『澄んだ瞳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
澄んだ瞳
曇りもない濁りもない綺麗な瞳
真っ直ぐ見るその目に何が見えているのだろう
どうか目を逸らさないで
僕を見つめてくれ
目の前から逃げたくないんだ
澄んだ瞳を持つ者は
現在では純粋培養の出ばかり
純粋で有れば有るほど
残酷と背中合わせに相成るのは
果たして致し方無いのか
一縷の望みは果たされず
今宵もまた一人、暗闇へ
----
回想…したはいいのですが
どうしてか連想ゲームに…
…只の『意地』だろうか…苦笑
(澄んだ瞳)
潤んだ瞳
授業終わり
私はいつも通り友達に話しかけに行った
そして顔を覗き込んだら
その友達は
目がうるうるしているではありませんか!
なんで泣いてるの!?
と聞くと
友達は
ただのあくび笑笑
ととても笑われてしまった
あぁ恥ずかしい
君の潤んだ瞳に乾杯
今日もキラキラ輝いている君の瞳はぼくのやる気を強くさせてくれる。
澄んだ瞳で明日を迎え入れたら
どんなに清々しいだろう
残念な事に、私にそんな瞳はない
濁った、もう戦意喪失した瞳だから
毎日上司に怯えて
足がすくんでいるよ
澄んだ瞳があるなら、
自分に正直になれて
素直に退職する意思を伝えられるのかなぁ。。。
またやっちまった。うっかり19時になっちまった。嵐がこようとも休まない忘れないと決めていたのに。やめてくれ。澄んだ瞳でこっちを見るのは。ついさっきまでは覚えていたんだ。
「また会いましたね。」
これは私が大学生の時だった。
初めての一人暮らしで、お母さんとお父さんに助けを貰いながらも、大人に少しずつ近づく為に一人暮らしを頑張ってる。
出来るだけ両親からの仕送りだけを頼りたくは無いから、私はアルバイトもしてみる事にした。
親が過保護な部分もあって、高校生の頃、周りの友達みたいにバイトをした事が無かったから、大変と思うことも多々あった。
だけどその分、自分自身が「成長できた。」と感じれるときもあるんだけどね。
そんな時に、私は大学に行くときによく会う隣人さんが居た。
見た目は若いけど、多分私よりかは年上。
いつもゴミ袋を片手に、私に挨拶を積極的にしてくれた。
「おはようございます…」
目の下にわかりやすいぐらいの隈を作って、煙草を雑に咥えながら私に挨拶をする。
「お、おはようございます…」
苦労をしていそうな隣人さんの顔を見た私は、苦笑いをしながら挨拶を返すしか無かった。
「えーっと、えー…」
手元にゴミ袋ともう一つ、何かを持っている隣人さんは、多分だけど私の名字を思い出そうとして、何かを言おうとしていた。
「…榊(さかき)です。」
私がそう言うと隣人さんは思い出したかのように一瞬目を丸くして、私にこう言った。
「榊さん、次の掃除当番…」
意志が弱そうな隣人さんは回覧板のような物に「掃除当番」と書かれたものを私に渡した。
「あ、ありがとうございます…!」
隣人さんは「いえいえ。」と私に言い、仕事に向かっていった。
澄んだ瞳で言わないで
ちょっと太った?って
関係ないじゃん
澄んだ瞳
私はまだ見た事がないかもしれない
いつかみてみたいな
そもそも澄んだ瞳ってなんだろう
綺麗なのかな
儚いのかな
淡いとか?
