生きる意味』の作文集

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生きる意味』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

4/27/2024, 6:57:41 PM

生きる意味



可愛い女の子なんていくらでもいるのに
自分だけはどうしても可愛いと思えなくて
他の子と比べてしまうのは当たり前で
全部が全部他人基準に囚われている
誰彼構わず願った想いには
必ず自分らしさが詰まっていて
この世界には自分らしさを認めてくれる人間が
ほんのひと握り。
必ずどこかで誰かが決めた基準に囚われる




男の子で言えばデートは奢るのが当たり前。
女の子で言えば顔が可愛ければなんでもいい。




誰かが決めつけたものを皆が当たり前だと勘違いして誰かが生きづらくなっていく
奢るなんて当たり前じゃないし、
顔が可愛ければなんでもいいなんてそんな軽い口で言わないでよ。
誰かが優遇されて誰かが劣等感を抱くのなら
報いなんてある訳ない。






こんな世の中でどーやって生きていけば良いのかと
探している人達は
囚われすぎた人達なのかもしれない

4/27/2024, 6:47:46 PM

【生きる意味】

仕事を優先にしてしまうけれど

本当は自分の時間、家族との時間に

もっともっと充てたい



子どもの顔を、成長過程を見ていたい

妻の寝顔を見ていたい

この幸せを感じることが

それを守っていくのが

現在の私の生きる意味

4/27/2024, 6:44:42 PM

生きる意味というテーマは人間にとって、生命体にとって大変重要な問題であると思います。

4/27/2024, 6:34:58 PM

意味のないことなんて
       なにひとつ存在しない

全てには意味がある

     
それに気付いていくことで

意味のある人生になる




『生きる意味』

4/27/2024, 6:10:56 PM

人生で2回目のあの忌々しいウイルスに罹患。だんだん範囲の広がる咽の痛みと、当然のように出ない声、地獄のような咳、だるさや息苦しさ。苦しすぎて仰向けになれないことにはさすがに困る。医師からはとりあえず休息第一、そして栄養摂取と。ようやく和らいだのが5日目である昨日。抗生物質よ、君やっぱすごいね。納豆チャーハンを作る余裕も出てくる。
今の私の感性でいくと、生きること=わたしを営み続けるために必要なこと、すなわちご飯を食べること、そして寝ること。
納豆チャーハンは病み上がりには不向き、そのうえ味付けに失敗して半分も食べれなかった。生きることは、美味しいご飯も美味しくないご飯も食べること。自分の選択で、そのときの状況で、心情で、美味しくも不味くもなる。
かれこれ5時間ベッドの上で眠気の誘いを待っている。すやぁとスムーズに寝れても、ここ1年は2時間ごとに起きてしまう。生きるってほんと大変、睡眠ひとつをとっても。それでも繰り返す、営み続ける、なぜって。なぜだろうね。美味しいご飯を食べれる日が、ベッドが暖かく迎えてくれる日が、あるからだねきっと。

