『相合傘』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日の予報
雨だったのに
なんで手ぶら?
ポツポツポツポツ。
あぁ
いよいよ
降ってきた!
わたしの折り畳み傘に
一緒に入る。
ボツボツボツ!
ただでさえ
狭い傘の中
あなたの顔が
こんなに近く。
一生懸命
雨すごいねー。
傘持ってて
良かったー。
って話を振って
ドキドキを
誤魔化しちゃった。
#相合傘
テーマ:相合傘 #218
急に降ってきた雨。
思わず傘を持っていない彼に声をかけてしまった。
傘は一本。
相合傘で彼の肩が当たりそうになって思わず
離れようとしてしまった。
「濡れちゃうよ」
そう言って私の方に傘を傾けてくれた。
彼の気遣いと距離にドキドキしてしまう。
それも私だけ?
私が彼を見ると赤くなった耳が見えた。
私は視線を前に戻した。
この雨が止まなければ、
彼とずっとこうしていられるのかな……
家までの距離がもっとずっと遠くだったら、
もっと彼と一緒にいられるのかな……
【 相合傘 】
「やっほー待ってたよ♪相合傘⋯今日も入るの?」
『一つ⋯良いか?』
「な〜に〜?」
『お前、雨降る度に傘もって、おなじみのセリフ言ってるけどさ〜⋯その傘、俺の傘だ!!』
「バレたか♪」
『はよ返せアホ妹!!』
「キャー♪⋯お兄ちゃん怒ってる〜怖〜い♪」
ε≡≡ゴルァァヽ( `Д´)ノε≡≡\(≧∇≦)/キャー♪
テーマ【相合傘】㉕
相合傘
距離が近い…近すぎる…
雨の中で2人きりなんて夢見たい
特別感しかないよ、、
…このままずっと居たいなんて思った自分はばかですか?
この時だけ、あなたの横顔がいつもよりとても綺麗に見えた
ぼくは戸川 日向。中学三年生。
今日はぼくが好きな冬水 百さんと一緒に帰れることになった。
いつも以上に上機嫌だった。
体育の後で、教室へ戻ろうとした時、勢いあまって廊下で派手にずっこけた。
たくさんの人に見られたし、痛かったし、恥ずかしかったけど、君が笑ってくれたのを見ると、「もうなんでもいいや」ってなっちゃったよね。
下校時刻。君と校門の前で待ち合わせた。
「ごめんね戸川さん、傘使わせてもらって」
「いや、全然いいよ」
その日、百さんは傘を持ってこなかった。いや、持ってきていなかった。
一緒に帰ろうとしたそのとき、急に雨が降り出した。
(これはチャンスだ)
そう思った。
ぼくはちょうど傘を持ってきていたので、きみを傘の中に入れると、濡れないように引き寄せあった肩が、歩くたびに少しだけ触れる事に毎回ドキドキしたんだ。
「戸川さんそっち濡れてない?大丈夫?」
「ぼくはいいんだ、冬水さんは大丈夫?」
「うん。ありがとね」
いろんな話をした。最近こんなことをした、面白い夢を見た、あの先生のこんなところが嫌だ、なんていうどうでもいい話題ばかりだったけど。
それでもぼくは、幸せだった。
その日ぼくは、自分が女の子だと告げた。
きみから何を思われてもいい。気持ち悪がられたっていい。
ただ、女の子のぼくが女の子のきみに好きだと言えたら、それでよかった。
今ではぼくの事を理解してくれて、恋人になってくれたきみを、隣に立ってくれたきみを、
ぼくは、大好きなんだ。そして、愛しているんだ。
「ねぇ、ひなちゃん。だいすき!」
「うん、ぼくも。ももちゃんだいすき。」
_2023.6.19「相合傘」
お題『相合傘』
街でマドレーヌを買い、菓子屋を出ると雨が降っていた。
「主様、傘に入ってくださいませ」
店の軒先で傘を広げたところ、主様は眉間に皺を寄せて何かおっしゃっている。約50センチの身長差にざあざあという雨音が加わり、主様が何をおっしゃっているのかさっぱり聞き取れない。俺はしゃがんで主様の目の高さまで降りた。
「いかがなさいましたか?」
「今日も傘、一本しかないの?」
「はい。そうですが……」
主様さえ濡れなければ俺としては何も問題はないので、雨の予報を知っていても傘は一本あれば十分だと思っていた。しかし主様にはそれが気に入らなかったらしい。
「私はフェネスに濡れてほしくない。だって風邪ひいちゃったら大変だもん」
頬を膨らませている可愛らしい主様に、俺は「大丈夫ですよ」と微笑みかけた。
「主様が風邪をひいてしまう方が大変です。それに俺は風邪を引くほど弱くないので」
そう言ったタイミングで鼻がムズムズして、くしゃみをしてしまった。
「ほら、大丈夫じゃないじゃないの。フェネスが寝込んだら私が悲しい」
頑なに動こうとしない主様だけど、雨もしばらくは止みそうにない。うーん、どうしよう……。
……あ、これならばご納得いただけるかもしれない。
