『目が覚めるまでに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
目が覚めるまで
眠い目をこすりながら、会社に行く準備をする。
仕事が終わってもまだ眠い。
けど、深夜二時、部屋の壁にあいた穴をみる。
そこには、彼が寝ていた。
あのトップアイドルがこんなボロアパートにいるなんて思いもしなかった。
私は毎日彼をみている。
彼の目が開かない限り、私は彼を見続けられる。
この幸せを目が閉まるまでみつづける。
目が覚めるまでに)
眩しくて、一瞬夢から意識が離れた。眩しい。とて
も。なんでこんなに眩しいんだろう。寝る前、カー
テン開けたっけ?少しづつ耳には音が染み込んでく
る。その音がアラームだと頭が理解した瞬間に右手
が勝手に音を止めた。起きなきゃな、そうは思うけ
ど身体は1mmだって動こうとしない。なんだかん
だ、頭はまた夢の世界に遠ざかって何も考えなくな
った。夢の中では私は何にでもなれる。そこが夢だ
と確信してるから。現実は、そこがリアルだと確信
していても何にもなれない。私が「私」であるため
に、周りに全部合わせて個を無くす。だから夢の中
で、夢の中だけでも自分という個性を見出したい。
だから二度寝するんだ、という言い訳を、今夢の中
で考えている。目が覚めるまでに。
白いカーテンが揺れる。ふわり、靡くその動きはいつかの髪の毛に似ていた
「風が気持ちいいねえ」
水を替えたばかりの花瓶を手に、横たわる彼女へ声をかける。独り言にも似たそれは、何回目のものだったか。彼女に似たやかましい色の花々は、白の多い部屋では主張が激しい。
窓の向こうで、芽吹いたばかりの若葉が太陽のひかりを返していた。きらきら、さらさら。それは彼女が動いたら見える音と一緒で、ちくりと胸を刺す。
「……今年も、夏の準備をしなくちゃね」
白くなってしまった手を握る。伸びた前髪をそっとかき分け、額に唇を落とす。
「花火と蚊取り線香は外せないよね。きみ火薬好きだし」
薄ら漂うエタノールの香りを振り払って、瞳を閉じる。
「僕が準備してあげるなんて、特別なんだからね」
――雨の降る、音がした。
8/3【目が覚めるまでに】
【目が覚めるまでに】
夢から目が覚めて
朝日を目に当てる
夢なのか、現実なのか…
今この瞬間も誰かの夢の中にいるのかもしれない
朝か、昼か、宵の口か、真夜中か、一体いつ目覚めるのやら。いや、目が覚めた時が朝なのだ。そう開き直った青年もいたか。まあどうだっていいか。
ともかく、目覚めの時はわからない。淡雪のような?汚泥のような?屈折した竹のような?大きな小豆のような、眠り。――最後のはつまらないか。
海の底ように重く、暗く、平穏で、それでも荒唐無稽な世界から。外のことはわからない。だってそうじゃないか、音も、光も、熱もどちらのものかわからず、外のコトと、内の情景とが渾然一体となって奇妙なモアレを描くから。
さて、そろそろ目醒めの兆しか。眠るのも疲れるもんな。
さあ、目醒めの時だ。それにしたって首が痛い。
「****!いい加減起きろ」
ああ、今日も鬱陶しい姉さんの声だ。
「あと2分」
「――119、120。ほら、起きな」
結局律儀に2分カウントしてくれた声に観念して目を開けると、頭の上に床があった。
君がまだ 眠りの淵にあるうちに
寝顔眺める まつ毛がきれい
20230803「目が覚めるまでに」
目が覚めるまでに
私は数年前から不眠症
一時期回復してきて睡眠導入剤などで少し寝れるようになってきたと思った。
最近ずっと寝られない。
私は少し思う。
数年前にあった性被害の時間帯が夜中の1時から6時
約5時間ほど被害に遭っていた。
私の脳も体も1時から6時までは危険な時間。
襲われる時間。起きていないと安心出来ない時間。
だから寝れないのではなく寝てはいけない。
不眠症ではなく自分の意思で寝ていないのでは。と、
そろそろ悪夢を見ずにぐっすり寝たい。
ここ数年ずっと悪夢を見ている。
男の人にストーカーされる
男の人に追いかけられる
犯人からの性被害
