『理想のあなた』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夢ばかり追って結局何を得た?
答えられないわけじゃない。でも、夢は、思い描く事はいつも変わっていく。だから、そう言われるんだ。
結果が出ない事がいけないのか?
鏡の中で理想のあなたは完璧な事を言って、やれとその眼は訴える。
冷たい鏡越しに合わせる掌は同じ熱を帯びた。
わかったよ。鏡の向こうでは呆れているのか、ニヤリと笑っている。
また明日会おう。
ベッドに潜り込む。今夜の夢は追えるかな。
テーマ 理想のあなた
【理想のあなた】
[5/6 君と出逢って
[5/9 一年後
[5/12 愛を叫ぶ 続編
登場人物
紬 剛志
優斗 雅
愛の告白から一週間後
「優斗さん、先週会った時、剛志と雅ちゃんが、近くで見ていたの知ってますか?」
「えっ、そうなんですか?」
「あの日、家に帰ったら剛志に〈良かったね〉って言われたんです。それで問い詰めたら白状しました。優斗さんは雅ちゃんに何か言われてませんでしたか?」
「女は、ちゃんと言葉にしてほしいのよ。とか、その気がないと思われちゃうわよって言われて気持ちを伝える決心が付いたんだ」
「私も、似たような事を剛志に言われたのよ」
「どうやら、ふたりがキューピットだったんだね」
「ちょっと癪に触るけどね」
今日も公園デート。デート?、デートだ。私達恋人だからデートなんだ。ワーなんか照れるなぁ。
「どうかしました。顔が赤いですよ」
「いえ、何でもありません」
ふたりはゆっくりと歩き出した。
どうしよう、‘手’握っちゃおうかな。無理むり無理!そんな事出来ない。
「本当に、大丈夫ですか?顔が真っ赤ですよ」
「ゴメンない。本当に大丈夫です」...大丈夫じゃないよ。心臓バクバクだよ。
「あそこのベンチで少し休みましょうか」
「は、はい」
困ったな。意識しちゃって何話したらいいか分かんないや。
「紬さん、今日はいい天気ですね」
「はい」紬さんか、‘つむぎ’って呼んでほしいな。恋人なんだから。よし、勇気を出して言ってみよう。
「あのー、出来たら‘つむぎ’って呼んでくれませんか?恋人なんだし」
「そうですね。ちょうと照れるけど、これからはそうします」
「つむぎ」
「はい」?なんか声が違う。振り返るとそこには剛志と雅ちゃんが仲良く手を繋いで立っていた。
「剛志また付けて来たの?」
「違うよ。ボク達もデートで、またまたここに来たんだ。喉が渇いたからジュースを飲もうと思ったんだけど、あそこのお店のジュースが美味しそうで。でもお店に小学生ふたりじゃ入れないし。そしたら、お姉ちゃんを見かけたんだよ」
「それじゃあ、僕達と一緒に入ろう。好きなものを頼んでいいよ」
私達は、4人で食事をしてお店を出た。
「お兄さん、お姉ちゃんの事をよろしくお願いします」
「もちろんだよ。剛志くんも雅の事よろしくね」
「雅ちゃんは、ボクが全力で守ります」
「カッコいい。やっぱり剛志くんはわたしの理想の人だわ」
「それじゃあボクたちはここで。お姉ちゃん遅くなるようだったら、帰って来なくてもいいからね」
「やかましい!剛志は早く帰って来なさいよ」
おわり
【理想のあなた】
誰と付き合っても忘れられないあの人
「コンプレックス?あるよ?」
大きな尾ひれを扇であおぐようにぱたぱたさせて、友達の人魚はそう言った。
彼女とわたしは10年来の親友だ。わたしが海女をしていた頃に偶然海で出会って、それから何度も獲物を奪い合った仲である。そのうちすっかり意気投合し、漁に出るたびに彼女が会いに来てくれるようになった。わたしが転職してOLになった今でも、週末はこうやって岸辺に集まっておしゃべりをしている。