4/27/2024, 6:09:47 PM

ミーンミンミンミーンミンミン
 暑い夏の日。
 真っ青な海に足を運び、そっと靴を脱いだ。麦わら帽子が風で揺れている。ジリジリと肌を焼く太陽も今日だけは愛しく思えた。これが最後だと思えば…。
 「おはよう。今日も可愛い。」
毎朝鏡に向かって私は言う。何年も続けてきたことだから習慣になっている。私はごく普通の家庭で育ち、ごく普通の高校生活を送っている。キラキラした人達のようではないが、友達もいて、部活も楽しい。ただ、時々自分の存在意義に疑問を感じることがある。何をするために私は生きているのだろう、このまま何も成し遂げず死んでゆくのかと。
 平々凡々な私の人生に何かスリルや、刺激が欲しい。今日からは夏休みだし、時間はたっぷりある。何を始めようか。
 まず、家出をしよう。このまま電車に乗って県外まで行くのだ!…そうおもったがお小遣いが足りなかった。ならば、定期を使おうではないか。私の学校は海の見える田舎の学校だ。今日は普段着ない白いワンピースなんか着ちゃって誰かに会ったらどうしよう。まぁそれもスリルだよね!下手くそなメイクを薄くして、いつもとは違う自分になる。汽車で揺れるこのリズムが心地良い。あれ、なんかうとうとしてきた……
 プシュー
 「ハッ!」
汽車のドアが開く音で目が覚めた。どうやら目的地に着いたようだ。慣れた手付きで定期を出し、駅を後にする。さて、海にでもいこうか。今日は冒険気分でどこまでも歩いていける気がした。商店街で見かけた麦わら帽子が可愛く、思わず買ってしまった。…今日くらいいよね?
 さて、海に着いた。潮風が髪を撫で、ワンピースをヒラヒラと靡かせる。
 「気持ちいいー!」
思わず叫んだ。両手を大きく広げて、それこそ空でも飛ぶように。何もない私のちょっとの冒険。誰かさんからすれば当たり前かも知れないけれど、私には特別なこと。 
 「疲れたし、もうしばらくはいいかな。」
 砂の上に寝転がり、全身砂まみれ。海で流そうと足を入れる。爪先から伝わる温度に身震いした。これが最高ってやつだろう。生きてる感覚がここにある。私はきっと疲れていたんだ。生きることに責任や義務感を感じていた。もっと自由でいいのに。やりたいこと、やりたくないこと選り分けて、私らしさを見つけていく。そのなかで少しでも私がこの世界に刻まれるように。生きる意味を求めてしまうのは多分人間として仕方の無いことなのかもしれない。だけどもっと羽を広げていきたいと思う。まだまだ人生は長いのだから。ここから成功、失敗、喜び、悲しみ、愛を見つけて、なん十年いや、死ぬまで分からないことを考えていく。そんな生き方も良い。そんな風に思えたのは、今日の私のほんの小さな勇気のおかげ。

4/27/2024, 6:04:19 PM

生きる事が 面倒に思えて 嫌になって
それでも続けなきゃで その意味が思い付かなくて
それならばと いっその事 止めてみようか
なんて風にも出来ないよ 同じくらい難しいや

4/27/2024, 5:44:06 PM

"意味"なんて
私達が生きているうちは
こじつけて都合よく考える事しかできないのよ




考えても無駄な事があるってね
私も最近気付いたの。


《生きる意味》

4/27/2024, 5:36:12 PM

生きる意味ってなんだろう。生物的に私はDNAを残さないといけないのに、私は子供が産めない。
もしかするとこの先産めるようになるのかもしれない。でも、私はたくさん傷ついて、心を守るために体が拒否をするからそれを受け止めた。
サヨナラ、私のDNA。この世界に私の血の通った子供を残せなくてごめんなさい。
でも、代わりに何か残せれたらと私は生きている。いつかきっと、私はその手段を見つけた時、生きる意味が見つかるんだと思う。その手段によって私はDNAの代わりに何かを伝えて、伝えた子供たちの中に生きるんだと思う。
だから未来で会おうね。私と出会ってくれる子供たちへ。

お題 生きる意味

4/27/2024, 5:30:48 PM

僕に生きる意味なんて存在してなかった。生きる価値だって存在しないと思ってた。
でも、そんな僕だって生きてていいと言ってくれる人がいた。生きてるだけで素晴らしいと言ってくれる人がいた。
だから、僕もそうなりたいと思った。僕も誰かを笑顔にしたい。誰かの心に寄り添いたい。そう思った。
でも僕は、器用な人間じゃないから。たくさんのことは出来ないし、そもそも出来ることだって少ない。
だからって諦めないよ。僕に出来ることを全力でやる。全力でやってみてその先で考えるんだ。
どうやったら、誰かの心に寄り添えるのかを。

テーマ:生きる意味

4/27/2024, 5:27:00 PM

──生きる意味とはなんだろう。

 きっと、むかしむかしからたくさんの人が考えてきた難題だ。未だにこれ!という解が見つかっていない難問中の難問。でも妥当だと思える。生き物の根源に関わる問いだから。

 だって、ね、生きることって大変だもの。辛いもの。だけど、死ぬのだって訳が分からなくて怖いからさ。死んだ人には聞けないものね。死ってどんなものですか?生とはどんなものでしたか?って。

