真夜中』の作文集

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真夜中』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

5/17/2023, 3:04:26 PM

#21 真夜中


田んぼと畑は多いけど、交通もそれなりにある。
だけど遊ぶ所は無い。そんな中途半端な田舎で。

誰もが寝静まった真夜中に、少女が一人。


鍵の回す音が響かないように。
息さえ殺しながら慎重に。

そうっと家から抜け出してきたのだった。


歩きでは遠くに行けないから、自転車で。
隣の街に繋がる大きめの道路を、
彼女は衝動に任せて、がむしゃらに漕いでいった。

眠れなかったから
ふざけるな
風を感じたかったから
嫌だ嫌だ嫌だ
夜の道を見てみたかったから

シミュレーションじみた言い訳と、
意味のない罵倒の言葉が、
彼女の頭の中で浮かんでは消える。

高架へと続くゆるい坂を登り、それなりに景色が見渡せるようになったところで、彼女は止まった。

歩道には彼女しかいない。
車は秩序に従って通り過ぎていく。
隣の街は、まだ遠い。

彼女は街境の暗闇をしばらくの間見ながら、
泣きたくなるような気持ちと、孤独と、自由を味わった。


時間にして30分にも満たない、真夜中の散歩。

母の病と父の仕事によって平穏から遠ざかった家庭を
本当には受け入れらないくせに、

学校生活が何も変わらないから
拒否することもできない。

そんな、大人にはなれないが、
子供でもいられない少女にとって、

これが精一杯の反抗期だった。

5/17/2023, 3:00:42 PM

真夜中。私は外を歩くのが好き。

昼間の喧騒は無かったかのように、眠る街を練り歩くのが好き。
私だけが起きていて、私だけがこの世界にいるようなあの感覚が好き。
玄関から外へ出るときの、海に飛び込むようなあの瞬間が好き。

夜は私に優しいの。
真夜中は私を静かに待ってくれるの。

太陽が街を照らすまでの数時間、私は真夜中に身を浸すの。

5/17/2023, 3:00:06 PM

るらった、るらった。
ご機嫌な鼻歌が雨音に混じり、町も人も寝静まった暗い夜道に落ちては水たまりをつくる。
無邪気なあの子はお気に入りの長靴を履いて、できた水たまりからまた別の水たまりに飛び移って遊んでいる。ぴちゃん、ぴちゃんと跳ねる水滴が点滅する外灯の光を取り込んだ。

あの子はだあれ?
どこから来たの?
ひそひそとささやく声が暗闇の空白から漏れだすけれど、あの子はなんにも気にしない。歌声は全てをかき消して、眠りへと誘った。
るらった、るらった、すてっぷ、じゃんぷ。
ひと際大きな水たまり、ざぶんとあの子を呑み込んだ。誰も見てない、誰も知らない。
時計の針は二十四時を超越している。世界を打つ神様の涙が、地面を揺らめく鏡に作り変えた。
その表面にあの子はいるの?

しっとり濡れた髪を下げて、片手に持った傘を地面に調子よくついて。いつもは怒られることだって今ならできる。重くなる瞼を擦って、壁一面に映るカラーバーを目に焼き付けて。この時間は永遠だと錯覚し続ければ、いつしか嘘は誠になる。
るらった、るらった。自由な時間、不安な時間。
学校も、会社も、お店も、遊園地も、今は名前を失って、ただそこにあるだけ。深夜営業なんてしてないよ、もう眠ったほうがいい。

雨は止まない。明日の朝まで続くそう。
なら雨が止む日なんてずっと来ないね。
水の中からぶくぶくと、おかしなあの子の声がした。
どこかの誰かは真空の宇宙さえ青ざめるほどの冷たい空気を肺に入れて、どこからかにじり寄る不穏な気配をやり過ごそうと身を潜める。
光とあたたかさを運ぶあの火の玉が顔を見せるのはもう幾分か先、あの子が溶けて消える時。
このままがいいね。このままでいい。
それとも、早く消えて欲しい?

