『目が覚めるまでに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
全て消えていて欲しい
新しいだけを愛するから
どうか君は目を覚まさず
全て夢にすり替えていて
私の目が覚めるまでに
3番目の子が生まれてからすぐに単身赴任になった夫から
「そろそろ仕事復帰して欲しい」
と、言われた。
子供三人もいれば、そりゃ火の車。
物価高騰も輪をかけて家計を圧迫。
仕事を始めたら、子供達が目が覚めるまでにやる事は、
1洗濯
2お弁当
3着替えand化粧
子供達が起きたら
1朝ご飯
2歯磨きand着替え
3荷物確認、お見送り
仕事が終わったら、
1お迎え
2買い物
3夕飯
4お風呂
5寝かしつけ
私が寝る前までにする事は
1洗濯物の片付けand洗濯2回目
2お風呂掃除
3プリント類の整理
4掃除機はいつする?毎日砂が…
箇条書きにすると大した事ないけど『名もなき家事』と呼ばれる物の厄介さよ。
お稽古の送り迎えは誰がする…?
懇談、参観、PTAは…?
ゴミ出し、窓拭き、トイレ掃除なんかも。
共働きでやってる家庭もある。
実家に頼る家庭もある。
実家は頼れずワンオペ。単身赴任の夫の口癖は
「俺の分の家事しなくていいから楽じゃん」
「なんでそんなにお金かかるの?俺なんて、、、」
いや、夫は成長期じゃないから毎年服買わなくていいよね。靴や下着もパジャマも全部だよ?
成長期じゃないから無限に食べたりしないよね。
歯医者や床屋もタダじゃない。
私達がそっちに行こうか?と言っても、仕事がらアチコチ不定期で移動する仕事の夫は子供のためにと来なくていいと言う。
むしろ、子育てしてないんだから、稼ぐぐらいしてほしいと思ってはならんのか。
ピコンとなったスマホを見ると
『仕事始めても、俺の目覚ましのモーニングコールは忘れないでね。チュ』と。
キモい。
仕事するくらいなら、離婚がチラつくわ。
もし、こんなことが出来たら。
そんなことを思ってしまうほどに不思議で、
可笑しいことを考えてしまえるほど現実味がない。
多分、ここは夢の中なんだろう、と
どこか心の中で決めてしまう。
もし、できるなら。
できるならでいいんだ。
できるなら。
目が覚めるまでに、君に逢いたい。
まんまるとしたロリポップのなかで息を呑むほどの美しい星屑が流れている。夜の闇のなかで光の尾は垂れ下がるような曲線を描きながら薄れゆく銀糸となって散っていく。
/目が覚める前に
つらいことや悲しいこと、悩んでること、苦しいこと、全て、目が覚めるまでに消えてればいいのに。
昔、こんなお話を読んだことがあるよ。
男の子が迷子になるお話だ。どこかノスタルジーな雰囲気で溢れていたんだ。その話を読んだ時、私はまだ9歳、そう小学生だったのだけれど。どこか切なさを覚えたものだったな。
男の子は暗い町の中、電灯のあかりを追いながら迷った末に家に辿り着く。家の中では父が新聞を読み、母は「こんな時間までどこに行ってたの!」と叱りつける。ありふれた幸福のひと家庭。
そして男の子は卓上で冷めきった肉じゃがを食べて涙を流す。え?どうして流したかって?
男の子うぅん、男性は夢を見ていた事を自覚したからだよ。
《大人になった彼が望んだ夢》を未来の技術で叶えた。
SF小説っていうのかな、こういうジャンルを。
「何度も再現しようとしたおふくろの味がそこにはあった。」
彼がそう呟いた所で物語は終わるんだ。
めでたしめでたし…って形容詞が正しいのか私にはよく分からないのだけれど。
あはは、まぁそれだけの話だよ。うん、ちょっと思い出しただけの話なんだ。ところで、ねぇ、この世界ってキミの夢?