 生きる意味。それはふと眠る前のある瞬間に、冬の道を歩いている時に、今まで心血注いで努力してきたことが全て無に帰した瞬間に、我が子を始めて腕に抱いた時に、道端で誰かの死を見た時に、自らが今まさに死に向かおうとしているその刹那に。きっときっと、みんな考えただろう。

 そして、答えが出た人もいれば、出なかった人もいるだろう。けれど、その過程や、答えは人によってやっぱり違うだろう。人どころか、その時、その場面ですら違うだろうさ。

 でもそれは当たり前で。だからこそ生物の素晴らしさ、生の尊さを、閃く火花や遠くで煌めく恒星のように輝かせるのかもしれない。

 私の生きる意味はなんだろう。簡単に答えてしまいたくない、重みのある問いだ。さっと答えが出るものでもない。

 だけど、今死にそうだから今!今すぐ答えて!!と誰かに言われたら。私は、私が愛し、私を惜しむ人の為に生きている、と答えるかもしれない。死ぬのが痛くて寂しいからでもいいけれど。


“生に意味などなく、また死に意味もなし。故に我らは、ただ生を続け、そして繋げてゆくだけなのだ”


 そんな格好付けたこと言えたら良かったけどね。でも生憎と、私はそんな風に生きちゃいないから。

 兎に角、私の世界は生きるには苦しみが多すぎて、死ぬには未練が多すぎる。なれば、せめて死にきれない分だけは、大切なものたちの傍で生きていようかなと思うのだ。それが多分、“生きる意味とは”という問いに対する、今この時の私の答えだ。


「生きる意味」

4/27/2024, 5:25:06 PM

『生きる意味』

『お前は何のために生きている』
かつて投げかけられた言葉が頭を過ぎる

当時はその問いに何も返せなかった
何のため?自分は何のために生きているのだ
守るものもない、生きる意味さえ見出せない
ただ毎日亡霊のように彷徨い歩くのみ
だから自分は何者にもなれないのか

何かを欲すれば、
富を財産を伴侶を手にすれば
この孤独も心の渇きも痛みもなくなるのか

だが安定した暮らしを手に入れ、
大切な人ができた今でも、
漠然とした不安や孤独は消えない
おそらくそれは一生ついて回るもの

そこまで考えてセバスチャンは我に返った。
銀色の髪をかきあげてため息を吐く。

一人でいると、くよくよと考えなくても
いい事まで考えてしまうのが自分の悪い癖だ。

重たい腰を上げ、紅茶と茶菓子を用意すると、
主のいる書斎へと向かった。
「主、お茶をお持ちしました」

扉を叩くが返事はない。
心配になり中へ入ると、書類が散乱する
机の上に頭を乗せて彼の主は眠っていた。
「こんな所で寝てたら風邪を引きますよ」
華奢な肩を軽く揺するが起きる気配はない。

セバスチャンは、
彼女の背中と両膝に手を回し、そっと
抱き上げ、暖炉の傍にあるソファまで運んだ。

起こさぬよう優しく下ろせば
彼女の匂いがふわりと漂う。
甘くて馨しい落ち着く香りだ。

柔らかなブランケットを彼女の腰部分まで
かけると、ゆっくりと上下する胸元を見つめた。
穏やかに眠る吐息と鼓動の音を感じながら
セバスチャンは考える。

月夜の晩、
俺は主に、いつまでここにいてもいいかと尋ねた。
彼女は俺に、ずっと傍にいていいと言ってくれた。

その言葉を聞いた時、
胸がカッと熱くなり、苦しかった。

だがその苦しさは、昔とは違う。
なぜか心地良ささえ感じる。

自分は、この方の喜ぶことがしたい。
その想いが自分をこの場所に、この世界に留めていた。

4/27/2024, 5:14:20 PM

『東奔西走』
メロスがどれだけ走っても 興味無い人は見ないでしょう 情熱は何処を向いているんだろう 天体観測の胸の高鳴り 川に飛び込んで小魚みっけ 爽やかな朝日とダージリン 思いつく限りのどきどきが最良の潤滑油 私はメロスが好きだから 明日も走るそのまた明日も