あの子は真夜中。ここは仮初の永遠。
言いつけを破ってこんな時間にも寝ないわるい子は、静寂のお化けに連れていかれるんだって。
るらった、るらった、らんらんらん。
あの子に「おはよう」を言う日はずっと来ない。
雨と鼻歌の合奏中、1khzの正弦波が遠くから聞こえていた。


【真夜中】

5/17/2023, 2:59:52 PM

暗闇を照らすのは赤い灯火。
真夜中だと言うのに鳴り響くサイレン。
俺は追われている。

早く逃げなければ。
捕まる。
捕まったらヤだ。
だから逃げた。

全力で夜の闇の中を走り抜けていく。
シャツを濡らす汗が気持ちいい。
運動をするのは久しぶりだ。
なんか気分が良くなってきた。

俺は走って、走って、走って。
住宅街を抜け、商店街を抜け、海に辿り着いた。

真夜中の海は、きらきらと光輝いている。
大学生ぶりの青春を堪能したみたいで。
心が踊り、ハッピーになる。

サイレンの音が近くなる。
そして聞いたことのある音になる。
ピピピ。ピピピ。ピピピピピピピ。

僕は目を覚ました。

「まーた他人の夢か。この人、だいぶおかしいんじゃないか?」

僕は独りぼやきながら、目覚まし時計を見やる。
まだ2時か。
うーん。運動でもするかぁー。

僕は都会の街を駆けていく。
真夜中なのに外は明るい。
適当にあたりを走ってから家に戻ると、時刻は3時。

久しぶりに走って思ったのは、ビル風がクソうざかった。

「とりあえず二度寝しよ」

漫然と、僕らの夜は更けていった。



〜真夜中〜

5/17/2023, 2:48:48 PM

夏間近の日の夜
何故か全く眠れないので
上着を着て、靴を履いた

外は、心地の良い涼しい風が吹いていた
上を見上げると、数え切れぬ程の星が
様々な色に光っていた

家に戻ると、外との気温差で
暑く感じた
部屋を見渡すと俺の目にはモノクロにみえた


真夜中

5/17/2023, 2:45:31 PM

夜はあまり嫌いじゃないけど、
まだ怖い時もある。
 朝も昼も嫌いだけど夜は
  お友達になれそうだから
真夜中にずっと僕は
      起きている
夜は僕を受け入れてくれるの
           かもね!

5/17/2023, 2:35:02 PM

深夜。誰もいない部屋で1人つぶやく。

「寂しいな。」

日中はあんなに楽しかったのに。
ずっと楽しい空間が続くと思ってたのに。
窓際に置いてある無駄にカラフルなマリーゴールドを見る。花屋に置いてあるのに何故か惹かれて買っちゃったんだよな。昼に。
花言葉…なんだっけな。なんでもいいか。
何をやっているんだか。電気もつけずに。
みんな僕を無視している感じだな。
誰も僕を見てくれないんだって思っちゃう。
まるで…ね?

夜ってさ、寂しいよね。
だから、早く寝ちゃおう。
おやすみ。

「おやすみ世界。」

・真夜中

5/17/2023, 2:32:57 PM

『真夜中』

スマホから突然、ブー、ブー、とバイブ音がした。

今何時?ベッドの電気スタンドをつけると真夜中の2時だった。

「だれ〜、こんな時間に〜」と、文句を言いながらスマホを見る。
思わずドキッとした。家からだった。

嫌な予感を感じながら「もしもし」と言った。

「あぁ、多香子?」少し強張った母の声がした。なんだか動悸がしてきた。

「おばあちゃんがね、さっき亡くなったの、明日が……、あ、もう今日ね。夜にお通夜で翌日が告別式なんだけど、あんた、これからで悪いけど喪服持って帰ってこれる?」と、母が聞く。

「うん、大丈夫。LINEで友達に送っておくから、大学も忌引で休むから」
そういうと、母が安堵したように
「ああ、良かった。お姉ちゃん、ちょうど今夜、夜勤だっていうの、夜勤明けに、すぐ来てっていうのも可哀想でね。あ、でも告別式は出られるって。」

