『真夜中』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
月明かりが満ちるとどこまで沈んでいるのかもわからないほど明るく広く、滲む痛みに投げ出した足からたおやかな流れが重い靴を拾っていく
『真夜中』
真夜中
真夜中ってさあ〜
勉強がはかどる日もあれば
テンションがハイになる日もあったり
もう何も考えずに寝たい日もあったり
死にたいなって思う日もあったりで
でも色々乗り越えてやっと夜が明けたら
また1日が始まる
それが嫌だったり、嬉しかったり
つまり真夜中は気持ちを整理するのに
ちょうどいいなって私は思ってる
#5
「はぁ、もうこんな時間...また」
ここ最近、どんどん眠れなくなってくる。
今日は、気晴らしにと静かな街を散歩した。
すると、後ろから肩を叩かれた。
後ろを見てみると、黒い帽子に執事のような服を着た男性が立っていた。
「な、なんですか」
すると、男性は言った。
「こんにちわ。知ってます?この先に遊園地があるの」
そんなことを聞かれたので少し動揺した。
けど、遊園地なんて子供の頃以来だったので少し興味を持った。
「遊園地が、あるんですか?」
男性は、ニッコリと笑うと小さく頷いた。
すると、男性は言った。
「どうです?行ってみますか」
行きたい気持ちは、あったけれど お金を持ってきていなかったので残念な気持ちになった。
そんなことを話すと、男性は自分が出すと言って僕の腕を掴んで連れてった。
そこは、とても美しい遊園地だった。
人が居ないからか、少し不気味に思えたけどそんな所も何だか惹き込まれるような不思議な遊園地だった。
そして、男性と観覧車、メリーゴーランド、お化け屋敷、ジェットコースターなど覚えていないくらいに楽しんだ。
何時間か経ったときのことだった。
眠気が出てきたのだ。
けど、もっと遊びたいという気持ちでいっぱいだった。
すると、そんな僕を見たのか男性はこういった。
「眠くなってきましたね。少し寝てもいいですよ」と
けど、その声は何だか悲しそうな声だった。
僕は、そんなことを思いながらも気持ち良く寝た。
「おやすみ拓也さん。また...最後か」
薄れた声だった。
次に、目が覚めると自分の部屋だった。
「いつの間に帰ったんだろう」と思いながらも朝の支度をした。
今、思うとその日はとってもよく眠れた。
仕事場に行くと、一つの話が耳入った。
「なあ、知ってるか」
「何だよ、」
「黒い帽子で執事のような服を着た男性って」
「嗚呼、知ってる。疲れを癒やしてくれる所に連れて行って行く夢の中の人だろ」
「何だよ、よく知ってるじゃないか。相手の思い出の場所に連れて行くやつ。」
そんな話を聞いた僕は、そうだったのか!とも思ったけれど噂話と一緒にされるとちょっと嫌だった。
僕は、自分だけの言葉で表したいと思った。
(フィクション) 真夜中
真夜中
(宝石の国二次創作)
誰もが寝静まった真夜中、後ろめたさを抱えながら部屋を抜け出す。先日、ーーが連れ去られた。もうはっきりと顔を思い出せない自分に寒気がした。一階に降り、外を眺めながら歩くと、保健室の窓の縁で遠くを見つめるパパラチアに会った。
「……あぁ、お前か」
パパラチアは力なく笑う。起きてきた理由を、僕に問うことはなかった。
「ここにいるとさ、落ち着くんだよ」
そう、特に意味もない嘘を溢した(嘘であるとはっきりと分かってしまった)。誰も彼を責めないのに、きっと彼は自分を責めているんだろう。
「お身体に気をつけて」
そうとだけ告げ、僕は夜の中をまた進む。
仲間の喪失に眠れなくなるのが、僕だけだと何故錯覚したのだろう。虚の岬まで歩いてきた。先客がいた。イエローは虚ろな眼で、打ちつける波が崩れるのを見ていた。
「……あぁ、お前か」
ぼんやりとまだ気付いていないかのように、力のない声で言った。僕と分かっているのか疑問だ。