4/27/2024, 5:10:19 PM

生まれてしまった。
死ぬ勇気はなかった。
わたしを殺そうとしたやつより先に死ぬのは癪なので、まだ生きている。
あと死ぬなら青空を見て死にたいのだが、飛蚊症のせいで綺麗な青空は見れないので大人になったら治るかもしれないという定かでない言葉に薄ら期待してだらしなく生にしがみついている。
まだ治らない。

4/27/2024, 5:07:55 PM

『生きる意味』

私の生きる意味って何なのだろうか。
そもそも、どうして生きているのだろうか。
きっと、いろんな奇跡が重なって何事もなく無事に
生き残ってきた結果が今なんだろうけど。
他人に優しく鈍感に、のんびりと生きてきたけれど。

能天気に、考えなしに生きてちゃダメらしい。

物心ついた頃には、「良い子」にしなくちゃいけないと思っていた。
喚いて怒鳴って癇癪を起こしては周囲を困らせる妹のようにはなってはならないと思った。
長女なんだからこれをしなさい、も守らなくちゃいけないのだと思った。
気づいたら受け身の自分が完成していて、
ずっと反抗期みたいな態度の妹の方が自立していて、
「いつまでたってもガキみたいに」って言われて。

なんだろうね。
世話のかからない子どもであろうとしていたら、
手間のかかる大人になってしまった。
いや、大人名乗れるほど完成してもいないけれど。

生きる意味って、何ですか?
どれだけ考えても、動けないまま時だけ進んで答えが出ないんですよね。
まあ、でも。
答えがないこともわかってるんです。
でも、「生きる意味」って要するに
「自分がどう生きたいか」ってことだと思うんです。
もっと簡潔に言えば「将来の夢」ってとこでしょう。
私にはそれがない。
気づいたら受け身の状態から抜け出せなくて、
自分の感情も意見も自分で否定してしまうことばかり上手くなった。
ちなみにこれは自分じゃ制御ほとんどできなくて、良いなと思った次の瞬間には自分の中でアンチみたいなのが湧いてきてあっという間に否定意見が上回る状態。
自分の本音がどこにあるのか、見つけることすら下手くそになってしまった。
相手の様子を見て出方を伺うことしかできなくて、
好きなものを聞かれた時でも、相手にとっての正解の
答えを自分の中に探している。

そんなことしてる奴が自分が追い求める夢なんてものが見つかるわけがないのだ。
何を選んだところでそこには誰かしらの影響が潜んでいるし、
そもそも助言なしには動きが鈍ってしまうし、
見つけたとしても周りの反応が怖くて立ち所に自分で自分を滅してしまう。
気づいた時点で既に詰んでいるのだ。
もうどうしようもない役立たず。
これだけの自己否定と思考の悪循環に嵌ると、無気力になって動けなくなるのを回避するために「何も考えない」をするしかなくなるのだ。
つまりは繰り返しである。

とはいえ今は、
仮ではあるが生きる意味とやらを設定できている。
あの人だけは、私の中にアンチが湧いて来ようが、
何がいいのかさっぱりわからないと他人に言われようが、揺るぎなく好きでいられた。
これからもこんな自分で生きていくしかないのだからどうせなら彩は多く、楽しい方がいい。
どうせ足手纏いなんだから何を生き甲斐にしたってかわらねぇんだから。
私が唯一最高と断言できる、
くっだらない配信のために。
無駄に過ごすあの時間のために生きてやる。

4/27/2024, 5:05:59 PM

『生きる意味』

僕にとって生きる意味は

何かに期待してるからかな?

何も無いけど、何かあるかもしれないから

それに僕ね夢があるから

叶うまでは絶対死なない!

期待した先に何も無くても

生きた事に後悔がなければ全て良し

みんなはそう思わない?