裕子お姉ちゃんは病院の看護師だ。
人数もそんなに余裕がなく、なかなか代わってもらう訳にも行かないらしい。

急いで仕度をする。
この時間の家からの電話は、たぶんおばあちゃんに何かある時だと思っていた。でも、亡くなるなんて。

クローゼットの中の喪服を出してきちんとたたんで仕舞う。

靴はちょっとヒールの低めのプレーンなのがあるからそれにしよう。
一応、もう大学生だから、一通りは用意してある。クローゼットの一番奥の所に紙袋に、告別式に出席するとき用の物をまとめて入れてある。

スーツケースに必要なものを入れた。
普段の服とかは家に置いてある。

急いで薄めのメイクをして、髪を梳かす。後ろでハーフアップにして黒のリボンのついたヘアクリップで留める。

よし、と夜中なのでそぉっとドアを閉め鍵をかけると、音がしないようスーツケースを手で持ってアパートの階段を降りる。
普段あまりパンプスは履かないので、スーツケースの重さで歩きにくい。

車に乗せると、運転席にまわり、シートベルトをして、真夜中の道を走り出した。

家までは二時間位で着く。
夜中なのに電気が全部ついていた。
(当たり前か)そう思いながら、車から降りると、母が出てきた。

母はチャコールグレーのトップスに黒のスカートを履いていた。足元はサンダル履きだが。
「悪かったわね、疲れたでしょう?」
そう言いながら、近付いてきた。
声は元気だが、そばで見ると母はとても疲れてみえた。

「お母さん、寝てないの?おばあちゃん、いつ亡くなったの?」と言うと、
「もうここひと月はずっと入院してたの。食べられなくなっちゃってね。」

全然知らなかった。
夏休みに帰った時も、やつれてはいたけれど、まだまだ元気そうだった。
母にそう言うと、
「あんた、小さい頃はおばあちゃんっ子たったじゃない。あんたが帰る日はおばあちゃん、布団をたたんで元気そうにしてたのよ。あんたによけいな心配、かけたくなかったんでしょう」

私は、私は何も言えず母の後ろをついて家に入った。

「おじさん、おばさん」久しぶりに会う、親戚がもうだいぶ来ていた。

「多香子ちゃんも大人びたわね」
「大学生活は楽しいかい?」

ずいぶん会ってないのでみんなから一斉にいろいろ言われた。

「全くね、こんな時くらいじゃないと、みんな揃わないなんて、いやよね」と母が言いながらお茶を入れようとしていたので、慌てて
「お母さん、私やるから。少しは休んだら」と言うと、母の妹の君子叔母さんが感心したように
「多香子ちゃんもすっかり気遣いが出来る大人ね」と言いながら
「姉さん、多香子ちゃん、まだ母さんに会ってないんじゃないの?」と言うと、母は慌てたように

「あら嫌だ、多香子、来て」と言って
おばあちゃんの部屋に行こうとしたので、「いいよ、お母さん。私ひとりでお参りしてくるから、お母さん、今のうちに少しでも休んでいて」
すると母が急に涙ぐみ、「言っても仕方ないけれど、こんな時はやっぱりお父さんに生きていてほしかったわ」
と言った。やはり気持ちが弱っているのだろう。

「私とお姉ちゃんでがんばるから、お母さんはもうあまり動かなくていいよ」と言わずにはいられなかった。

それほど母は憔悴していたのだ。

──ごめんね、お母さん、家にいなかったから何も出来なくて。

私は唇を噛み、おばあちゃんの部屋へと向かった。

おばあちゃんは、しばらく見ないうちに、すっかり老人のそれになっていた。

「おばあちゃん、多香子だよ。ただいま」と言ってお線香を上げると、その香りに、昔を思い出した。

両親が働いていたので、小学校の頃は「ただいま〜!」と帰ってくると「多香子かい?おかえり」とにこにこしながら玄関に出てきてくれた。

そして、おばあちゃんの部屋でおやつを食べながら、学校であった話をいろいろ話して聞かせた。
おばあちゃんはいつも、優しく微笑んで「そう」と言いながら楽しそうに聞いていた。