沢山の種類の夢悪夢をみる。
私がぐっすり寝て目が覚めるまでに死んでいたい。
こんな苦痛をずっと味わっていくぐらいなら死にたい。
誰に相談しても未来の話をしてくる。
私は今が辛いのに。
どうしようもないなら今解決策は無いと言ってくれれば私だって希望を持たなくて済んだのに。
精神科医が、児相の人が、あと1年、あと1年
そうやって嘘をつくから。
言ってる側は優しい嘘なのかもしれない。
でも言われてる私からしたら無駄な希望をもって1年後、絶望を味わうだけ。
だから、お願いだから目が覚めるまでに死んでいたい。
【目が覚めるまでに】
嫌な夢を見た。
久しぶりに見る夢だ。母親が出て行った日のこと。
シュンがまだ幼い頃、母親は外に男を作って家を出て行った。
最後の日、久しぶりに家族みんなで―親父と、母親と、3歳上の兄貴と―ファミレスに行った。兄貴はサイコロステーキを頼んで、シュンはチーズ入りハンバーグを頼んだ。シュンにはまだ加工されていない肉の美味しさがよく分からなかった。あんなの硬いだけだと思っていたから、ハンバーグとかソーセージの方が好きだった。母親は「最近太った」とか言ってサラダバーしか頼まなかったし、親父はビールと焼き鳥だけだった。
両親が並んで座っているのを見たのは久しぶりで、それが最後だった。イチャついた雰囲気こそ無いものの、仲が悪いようには見えなかった。親父が焼き鳥を1本食べ終わるタイミングで、母親が半分に切ったティッシュで次の焼き鳥の持ち手を包んであげたりしていたし、皮肉のこもった掛け合いも、しばらく連れ添った夫婦の、息のあった掛け合いそのものだった。
でもその夜、母親は出て行ったのだ。
シュンも兄貴ももう寝るように言われて、寝室で布団に潜った後に。あの日は久しぶりにはしゃいだせいか、すぐ眠ったはずだ。
夜中に、枕元に来た母親がそっとシュンの髪を撫でていたのを、夢うつつに覚えている。「この子たちの目が覚めるまでには、出て行かなきゃね…。」母親はそう言った。子どもを愛する普通の母親の、やさしい気持ちをたしかに感じる声で。
「なんで出て行くの?どこに行くの?」
そう聞きたい気持ちでいっぱいだったが、なぜか聞いてはいけないような気がして、寝ているフリをした。そのうちほんとうに寝てしまって、目が覚めたときにはもう母親はいなかった。いつもより飲み過ぎた親父が、居間で寝ているだけだった。
なんでこんな夢を見たんだろう。シュンはまぶたをギュッと閉じた。鼻の奥がズキズキする。血の臭いもするようだ。そうだ。昨夜また絡まれて殴り合いになったんだった。高校を留年してから、毎日夜歩いては喧嘩に巻き込まれてばかりだ。
全身の力を抜くように、ふうっとため息をついた。髪を撫でる風に気がつく。扇風機だ。扇風機??確か外でのされて気を失ったはずなのに。
薄目を開けると、知らない天井がそこにあった。なにやら美味しそうな匂いもする。
「うっ…」
体中の痛みに顔をしかめながら起き上がると、何かやたらとおしゃれな部屋にいた。シンプルで洗練されたインテリア。扇風機でさえ、なんかレトロでおしゃれなやつ。こう言っちゃなんだが変な緑色だ。シュンにはインテリアの事はよく分からないが、カフェっぽいな、という印象だ。ダークブラウンの木の家具が主に置かれていて、飾り棚の上にはなにやら垂れ下がるタイプの観葉植物が置かれている。
「おっ、起きたか。良かった〜。俺これから仕事なんだよ。身体、大丈夫そう?びっくりしたよ。店の前でぶっ倒れてるからさ。」
突然男の声が聞こえて振り向くと、これまたなんかおしゃれな男が立っていた。30代ぐらいか。黒いシャツにジーンズを着ていて、シャツの袖を肘まで折り曲げている。
「君、幾つ?高校生くらい?救急車呼ぼうかと思うくらい、血が出てたぞ。とりあえず応急処置したから大丈夫だとは思うけど、後で病院行ったほうが良いかもな。家には帰れる?病院には親と行ってくれよな。あー良かった。君が目が覚めるまで仕事できないか
と思ってたよ」
目が覚めるまで、か。さっきまで見ていた夢を思い出して、シュンはふっと笑ってしまった。
