『神様が舞い降りてきて、こう言った。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
神様が舞い降りてきて、こう言った。
『もっと自分を大切にして、気楽に生きてごらん。』と。
もう何十年も前から自分の気持ちを隠して生きてきた。
ずっと人の意見を尊重して、人の意見を優先して。
でもある日、限界が来てしまった。
人の意見を尊重したり、優先したりするのは素晴らしいことだが、悪く言えば自分を苦しめてしまうことになる。
だから神様はこの言葉を自分に言ったのだろう。
自分でわかってたつもりだけど、
やっぱり神様が言うと言葉の重みが違うな。
『自分を大切にして、気楽に生きる』っていうのは一人一人違うだろうから、私らしい生き方を見つけていこう。
今日の朝、神様が降りてきて
こういったんだ
「君の願いを3つ叶えてやる」
自分は、あぁ、夢かぁ、
とか、幻かな?なんて思いつつ
お願いを言ってみた
「大金持ちになりたいです」
なんて言ってもどうせ叶わない
「そうか、ではそうしてやろう
お金は、大事につかーー⋯⋯」
そして夢は覚めた。
やっぱり夢だったのかn
「お嬢様、起きてください」
ん?誰だ?、、、
てかここどこだ?
こんな綺麗なベッドなんて
自分の家にはなかったよな
「学校のお時間です」
あぁ、幻聴ってやつか?
、、、笑、まさかなあの夢が
本当に現実に?
んなわけない、、、今日も
そんな変な妄想をしながら
暑い太陽の下を1人で歩く。
学校が見えた。
あそこにいる子は
あの子も1人か自分と一緒だ
話しかけてみようかな
でも、勇気がない
神様が降りてきて
こういってくれないかな
「君の願いを叶えてやろう」と
#43『神様が舞い降りてきて、こう言った』
今日の晩ごはんは、
カレーうどんがいいと思う。
ほら、きのうの肉じゃが残ってるじゃない。
和風カレーにしたら美味しいと思うの。
なんでこんなこと言うのかって?
なんだか迷っているみたいだから。
え?ごはんのことじゃない?
まあまあ。これでひとつ考えなきゃいけないこと減ったと思えば気楽にならない?
あぁ、他にも何かあるならわたしに言ってごらんなさい。
力になれるかもしれないよ。
ほら、わたし神様だから。天啓、ってやつ。
神様はなんでもお見通しだった。
だから、たとえ心の底から彼女のことを信じていてもその違和感が拭えなかったことも、不安な気持ちを抱えていることも全てわかっていたのだ。
その無垢な瞳の奥には何が見えているのか
何を考えているのか
僕はエスパーじゃないし神様じゃないからわからない
だけど、この予感を信じていいのか
諦めるべきか
神様はなんでも知っていたのだ
「神様が舞い降りてこういった」
大丈夫、このまま進め!
きっと自分の深層にある心の声を
神様の言葉に置き換えただけ。
自分の声だと思うより
神様の言葉と思う方が信じられるし
しっくりくるから。
神様が舞い降りてきて、こう言った
『あなたは、他人のことを考えすぎです。だけど、貴方が素敵な行動をしているところを、私、七福神の神様、歴史上の神様たちは気に入っていますよ』
と、天空の空の上で、いろんな神様たちは、
私に対して笑顔で微笑みながら発言して
いるかもしれない。
幸福をもたらす七福神を5歳ぐらいから、
歴史人物で神様になった
菅原道真公、安倍晴明公、徳川家康公、豊臣秀吉公、
たちを10歳ぐらいから今でも信じている。
地元の隣町の神社で
学問の神様、菅原道真公が祀られている神社が
あるため、よくそこの神社仏閣に行くことがある。
勉強、合格祈願の神様だと思われると思うけれど、私は、菅原道真公の前で、人生の学問を学びたいから、
人生学問として菅原道真公に祈って祈願して、
歴史上の中で、歴史上の人物が神様になった
そして、ファンになった。菅原道真公などの神様に
とても感謝している
奈々という名前の由来も七福神から。
恵比寿様のように、毎日笑顔で生きてほしい
おばあちゃんになるまで長生きしてほしい等
恵比寿天、大黒天、毘沙門天、弁財天、布袋尊、福禄寿、寿老人
神社仏閣をたまに、テレビで見かけたり
TVerアプリで突然ですが占ってもいいですか
神社仏閣特集などを見たりしている。
私でも不思議な夢を何回も見たことがある。
同じ映像で、戦死したり、海で溺れて、斬首されて、
きっと、私の前世は、戦争で戦死。20代前半?