人それぞれだけどね!

#6

4/27/2024, 5:05:24 PM

一度は必ず考える。調子が良い時は社会発展に貢献するため、誰かの役に立つため、お客さんに喜んでもらうため、大切な人と生きるため。なんだか希望に満ち溢れてる。
じゃあ気分が最悪の時は?生きてる意味などない。このまま消えてしまいたい、なんて思う。
今はそんなに気分が落ち込んでないけど、改めて考えると実際は生きてる意味はない。ないというか存在しないと思う。
かっこつけて賢げに言ったら子孫繁栄とかだろうけど、なんだかそれだとやるせない。
たまたま人間に生まれてしまったばかりに、答えのないことを考え続けてしまう。虫や他の動物にはできないこと。妙に発達した頭のおかげで、それらと比べると倍面倒くさい人生を歩む必要がある。
この難題は人によって違うでしょうね。現時点での個人的な答えとしては、
心に余裕がない時は、自分に幸福を与えるため。またある時は他人に幸福をお裾分けするため。
さて、今のあなたの答えは何ですか?

4/27/2024, 5:02:41 PM

生きる意味?そんなのあるの?
まぁ、私が思うにさ!
死ぬのが怖いからってかんじかな〜。
あなたはどう思う?

#『生きる意味』
No.95

4/27/2024, 5:01:16 PM

生きる意味
はなにか
それは、、、
自分の場合は新しい未来を
この目で見ることかな

4/27/2024, 4:59:58 PM

会うたびに「いつか絵で食っていく」と言った友人が、絵では食えぬまま死んだ。

名前も治療法も難しい病だった。
大学時代の同級生で友人だった私たちは、今年四十になったばかりだ。


彼の奥さんとご両親が、生前の彼の作品を飾ったささやかな個展を開いたので、招待された私は都内の小さなアートギャラリーへと赴いた。
個展には葬儀でも見かけた顔が来場していて、こじんまりとした画廊はそこそこ満員といった様子だ。
私はお焼香をあげるような足取りで人の間をぬっていった。

友人の作品は、すべて水墨画だ。
テーマは様々で、花や景色を描いたものもあれば、流行したアニメのキャラが短いスカートをヒラつかせているものもあった。
どの作品も初めて見た気はしない。実際、友人はよく作品をSNSに投稿していたので、彼をフォローしていた私にとって目に新しいものではなかった。

『シスター服で散弾銃を構えた美少女』の絵の前で解説文を読んでいると、主催者である奥さんが挨拶にやってきた。

「本日も遠くから足を運んでいただきまして……」
「いえいえ、こちらこそご招待いただいて」

彼の生前に奥さんと会ったのは二、三回ほどだったが、病室や葬儀でも言葉を交わしたせいか古い知人に会ったような心地だった。
奥さんは私の前の絵を見て、やわらかく笑った。

「この絵の子、気になります?」
「いやぁ、誰だったっけなーと思って」
「ね、誰なんでしょうね。私もよく分からなくて、解説文も適当なんです」
「流行ってたアニメ映画のキャラかもですね。あいつ多趣味だったから……」
「ほんとに、色んなところで色んなコトをしてた人でしたよ。よくSNSで絵の投稿もしてたんでしょ? 私には教えてくれなかったんですよ、アカウント」
「まあ、ほとんど仲間内との繋がりでしたからね。あと、奥さんに堂々と見せるにはちょっとスカートの丈が短かったのかも」

奥さんは吐息だけで笑って、「個展に出しちゃって悪かったかな」と絵を見やった。

「……私が言うことじゃないんですけど、あの人の絵を見てくださってありがとうございます。今も、生きてた時も」
「いやいや。見せてもらってるだけで、別になんにもしてないですよ」
「それが生き甲斐だったと思いますよ。私なんて『へー、よく描くねー』って流すことも多くて……ちゃんと感想言ってあげれば良かったな」