どんなのなんだろう
見てみたいなぁ
澄んだ瞳
純粋なものほど残酷な物は無いであろう。
男は面接をしながらそう思う。
男は後1年で定年退職になるが、面接官としての仕事はいくらこなそうとも好きにはなれなかった。
会社のためを思えば、若者を積極的に取り入れたいが、まだ社会の荒波を経験していないであろう美しく澄んだその瞳は長い時間を待たずともすぐに淀み濁ってしまう。
そうなってしまうのはある意味では男が採用してしまった事がそうさせてしまうのだが、そうさせる事を良しとする会社ひいては社会そのものが悪いのでは無いのであろうか。
そうなってしまうと一会社員の男が出来る事などたかが知れており結局はなぁなぁで済ましてしまう。
そんなあこぎな思考が男を苛む毒となって、その毒が男が教育してきた後輩たちへと移る呪いのようなものがあるような気がしてならない。
「(こんな毒の沼と化した)当社を志望した理由をお答えください。」
そう思いながらもテンプレート化された言葉で男は言葉の真意も汲み取れないであろう若者へと聞く。
そうすると、若者も負けじとテンプレート化された言葉をハキハキと話し出す。
その純粋な瞳は無知の現れであろう。当然である。
いま目の前にいる若者にとっての社会はまだ学校しかない。その若者が吐き出す言葉は学校でテンプレートされたものを教えられているだけで、それ以外を知る由はないのであろう。
無知故に純粋のように見えるだけだ。
実際に純粋な人間など存在しないだろう。
今男が見ている若者が純粋に見えるのは、男がそれだけ淀み濁ってしまった証拠のようなものだ。
雲泥の差とはよく言うが、男と若者の差は汚泥と泥の差だろう。
どちらも汚れており純粋とは程遠いが汚泥から見た泥と言うのは、綺麗なものである。
だからこそそれに期待してしまう。綺麗に見えるからこそ純粋だろう、純粋に見えるから大丈夫だ。
それこそが判断を鈍らせる。所詮純粋などではなく、程度はあれど泥に違いはないのだ。
男は目の前の若者が眩しく見えるほどに濁った汚泥であった。採用するにも不採用にするにもそれらを一度でも意識してしまうと思考が纏まらずあやふやになる。
結局男は若者を採用した。
男はこの自らが見るこの純粋な若者を濁らせまいと奔走し、何事にも気を遣い自分の最後の後輩にすべての熱を注いだ。
だが、若者は日を増す毎にその澄んだ瞳は濁りを増し、半年を待たずして退職してしまった。
同僚達にはムゴい事をするね。と、男は言われた。
男の妻が自殺した時に理解し、自ら改善しようとしたつもりだった無意識のハラスメントが後輩を追い詰めてしまったのではないか。
その話を男は息子に話した。
親父は考えすぎな上に気をつかいすぎただけだよ。
要するに男もまた純粋であったのだ。ただ、後輩を思った気持ちだけが空回りして後輩に重圧を押し付けて退職に追い込んだ。濁り淀んだ汚泥は自らがまた見る方向が変われば純粋であった事に気付かなかった。
だが、男はそれに気付けなかった。気付かなかった。
自らが汚泥であることを甘んじて受け入れる事で自分が持つ綺麗な泥などには目もくれる事はないのであろう。
男は定年退職を迎え今まで面倒を見てきた後輩達に見守られながら会社を後にした。
これからはゆっくりとした余生を過ごそうと思えるような爽やかな春であった。
君の“澄んだ瞳”を写した
最期の想い出。
橙色の空には、
もう、一番星が見え始めていた。
まだ、これは私が持っていても
良いよねと、星に問う。
良いのだよと、言わんばかりに
星は、銀河をつくる。
私は、それに向かって
シャッターを押した。
【澄んだ瞳】#1
子供の瞳はどれも純粋無垢、
穢れを知らぬ瞳をしている
しかし、年を重ねるに連れて、
其の瞳は濁りゆく
子供はまだ、何も知らない
大人になってから其れを知る
嘘に塗れた社会を知る
初めは真実を伝えようとするが、
次第に其れも諦める
澄んでいた瞳は跡形もなく消え去る
お題〚澄んだ瞳〛
▪️澄んだ瞳
お話は特に思い浮かばなかったので、今日は表現を考えてみる。いつか小説で使えたらいいな!
