになってしまった。
床に頭をぶつけると覚悟していたけれど、激しい痛みは無かった。
先生がどうやら身を挺して庇ってくれたみたい。
それはいささか、私のことを抱きしめているようにも見えたかもしれない。
私は怖がる振りをしてぎゅと、先生の胸に抱き付いた。
強張った男の人の胸だと感じた。
若そうに見えるけれど、やっぱり先生は男性だ。
「いい加減重いぞ」
なんて冗談混じりに先生は言ったけれど、少しだけ耳を赤くしたのを見逃さない。
私は先生の胸に顔を埋めたかと思えば、急にパッと顔を上げ、勢いよくキスをした。
一方的やキスだ。
それも何ともぎこちない、稚拙な、雑なキスだったかもしれない。
でも、一生懸命にしたキスだ。
目を丸くしている。
状況を理解したのか、私の身体を引き剥がした。
唇を手で抑えながら、顔が赤くなったり、青くなったりする様は、少しばかりおかしかった。
『大丈夫です。先生と私との秘密ですね』
窓から見える教会が17時の鐘の音を鳴らしていた。
先生と私と神様だけが知っている。
今日の秘め事は。
信じる者しか救わないようなあなたに用はないんだ
ごめんね、こんな性格で
#神様だけが知っている
神様だけが知っている
そんなことしないでよ。
情報共有しようよ。
ずっこいぞ。
〈お題:神様だけが知っている〉
書く習慣。
私は続けられているのでしょうか。
これから先も、続けられているのでしょうか。
私が、アプリを開いて考えに耽る事ができているでしょうか。
私には、私の未来が分からない。
日常の一幕に、今の私は存在しうるのでしょうか。
私は、自ずから、応えを導き出すでしょう。
その軌跡を神様だけが知っている。
夏のある日、私はアンティークの家具を買った。
素敵な装飾が付いた机で部屋の雰囲気にバッチリあう、私はルンルンとしながら机で絵を描いて気付けば夜になってしまった。夕食を軽く済ませた私は早めに床に就くことにし、布団の中に横になりすぐ寝付く事が出来た。
そうして寝ているとカリカリ…カリカリと音がしてくる。
私はその音を聞いて起き上がり電気を付けようとしたが付かない…のでスマホのライトを起動し机の方に向かっていくと、カリカリ…カリカリという音が机の引き出しの中からしてくる事に気付いた、ここを開けたい何故かそう思った。
夜更けの中酔ったサラリーマンが歩いていると近くのマンションから悲鳴が上がった、ふとマンションを見上げたが自分には関係ないと思いサラリーマンはまた歩き始めある事を思い出した。
そういえば1週間前からここのマンションで悲鳴が上がるそうな…迷惑だと知り合いが言っていた、そんな事を思い出してサラリーマンは去っていった
その日彼女は机を開けた、その前も開けた気がする…いやこの先も開けたようなそんな思考だけが彼女の中に残っていた。
結局彼女がどうなったかは皆には分からない、神様のみ知る話なのだ。
神様だけが知っている
少し前になるが私は一緒に働いていた
同僚の考えに共感して背中を押すような
アドバイスをしまったことがあった
しかしそれは間違いでしてはいけないことだったと後から気付いて後悔することになってしまった
あのときのこと
きっと神様だけは知ってくれていたのかもしれない しかし時はもう戻せないので
これから先もずっと同僚のことは応援し続けていく
こんな×××なわたしでもどうか赦してね
こんな×××で居るなんて他のみんなは知らないもの
神さまあなただけにお見せしているの
嗚呼。こんな×××をしているなんて
みんなにバレない様にしないといけないわ
#神様だけが知っている
神様だけが知っている。
そのフレーズはよく聞くけど、
神様なんて信じてないし
何事もなんだかんだ上手くいくと思う。
失敗してもそれが人生なんだと思うしかない。
知っててもどうにかしてくれなきゃ意味ない。
でも神様って概念を作った人は頭いいよね。
「神様だけが知っている」
神様が困ったら、一体誰に頼るんだろう
神様が弱ったら、一体誰が支えるんだろう
頼られて、失望されて、無いことにされて
神様って一体、何者なんだろう
答えは神様だけが知っている。
どうして空って青いのかなあ。
どうしてだろう?