「ここにいるとさ、落ち着くんだよ」
こんな寂しい場所が落ち着くのだなんて。それは嘘ではなかった(それはなんて悲しいことなのだろう)。今にも飛び降りそうなイエローを、そっと掴んで大地と結びつける。
「帰ろう」
イエローが意味を理解するまで、僕は帰ろうと言い続けた。夜を抜け出すように、空が明るくなる。星が消える頃、僕たちは学校に帰った。
ベタつく靴裏の感覚。壁から臭うタバコの煙。大人達が飲み干すアルコール。きっと虚ろになっている両目を見開いて、しょうもない居酒屋で夜を明かしている。外はもう、ネオンがこうこうと目を潰し始めている。潰されてみようかしら。今日は帳をあげることが許されているのだから、まだ眠る訳にはいかないのだ。
お題 真夜中
誰もいないような静かな夜に、電車のガタガタと言う音が遠くから鳴り響く。
遠いはずの舟の汽笛が、姿の見えない鳥の鳴き声がする。
真夜中はいつも世界に一人きりになった気分になる。
けれどその真夜中の静けさの中に、昼間には出会えないたくさんの息遣いを感じるのだった。
「真夜中」
流れついた夜。
しぶきは星々の代わりをしては消えを繰り返す。波は引いても夜は留まり、辺りの音を徐々に飲み込んでいく。
私は心の蝋燭に火を灯し、波打ち際へと向かっています。あぁ、私は温かい。きっと見失わないで帰ってこれるよ。そう、背中を押されます。
身に纏った白いオーガンジーのブラウスがはためく。襟元から胸元にかけての植物を模したレースの装飾に、しぶきがあたりきらめいている。さらさらとした砂が趾間に隙間なく触れる。汗ばんだ足も砂と同化したようにさらさらと変化した。
私に灯る蝋燭の火は、呼吸するたびに小刻みに揺れます。辺りはもう、何も見えません。呼吸の音も不確かなのに、揺れる火から音が聞こえる気がするのです。あたたかさだけが確かで、ちょうどバイオリンを糸巻するような音が聞こえる気がするのです。
真夜中
すっと目が覚めた
辺りは真っ暗で、空調と秒針の音だけが聞こえる
何時だろうとスマホに目をやると1時を少し過ぎたところだった
明日も仕事だ、寝なくてはと思うが余計に目が冴えていく
無理やり目をつむり眠気が来るのを待つがどんどん時間だけが過ぎていく
もういいやと思い布団から出る
水でも飲むかと思いキッチンへと向かうがふと見えた窓の向こうに視線が釘付けになった
月から地上に向かって光の道ができている
その道を誰かがゆっくりと登っていた
実はまだ寝ているのかな
そう思い頬をつねってみるが痛かった
痛覚がある夢なのか夢じゃないのか
静かにパニックに陥っている自分に気付くことなく誰かは月への道を歩んでいく
もう少しで月と重なる時、その誰かはこちらを振り向いた気がした
遠くてよく見えないはずなのに不思議とその誰かの顔ははっきりとわかった
あぁ帰ってしまうのか
頬を一筋の涙がつたっていくのだった
愛があれば何でもできる?
ちょっと
お塩を効かせて
ひとりでに動く本棚やら
ティーカップやら
あればね
大丈夫
名前を呼ばれた気がして目を覚ますと真夜中
万が一を考え
階下の家族に
呼んだ?と確認するも
呼んでないって言われて
(起こしてしまってすみません)
つまり夢だったってことなのか
いや寝言で呼ばれた可能性もあったり無かったり
それとも一緒に寝ていた猫が?
そんなこんな真夜中の思い出
私はすぐに寝てしまいます。
でもあなたは遅くまで起きています。
私だって起きていたいのです。
あなただって早く寝るべきなのです。
私が寝ている時に、
あなたは私に連絡して、
私が集中している時に、
あなたは居眠りして、
真夜中に、
ふと目が覚めてあなたのことを思っても、
「こんな時間にどうしたの」
なんて、心配されると思って、
私は毎日、こんなに心細いのに、
また、眠りにつく。
「真夜中」
「書く習慣っていうアプリやってる人おいで!!!!」
というオプチャの管理人です!