「あの漁師がかっこいい」だの「今年の社員旅行オホーツク海現地集合でめんどい」だのと取り留めのないいつもの会話の中で、わたしが海女を辞めてから下腹が気になるという話をした。「あなたはいくつになっても可愛くていいよねえ」と言うと、彼女が冒頭のように返したのだった。
わたしは彼女をまじまじと見る。華奢な腕に白い肌、濡れ羽色の髪は長く美しく、顔立ちも絵画みたいに整っている。彼女にもコンプレックスがあるなんて。
「エラ呼吸がね、苦手なの」
「エラ呼吸」
「出来ないことはないんだけどねえ」
ほら、と彼女は首の辺りを指で指す。よく見ると、たしかに薄桃色の切れ込みのようなものがそこにある。
「人魚ってエラ呼吸なんだ」
「そうだよ。じゃないといちいち海面まで上がってこなきゃいけなくて面倒でしょ?」
「確かに……」
言われてみればそうだけども。ちょっと思ってもみない方向からのレスポンスである。
「ていうかあんたはそれできないんだ……」
「あ、馬鹿にしたー。エラ呼吸出来なくたって5時間くらいは息が持つから困んないし」
「すごいね」
「エラ呼吸できる人魚って実際は八割くらいしか居ないんだよ」
「もしかしてラーメンすすれるすすれないぐらいの感覚?」
「あーあ。人間はいいよねえ、エラ呼吸無くても困んないもの」
「そこで人間が羨ましがられることあるんだ……」
隣の芝は青いってやつなのだろうか。うーん、ちょっと違う気がする。テトラポットにもたれて不貞腐れてしまった彼女をとりあえず元気づけたくて、「今度ガスボンべ買ってこようか?」なんてよく分からない慰め方をした。
(理想のあなた)
『理想のあなた』
私は息子の部屋を覗くと、あまりの乱雑さにため息が出た。いつもどうしてこんなに散らかるのだろう‥。お姉ちゃんは整理整頓が得意だから、何の心配も無くいたけど、同じ姉弟でも何故ここまで違うのか。
今日も見かねてそろそろ部屋を片付けたら?と声を掛けたが返事は無い。もう聞いているのかいなのかすら分からない。言っても無駄と分かりながらも私のお小言は続き、状況は更に悪化した。ああ、本当にイライラする。私はその怒りのまま浴室へむかった。
なんて酷い顔だろう。洗面の鏡に映る自分は眉間のシワとやつれた顔で下手をすると十歳も老けて見えた。私はこんな顔をして息子に話し掛けていたのか‥。子供が産まれた時、私にもこんなお母さんになりたいと理想の母像があったはず。なのに今は。
今日はこれから何処へ行こうか
背の高いビルたちが青い空を隠しても
太陽はお構いなしに陽炎を産む
からりと鳴るコップの氷が
くらりと心誘う
買ったアイスを食べながら
次は何処へ行こうか
薄ら暗い路地裏を覗いてみるけど
ほら もう夕焼け
早く帰らなくちゃ
からりと焼けたコンクリートの匂いが
くらりと心惑わせる
『理想のあなた』
トランペットが上手な先輩。
初めて先輩の音を聴いた時の衝撃は、忘れられない。
不思議と人を惹きつける、存在感のある音。
私の信仰とも呼べるその音を、
いつからか、追いかけるようになった。
#理想のあなた
理想高すぎってよく言われるけど 、
私は自信をもって言える。
だって、大好きなあなたが理想だから。
そのぐらいにあなたは素敵な人なんだよ
理想のあなたは
優しくて、かっこよくて、わがままを聞いてくれて…
こんなことを考えてもあなたはここにいない
もうわがままを言わないからはやく私に
あの人を返して___
理想の自分は
自分が好きなことを好きだと自信をもつこと
なぜそう思ったかは
無意識に外側の評価で動いてしまっている事に気づいてしまったから
好きだと思ってやっているのに
なぜか楽しくなれない時が多くて
そんな時は
外側の反応をみて行動しているような気がする
本当に好きなことって、するだけで楽しくて
苦しく思っている時間ってないし
サボろうとしない様な気がする
何事もそつなくこなすあなた。
いつも冷静で、人望が厚く、上司からも頼られるあなた。
出来損ないの私とは正反対なあなた。