神様なら知ってるのかなあ。
教えてくれたりしないかなあ。
苦しい。それは神様が首を絞めているから?
悲しい。それは神様が心臓を締めているから?
全部全部、神様がしているのだろうか。それなら、私にだって神様を苦しめることが出来るはずだ。
神様の心臓も、喉も、顔も、全部全部、私と同じようにできるはずだ。そうでしょ?そうだよね?
でも、出来ない。それは何が神様なのか分からないから。でも、それ以外の事ならなんでも自由にできる。
人を殺そうと思えば殺せるし、死のうと思えば死ねる。それなのに、神様だけは苦しめることが出来ない。
だから、もう自分が神様でいいと思う。
神様を私と同様に苦しめたいだとか、そんなことより、助けてあげたいと、可愛くしてあげたいと思える人になりたいと思った。
「神様だけが知っている」
私が死んだら、私にも教えてくださいな
【神様だけが知っている】
カタチの無いものを司るのが神様なら
この願いを聞き届けてくれるのが神様というのなら
こんな稚拙な文にしなくたって
きっと最初から全部伝わってる
2024-07-04
神様だけが知っている
この惨状を
神様だけが知らない
私は海月だった
でも私は私の心の在処を知らなかった。
最後は誰の養分にもなれず
海に溶けた。
私は蛾だった
それなりに私をみんな嫌っていた。
最後は窓の冊子に
轢き殺された。
私はニンゲンだった
なんだか疲れる生き物だと思った。
でも「じゅうじつ」
した日々だった。
私はこの世が汚いものだと知った。
海月だった時も蛾だった時も
汚い世界を知っていたつもり、
でもきっと
ニンゲンがいちばん汚いと思った。
私は神様だった。
神様は白い四角い空間に住んでいた。
そして神様はなんでも知っていて、何も知らなかった。
人も動物も植物も、虫も菌類もウイルスも、みんな未来に向かって遺伝子を残していくけれど、その先には何が待っているのだろう。
神様だけが知っている。
もう少しで七夕ですね。でも、ひとつ思うことがあるんです。七夕は織姫と彦星が会いにいく日。でも一年に一回しか会いにいくことができない。それなら織姫も彦星もきっと浮気でもしてるんじゃないですかねえww
まぁ僕がどんな考察をしたとしても本当のことなんて知らない。本当のことは神様だけが知っている。
いやぁ、それにしてもお題を聞いただけで一瞬僕の脳内にコンフィデンスマンがよぎったんですよねwwじゃあせっかくなのでコンフィデンスマンっぽく言うと、、、
目に見えるものが真実とは限らない。何が本当で何が嘘なのか?織姫と彦星は今も愛し合っているのか?天の川は本当に越えることができないのか?なぜ梶の葉に願いを込めるのか?真実は神様だけが知っている。
いやぁ、我ながら上手く作れましたww
【神様だけが知っている】
“神様だけが知っている”
"七つまでは神のうち"人間たちの間では、そんな言い伝えがあるらしい。そちらの都合で勝手に押し付けられてはたまったものじゃない。
随分と低い位置でふるふる揺れている小さな頭を見下ろしてため息をついた。全く神社は託児所じゃないし神様だって忙しいのだぞ、とその柔らかそうな髪に見え隠れする白いツムジを押してやろうと手を伸ばしたけれどなんとなく気が変わった。
長く伸ばした爪でその繊細そうな肌を傷つけてしまわない様、おそるおそる触れた髪は酷く柔らかくてそして温かかった。そうか、生き物というものは温かいんだったな。相変わらずズビズビと鼻を啜る音ばかりを響かせる小さな生き物はややあって少しだけ顔をあげた。まんまるの両目にこれでもかと涙を浮かべた人間の子供の顔は泥だらけであまりにも可哀想なことになっている。
「……さっさと泣き止め、ガキ」
「……っ……」
撫でていた手とは逆の手で、袖口の余った部分を摘んでその顔を拭いてやる。子供は終始ぽかんとしながらされるがままになっていた。泣かれるのは好きではないが、これくらい大人しいガキならばまあ良いか。
袖を軽く払って子供の隣に腰を下ろす。子供はぽかんとした顔のまま、コロリと最後に目の中に残っていた涙の粒を零した。
「……神様ですか?」
