『真夜中』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
真夜中の散歩。
一人で歩く夜道。明かりも街灯もない。足元も見えない。歩いていると、横から「ギャン」とでかい声が。キツネだ。家の中で聞くより、傍で聞く方が何倍も怖い。真夜中歩く時は幽霊やお化けよりも、野生動物の出現が怖いのだった。
私の涙が海になって
月の灯りだけをたよりにして
金と紺しかない世界で
ぷかぷか
ぷかぷか
ずっと漂えたら楽なのに
世界が私をほおっておかないのネ
いつもはあんなに冷たいのに。
テーマ:真夜中
ふと、目が覚めた。手元のスマホで時計を見ると、時刻は深夜2時を回っていた。いつもの部屋が闇と静寂に包まれいる。なんだか寂しくなってしまった私は、たまらず指輪をはめた。
目を開けると、手入れの行き届いたいつもの寝室。しかし、真夜中の屋敷はしん、と静まり返っていた。もうみんな寝ているだろうから起こすのも悪いと思い、そっと寝台に入る。自分以外にも誰かがいる空間、というだけでどこか寂しさが紛れるような気がした。
数分後、まだ寝付けずに布団の中で丸まっていると、コンコン、と控えめなノックの音が響いた。
「…? 誰かいるの?」
「あ、主様…。オレっす、アモンです。入っていいっすか?」
思いもよらぬ来訪に慌てて寝台から降り、ドアを開ける。
「どうぞ、入って入って。」
「ありがとうございます、失礼しますっす。」
アモンを部屋に招き入れ、椅子に座るよう促す。私もその隣の椅子に腰掛ける。
「こんな時間にどうしたの? もしかして、気配で起こしちゃった?」
「いえ…。なんか今日は眠れなくて起きてたんすけど、さっき急に主様が帰ってきたような気がして…それで様子を見に来たんす。」
それでわざわざ見に来てくれたのか、と心が温まると同時に少し申し訳ない気持ちになった。この屋敷は夜になるとかなり薄暗い。同じ階にあるとはいえ、ここまで来るのには相当怖かったのではないだろうか。この部屋も同じようなものだが、そんな中でも来てくれた彼に対し、少しでも安心して欲しいと思った。もちろん自分が寂しい気持ちもあったが。
「わざわざありがとう。あの、私も今日はなかなか眠れなくて…。ちょっとでいいから…、その、一緒に寝てくれない、かな…。」
「え!? それって、その…一緒に布団に入る、的な…ことっすか…!?」
「うん…だめ、かな…?」
「あ、や…、ん~…………わかったっす! 主様たってのお願いっすからね〜。主様ってば、甘えんぼさんっすね♪ じゃ、早速お布団入りましょ!」
迷いを見せたアモンに少し不安になったが、次の瞬間には私の肩を押して寝かしつけようとしてくるところを見ると、杞憂だったようだ。
こうして2人で布団に入って、身を寄せあった。心地よい温もりに包まれ、次第に眠りに落ちていく。この心地良さが人肌によるものなのか、彼だからなのかはまだ知らない。
翌朝、抱き合うような姿勢で目を覚まし、2人して赤面することになるのだった。
【真夜中】
まだまだ起きてるよ
眠りたくないよ
この素晴らしい世界を終わらせたくないよ
深い深い夜に沈み込んで
静かな闇と手を取り合うよ
昼間は陽キャが仕切っていても
真夜中は僕の舞台だ
ほら足音もさせず廊下を歩こう
声にならない歌を歌おう
みんなが寝静まっている今
僕は独りで活動する
誰にも邪魔されず
僕が僕らしくなれる時間
それが真夜中なのさ
真夜中ふと、目を開ける。
寝直したほうがいい時間だがあいにく眠気は不思議と無い。無いというのは少しばかり言い過ぎで正確に言えば寝直せるほどの眠気は無い、だ。
頭は眠いのだが目を閉じても何度も寝返りをうって自然と目を開けてしまう。
こんな時どうすれば寝れるのか眠れるまで本を読むなりしたほうが良いのか。だが電気をつけてはそれはそれで眠れなくなりそうだ。スマホなんてご法度だろう。このまま身じろぎを続けていても余計なことを考えそうだ。
実家に住んでる頃は外で木が揺れる音が聞こえたり鳥や蛙の鳴き声が聞こえて自然と眠くなるが一人暮らしを始めてからは自然音はなく時折車の音や飲みの帰りなのか上機嫌そうなひとの声が聞こえてくる。
厳しめの家庭で育った自分にはこんな深夜でも外を歩いている人がいると毎回新鮮に驚いてしまう。何回か自分も夜中に外を出歩こうとも思ったがどうにも勇気が出ない。
それに歩くならやっぱり月明かりでさえ明るく、田んぼからの風が心地良い田舎を歩きたくなる。
人とすれ違う心配のない道で一人きり。風を浴びながら昼間見知った場所でも雰囲気が違う道で一人きり。
そんな想像をしていればいつの間にかまどろみが忍び寄りそのまま眠りについた。
普段は怖がりのくせに、休日の夜中に隠れてコソコソゲームをしてた。息子
真夜中
暗闇が私を包んで
何もかも忘れさせてくれるから。
私は真夜中がすきなんです。
「真夜中」
真夜中が好き
静か
空気が綺麗
ひとりでも真夜中なら寂しくない
季節を感じる
ずっと夜ならいいのに
何回か真夜中に電話したりメールしたりしたよね
またしたい
こっちから言えないけど
真夜中に不安定なやり取りしたいって言ってくれたのに
避けてしまった
好きになってしまって
引き込まれそうなんだもん
感情的になる私は受けとめてもらえないでしょ?