♯3 「目が覚めるまでに」
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
友達ができました。
とても気が合います。ワタシのことを肯定してくれます。話していてすごく楽しい。
なんだかとっても嬉しくなりました。
家族とも円満です。
やさしい両親に、かっこいいお兄ちゃん、そしてかわい妹もいます。
いつも笑顔の絶えない、円満な家族にほっこりします。
ついに恋人ができました。
こんなワタシのことを褒めてくれるし、包み込んでくれるようなやさしさがあります。
一緒にいて安心する、そんな人です。
ワタシは今、とっても幸せです。
私ほどに充実した者はいないのではないかと、そう思うほどに、とっても幸せです。
────酷く荒れた部屋でただ一人
醜い誰かが、そう呟いたのでした。
彼の目が覚めるまでにやりたいこといっぱいあるよ
だって、彼ってば
御見舞に行くと
たまたま化粧をせずに行った日起きてるし、
手ぶらの日起きてるし、
オシャレしてないときに起きてるし、、、
あんまり可愛い姿見せれてないじゃんか
だから、彼の目が覚めるまでに
「似合ってる」って言ってくれた長い髪を整えたり
彼の好物を買ったり
おめかししたり
ほらね、やることたくさんあるの
だから、次に目が覚めるときは
とびっきり可愛い姿見せてあげるからね
〈目が覚めるまでに〉
目が覚めるまでに
ぱち、寒さで目が覚めた。
連日の熱帯夜にクーラーは欠かせないが、よく冷えた部屋は丹楓には冷えすぎたらしい。タオルケットを頭まで被り、それでも寒さが和らがないので、手当たり次第に寝ぼけ眼のまま辺りを探る。思ったよりも近くで何か温かいものに当たって、よく確認もせずに縋りついた。
自分の体温よりも少しだけ温かい何かに、両の手を添えて額をうりうりと押し付ける。ふは、と頭上から声が漏れ聞こえて、それからタオルケット越しに優しく抱きしめられた。
「甘えたか?」
「寒いんだ。さむさで起きた。まだねむい」
だからまだ寝る。でもさむい。ぼやぼやした声で、ぐいぐい頭を押しつけながら訴える。丹楓よりも低くて柔らかな声をした男は、「じゃあこうして抱きしめていたら眠れるな?」と大きな手のひらで丹楓の頭を撫でながら言った。
「おうせい」
「おやすみ、丹楓」
タオルケットからずぼ、と腕を出して隣に抱きつく。ぎゅう、と力を込めれば、相手からの力も少しだけ強まって、なんだかとても気分が良かった。
「わたしが、…私の、目が覚めるまでに、手をはなしていたら、おこるからな…」
「怖。寝ぼけながら脅しをかけてくるなよ」
ふわふわとした気分で、笑いを含んだ応星の声を聞いて、それからそのまま丹楓の意識はすとん、と夢の中に落ちていった。
お願い…
お願いです…
お願いします…
私の目が覚めるまでに
20年前のあの日に戻して欲しい
私の1番大事な人に伝えたい
私の1番大事な人を守りたい
私の1番大事な人を助けたい
この目が覚めるまでに
時間を巻き戻して下さい。
お願い…
お願いです…
お願いします…
目が覚めるまでに…
#目が覚めるまでに -28-
あなたが眠っている間に
小さな手の 柔らかな薄い爪を切り
額に張り付く髪もそっと切り
おもちゃを片付け
アイロンをかけ
夕飯の下ごしらえをし
ポットに湯を沸かして
香りの良いお茶を淹れる
カップに注いでクッキーなど準備する
すると大抵ちょうどのタイミングで
あなたが目を覚まして泣き出すのです
オムツかな?ミルクかな?