そして「はい、これはおばあちゃんと多香子の好きな物」と言って、黒い大きな飴をいつもふたつ出して、ひとつずつ口に入れて「おいしい!」「おいしいねぇ」と、顔を見合わせて笑った。
そんな優しいおばあちゃんが大好きだった。

そして、中学生になり、部活で帰りがいつも夕飯時になると、ご飯の後、おばあちゃんの部屋に行って、今日のあった事をいろいろ話した。

おばあちゃんは、そうして穏やかに聞いていると、「はい」と大きな黒い飴をふたつ出して、ふたりでひとつずつ舐めた。おいしかった。

高校生になり、部活の他に、彼氏ができて、帰りは更に遅くなった。

休みの日はデートがあるので、おばあちゃんの部屋へは、帰った時、ちょっと入るだけになった。

私が高校2年の時に父が仕事中突然倒れて、呆気なく亡くなった。
心筋梗塞だった。

私は、部活をやめ、バイトをするようになった。彼氏とも疎遠になりなんとなく別れた。

お姉ちゃんは看護師1年生だった。毎日疲れると、でも嬉しそうだった。

私は休みの日もバイトを入れていたので、疲れていた。母に何度か
「バイトで疲れてるのはわかるけれど少しはおばあちゃんのところへ行ってあげなさい。全く、昔はあんなにおばあちゃんっ子だったのに」と言われ、一緒に住んでいるのに、バイトで夕飯にもいないので、朝しか顔を合わせない。でもその時は、顔を合わせているんだから、と思っていた。

バイトのない日、久しぶりにおばあちゃんの部屋に入ろうとして、障子に手をかけると、(家の障子には真ん中あたりにガラスが入っているのだ)おばあちゃんが背中を丸めて、テレビも入れず、ただ、座っていた。
それははっと胸を突かれたような、『寂しさ』の塊だった。

「おばあちゃん!」と言って入ると、何事もなかったかのように、穏やかに「多香子かい?」と、いつも通りの、昔からよく見ていたおばあちゃんだった。(気のせい?)そう思い、久しぶりに昔のように、いろいろな話をした。そしておばあちゃんは嬉しそうに「はい」と、昔よく舐めた、大きな黒い飴を出してきた。

私は笑いながら「いいよ、いらない、キャンディなら持ってるから」と言うと、「……そうだったねぇ、多香子も大きくなったのに、つい、おばあちゃんは忘れちゃってたよ。もう、こんな飴は今時、舐めないよねぇ」と少しさみしそうに戻した。

そして、大学生になり、家を出てひとり暮らしをする時も、おばあちゃんの部屋に報告に行くと「そうかい、早いねぇ、」と微笑みながら言い「淋しい時は、おばあちゃんに何時でも電話していいんだよ」と優しく言った。

私は、新生活がワクワクして待ち遠しかったので「え〜、大丈夫だよ〜」と笑いながら言った。

何だか、悪いことを言った気がして、「夏休みには帰ってくるから。そうしたらまた、ゆっくりおばあちゃんに会えるよ?」と言うと、優しく微笑み「そうかい?それはおばあちゃん、楽しみだねぇ。待っているから、体に気をつけるんだよ」と言った。
いつも通りのおばあちゃんだった。

夏休みに、たしかに帰ってきたが、地元の友達と遊んだり、ほとんど家にいなかった。一度だけ、おばあちゃんの部屋に行った。

「多香子は、困っていないかい?」と、おばあちゃんが突然聞いた。私は「何も困ってないよ。毎日楽しいよ」と言って「おばあちゃんは?」と何気なく笑いながら言った。ひと呼吸おいてから、
「おばあちゃんかい?楽しいよ」といつものように微笑みながら言った。

私は、顔をしかめて「この部屋、臭いね」と言った。
「うん、臭い。なんで気が付かなかったんだろ。あ!お仏壇のお線香の臭いだ、これ」と言うと、おばあちゃんは
「そうかい、多香子は嫌いだったんだね、ごめんね」とおばあちゃんが言ったので、笑いながら、別に謝るほどじゃないじゃない、と笑った。