(近代ヨーロッパ?アメリカ?1920〜1930代ぐらいの
金髪男性だった)
海で溺れて(昭和後期?1980年代?)、10代前半?
人質で斬首。10代半ば?
(母国、日本だと思う。平安時代?戦国時代??
白装束していた。貴族出身?姫?だったのかな??)
前世では、
激しい時代の中で、
短い生涯で幕を下ろした。と思うんだ。
前世の私は、たぶん、10代〜20代までしか
生きていなかったかもしれないから、今こうして
長く生きているかもしれない。小学1年、当時まだ7歳で病気になっても、自らが死亡しなかったし、生きる意味が絶対にあると思う。
神様は、見えない存在だけど好き
「全っッ然お題と関係ねぇこと共有していい?」
たしか去年は、長年大事に使い続けてきた茶香炉に付喪神モドキが舞い降りてくるってハナシ書いた。
某所在住物書きは過去投稿分を思い出し、ぽつり。
「朝っぱらに、ちょいと液体カプセルタイプの薬飲もうとしてよ。薬飲むための水をバチクソにケチったの。……そのせいで水が多分気管に入って、誤嚥したんじゃねーのってくらい酷く咳き込んだの」
さいわい今は何ともねぇけどさ。最近ホント、きっと飲み込むチカラとか喉の筋肉とか弱ってるわな。
物書きは強引にオチをつけるべく、強制総括。
「多分神様が舞い降りてきたら、こう言うわ。
『年齢考えろよ。もう若くねぇんだから』」
諸兄諸姉。薬を飲む際は無駄にケチらず、誤嚥リスク回避のためにも、十分な量の水でお飲みください。
――――――
多分暑さのせいだけど、バチクソに変な夢を見た。
夢の中の私は何故か、職場の先輩のアパートの近所にある稲荷神社で突っ立ってて、
空からゆっくりゆっくり、狐色に光るモフモフな子狐がフワフワ舞い降りてきた。多分神様だと思う。
私の前に神様が舞い降りてきて、こう言った。
『キレイな明るいランタンを、4個こさえて、この神社にほーのー、奉納するのです』
モフモフの神様(仮)は前足で、バチクソにかわいい小さな巾着財布をしっかりホールドしてた。
……この子狐ドチャクソ見覚えある
(職場の先輩の行きつけ茶葉屋の看板子狐にして夢の舞台の稲荷神社在住な子コンコン)
『キレイな明るいランタンって?』
夢の中の私は、勿論夢の中だからなんだろうけど、
「目の前に狐色に光るモフモフ子狐が舞い降りてきて、かつ人語まで話してる」っていう状況を、全然まったく一切気にしてない。
『私が職場に持ってった、百均の鳥かごオーナメントとクリアオブジェと、LEDのマルチアングルライトで作った手提げランタンのこと?』
ただ、ひとつ心当たりのある自作の作品を、丁度この夢を見たその日に職場に持ってったから、
「それのことか」って、子狐に聞いた。
小さな鳥かごと鉱石みたいなクリアオブジェ、それからLEDライトで作った鉱石ランタン。
ちょっと大きめのバッグチャームになるし、そのチャームが非常時の光源として使える。
1個2000円で同僚からひとつ、発注を受けた。
バチクソにメタいハナシをすると、
過去作前々回投稿分、あるいは前回投稿分のこと。
『ランタンを、こさえるのです』
見覚えあるコンちゃん神様モドキは言った。
『よいですか。あのキレイなランタンを、4個こさえて、神社にほーのーするのです。
さすれば、ウカノミタマのオオカミさまの、しもべがコンコン、おまえにウカサマのごりやくと、ランタンの代金をさずけるでしょう』
『コンちゃんランタン欲しいの』
『コンチャンでは、ありません。キツネはあの、いともかしこきハヤスサノオノミコトの子、ウカノミタマのオオカミサマのしもべなのです』
『何色のランタン欲しいの。値段は500円から2000円の間で、鉱石の大きさ変えられるよ』
『キレイなのください、じゃなくて、キレイなのほーのー、奉納するのです。夜のおさんぽに、使えそうな色のを、ほーのーするのです』
『誰と誰の分?全部コンちゃんの分?』
『かかさんと、ととさんと、おばーばとおじーじのぶん。4個ください。ほーのーしてください』