・夏祭りの夜、子どもたちの小さな手のひらで握られるビー玉みたいな瞳
・映る世界のすべてを吸収せんと光集める赤ん坊の瞳
・秋の天高く乾いた空色をそのまま落とし込んだような瞳
・甲府の山奥、朝の湖畔の水面である
・指で触れてみたくなるほどたっぷりの水を含んだ瞳
・何も知らない、愚かな瞳だ
・精巧なガラス細工が嵌め込まれた、意思を持たぬ瞳である
・その澄んだ瞳はつめたい温度をしているように見えるけれど、その実、張られた透明な膜はきっと驚くほどあついのだろう。
・舐めたい、と思う。舐めてしゃぶり、おれはその蜜を啜ってみたい。
後半は比喩表現ではなくなってしまいましたが〜( ;ᯅ; )
瞳から涙が流れる
その涙は嬉し涙? そうだと嬉しいな
今日は特別な日 私とあなたの大切な日
人は泣く 嬉しくて 悲しくて 悔しくて 怖くて
理由は様々 どれも心が動いた時
その中で その澄んだ瞳を濡らす理由がわたしなら
なんと嬉しいだろう
その美しい瞳で何を見ているのか。
この世界のあるがままを、素直に受け止めてほしいと。
ただ、そう願うのもまた強欲だろうか。
あなたは、何にも縛られない。
『澄んだ瞳』
澄んだ瞳。
君の目は澄んでいるねって言われたことはないが、
心のなかで街ですれ違う人と目が合うときに口に出しそうになることがある。
基本的に人と至近距離で関わることが苦手な僕は自分から話しかけに行くことができない。
怖いのだ。
普通の人たちの輪に入るのも、
自分が普通になってしまうのも。
でも魅力を感じた人のそばに行きたいと思うし、
話したいと思う。
だがそれはいつだって周りの人と少し違うなと思う人だった。
髪色でも、
目の色でも。
中でも目というのは僕の大好物だった。
キラキラした目。
緑色の目。
ハイライトの入らない黒い目。
ずっと見つめていたくなる。
だから僕は僕が好きだ。
特に僕は僕の目が好きだ。
僕の目にはハイライトが入らない。
写真なんかはいつも暗く映る。
でも近くで見れば栗色のきれいな目だ。
きっとこれを知っているのは僕と、
これを読んでしまった貴方だけだ。
僕らだけの秘密ですよ?
都会の濁る空の下、
君の瞳は澄みきったまま。
宇宙まで見えてるんじゃないかって、
そんな透明感を放ってる。
繁華街、澱んだ空気、
君の瞳は透き通ったまま。
心の奥を読めるんじゃないかって、
そんな純真さを振り撒く。
君は清らかすぎるね。
その曇りのない両目には、
混沌とした世界はどう映ってるんだろうか。
澄んだ瞳
こんな瞳を持ってる人に見られたらなんでもしたくなっちゃうよね。
【澄んだ瞳】
頭の固い副会長として有名な僕は生徒に嫌われている。
不名誉な噂が流れようと訂正する気にはならない。
馬鹿は信じればいい。友人は僕自身を知っている。
僕も面倒だから、規則を破らなければ何も言わないのに。
しかし今年に入って、厄介な女が現れた。
「よく知りもせずに貶めるなんて最低です」と喚く声。
またか、とため息をつきながら近づいた。
案の定、いらぬ世話を焼く女が上級生に噛みついていた。
「余計なことをするな、と何度言えばわかる」
でも、とまだ何か言いたげに女はふてくされている。
よく見ず知らずの他人のために怒れるものだ。
そこだけは感心する。馬鹿さ加減には呆れるが。
その女は一年の三学期に転校してきたばかりらしい。
成績は優秀で、今年から生徒会の活動に参加している。
会長はいい子だと言うが、僕の邪魔をするなら許さない。
初対面で忠告したのに、彼女は手間を増やしてばかり。
仕事を覚えるのは早くても、小さなミスが目立つ。
関わらぬようにしているのに、わざわざ話しかけてくる。
彼女は多くの女子に嫌われている。僕も嫌いだ。
自分が正しいと信じ、純真な乙女を演じる偽善者。
書類の山を抱えて生徒会室へ移動中、また声がした。
「黙ってろって言うんですか。そんなのおかしいです」
それほど大きくもないのに耳に入るのはなぜだろうか。
考えれば首をつっこむ必要もないのに、放っておけない。
間に入れば、相手方は逃げるように去っていく。
「なんで否定しないんですか。あんなの嘘ですよ」
まっすぐ向けられる彼女の瞳には一点の曇りもない。
心の奥まで見透かされそうで、とても居心地が悪かった。
――綺麗……
そう思わず声を漏らしてしまうほどの美しい女性とすれ違った。
艶やかな髪、透き通るほどの白い肌、そして何より緑がかった茶色の瞳。美を体現したようなこの女性は浮世離れしており、本当に現世に存在するのか疑わしいところだ。
――画になるな。
心の中のカメラを構える。
写真部に入り、4ヶ月が経ったが、いまいちピンと来る写真が撮れずにいた。
あわよくば、心の中のメモリーに保存するだけではなく、実際のメモリーに保存したいところだが、叶わぬ夢。
その女性は信号が変わったため、スタスタと歩いて行ってしまった。
嗚呼、歩いている姿も美しい。
一瞬あった目に心を奪われて仕方がない。