『真夜中』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『真夜中』
昼の喧騒は止み、空気は澄んで、星が瞬いている。歩く道も、窓から見える景色も、昼とは違う。これからなにする?時間はまだまだある。
「真夜中」
"真夜中"
世界も、人も、植物も、
みんな寝る時間。
暗い世界の端に、
私は今居る。
また朝が来る。
夜明けが明ける
また今日が過ぎて今日が来る。
"真夜中"
全てが重なり合い、
今日、明日。
重なり合う瞬間。
そんな世界で私は生きている。
真夜中が
静かだったのは
いつだろう
今はいつでも
動き続けて
お題☆真夜中
真夜中になると、無性に会いたくなる人がいる。
夕方、帰り道で別れたばかりのアイツ。
なんでかは知らない。会いたいから会いたい。それだけ。
けど、突然会いに行っても、どうせ迷惑がられて追い返されるだけだから。
朝が来ればまた会えると言い聞かせて、今日も独り寂しく眠りについた。
【真夜中】
真夜中も都会は光トマト買ふ
真夜中の光となりて月涼し
真夜中や水槽の目高は不動
真夜中の花屋に明かりアマリリス
真夜中のシャワールームに青き影
真夜中のテールランプやソーダ水
真夜中
「真夜中に食べるポテチってなんかやめられないのよね。それにお酒あればなおよし!…太るって分かってるから今日こそはって思うのよ。そう、分かっているのよ。でも……目の前で食べてるとこ見ちゃうと美味しそうで自然と手が伸びてるの。あぁー、目の前のポテチのり塩味がぁー。」
「ただいま」
ずっと待っていた人がようやく帰ってきた。
「おかえり、」
そう返すと、寝ててもよかったのに、そう答える彼。
今は午前二時。
「話したいことがあるの」
彼の方を見てはいるけど、顔までは見なかった。
「今度にして」
そう言い放たれて、私の中で何が崩れた。
「最近そればっかり、もう疲れたよ」
最近ずっと考えていた事。明日こそ言おう。そう思って、ずっと先延ばしにしていた。そう、ずっと、そうやって先延ばしにしていたのは、やっぱり彼のことが好きだからなのかもしれない。
「じゃあね、言いたいことは言ったから」
そう言って出ていこうとする私の手を、ドアノブにかかる前に掴んだ。
「…っ、はなしてっ」
まさか私が拒絶するとは思っていなかったのか、目を見開いていた。
「だめ、行かせない、」
そう言うと、私の唇と彼の唇が重なった。
「…なんでっ、別れたのにっ」
そう言う私だが、頬になにかが伝っていた。
「俺がいいって言ってないから、別れてないっ」
と、私を抱きしめる。
「やだっ、なんで、ねえ、なんでなの?」
「私…私、もう疲れたんだよ」
「辛いの、苦しいの」
「ねぇ、離れさせてよっ」
泣きながら言う私に、
「ごめん、もう1回だけチャンスを俺にちょうだい?」
なんのチャンス?と聞くと、
「もう一度好きにさせるチャンス」
「やだよ、」
「…っ、なんで…」
そんなの決まってる、
「もう好きだからだよ」
「これ以上好きにさせないでよ」
「え、じゃあ」
「うん、いいよ」
そう言うと、さらに抱きしめる力が強くなる。
「もう絶対離さないから」
そう言った彼は優しくキスをした。
夜はどんどん深くなる。
真夜中の始まりだ。
Write By 凪瀬
真夜中
真夜中は暗くて頭の中のネガティブが動き出す
どうしてだろう?
嫌な事なんて考えたくないから忘れようと努めているのに
ネガティブって必要なのかな?
考えて考えて答えを出す
それが未来へのポジティブな行動に変われば
必要性はある
でも他人を変える事はできないから
他人を変えようとすると自分が辛いから
自分の行動を変えて行くしかないのは分かっている
我慢はしたくない
辛い思いもしたくない
私は私のままでそのままで生きていたい
相手は私に変われと圧力をかけてくる
それを気にしないで私は私のままで生きてみる
相手はそれを受け入れてくれる気がしない毎日
真夜中は頭の中でネガティブが動き出す
ぐるぐるまわる
答えなんて出てもそれは私の答えで相手の答えではない
考えていると眠れなくなり体も心も疲れるから
ここまでにしとこうか
そのままの私でいいよ
ただそう言って欲しいだけなのにな
おやすみなさい
「真夜中」
満月、月明かり、真夜中、この三つの言葉を並べると、
何か起きてるではないかと、想像を掻き立てられる。
猫の集会、珊瑚の産卵など。
神秘的な事だったら自分の目で見たい。
怖い事は勘弁してほしいけど、ゾクっとした事がある。
満月、月明かり、真夜中に寝てて、
人の喋り声、人の歩く音で目が覚めた。
「もしかして、泥棒?」と怖いけど窓からチラッと外を見た。誰もいない。どうしよう怖い。どうしたらいい?