「それでは主様は傘を持っていただけませんか?」
「だから、フェネスが濡れるのが嫌なんだって」
「ええ。ですからいいことを思いついたので、俺に任せてください」
俺は主様を腕に抱き抱えると、主様のお腹の上に焼き菓子の袋を置き、それから開いた傘を持っていただいた。
「これなら主様も俺も濡れません」
俺に抱っこされた主様は傘と俺を見比べてている。
「こーいうの、あいあいがさ、っていうの?」
「俺なんかと相合傘はお嫌でしょうか?」
すると、きれいに結われた三つ編みがふるふると揺れる。
「どうせなら馬車まで遠回りして帰りたいなっ♪」
むしろご機嫌といったところらしい。俺はその提案を受け、最短の大通りではなく一番遠回りとなる路地裏を選ばせていただいた。
「相合傘」
あめ。
かさをはんぶんこ。
となり、くうせき。
あ、あのひと
あめふってる。
あめがやむまで
おとなりどうぞ。
はれ。
よかったね。
わらいあって、またね。
あめ。
かさをはんぶんこ。
となり、くうせき。
あめのひとは
いないみたい。
よかったね。
わらって
かさをくるくる。
なみだあめのあいあいがさ。
はれるまで、おとなりどうぞ。
-相合傘-
相合傘は、恋愛のイメージが強いが
別に恋愛じゃなきゃいけないという規則はない
雨の日に傘をさして相合傘をしているが
別に雨の日以外でも傘は傘でも日傘で相合傘してもいい
若者同士で楽しく傘をさしているが
別に男女老若で仲良く相合傘をしてる場面はある
自分は相合傘、好きですよ
だって
『相合傘は素晴らしい組み合わせみたいで__とても、素敵なことですからね』
よし、帰ろう。
あれ、雨が降ってる。
降水確率0%だったのにな。
傘持ってきてないよ。どうしよう。
あ、片思い中のあの子が帰ろうとしてる。
バッグからは花柄の可愛い折りたたみ傘。
どうしよう。帰り道は同じだし。
これは神様がくれたチャンスだ。
「傘忘れたんだ。一緒に傘入れてくれない?」
すごい勇気だ。もうどうなってもいい。
彼女は微笑みながら言った。
「いいよ」
黒板に書かれた落書きの相合傘。
そこには私と彼の名前が。
男子たちが冷やかしで書いたのだ。
私は恥ずかしさで前を向けなかった。
「お前ら、何やってんの」
彼が笑っている男子たちに一言。
『相合傘だよ。お前らってそういう関係だからな』
くすくすと笑う。
ああ…。もう、早く消して。
「……カッコ悪。てかこれ、書き方ちげーし」
そういうと彼は、傘だけを消し
私にだけ傘をさすように書いた。
『お前、相合傘じゃねーじゃん』
「は?これが本当の相合傘だよ」
「2人でさしたら絶対雨で濡れるだろ」
「男が女の子に風邪ひかしてどうするんだよ」
…彼らしい。
…そういう貴方が好きなの。
ー相合傘ー
『相合傘』 No.91
「じゃあ、またね~、アミ!」
そう、言われた。部活の無い友達に手を振り返し、私は部活に向かった。アミがさしたパステルグリーンの傘をみて、
そっか、雨なのか。
と今更気付く。それは冷たくて、鋭い雨が容赦なく校舎に打ち付けていた。
部活でぼーっと、水滴が滴る窓を覗いた。ここ三階から見下ろす中庭は雨によりぐちゃぐちゃで、緑生い茂る木々も灰色に見えた。そこに、ぽつぽつと生徒の影が映った。中庭によく生徒が溜まって話すのだが、やはり雨と言うことにより、いつもより少ない。そこにひとり、見覚えのある男子がいた。
─…橋屋くん。クラス替え当初、「はしや」と読むのに時間がかかったから、よく覚えてる。目元の凛とした、静かな人だった。校門には向かわず、中庭の中央の屋根付きベンチで、誰かを待っている。
そんな橋屋くんは、雨が似合う、と思った。
「…み!─アミ!!アミの番だよ!」
「あっ、!」慌てて楽器を口に付ける。
吹きながらも、後頭部で橋屋くんを見ている、そんな気がした。
部活が終わって、靴を履き、傘立てから傘を抜こうとしたときのことだった。
「…ない…?」
私のビニル傘がない。朝、ちゃんと握ってきたのに。ああ、どうしよう。今日はお母さんが早く帰ってこない。連絡しても…無理だ。
いっそ、濡れて帰ろうと鞄を頭に乗っけた、その時だった。
「…柳井」
一瞬、どきっとした。聞き覚えのある深い声。しっとりとした、雨のような響き。…この声は…
「─橋屋、くん。」
「傘、ないのか…?」
「うん…持ってきたはずなんだけど。」
一瞬、沈黙が訪れた。雨の音だけが校舎に響く。その沈黙を気まずくおもい、気付いたら私は
「…またね。」と発していた。
二、三歩水溜まりをまたいだら、
「…まてよ。」
と引き留められた。
「…冷えるから、ひえ、るから…はいっていきな。」
顔をそらす、橋屋くん。私は目玉が落ちたかとおもった。今、なんて…?