ご飯の時、おばあちゃんがいないのに気づいて母に言うと「おばあちゃん、最近、あまり食欲ないからって、あまり食べないの。心配だから病院に連れて行ってみようかと思って」と言うので、私は、でも食べているなら大丈夫じゃないの?と済ませてしまった。

帰る時、おばあちゃんの部屋に顔を出し、「おばあちゃん、最近あまり食欲ないの?」と聞くとにこにこしながら
「年をするとねぇ、たくさん入らなくなるんだよ。病気じゃないから大丈夫だよ」と言ったので、
「でも、なるべく食べてね。私、今度は暮れのお休みに帰ってくるから」
ほらね、やっぱりおばあちゃん、なんともないじゃない。と思った。

そして、母から電話が来たのが10月だったのだ。

今は、お線香の香りが立ち込めると、ああ、おばあちゃんの部屋の香りだ、懐かしい、と思った。

不意にいつかのおばあちゃんの、寂しさの塊のような、背中を丸くして黙って座っていた、あの背中を思い出した。

「おばあちゃん、勝手に開けてごめんね」とひとり言を言いながら、おばあちゃんの茶箪笥の一番上の引き出しを開けてみた。
案の定、手のつかない、新しい袋のあの大きな黒い飴がいく袋も出てきた。中には手付かずで賞味期限が切れている物もいくつも出てきた。

私がいつ、欲しいと言ってもいいように、買っていたんだ。
「おばあちゃん、いつものひとつ頂戴」と言って、新しい袋を開け、口に入れる。

──優しい味。
それは、おばあちゃんそのものだった。目だたないけれど、見た目、特に目を引くものではないけれど、いつも同じに、優しかったおばあちゃん。

あんなに小さい頃は毎日おばあちゃんの部屋に来て、おばあちゃんと一緒に「おばあちゃんと多香子の好きな物」と言って、この飴を出してくれたのだ。ふたりでひとつずつ舐めながら「おいしいね!」と言ったのを、おばあちゃんは大切な思い出にして、まるであの時の飴のように思い出をゆっくり、ゆっくり独りで味わって寂しさを紛らわせていたのだ。

「はい、これはおばあちゃんの分」と言って枕元に置く。

何でもっと、おばあちゃんと話さなかったんだろう。

何で、きっとすごく待っていてくれた夏休みにも、ほとんど顔を出さなかったんだろう。

お線香が臭い、なんて、なんてひどい事を言っちゃったんだろう。

もう、あの優しい声で二度と「多香子」と呼んでくれないんだ。

私は、私はたまらず声を上げて泣いた。わんわん、子供みたいに泣いた。

おばあちゃん、おばあちゃん、おばあちゃん!!ごめんね。会いたいよ。

多香子かい?とどこかで声がした気がした。

5/17/2023, 2:32:08 PM

夜というのは不思議なもので,
それは僕の前にも後ろにも,どこまでも広がっていて
僕を手招きするかのようです.
それでいて部屋の隅の方を見ようと目を凝らした僕を,
またこころに閉じ込めてしまう.

壁の向こうから聞こえるあの子の泣き声も
この夜の前では何の意味もなく
少しずつ消えるのを待つだけなのです.

気がつけば,轟々と鳴り響く夜の音.

5/17/2023, 2:30:04 PM

眠れない夜に食べるコーヒーゼリーは、夜の味がすると思う。言うまでもないが、ミルクなんて入れない。

 そんなことを考えていたせいかは知らないが、先程から食べても食べても、ゼリーがいっこうに終わらない。鋭く光る銀のスプーンで夜闇を掘り進めていくのに、どこまで掬っても底に辿り着かない。

 明けない夜はない、と誰でもいいから月並みな台詞をちょうだい。カーテンの隙間から見えた満月に、ベ、と舌を出してやった。

(真夜中)

5/17/2023, 2:29:36 PM

【真夜中】
ふと目を覚ます。目に入るのはカーテンから差し込む光ではなく、どこまでも広がる暗闇。
漠然とした恐怖が襲い、闇雲に手を伸ばした。小さな温もりを手に掴み取る。
「...怖い夢でも見た?」宥めるような優しい声に縋るように手を握り、身体を寄せる。
「大丈夫だよ、大丈夫...まだ真夜中だし眠ろう」
寄せた身体を、少し強く握った手を、否定することなく抱き込む。気持ちのいい微睡みに身を預ける。