少し、パニックになりかけたけど、特に何もなかった。
朝になって、こう思う事にした。
近所の人が満月が綺麗だったから、
真夜中に散歩をしてと。そうあってほしい。
『真夜中』
真夜中のカップラーメンは罪である。
味はもとより、香ばしく食欲を誘う蠱惑的なあの香り、熱々の麺…。少ししょっぱい汁は、最後の最後まで私達を楽しませてくれる。
そもそも3分という短時間で完成してしまう点が憎い。
真夜中は何もやる気が起きないという人間の仕組みを利用し、お湯を注ぐだけという単純作業にすることで、私達をいとも簡単にカップラーメンでも食べるか、という気持ちにさせてしまう。
それに加え、真夜中にカップラーメンを食べるという明らかに健康に良いとは言えない行為。
それによって生まれる“背徳感”がカップラーメンの魅力をさらに増幅させている。
丁度良い量、効率の良い調理方法、そして真夜中にカップラーメンを食べるという背徳感…。
あらゆる点においてカップラーメンとは計算され尽くしている。
だからこそ、カップラーメンは長い間、私達の夜更かしの相棒として愛され続けている。
カップラーメンとはつまり、私達の最高の親友にして、最大の敵なのである。
真夜中
どうしても一度真夜中に起きてしまう。
毎度、眠れなくて本を読む。
なんの音もしない静かな空間。
ただ、紙をめくる音だけがする。
そうしてるうちに眠くなってうとうとすれば夢の中。
次に起きたときにはもう朝だ。
今日を終わらせたいのに
明日が来ても今日のまま
瞼を下ろすのを迷ってる
寝返りばかりの寅三つ時
何を送ればいいんだろう
「彼氏 驚かせ方 メッセ」
しょうもない検索に笑う
ゾンビみたいな微睡みが
産み出してくる言葉達は
試すような凶器ばかりで
自分はホントに救えない
聞きたい事は聞けばいい
君の居る夜にいつだって
見つけられずにいるのは
自分の居ない君のしじま
「ベッド 半分 空いてる」
構われたくて送ってみた
消す間もないまま即既読
「昨日の話 思い出してた」
何を送ればいいんだろう
「おはよう」に「おはよう」
少し前借りした今日から
私はそれでも昨夜のまま
君は目覚めたのに真夜中
―――――
(真夜中)
真夜中
子供の時の真夜中は、とてもワクワクした。真夜中まで起きているとなれば、年越しなど本当に年に数回のイベントだった。眠いなか日付が変わるのを楽しみにしていたのを思いだす。
今は、毎日のように遅くまで起きているので特に感じなかったが、それでもやはり年越しは少しワクワクする
夜遅くにやってきた君の手にはマシンガン。
「これでコンビニ強盗しようよ」
断るのも恐かったから、僕は果物ナイフを持って一緒に出掛けた。
その日に君は死んでしまったね。月がきれいな日だったね。
真夜中
なぜだか、いつもより長く感じる。恋人といると時間が早く過ぎる気がする、というのは迷信だったのかもしれない。
「…ねぇ、何考えてんの。俺以外の事考える余裕でもあるわけ?」
「…お前の事考えてたんだよ…」
深夜零時。所詮真夜中だとか言われるような時間帯。
何をしているのかと問われれば、…夜の営み、とでも言うのだろうか。この行為は。
「…なぁ、本当に何考えてんの?」
「そこまで不安がらなくても…。特にこれといった事は考えてないよ。」
「ふぅん…。…じゃ、頭の中俺で埋めてくれよ。…ほら、こっち集中して。」
「…っん、」
暗い部屋。カーテンから覗く月明かり。
…夜はまだ長いらしい。
"真夜中"
「みゃあ」
「なんだ?」
「みゃあー」
「『構え』ってか。はいはい」
明日の準備をする手を止め、ハナを抱き上げて頭や顎を撫でる。
就寝準備が済んでいくと鳴き声が多くなり、俺がハナを見ると長く鳴く。午前零時の数分前から、まるで『寝たくない!』とごねる子どものような感じで何度も俺を呼んで、何度も構ってアピールをする。
煩わしく思うが、平日の日中や土曜午前は居室に箱詰めにしている為こういう、自由に中を徘徊できる時間に少しでも多く構ってあげたくなる。
それに俺としてもハナに構っていると癒されるから、win-winだ。
「みゃああああああ」
撫でていると、時々クラッキングしながら鳴く事がある。
最初は混乱したが『喉鳴ってるし嫌がっている訳ではなさそう』となり、以来深く気にする事は止めている。
「本当になんなんだ?その鳴き方」
クス、と笑いながら言葉を零す。
実はこの鳴き声を聞くのが癖になっていたりする。
「はい、終わり」
そう言ってハナを下ろすと名残惜しそうに「みゃあ」と鳴いた。
「後でまた構ってやるから」
そう言って背を向けて、明日の準備を再開した。
──猫じゃらしで遊ぶ時間増やすか……。
ふと目が覚めるともう既に辺りは真っ暗。
ポツポツと見える灯りはきっと必死で今日を生きてる人なんだって、前に君が言ってた言葉を思い出した。
あぁ、この暗闇に溶けて消えてしまう前に、君に会いたい。私を照らしてくれる君に。
ー 真夜中 ー
「真夜中」
誰にも見られず食べる砂糖菓子。
元々何も無かったみたいに、口の中で溶けて無くなる。
作ったものを全部捨てて、寝転がった。
僕の頑張った足跡も、全部無かったものになれば無駄だとか考えなくていいのに。
一番人生を考えるのは、
真夜中かもしれない。
巡り巡って頭が冴えて、
あらぬ考えを巡らせるのも真夜中。
【真夜中】
月の女王様はいつも見守っていてくれる
でも太陽たちに内緒で来てるから
私達人間も見ちゃいけない
でも夜は暗くて危ないから
直接月と会っちゃいけないけど
光を届けて導いてくれるの
優しくて愛しい
そんな真夜中