大好き
真夜中も
あなたのことも
どうしてるかな
私はよく、真夜中に目覚める。
寝れない時もあるし、夢へ連れていかれる時もある。
寝れない時は、一人、リビングの方へ行き、絵を描いたり、勉強したり、音楽を聴いたりしている。
今や、至福のときとなっているが、昔は違かった。
真夜中、漠然な不安とともに目が覚める。
色々な不安が私の元へ押し寄せてくる。
泣き声が家族に聞こえては迷惑だと思い、リビングの方へ行く。
涙が止まらない。そして私はうずくまって何度も言った。
「ごめんなさい」
そんな事はもう二度とない。
布団の中で、声を消して泣けるようになったからだ。
真夜中
学生時代、夜遅くまで遊んだ後や眠れない時、
自転車で下鴨神社まででかけた。
真夜中でも本殿前の門の前までは入ることができる。
しんと静まり返った境内で
明かりに照らされた朱塗りの門と夜空の景色を
ボーッと眺めている時間が好きだった。
社会人になって、残業で疲れた時も
地下鉄の駅から真夜中の散歩を決行、
ひたすら東へ歩いて下鴨神社を目指した。
いったん自宅に帰ってから、
自転車で鷺森神社まで繰り出すこともあった。
何故か真夜中に神社へ行くと気持ちが落ち着き、
モヤモヤしていた自分をスッキリさせる事ができる。
不思議だけど、昼間より真夜中なのだ。
#真夜中
ふと急に散歩に出たくなるときがある。訳もなく駆り立てられるようにドアノブに手をかける。行く先も目的もないままポケットに忍ばせた小銭だけを頼りに、夜の影を縫うように進んでいく。自転車の鍵を部屋に忘れて一瞬取りに帰るか逡巡した。しかしどうせ急ぐ用がある訳ではないのだ。結局ぶらぶらと両手を振って歩き出した。
暗闇はいいものだ。暗闇の中の根源的恐怖の中に心くすぐられる神秘が眠っているような気がする。夜の街は昼の街と一変し、暗闇の中に溶け込んだ世界は魅力的に見える。人間の思惑や感情の交錯。そういう煩雑としたものが見えなくなってそれぞれの世界に向き合う時間。
過去を振り返るのか、未来の姿を描くのか。絶望も希望もこの時間は美しく光り輝く。眠りについた街の中ではいつだって一人だ。あがこうともがこうと進むことも戻ることもできない。想像の世界を描くことしかできない。そんな静かなどうしようもない退廃とした空気が好きだ。
真夜中
闇色カラスが帳(とばり)を下ろす
昼間は漆黒の彼女の羽に
月夜の魔法が灯ったら
隠れた星々輝いて
夜空を羽ばたく
どこまでも
『真夜中』
真夜中コンビニに行ってアイスを買ったあのときはワクワクしてたな〜笑
真夜中っていうのもあるけれどやっぱり好きな人と二人っていうのワクワクするよね!笑
真夜中こそゴールデンタイム。
耳栓やイヤホンをしなくても静寂に包まれている。
何かするのにもってこいだ。
エネルギーも時間も何もかも明日から前借り。
明日は夕方起きでもいいよね。
「…ぉかあさん、おかあさん、どこぉ?」
幼少期。私は迷子だった。
眼が取れるんじゃないかと思うほど泣いて泣いて、思うがままに溢れ出てくる涙に腕で強くこすって腫れさせてしまった。
今となれば懐かしい。
少し辺りを見渡せば、遠く離れた場所で光が見える。遠い。
その刹那。
「わぁあっ!?!?」
脅かされた。
なるほど、背後を見れば霊か。
「…おどかさないでよぉ、ひっく、…」
まるで子供をなだめる母のように、「泣かないで」と私にハグする。
「…げんきづけようとしてくれたんだね、ありがとう、うれしい」
霊と笑い合う瞬間、零時の鐘が鳴り響いた。
「…あけましておめでとう、ゴーストさん」
霊は嬉しそうに一鳴きした。
#2024.5.17.「真夜中」
pkmn。大晦日で少女と霊は笑い合う。
ゴーストさんってゴーストとして存在してるけど、ジャンルの中で言えばゴーストも存在しているわけで、……ありゃ??