お茶は冷め切ったころに一気飲み
ほんとにたいへんだったけど
…懐かしい日々
「目が覚めるまでに」
#184
目が覚めるまでに1時間以上かかる
起きるのが億劫で億劫で仕方ない。
1日が始まってしまう瞬間が嫌い
目が覚めるまでに
彼は、教室でよく眠っていた。
彼の寝顔を眺めるのが好きだった。
美しい横顔に、少し乱れた前髪。
見れば見るほど引き込まれる。
起こしたら怪しく思われるので、写真など撮れないし、
彼の寝顔を眺められるのはこの時間だけだった。
退屈な学校も、この時間があるから頑張れた。
寝ているときに誰かが自分のことを見ているのには前から気づいていた。
でも、あまりにも静かに熱心に、毎日毎日見つめてくるもんだから起き上がる気にもなれず、静かに気づかないふりをしていた。
それに、そいつの匂いが好きだった。
俺の家で愛用している柔軟剤と同じで、
安心する匂いだった。
いつも起きていようと思うのに眠りについてしまうのはこの匂いのせいでもあった。
相手は自分のことを見ていると思っているが、本当は俺の方が見ている(?)と思うと、何だか面白かった。
そんなことを思い始めると、
ある日からぱったりと、そいつがいなくなった。
顔も名前も勿論知らないから確かめようがなく、気にしながらもいつも通りの日々が続いた。
でも、寝る時ばかりはいつもそいつのことを考えてしまう。いつも通りスッと現れて、同じ気配が近くに来るんじゃないかと考えを巡らせてしまう。
見られるのは悪い気分じゃなかった。
自分の顔を認めてもらっているようで、
良い気分になれた。
だから、何か物足りなさを感じていた。
一ヶ月くらい経って、クラスメイトの1人が亡くなったと朝先生から話があった。
そいつが休み始めたのは俺の寝顔を見ていたやつが居なくなった時と同じだった。
今まで大してクラスメイトへの関心がなかったため、
言われるまで長い間休んでいたやつがいたことさえ気づいていなかった。
少ない友達に頼って、何とかそいつの家を突き止めた。
同学年の友達全員に聞いて回ったので、だいぶ疲れが溜まった。
もうあいつが二度とこないことは分かりきっているのに、何かを期待して最後にここで寝ていこうと思った。
いつも通り椅子を少し引いて顔を伏せると、誰かが扉を開ける音がした。
ガラガラと、少し引っかかる、間違いなくうちのクラスのドアだった。
「これがあいつだったらな」と思いながら目を閉じようとすると、入ってきたやつが、こちらへ向かってくる気配がする。たまたまだ。そう自分に言い聞かせているが、どんどん気持ちが高まってくる。
でも、どこかであきらめている気持ちもあった。
もう絶対にあいつはこない。
期待しても悲しくなるだけだ。
と、ぎゅっと強く目を瞑る。
すると、そいつはいつもの前の席に座った。
いつもの気配がした。間違いなかった。
朝先生が言っていた名前は、「田﨑 柊」。
俺は瀧澤だからすぐ後ろの番号だった。
そいつは、田崎はいつも通り静かに俺を見ていた。
名前も顔も覚えた後だと、いつも全く感じなかった緊張が湧き上がる。同時に、今まで満たされなかった何かが満たされていく感覚があった。
ずっとバレないようにと静かにしていたが、そいつがいつものように椅子を引いて帰ろうとした時、我慢ならずに顔を上げた。
いなくなってしまった寂しさ、これが夢でもまたきてくれて嬉しいという気持ち、様々混ざり合っていた。
だが、そこには誰もいなかった。
ただ、俺の机の上に花びらがあるだけだった。
そこからはいつもと同じ、甘い柔軟剤の匂いがした。
帰りに花屋に立ち寄って似た花を買ってそいつの家に向かった。