『はぁ』
ちゃんとお金は、払います。おねがいします。
くわぁくくく、くわぅ。
なんか「キツネ、やりきった!」って達成感でほくほく笑って、見覚えのある子狐神様モドキは、
巾着咥えて手足を広げて、ポンポンおなかをバッチリ見せて、空の上にフワフワ舞い戻ってった。
そこで、夢が丁度終わって私は現実に戻ってくる。
「……で?」
開口一発、目覚めて一言。
「どゆこと……?」
夢の中で、神様モドキの子狐が舞い降りて、人語を言う。SAN値チェックまっしぐらな状況。
よほど素っ頓狂な表情してたみたいで、夢に出てきた稲荷神社の近くに住んでる職場の先輩から「何かあったのか」って心配された。
実はこんな夢を見たって先輩に説明したら、なんか思うところがあったらしくって、「そうか」って。
結局ランタンを作ったかどうかとか、奉納したかどうかについては、敢えて公言しないでおく。
「誰が為に」
涙の理由(わけ)も知らないまま僕等
ただ優しい言葉で終わらせようとしてた
それぞれの想いがあって生まれる感情
混ざり変わる色のように瞬く星に願う
なにがあっても離れないよ
どんな光でも君を照らせるように
握りしめた拳を振り上げて未来を詠う
どんなに今が幸せでもどんなに今が苦しくても
明日を超える希望はないから
例え大きな光でも託せるモノがなければ意味はない
眩しくて青い空が世界を綺麗に色づけるように
小さな僕等は大切な人のために涙を流せるから
そっと隣に座りただ想いを馳せる
どんなに大きな光でも君がいなければ意味はない
どんなに小さな光でも君を照らせるように
想いを抱きしめて未来を詠う
どんなに今が幸せでもどんなに今が苦しくても
明日が今より笑顔であふれるように
君が笑えるように優しくいられるように
神様が舞い降りてきて、こう言った。「お前に多幸を与えよう」あまりに多すぎる幸福、人の手に余る幸いをもたらす神の姿は、鈍色に輝く巨大な蛸だった。子供の頃にテレビで見た「ウルトラマン」が頭によぎった。あれは言うまでもなくフィクションだが、この蛸は現実にして、それよりも遥かに大きいだろう。現実?私は疑う。
巨大な蛸は夕暮れに差し掛かる空に唐突に、コラージュのようなちぐはぐさで出現していた。そしてその笑むうに細められた眼差しは、たしかに私を捉えていた。
会社からの帰路だった。息をつくまもなく働き、ボロ雑巾のようになって放り出される日々が続いていた。疲れは蓄積して私のたいして性能の良くない頭の回転を鈍らせ、有り得ないような不手際が重なった。当然、その度に叱責された。一ヶ月も微熱が下がらず、頭は常に痛みを訴え、頭痛薬が手放せなかった。
あるプロジェクトをなんとか一区切りさせ、久々に明るいうちに帰れたのが今日だった。やっとゆっくりと息ができると思った。アパートの部屋に戻り、観葉植物に水をやって、買って暫く放置して黒ずんできていたキャベツの消費方法でも考えなければいけなかった。そして、なんとなく空を見上げた。そこに、それはいた。
暮れゆく空は淡い青と黄、赤がなだらかにグラデーションになっていて、きれいだった。そこに巨大な蛸さえいなければ、私の心の束の間の慰みになったはずだ。蛸は私だけに聞こえる音で私に語りかけた。
「幸福をお前に」
そしてついに私の正気を繋ぎ止めていたか細い糸が、ぷつりと断ち切られた。
心を病んだ私は自室で丸くなっていた。もう何もやる気はしなかった。欲という欲全てを刈り取られたかのようだった。ただ薄闇の中で静かに呼吸していた。生きていることが不思議だった。時折親が来て部屋を片付け、食べ物を置いていった。現実味のない平たく靄のかかったような光景だった。
