かたいなか

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「全っッ然お題と関係ねぇこと共有していい?」
たしか去年は、長年大事に使い続けてきた茶香炉に付喪神モドキが舞い降りてくるってハナシ書いた。
某所在住物書きは過去投稿分を思い出し、ぽつり。
「朝っぱらに、ちょいと液体カプセルタイプの薬飲もうとしてよ。薬飲むための水をバチクソにケチったの。……そのせいで水が多分気管に入って、誤嚥したんじゃねーのってくらい酷く咳き込んだの」

さいわい今は何ともねぇけどさ。最近ホント、きっと飲み込むチカラとか喉の筋肉とか弱ってるわな。
物書きは強引にオチをつけるべく、強制総括。
「多分神様が舞い降りてきたら、こう言うわ。
『年齢考えろよ。もう若くねぇんだから』」
諸兄諸姉。薬を飲む際は無駄にケチらず、誤嚥リスク回避のためにも、十分な量の水でお飲みください。

――――――

多分暑さのせいだけど、バチクソに変な夢を見た。
夢の中の私は何故か、職場の先輩のアパートの近所にある稲荷神社で突っ立ってて、
空からゆっくりゆっくり、狐色に光るモフモフな子狐がフワフワ舞い降りてきた。多分神様だと思う。

私の前に神様が舞い降りてきて、こう言った。
『キレイな明るいランタンを、4個こさえて、この神社にほーのー、奉納するのです』
モフモフの神様(仮)は前足で、バチクソにかわいい小さな巾着財布をしっかりホールドしてた。
……この子狐ドチャクソ見覚えある
(職場の先輩の行きつけ茶葉屋の看板子狐にして夢の舞台の稲荷神社在住な子コンコン)

『キレイな明るいランタンって?』
夢の中の私は、勿論夢の中だからなんだろうけど、
「目の前に狐色に光るモフモフ子狐が舞い降りてきて、かつ人語まで話してる」っていう状況を、全然まったく一切気にしてない。
『私が職場に持ってった、百均の鳥かごオーナメントとクリアオブジェと、LEDのマルチアングルライトで作った手提げランタンのこと?』
ただ、ひとつ心当たりのある自作の作品を、丁度この夢を見たその日に職場に持ってったから、
「それのことか」って、子狐に聞いた。

小さな鳥かごと鉱石みたいなクリアオブジェ、それからLEDライトで作った鉱石ランタン。
ちょっと大きめのバッグチャームになるし、そのチャームが非常時の光源として使える。
1個2000円で同僚からひとつ、発注を受けた。
バチクソにメタいハナシをすると、
過去作前々回投稿分、あるいは前回投稿分のこと。

『ランタンを、こさえるのです』
見覚えあるコンちゃん神様モドキは言った。
『よいですか。あのキレイなランタンを、4個こさえて、神社にほーのーするのです。
さすれば、ウカノミタマのオオカミさまの、しもべがコンコン、おまえにウカサマのごりやくと、ランタンの代金をさずけるでしょう』

『コンちゃんランタン欲しいの』
『コンチャンでは、ありません。キツネはあの、いともかしこきハヤスサノオノミコトの子、ウカノミタマのオオカミサマのしもべなのです』
『何色のランタン欲しいの。値段は500円から2000円の間で、鉱石の大きさ変えられるよ』
『キレイなのください、じゃなくて、キレイなのほーのー、奉納するのです。夜のおさんぽに、使えそうな色のを、ほーのーするのです』

『誰と誰の分?全部コンちゃんの分?』
『かかさんと、ととさんと、おばーばとおじーじのぶん。4個ください。ほーのーしてください』
『はぁ』

ちゃんとお金は、払います。おねがいします。
くわぁくくく、くわぅ。
なんか「キツネ、やりきった!」って達成感でほくほく笑って、見覚えのある子狐神様モドキは、
巾着咥えて手足を広げて、ポンポンおなかをバッチリ見せて、空の上にフワフワ舞い戻ってった。
そこで、夢が丁度終わって私は現実に戻ってくる。

「……で?」
開口一発、目覚めて一言。
「どゆこと……?」
夢の中で、神様モドキの子狐が舞い降りて、人語を言う。SAN値チェックまっしぐらな状況。
よほど素っ頓狂な表情してたみたいで、夢に出てきた稲荷神社の近くに住んでる職場の先輩から「何かあったのか」って心配された。
実はこんな夢を見たって先輩に説明したら、なんか思うところがあったらしくって、「そうか」って。
結局ランタンを作ったかどうかとか、奉納したかどうかについては、敢えて公言しないでおく。

7/28/2024, 4:20:43 AM