花屋に立ち寄ったのは初めてだった。
そいつの家に行くと、有難いことに母親が喜んで出迎えてくれた。元々友達が多い方ではなかったらしい。
その家特有の匂いと共に、微かにあの甘い匂いがした。
花を飾らせてもらえないかと言うと、快く花瓶を貰えた。水を入れて花を飾る。
花瓶を持って仏壇に向かうと、教室で見たものと、俺が持っているものと同じ花が飾ってあった。
写真は、自然な笑顔の良い物だった。
できれば生きている時に実際に見たかった。
長い間手を合わせて、甘い匂いの家を名残り惜しくも去った。
「また来てね。
きっと、しゅうもよろこんでくれるから。」
そう言ってもらえた分、少し気が楽だった。
急に高熱が出て、学校を休んだ。
友達も多くはないから、特に寂しくはなかった。
ただ、毎日見ていた寝顔を眺められないことだけが残念だった。風邪だろうと思っていたが、熱が全く治らず病院に行った。入院することになった。
結構進んでいたらしくもう手の施しようがないそうだ。
入院している間暇だろうと、母が本などいろいろ持ってきてくれた。中には今までの写真を集めていたと言うアルバムもあった。自分の知らない自分が居て、面白かった。
「これを遺影にして欲しいな」
などという不謹慎な冗談も思い浮かぶくらい、快適な生活だった。
しばらく写真を撮っていなかったのに、最後には今年の写真が入っていた。
とても自然な、一番見たことのない自分が居た。
全然気づいていなかったが、とてもいい笑顔だったからつい撮ってしまったと言う。
いつ撮ったのかきくと、ちょうど初めて彼の寝顔を見た日だった。家でもよく思い出していたからきっと、その時のものだろう。
最後にもう一度、彼の寝顔を見たくなった。
その夜、夢を見た。
瞬間、夢だとわかるものだった。
いつも通り、彼の側に行くもの。
いつもと一緒なのに、いつもとは違う、幸せな、でも寂しい気持ちで彼のことを眺めていた。
相変わらず彼は綺麗だった。
でも、少し疲れているようだった。
くまがあって、元気が無いように見えた。
時間になったからいつものように立ち上がる。
すると、彼が顔を上げた。
この寝顔を見てから朝から授業中、ずっと彼のことを見ていた。いつも無表情で、張り詰めたような感じだった。
でも、今日見たのは違った。
少し泣きそうな、でも嬉しそうな不思議な評定だった。
実際に見たかったなと思いながら、そこで意識が途切れた。
後から滝沢のお母さんに聞いた。
遺影の写真は、ちょうど俺の寝顔を見にくるやつが来始めた時のものだった。
この写真を見た翌日に、田崎は亡くなったらしい。
葬式で見た田崎の顔は、
遺影と同じ穏やかな自然な笑顔だった。
何もかも目が覚めるまでに無くなればいいのに。
そう思っている
目が覚めるまでに
珍しく早起きした休日の朝。
隣にはかわいい寝顔の君。
寝癖がついた髪の毛を手櫛でとかしてやりながら、君の寝顔を見つめる。
そんなことを君が目覚めるまでやっていた。
とある休日の朝の話。
「目が覚めるまでに」
明日の朝、目が覚めるまでに
別の人間に生まれ変わって
別の人生を生きれたらなぁ
貴方が起きる前に貴方に似合う女になるよ
乾かすのがめんどくさくて短い髪は長く伸ばしてみたの。貴方は褒めてくれる?
大人っぽいメイクに変えてみたの、貴方は気づくかしら?
着る洋服もね、ワンピースとかおとなしめのものにしたの…似合ってるって言ってくれる?
ねぇ、貴方が起きない間に私は随分大人になったのよ?
ねぇ、貴方が目覚めたら私になんて言ってくれるのかしら…
貴方のために変わってみたの、私って気づいてくれるかしら?
褒めてくれる?それとも前の方が好きだった?