「…ほら。」
黒い傘を片手で広げ、私を誘う。恐る恐る横に入る。さっきから心臓音がうるさい。橋屋くんに聞こえてないかちらりと伺ったが、顔をそらしてばかりでよくわからなかった。
ぎこちなく足を進める。橋屋くんがロボットみたいに一歩進むと私も一歩すすみ、また一歩、という感じ。これじゃ日が落ちる…と思ったら、いつの間にか私の家の前だった。え?と思った。私の家は、学校からかなり遠いはずだ。…あっという間、だった。
「…またな…。」
一瞬目があったけど、静電気にあったみたいにバチッとお互いそらした。
それから、傘から出て家の敷地内に飛び込んだ。静かな足音が後ろを去った後で、もう一度橋屋くんを見返す。橋屋くん、私よりまだ遠いところに住んでるのか。
冷たかったはずの雨が、暖かくなったような気がした。
「ちょっ!狙ったんじゃないんだからね?」
「はいはい」
「"好き"とか、そーゆーのじゃないんだよ?」
「はいはい」
雨の音にも負けない声量って愛しいね。
右肩が濡れない様にと傘を傾けながら歩く下校時刻。
#相合傘
─相合傘─
君は覚えてる?
あの日の帰り道を。私はとても覚えてる。
梅雨入りした日本。じめじめした空気。
湿度と温度が高い日だった。
朝は晴れていた。天気予報でも晴れだって。
そう言ってたのに。
「本当宛にならないよなぁ。」
私の隣で空を見上げる彼。
もう他の生徒は居ない。
傘を持ってきている人、学校から借りた人、
親に迎えに来て貰った人。
様々な人が居た中、私達は傘を持っていなかった。
『先生が傘貸してくれたけど...。』
私の手元には一つの傘。この場にいるのは二人。
「...もし嫌じゃなければ、一緒に入らない?」
『...濡れるの嫌だし、入る。』
そして始まった、相合傘。
私達は沈黙。雨の音だけが響く。
でもそれが心地よかった。
あの夏が一番、大好きだった。
───そう学生時代を語る彼女は、僕の婚約者。
あの傘の下で、告白して正解だった。
僕と君の思い出に残る、最高の夏だった。
相合傘。
相合傘を
背が高い
2人でしたら
傘から
肩がはみ出しそう。
肩を引き寄せて
濡れないように
してね。
相合傘
降りしきる雨の中
君が僕に身を寄せる
いつも口喧嘩ばかりだけど
今日の君は妙に大人しい
降りしきる雨の音
君と僕だけの世界
いつまでも君とこうしていたい
僕の右半身がびしょ濡れだって構わない
君が濡れなければそれでいい
一緒の傘に入るだけで
こんなにドキドキしちゃうのは
日常のちょっとしたことに
ロマンチックを感じちゃう
お国柄。
肩が濡れない様に引き寄せたり
傘持ってくれたり
二人の距離がグッと近づく
梅雨は恋の季節。
ジューンブライドが引き寄せた
恋の魔法。
今日はあえて傘を持たないで
お出かけしてみたり?
じめじめ鬱陶しいけど
梅雨万歳。
–相合傘–
『相合傘』
愛 愛 傘
愛 愛 愛 愛 傘
君の 肩 触れる
私の 鼓動 高鳴る
気づかれませんように
私の 初恋
子供の頃、
アニメやマンガ、ドラマなどで目にした相合傘。
甘酸っぱい恋愛の代表的な一コマのように
描かれることが多くて、
淡い憧れみたいなものがあったけれど。
実際その場面になると、
意外と、互いが濡れないことに集中してたりするもんだ。
#相合傘
相合い傘といえば小学校の黒板。
日直の二人の名前を相合い傘の中に入れてハートを上に付けたものだ。
好きな子とたまたま同じ日に日直になれたときはこっそり自分で相合い傘を書いたりして。
懐かしい思い出。
現代の子どもたちもしてるのかなあ?
相合傘
この季節の天気は予測不可能。
今日は念の為と持ってきた傘を使うことになりそうだなと、パラパラ降る小雨を見て思った。
傘を開こうとしていると、君が慌てた様子で、傘を差してやって来た。
「わざわざ迎えに来なくても、今日は傘を持ってきているよ」
「だってあなたったら、この前のオンボロ傘を持っていったでしょ!捨てようと思って探したら無いんだもの」
言われて驚き、傘を開いてみる。見覚えのある穴があちこちにあいていた。
「あー・・・ごめん。ありがとう。で、代わりの傘は?」
「えっ?!」
今気づいたが、君は傘を1本しか持っていなかった。
ーーーぷっ
二人して吹き出し、笑い声が響く。
「慌てすぎだよ」
「だって・・・これはあなたも悪いもん!」
そんな事を言い合いながら、相合傘で歩き始める。
ーこの季節恒例の行事になりそうだなと、思った。
前回のあいまいな空の続編です。(みけねこ)