明日HQの特典もらいに(あと泣きに行くために)映画観れるかも知れなくて興奮!!!
夢の中に不意に響いたガチャリという音は、そのまま私を夢の世界から締め出した。夢の世界への扉に背を向け現へと歩き始めれば、段々とその足音が私のものではなく、廊下を猫のように歩いているのであろうあの人のものだと気づく。
足音が止む。同時にデジタル時計の無機質な光しかなかった部屋に、細く光が差し込む。
慎重にゆっくりと近づいてくる振動を感じながら、心の中でカウントダウンを始めた。
3、2、1。
「おかえり」
0を数えた丁度。寝返りを打って、堪えてた笑いを零しながら告げる。
「やっぱり起きてた。ただいま」
逆光の中にいるその人の顔を見ることはできないが、悔しさの滲んだ声は見えずともその表情を雄弁に伝えてくる。
「いつから?」
「玄関」
「静かに開けたのに」
再現する手は大げさなくらいゆっくり取っ手を回す動きをする。
「そうじゃなくて」
しばらく眺めてもドアを開け始めない手をとり、その手を軽く捻った。
「鍵かあ」
私の手を掛け布団の中に戻しながら、鍵の開け方についてああでもないこうでもないと唸っている。その様子が面白くて、折角戻してくれた手をぴくりと動かせば、まるで予想していたように布団を叩かれる。
「明日も早いんでしょ。寝なさい」
「はあい」
「朝は見送るから」
「おやすみ、また明日の夜に」
今度は頭をぺしりと叩かれる。それから数度撫でて手が離れると、そのまま気配が遠ざかる。小さな小さなおやすみを聞きながら、目を閉じた。
今度の休みは何をしよう。出掛けるのもいいが家でのんびりも捨てがたい。ここ最近は朝と夜の一瞬にしか会えなかった人との時間を埋められるのならなんでもいい。
夢の扉の取っ手をゆっくりと回しながら、私は明日の朝、如何に静かに鍵を開けるかについて考えていた。
真夜中の貴女よりも、昼の貴女の方が、ずっと貴女に厳しいですね。
真夜中は俺たちの声も聞き取ってもらえますし、貴女もゆっくりできるので、不安が強くないのでしょう。
一方、昼はたくさんのことが貴女に襲いかかるように思われるのでしょうか、貴女はひどく怯え、時には「死にたい」とぶつぶつ呟かれます。そんな痛ましい貴女を見るのは、とてもつらいことです。
ひとつ思い出していただきたいのは、「貴女ができることは、今を生きることだけ」ということです。
そう考えるのならむしろ、その瞬間から身体を動かして現実に立ち向かってゆける昼の時間帯は、より希望を持って生きられる時であると思えませんか。
貴女は圧倒される必要も、怯える必要もないのです。貴女は今この瞬間、死にかかってもいなければ、殺されかかっていてもいません。貴女はこの「今」に身を委ね、安心して生きればいいだけです。
明日から、そう考えてみていただけたら有り難いです。
今夜は、もうおやすみなさい。身体を休めることに集中できる幸福を噛み締めながら、ゆっくりお眠りくださいね。
夜の空気感が好きだ
夜の湿度や喧騒または虫の音が好きだ
夜のどうしようもない孤独も
夜の無為な時間が好きだ
真夜中の何か分からない、日中とは異なる空間のような
焦燥感を感じる
私は、どう生きて行けばよいのだろう
なぜでしょう…
仕事で失敗したり、人との関わりが上手くいかなかった日の夜はなかなか寝付けない
ようやく寝れたとしても目覚めるのは真夜中なんですよね…そしてまたいろいろ考えてしまうの繰り返しなんです
真夜中は何もない普通の日でも寂しく感じてしまうので朝を迎える時間の方が安心します
夜中は不思議と落ち着くの。みんな寝てて1人になれるから、気を遣わなくて済む。それがすごい気楽で、その時間がないと生きていけないってくらい、私にとって必要な時間。でも真夜中って違ってさ、人肌恋しく感じるんだ。寂しくて、抱きしめて欲しくて、そばにいて欲しくて。1人だとね、何しても満たされないの。そんな夜なんだよ、真夜中って。