私もマメに感想を言っていたわけではない。そもそも彼の絵のタッチは私の好みとは違うものだった。
それでも『生き甲斐』など思い当たらない私にとって、彼の創作意欲はずっと眩しく、羨ましく、どこかとても遠かった。それを「悔しい」と思う熱量すら、私にはなかった。
そんなちっぽけな私だからこそ、彼の絵が果てしなく素晴らしいものに感じたのかも--なんて思うのは、あまりに失礼すぎるか。

「……生き甲斐って言ったら、それこそ奥さんそのものだったと思いますよ。入口近くにあった奥さんの絵、いちばん好きでした。『好きだから、どうしても描きたくなった』ってのがよく伝わりました」

奥さんは否定こそしなかったが、照れて気まずそうに口をもごもごと動かした。挙動が素朴で、好感が持てる人だ。いつも妙に気取っていた友人とは正反対な夫婦だったようだ。

「あはは……、まあでも、好きじゃなかったら絵に描かないのかな。このシスター服の女の子とかもね?」
「いや、あいつは絵を描くこと自体が好きだっただけで、対象物にあんまり思い入れが無いことも多かったですよ。……そうだ、若い頃に『この絵の街並み、なんの魅力も感じずにただ描いたって感じする』ってあいつに言ったら一週間怒ってたっけ」

堪らず吹き出した奥さんに来場者たちの目が向く。周りに軽く会釈しながら、奥さんの視線が私に戻る。

「あの人の友だちって感じ、するなぁ……」
「えっ、そうですか?」
「考え方が似てますよ。なんとなく」
「それは嬉しいかも。正直、あいつとはぜんぜん違う生き方してるなーって思ってたから……」
「『嬉しい』ってちゃんと言ってくれるところも、あぁーあの人と仲良くしてくれてた人だなーって思います」

ギャラリーのスタッフらしい人から奥さんに声がかかる。奥さんは私にもう一度お礼を言ってこの場から離れた。すると思い出したかのように、こちらを振り返って悪戯っぽく笑った。

「ぜひ奥まで見ていってくださいね、絶対。あとで感想も聞きたいので」


そんな奥さんの言葉の意図を探りながら、私は広くないギャラリーの奥--パネルで仕切られて奥ばっていた場所にまで足を踏み入れた。
そこにも絵が飾られていて、こちらは私が見た事ない絵も多くあった。解説文を読むと、晩年に病室や一時帰宅の際に描いたものらしい。
病にたおれても、あいつは絵を描いていたのだ。
生きることそのものと言って差し支えないものを早々に見つけていた友人を、まだ生きているはずの自分とどうしても比べてしまい、やはり遠い存在に感じずにはいられなかった。
それに、こんなふうに時系列を追って作品を見ているとまるで著名な画家の展覧会にでも来たかのようだ。

最奥には、額入りの絵がわざわざイーゼルに置かれていた。他より低い位置にあるその絵を覗き込むと、それは私の絵だった。
彼の文字で書かれたタイトルには『学生時代』とあった。思わずその絵の前で座り込んだ。頬に手をついて、その絵を見つめる。

絵の中の私は、見知った大学のベンチに座り、困ったように--あるいは小馬鹿にしたような笑顔でこちらを見ていた。
あいつから見た私はこんなに気取った表情をしていたのか? それに、なにも肌の荒れまで描きこまなくてもいいのに……。
いろんなことに思い巡らせながら、私は『学生時代』にぽつりと呟いた。

「……感謝しろよー。あのシスター服の散弾銃、お前がハマってたエロゲーのキャラだって奥さんには内緒にしといてやったぞー……」

ついでに、礼はいらないぞー、と心でつけ加えた。
お前みたいな生き甲斐なんてなければ、意味もなくただ過ごしてきた人生だと思ってきたが、友人の『学生時代』そのものになれていたのなら、なんだかもう上々だと。
そう思えたから、一応はそれで十分だ。

絵の中の私が満足そうに笑うので、私もなんだかおかしくなって、声を抑えてくすくすと笑った。
目尻にたまった涙をすくっては、『学生時代』と笑いあう時間がしばらく続いた。




𑁍・「生きる意味」・𑁍‬

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