昼も夜も区別がつかず、眠ったり起きたりを繰り返すなか、私は奇妙な夢を見た。霧に霞んだ世界で、私は幼い子供の姿になっていた。黄金に光り輝く蛸の触手が伸びてきて、私をあやした。それは安らかな時間だった。もはやなにが現実なのかわからなかった。あの日見た蛸の姿をした神は私の狂気そのものだったのか?私は狂気を拒めなかったからおかしくなったのか?疑問は浮かぶ端から霧散していった。全部どうでも良かった。良からぬものであろうとなんだろうと、あの日の私にとって、それは救いにほかならなかった。
これは、俺が彼女に告白する前の話。俺は、幼い頃から彼女のことが好きだった。それはもう、一目惚れして一途に想い続けていた程だ。でも、俺なんかが彼女を好きになって良いのだろうか。この気持ちは迷惑ではないかと不安になっていた。
ある日の夜、俺は不思議な夢を見た。翼の生えた、天使のようにも見える神様が出てきたのだ。俺の枕元に神様が舞い降りてきて、こう言った。
「あなたが抱えているのは恋の悩みですね?好きな人に告白するかどうか迷っていると」
「えっ…はい!」
「良いのですか?彼女に告白しないと、どこか遠くへ行ってしまいますよ?」
「でも…この気持ちは迷惑ではないですか?」
「大丈夫です。あの子は必ずや、あなたの気持ちに応えてくれるはずですから」
「本当ですか?ありがとうございます!」
この夢を見たおかげで、俺は彼女に告白する決心がついたのだ。
テーマ「神様が舞い降りてきて、こう言った。」
神様が舞い降りてきて、こう言った。
お前にとって幸せは何か?
その問いで真っ先に浮かんだのはのりの笑顔だ。
のりの笑顔をずっと見ていたい。
そのためにオレは生きているんだ。
のりと出会えてよかった。
これからもよろしくね。
『神様が舞い降りてきて、こう言った。』
「幸せになってね。」
ああ、神様。
あなた様が、もしまだどこかにいるのなら。
あなた様が、私の、幸せです。
あなた様の存在を知ることが出来た私は、幸せです。
私の幸せは、あなた様です。
私は、十分に。そう充分に、幸せです。
どうか、どうか。祈りよ。届かないでください。
私の願いよ、叶わないでください。
私に、耳を貸さないでください。
私を、見つめないでください。
私に、触れないでください。
あなた様は、私の、幸せでした。
“神様が舞い降りてきて、こう言った。”
そもそも神様は、私たちの「欲しい」言葉をくれるのだろうか?それとも、愚かな人間たちに「正しい」答えを授けてくれるのだろうか。
なんと、これと同じような「正義の反対は?」という問いがある。この正解は「また、別の正義」だ。ここで大事なのは、ある物事において、答えはひとつでないということ。要は、神様に欲しい言葉をもらったとしても、確かな正解をもらったとしても、どちらも結果的には正しい答えになるということだ。
わたしはお昼を食べ終わったところなのだけれど、今、ちょうど私の“神様が舞い降りてきて、こう言った。”「昼ごはんの食器は洗わなくて良い」と。神様が授けてくれた答えなのだから、これに逆らうのは良くないだろう?しょうがない、寝かせておくとしよう。今日もまた、私のシンクには食器が重なる
神様が降りてきて、こう言った
自分のことをもうちょっと考えてもいいのかもしれない。
外では気をはって生きてるから、家はダラダラしてて
やりたいこととか、したいこととか、
なんも考えずにやっていいんだよって。
神様が舞い降りてきて、こう言った。
誕生日おめでとう。
『おやすみなさい』
白い羽が小槍を掠め 僕らのもとに降り注ぐ 牛乳と氷 侘しいニュース 目頭が熱をもって 頬を伝って降り注ぐ それは一体なんだろう? おやすみなさい
都会の片隅でただひとつ おやすみなさい 瞼の上に羽ひとつ
『神様が舞い降りてきて、こう言った』
「これからは…
自分のために生きて良いんだよ!」
これは
自分軸で生きてこなかった私からしたら…
衝撃だ
そして、愛着障害の私からしたら…
そう言われたところで
どうしていいのかわからない
最初は自分の好きなこと、好きな物すら
わからなかった、思い浮かばなかった…
好きな食べ物すらね…
他人軸で生きてくると
そんなことすら分からないんだよ
怖いでしょう!?