ねぇ、早く起きて…私を見てちょうだい
私は風俗の世界に19歳から飛び込み、援助交際、パパ活など、グレーの世界で生きてきた。
普通に派遣もやっていたけれど、どんなに頑張っても日給8000円。高校の文化祭でイベントの企画・運営をしてから、ずっとイベントの仕事がしたかったし、そういった類の専門学校に行きたかった。けれど東京の専門学校に行かせる学費はとても出せないということで、夢半ば諦めることになった。
そもそも私の父親の稼ぎでは、高校卒業後に進学することすら困難であった。
だから父方の祖母に頼みにより、半強制的に県内の行きたくもない大学に進学するしか無かったのである。
行った大学はどちらかといえば理系で、必修科目に簿記があるような感じだった。完全なる文系の私には簿記なんてこれっぽっちも理解出来なかったし、慣れない環境に適応出来ず病んでしまったので約半年という驚異的に早いスピードで中退してしまったのだ。結果、私の最終学歴は高卒になった。
中退してから私は、風俗・派遣と我武者羅に仕事をした。主にライブ会場でのグッズ販売(所謂物販)をやっていたのだが、長野県内だけでなく新潟まで飛ばされ、仕事をさせられる始末。おまけに何十人規模の現場のチーフを何度もやらされた。私の物販としての地位と評価は、歳と共に上がっていったのである。しかし、突然、現場で呂律が回らなくなった。脳梗塞か何かの前触れかと思い病院に行ったが、何にも異常は無かった。同時期に摂食障害で入院してしまったこともあって、私は完全に表の仕事から離れることになってしまう。
呂律が回らなくなるのは解離性障害の症状であり、完治しないと言われた。同じく、摂食障害も…。
これが夢だと、信じたい。
病気にさえなってなかったら、今頃私はプロのグッズ販売員として現役で働いていることだろう。
病気とりわけ精神疾患は、その人の人生を壊し、無に帰する。
特段自分が不幸だとは思っていないが、何故私が?という思いはある。偶々私が精神疾患だっただけで、他にも身体的な病気を抱えている人が大勢居るわけだから。
私にも幸せになる権利があるはずだ、だから不幸の押し売りを、辞めた。
明日目が覚めたら、図書館に行ってタロット占いの勉強をしよう。タロットリーディングマスターの資格を取得するため、目下勉強中だ。
何か夢中になれることがあれば、いい。
一時でも気が紛れ、希死念慮や摂食障害の症状から逃れることが出来る。
目指せ!タロット占い師。
私は占いは勿論、文章も書ける占い師になることに決めた。
目が覚めるまでに
夢の中にはいつも、白いワンピースの女の子がいるの。
本当に会ったことはないけれど、私たち、すごく仲が良いお友達なのよ。私、ずっと病院にいるから、ソフィアが初めてのお友達なんだ。
その子…、ソフィアはなんでも知ってるの。
お外にはどんなお花が咲いているのか、アイスクリームはどんなものなのか、どんな遊びがあるのか、学校では何をするのか、どんな人がいるのか。全部調べて、夢で教えてくれるの。一緒に遊んだことも、たくさんあるわ。
そのせいで私、起きたくなくなっちゃう。
でもいいの。私に、会いに来てくれる人はいないから。ずうっとソフィアといるほうが楽しいもん。
…あーあ。私が死んじゃったとき、…ソフィアがいてくれたらいいのに。
そうしたら、ソフィアが教えてくれたこと、見てみたいな…。一緒にお花を見て、アイスクリームを食べて。…やっぱり、一緒に遊んで。学校に、入ってみるの。
絶対、楽しいわ。
ねぇ…、そう、でしょう?…ソフィア。
…あら。今、寝てるはずなのに、いないのね…。
もしかして、起きたら…。ソフィアが、…いてくれるの、かしら?
それは…、すごく、楽…し、み…、ね……………
※数日前の「神様が舞い降りてきて、こう言った」の続きです
この世の大体のものは、
熱中という名の睡眠と、飽きという名の目覚めの繰り返しだと思う。
あくまで持論。持論である。
早速始めてみた趣味も、
今度こそはと意気込んだダイエットも、
入社した当初はやる気に満ち溢れていた仕事も、
ある時突然目が覚める。ことがある。
タチが悪いのは、これが自分自身にも当てはまること。
私は趣味も仕事もぐるぐると思考を巡らせることが好きで、
何かとものを考え、言語化し、似たような嗜好の連れと言葉を交わし、自分の意見をより客観的なものに昇華させていく、という行為をよくする。
この時のトリップはとても気持ちがいい。
「こんなに考えて、言語化もできて、私ってめちゃくちゃ頭いいじゃん!」
……という熱である。
しかし突然目が覚める。
私より優れている人間の言葉を聞いた時だったり、単純な気分の問題だったり、発端は様々だが、ふとした瞬間に、
「自分より凄い人いっぱいいるわ」
という至極当たり前なことに気がつくのである。
この繰り返し。
いっそのこと目覚めなければ幸せなのだが、
きっとこの目覚めは、「無知である己を自覚すること」そのものなのだと思う。
自分そんなに大した人間じゃないわ、という気づき、
それを客観的に見つめ直して、そこからまたスタートし、
ある程度の成果を出して、また少し自分に酔う。
その繰り返し。
せめて、また目が覚めるまでに、
この酔いを楽しんでいたいものである。