「え、なに?なんかおかしい事言った?」
おしゃれな男は不思議そうな顔でシュンを見ている。
「いや、大丈夫っす。なんか、ありがとうございました」
立ち上がって軽く頭を下げ、出口を探して周りを見回す。
「あー、まだ大丈夫。仕事っつっても、下のカフェだから。コーヒー淹れたし、パンとか卵とか焼いたから、食べてったら?」
テーブルの上には、こんがり焼けたトーストやスクランブルエッグ、ウインナーなどが乗ったプレートが置かれていた。湯気の立つコーヒーもある。
「あ、じゃあ、いただきます」
普通、助けてもらったとはいえ、知らない人の家でのんきに朝食を食べるなんて奇妙な話だが、男は下の階でカフェをやってる人間らしいし、なんとなく、近所のおばちゃんみたいな男の雰囲気に呑まれて、シュンはいつのまにか首を縦に振っていた。
(朝食なんて、何年ぶりだろうな)
シュンは考えた。そうか、母親が出て行って以来か――――。
「コーヒー飲める?美味しいやつだよ。自家焙煎だから」
そう言ってニヤリと笑う―本人は微笑んでるつもりかもしれないが―男の顔を見て、なんとなく好かんやつだな、とシュンは思った。
目が覚めるまでに
体育館の裏で今、カースト高い女子に告白されている。
僕のカーストは中間くらいで頑張ればカースト高い人と付き合えるくらいの位置。本来こっちから告白するのが一般的だが、今回は違う。 もちろん、罠の可能性もある。僕に限ってそんなこと無いと思うのだが、数パーセントでも有り得るなら片隅に置いておこう。
でももし、彼女が罰ゲームとして告白するなら、もっとブスで頭悪くて運動が出来ない人間を抜粋するはず。
なら、やっぱり、本当なのかもしれない!そうに違いない!だって僕はカースト中の上くらいだからね!!
僕は内心ウキウキして、でもちょっと上から目線目線でOKを出した。 その言葉を聴いた彼女は、笑っていた。
目が覚める前に
何故か、目の前には、彼女が居る…しかも、あの頃ののように、優しく微笑んで…屹度夢に違い無い…そう思いながら、でもそれなら尚更、ギュッと抱きしめて、二度と離れないように…
🍀目が覚めるまでに
貴方の姿を目に焼き付けます。
眠っている姿なんてそうそう見れないでしょ?
……かわいい、ずっと見ていたい、ずっと見ていられる
起きている時は目を合わせることすら出来ないのに、
まぁだからこそと言うか、この時だけは貴方に見とれていたい。
……起きていませんように
これは朝の目が覚めるまでにしていることなら
何度か授乳している。夢も見ている日もある。優海の身体を触る(授乳中にママーって近づいてくる時は)。
あー目覚ましなってるー 起きれないー あ、やべまた今日も5時に起きれなかった☞マイナスから始まってるやん。って今気づいた。6時に起きれてok!って思う日もある!こちらはプラス思考。その間に授乳してるし仕方ない。とか沢山寝てれよし!とか思ってる。あれ、目が覚めた後の話かこれは?目が覚める=身体を起こす前に思ってることかな。
首いてーってなってる。体の何処が必ず痛い。毎日w
朝、目が覚めるまでにあなたはなにを考えていますか? 朝、目が覚めたときに、どれだけ心の準備ができていますか? なにも考えていない? 考えられるはずがない? それはノーです。この最新技術ならば可能です。
私たちが開発した『スーパーウルトラミラクルナノチップ』は、昼間起きている間はもちろん、眠っている間も、あなたの第二の脳のようにさまざまのことを考えることができます。
つい感情的に話してしまう女性、マルチタスクが苦手な男性でも、『スーパーウルトラミラクルナノチップ』が冷静にものごとを考え、今やっていること以外の段取りも素早く計算します。
さあ、あなたも、朝目覚める前に一日の準備を終わらせましょう!
朝からとんでもない広告を見た。自分がまだ眠っているのかと思ったくらいだ。こんな広告が、こんな、通勤移動チューブみっちりに配置されているなんて。詐欺まがい(間違いなく詐欺)のくせに、いったいどれだけのカネ(騙された犠牲者)を抱えているのか。(きっと数万人)数万人!?