それからは
自分探しをしているの
何が好きで何が嫌いなのか?
それらは今まで
何が得意か何が苦手か?っていう
答えにしかならなかったの
好きや嫌いで判断してはいけないという
無意識だったのね
だから正直、今でも分からないことが多いし
言葉て表現する事が難しい
嬉しい、悲しい、イライラはわかるのに
言葉にならないの
神様が舞い降りてきて、こう言った。
今回のお題は何というか、難しいの一言に尽きる。そもそも、いるかどうか存在すら危うい神様。もし本当に神様がいたとすれば、戦争も犯罪も貧富の差もなく、誰もが平等で、絵に描いたような平和な世界がとっくに存在するんじゃないかと甚だ疑問である。
ただ、意外にも私は信心深い方ではあって、験担ぎや言霊、因果応報の類に関してはわりと「あり」だと思っている。とはいえ、風水やスピリチュアル関連は胡散臭さが拭えない。占いだって良い事だけしか信じない。
何分、昭和生まれの古臭い考えが残っているもんで、いつ誰を迎えても恥ずかしくないように水回りと玄関の掃除、それから部屋の換気だけは徹底している。それで運が良くなっているかどうかはわからないけれど、少なくとも、帰宅したときに掃除をした自分に感謝できるくらいには気持ちよく過ごせている。
神様が舞降りてこう言いました。
大丈夫。君は目標や野望に向かっているさ。
ゴールは今じゃないさ。
もっともっともっと先の事さ
創作「神様が舞い降りてきて、こう言った。」
家を出ると、絵に描かれる神様みたいな姿のおじいさんがいた。地面から1mほどの高さに浮かぶ雲にあぐらをかいて、額に汗を光らせながら首をひねっていた。よく見ると手には短冊と携帯用の墨と筆を持っている。
「神様が舞い降りて来てこう言った あとの七七何と詠もうか」
朗々とした声でおじいさんはそう言い、不満そうに新たな短冊をどこからか取り出す。わたしは戸惑いつつ、移動してもらうために声をかけた。
「あの……何をされているんですか?」
「ん?短歌を作っているのだ」
「ここ、わたしの家の前なので、移動していただけないでしょうか。短歌を詠まれるのなら、向こうの公園が涼しくておすすめですよ」
おじいさんは驚いたように目を開き、わたしの足の先から頭の上までじっくりと見た。
「おお、そうか。あんた、わしが見えるのか。いやはや、創作意欲が湧くとどこでも詠んでしまうのが、わしの悪い癖でな。うむ、移動しよう。ここはちと暑い」
そう言い、がははと笑う。案外気の良いおじいさん、もとい神様だった。神様はこっそり地上を視察して短歌として記録しているらしい。
「では、わしは一度、天に帰るとしよう。あんたも元気でな」
そして、神様はふわふわと浮上して行った。
ふと、足元を見ると短冊が一枚残されていた。手に取ると驚くほど軽い。そこには見たこともない言語が記されていた。読むことはできなかったが、心まで軽くなるような言葉であると伝わって来る。しばらくすると、短冊は手の中から消えていった。
こんなに暑い日には、不思議なこともあるものだ。
(終)