「違う。俺は神様の使いだ」
「……狐さんですか」
「まあ……そんなものだ」
正確にいえばただの狐ではないが、こんなガキにいちいち説明したって伝わらないだろうし、なにより泣き止んだのであればさっさと元いた所へ帰さなければならない。常世と現世では時間の流れが異なる。そろそろ親が探し始める頃だろう。
「さて、泣き止んだならさっさと帰れ」
「……帰らなければいけないんですか?」
「当たり前だ。お前はまだこちらに来るべきじゃない」
いつの間にやら、俺の自慢の尻尾を掴んでいたガキの小さな手に、精一杯の抵抗なのだろうかギュウと一層力がこもるのがわかる。口調のわりに頑固なガキだ。
「なぜ帰りたがらない」
「……」
こちらを見上げてくる両目にじわりと涙の膜が張っていくのが見えて、またため息が漏れた。子供というのはどうしてこうもコロコロと感情が行ったり来たりするんだ。泣かれるのはなんとなく嫌で、まだ微かに泥の残るまんまるの頬をあやすように撫でてやる。
「一つだけ願いを聞いてやる。だから帰れ」
「……お願い、ですか……?」
「ああ、なんでも一つ聞いてやるからさっさと言え」
子供が話す度に頬がぷくぷくと動くのがこそばゆい。勢いで言ってみたわりに上手く刺さった様で尻尾を掴む力が弱まったのを感じる。
ややあってから、二人だけの秘密にできますか?とやけに恥ずかしそうに言われたのでそっと頭の上の耳を寄せた。
『 』
言い終わった途端に子供の姿はふわっと消えてしまい、後には俺一人が残されていた。常世に住む俺に体温なんてないはずなのに、なんだかやけに顔が温かい気がする。
願いを聞き遂げると同時に子供の記憶から常世に関するものは消している。ここで会ったことも話したことも、何か願い事をしたことも、全て忘れているだろう。
願いが叶うかどうかは、俺にもわからない。きっと、神様だけが知っている。
あの日は、蒸し暑い日だった。
太陽がごうごうと熱を上げていて、雲を全て消し飛ばしていた。
陽炎が先の先で揺らいでいた。
脳が煮えるような暑い夏の日だった。
そんな中を私は貴方と2人で歩いていた。
彷徨っていた。
出口も入口もハイキングコースも分からないまま、私は、ずっと歩き続けていた。
蝉が鳴いている。
梢が水色の色画用紙を貼ったような空を背景に、パラパラと散らばっていた。
がさり、と足元が音を立てる。
ずるり、貴方が音を立てる。
もう私たちは何処を目指しているのか分からなかった。
あの頃から、私たちの関係は冷え切っていて、私たちが目指したはずのゴールは、陽炎のように揺らいでいた。
もう私たちは何処を目指しているのか分からなかった。
ハイキングに来たこの山で、私たちは道を外れたのか…あったはずの道順は、強い日差しで陽炎になって揺らいでいた。
私は、自分が何をしたのか分からなかった。
気がついたら、貴方がぐったりと地面に落ちていた。
襟首を引き、山を登った。
貴方は、あれだけ熱を持っていた口を冷たく閉じて、燃えたぎるようだった目に霜を降ろしていた。
ぐったりとした貴方は重たくて、でも、素直だった。
私は、首にかけたロザリオを握りしめる。
太陽の熱を蓄えたロザリオは、強く暖かい。
私は今、何をしているのだろうか。
何処へ行こうとしているのだろうか。
私は神様に問いかける。
本人である私すら理解できない今の私の状況を、理解できるものがいたら、それはきっと神様だけだろう。
神様だけが知っている。
私の行く末も。
貴方の行く末も。
この暑い夏の日の結末も。
くらり、と脳が煮える。
私は何故ここに来たのだろうか。
私はどうして貴方を誘ったのだろうか。
何も分からない。でも大丈夫。
きっとそれも、神様だけが知っている。
蝉の慟哭が聞こえる。
ロザリオを握りしめた手のひらに、鈍い痛みが走る。
襟首を握りしめた拳の内に、汗が滲む。
真っ青の空の中、陽炎は何処までも揺らいでいた。
神様だけが知っている
ずるい、と思う
わたしのことは
わたしも知りたいのに
なぜ始まったの
なぜ苦しいの
わたしの幸せはどこ
いつ楽になるの
いつ終わるの
神様だけが知っている
教えてあげない、と神様はわらう