大好きな君の温もりが、その優しさが欲しくなって...大嫌いな暗闇を探った。たまには真夜中もいいのかもしれない。

5/17/2023, 2:29:18 PM

いつも寝る前にコレを書いています
皆が寝静まり寝息をたてています
真夜中の真っ暗闇の元
一人ゆっくりとペンを走らせます
仕事や家事など何かと忙しく
アレコレ考えたり
スマホを操作したりする余裕がなくて
時々仕事を思い出しつつ
設計図のレイアウトを想像したり
この今の時間が貴重な執筆タイムとなるのです
明日も昼下がりに眠くなるなコリャ

5/17/2023, 2:28:55 PM

君と真夜中に
近くのコンビニまで
部屋着で行って

2つ入りのアイスを
1つだけ買って
手を繋いで帰りたい

【真夜中】

5/17/2023, 2:26:02 PM

《真夜中》

そういえば、両目の手術したときはずっと暗かったな

いつまでも真夜中って感じ

5/17/2023, 2:24:22 PM

真夜中に電話して来るなんて珍しいじゃん。
どうした?
線香花火しようって、今から?

ロウソクに火を灯し、水張ったバケツに四束の線香花火。
どんだけだよ!て下向きに2人で笑う。

いいよ、火の玉全部落ちるまで待つよ。

泣いてる理由…それ、
最後まで聞くから。

5/17/2023, 2:21:37 PM

真夜中に君が会いに来た

風はそんなに強くない日

狭い箱を君は開けに来た

僕はただ目を見開くことしか出来なくて

瞬き1つしてしまえば彼女は微笑んでいる

差し出された手を掴んで

羽ばたく音がとても心地よかった

_天使と旅をした

5/17/2023, 2:21:36 PM

真夜中
中学生になって、友達の影響でラジオを聞き始めた。今ならスマホ一つで何でもできるだろうけど。あの頃は、夜遅く迄起きていることが、大人だと思っていた。DJのトークが面白くて、一寸だけオトナの気分だった。そんななか、リスナーのハガキが読まれるが楽しみになって、真夜中に飛び交う色んな想いが、グッときて…そのうち、淡い初恋に気づき、真夜中にどれほど…

5/17/2023, 2:19:52 PM

真夜中

徹夜すると
いつ真夜中が過ぎたか分からない

寝てると
いつ真夜中が終わったか分からない



~~~乗り遅れ~~~~

愛があれば何でも出来る?

愛がなくても何でも出来る!
君が信じているなら


~~~乗り遅れの発掘 その?~~~~

風に乗って

ふわりと浮かび上がる
青い空をどこまでも行こう

いつかどこかに辿り着くまで

5/17/2023, 2:19:29 PM

『真夜中』
時計の針は真上を指す。
眠れない私はブランコに座る。

真夜中の空気は
私には重く冷たい。

誰にも言えないこの気持ち。
私はゆっくりゆっくりブランコを漕ぎ、
前に大きくなった靴を跳ばす。

5/17/2023, 2:17:44 PM

「君がいた世界」
――あれからどれくらいだったのだろう。
君がいなくなったあの日。あの日と同じ真夜中の空気が自分の体の隅々に巡って少し冷ややかで寒くて寂しい。
君はきっと空にいてこっちにいた時に輝けなかった分、夜空で星となって輝いているのだろう。
そんなことを思っていても君はもう戻って来れない。戻ってこない。
いくら悩んでも、願っても、懺悔しても、、、

ところで今日はいつもよりも星がよく見えるところに来ているんだ。僕は遠出が好きじゃないから近くだけど。君と少しでも近くいられることは幸せで素敵な事だと思うんだ。
そう考えると、なんだかとても苦しく辛くなってきちゃった。
だから君に会いに行くよ。今まで会いに行けなくてごめんね。でも今から会いに行くよ。これからはずっと一緒にいられるから、もうこの生活には戻れないし戻らないし、戻りたくないから。

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