ぎょっとするとサブ脳が笑った。(サブ脳なんて、どんなに頑張ってもナノチップなんてものにはなれやしない)なりたくもないくせに。
お題《目が覚めるまでに》
紅茶とハーブティーを用意する。朝一番摘みたての夜明けのハーブと、魔法使いのお兄さんからいただいた星降るエデンの紅茶を。
月桃の蜂蜜とバターたっぷりのトースト。
それから大好物の目玉焼きを忘れずに。
――おはよう。わたしの大切な、世界で一番愛しい人。
美味しい朝食を用意したよ。
ターコイズブルーのカーテンが風ではためく。
夢のような、夢じゃない、やさしい世界がそこには広がっている。
――今日は特別に、ブルーベリーを使ったチーズケーキを作ろう。愛する彼女のために。
朝露煌めく淡い金色の髪が流れるように、美しい彼女のために。鮮やかな夜明け色の瞳が、僕を見ている。
ああ、なんて幸せなんだろう。
「目が覚めるまでに」
あなたからメッセージきてたりしないかな
目が覚めるまでに
ガチャリ、と扉が閉まり、足音が遠くなって消えていくのをゆっくりと待った。すっ、とまぶたを開けて、音を立てないように起き上がる。
繋がれた鎖の鍵を、音がしないように開けて足を解放する。
閉じられた扉に鍵がかかっていないのは、よく知っている。鎖で逃げられやしないと踏んでのことだろう。
でも、それが好都合だった。
慎重に扉を開き、足音も、呼吸さえも殺して、外へと続く扉に向かう。
どうせ、玄関の扉の音でバレてしまうのはわかっているから。だから、玄関から先は走るつもりだった。
あの人の目が覚めるまでに、少しでも遠くへ。逃げなくては。
逃げて、逃げて。伝えないと、
目が覚めるまでに───
君の目が覚めるまでに
僕は、今まで君に言いたかったことを言おう
今まで恥ずかしくて言えなかったけれど
ちゃんと直接言おう
ありがとう、ごめんなさい……
ささいな事でも言おう
君の目が覚めるまでに
僕は、今まで君としたかったことをしよう
君とはこれから長い付き合いになると思っていたから
出来なかったことをしよう
喧嘩、遊び……
ちょっとした事でもしよう
君の目が覚めてしまった───
泣かないでおくれ
僕は君に言いたかったことを言えてよかった
そんなことを言わないでくれ?
お願いだ、君と話せるのは多分最後だから
聞いておくれ
僕は君としたかったことが出来て楽しかった
最後のお願いだ
笑顔でいておくれ
君の笑顔は僕を救ってくれたヒーローだから
久しぶりに、夢に貴方が出てきた。
私たちは昔のように身体を寄せ合って空を眺めていた。
起きたら現実に戻ってしまう。
起きたら隣に貴方はいない。
目が覚めるまでに、この記憶を頭に焼き付けよう。
目が覚めるまでに、この景色を目に焼き付けよう。
目が覚めるまでに、この感触を体に焼き付けよう。
目が覚める前に
今日は目が覚めるまでにあなたに会いに行こう。もう会えないあなたは向こうでも元気にしているだろうか。たまに思い出す昔の記憶。遠い昔の記憶…。
あなたは私に初めてちゃんと告白をしてくれた人でした。その時は子どもで、どうしたらいいのか分からなかったのを今でも覚えています。あの時あなたの気持ちを蔑ろにしてしまってごめんね。私の中のあなたは今でも大事な指標となっています。子どもの時は上手く返せなかった想い、今は幸せなことであったなと思えます。
こうしてあなたの事をたまに思い出すことであなたを私の中で生かし続けたいと思います。これからもたまに会いに行くから待っていてね。
目が覚めるまでに。
この言葉を覚えたい。
『好きだ。好きなんだよ、お前のことが。
お前は俺の事をどう思ってるかは知らない。
だけど、ただ俺はお前を愛している。
これからも一緒にいたいって思ってる。』
自分の好きな、愛している人に言われたらどうなるか、そんなの考えたこともなかった。
「僕も大好きだよ。」
(男性か女性かはご想像にお任せします。)