おいでね!!
まってるぜ!!
月明かりの下、一人散歩に出かける。近くのコンビニにただ向かうだけのささやかなお出かけなのに、この時ばかりは僕は自由だった。
昼間のような人の目はないから、適当な格好でもかまわない。夜のあのコンビニに現れるのは疲れきった会社員や僕みたいな人間ばかりだ。だから気張らずにいられる。
まるで明かりに吸い寄せられる羽虫のような僕らは、互いのことはできるだけ見ないようにして、コンビニ内をぶらつく。
言葉はないけど、互いの存在は感じている。このくらいの距離が心地よい。こんな僕でもいていい場所というのは貴重だ。だから僕は特に目的があるわけでもないのに、このコンビニにやってくる。
決まって買うのは小さなチョコ。店員と交わす言葉もほとんどないけれど、それで僕は満足する。この世界とのかすかな繋がりを得た僕は、そうして帰路につく。
明日こそ昼間出かけよう。そんな気持ちになれるのは、この瞬間だけだった。
少しずつ、少しずつエネルギーを貯める僕は、いつか羽ばたくために今日もまた夜の道を歩く。
真夜中…真夜中は寝れずに色々考えてしまう。
明日、明後日色々と…
明日もいい日になりますようにと。
それは秘密の時間帯
呪文をとなえる少女もいれば
明日の行事に期待する少年もいる
家庭に飽いた男が出会いを求め
伴侶に失望した女がネットの世界を彷徨い
静かな永遠の眠りにつく老人もいる
赤ん坊は輝く未来を夢見み
恵まれない両親から逃れる夢をみる子供
幸いも不幸も
ごちゃまぜな夜
誰にも訪れる静かで
にぎやかな時間帯
♯真夜中
真夜中の手紙には魔物がつくって
だから朝になったら
読み直した方がいいんだって
感情的な
情熱的な
想いのすべてを記した手紙
理性を取り戻した手紙
どっちが想いを伝えられるのでしょうか?
真夜中にくると言う
夜鳴きラーメン
昔、数回みかけたが
食べたいと思いつつも
勇気がなかった。
いま見つけても食べれるかどうか。
勇気をください。
真夜中、ふと目が覚める。水を打ったような静寂。真っ暗闇の中に、ぼんやりと加湿器の湿度を知らせるランプが浮かび上がっている。
『何か』が出そうで出なさそうな雰囲気。ああ、微睡んでいるのだなと感じた。人も、動物も、植物も、加湿器のランプも…『何か』も。とろとろとした眠気に誘われているのだ。
そんな真夜中に、私も誘われて眠りの底へと再び落ちて行く。
真夜中
俺は、いつも夜に外に出かける。
理由は、静かな夜に空を見ることはとても心地が良い。
ある日の夜、女の子が自殺しようとしているのを目撃した。俺は、足がその女の子の方に勝手に動いていて、おいっと強めにいっていた。
そしてその子ははっとしたように
ありがとう
といってきた。
助けてくれてと言う意味だったらしい。
それをきっかけに俺はその子と仲良くなった。そして心のどこかで俺は恋をしていたのだ。
ー5年後ー
そして俺は最近真夜中一緒に彼女星空を見るのであった。
スピーカーから聴こえるお気に入りの曲と、枕元の温くなったペットボトル、
それに少しのスナック菓子をお供に自分だけの空間に閉じこもる
嫌な事もふと思った事もくだらない事もこの時間なら見えないし誰にも邪魔されない
朝が来なければいいのに
真夜中過ぎ、私はじめじめした暑さに目を覚ました。ベッドから起き上がり、サイドテーブルのランプの灯りをつけた。
風を通そうと、窓を開けた、家の回りの水辺で蛙がうるさく鳴いている。外は真っ暗で星一つ無い。
私はロールアップテーブルの引き出しからロバートからの手紙を取り出し、読みはじめた。