羨ましくて、妬ましくて、悔しいけれど、私の憧れのあなた。
だから私はここから消える。
理想のあなたが嫌いだから。
「自分といても面白くない」「気の利いたことはできない」付き合い始めの頃、彼はそんなことを言っていた。もとより献身は先に好いた側がやるものだから、彼が気にすることではない。あなたはそのままでいい、なんて格好つけたことを考えていた。しかし、今となっては。声が聞きたいと電話をかけてきてすぐに照れて黙り込んだり、安かったから一緒にと買ってきた二人分のお菓子の値札が隠せていなくて普通に定価だったり、酔って膝枕を強行したかと思えば頭を延々と撫でながら労り始めたり。想像もしなかったことが次々起こる。好いた相手がどんどん変わって、そのどれもが愛しくて仕方ない。もうあなた以外誰も好きにならないから、どうかこのまま傍にいて。大願はまだ言葉にせず、今日も献身に勤しむ。
(題:理想のあなた)
「ずっと一緒にいてください!」
そうと決まったら、たとえばここに現れるユニコーンを捕まえて、その角を売ったお金をふたりの将来のために貯めておこうね!そうでないと今更取り返しのつくものもつかないし、あなたの目が2つも揃ってるからなのか、ずっとずうっと生きてて恥ずかしいよ。
この道をこのあたりまできたけど、一体踏み外していないのかな?この世界には最後まで食べるものはたくさんあるのかな。飢えてるひとがいるくせに、まだ、きれいな心で生きたい。願いといっしょのベッドで眠ると狭い。
「いいよ。」
……っ、て、決めたのに。言ったのに。たぶんいつかしたらどうせどっかにいくんでしょう。それで、そうじゃないと不幸だっていうんでしょう。ゆめを見ているひとってひどいね。ずっと本気は決めるものだったし、そんなふうに運命なんてあるから簡単にカードは裏返ってしまう。
理想のあなたへ。みとめることと、ゆるすことは違っているみたいです。若さが過ちをのこすこと、黙っているけど忘れてないようです。このまんま隣にいると、きっといつかはがおー、って…ね、鬼になっちゃうぞ。
私にとって
あなたの存在は
危ない人
好きすぎて
私をダメにしてしまう
理想のあなた
これからも
永遠に
好き
理想と言えばあなた
トレロ・カモミロだな。
戦いより昼寝が好き♪
戦わせて最強の奴がこの評価。
チートが過ぎる。オレ!
(理想のあなた)
理想なあなたは優しくて
私のことを手伝ってくれて
私が困っているとすぐ気づいてくれる人
現実のあなたは
私の理想通りで
ほんとに優しい人
だけどその優しさを
私に向けてはくれないのね
《理想のあなた》
#77
理想のあなた
あなたは私の理想だった。
親しくなって気づいてしまった。
理想とは違うあなたに。
近づいたりしなければ、夢を見ていられたのに。
あなたがあなたの思いどおりのあなたじゃなくても私はあなたが好きなことに変わりはないし、あなたがあなたを否定しても私はあなたのことが好きだよ。たったそれだけを許せないひと、あなたが求める私はきっと初めから宇宙のどこにも居ません。
煩い流星群が流れている、自己肯定自己肯定自己肯定自己肯定自己肯定自己肯定、自己肯定の行列はやがてゲシュタルト崩壊する、だから列に並ぶのをそっと抜け出すひとがいる。
足下ばかり見ていないと石が転がっていることにも気づけない、一寸先の闇へ飛び込むつもりで転んでいるんだ、大河はそれこそを盲目と呼ぶ。
あなたはあなたのままでいい。
あなたを嫌いなあなたがいい。
あなたを許せないあなたの、硝子のようなはかない気高さを愛している、だからどうか砕けそうなまま走っていって。
(理想のあなた)
毛布だと暑いんだけど肌掛けは肌寒い夜に側にいて欲しい
お題 「理想のあなた」
最近暑かったり寒かったり
だるいなと思い
熱を測った。
ストレスからくる疲労で
さらにストレスを溜めている事を。