『涙の理由』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
涙の理由
涙の跡をティッシュペーパーでおさえると、楕円形の染みができる。乾いている部分を定規ではかると、毎回3.5センチになって、ああ、私の目と目の間は3.5センチなんだなあと泣きながら感心してしまう。
涙の理由はさまざまだ。終わったこと。未来のこと。漠然とした不安。
悲しいし苦しいし悔しくて泣く。
だけれど、なぜだかティッシュペーパーに定規を当てる余裕は持ち合わせているのである。
母が涙を流している。
どうしたか聞いてみると
花粉症だと言う。
何の花粉か聞いてみると
医者にもこの時期花粉は
飛んでないと言われたらしい。
外の空気を吸うとなるみたいだ。
ついでに鼻水も出るらしいから
アレルギー反応っぽいのだが
アレルギーの検査しても
杉だけしか出なかったと言う。
あれは春だよな…
なんか未知の何かに反応してるのかな?
怖っ!
(涙の理由)
ノートには、あんずたちの資料でいっぱいでメモ_φ(・_・を取る余白がないほどだった。
私は、これだけあんずや陽葵ちゃんや夏音ちゃんや木田太一君や高橋悟君や苺さんや想先生やもも先生や凛先生や藤村園長先生やれいん君やかなこちゃんや
うさぎ組さんのみんなや、天使のリハトや私の習い事をした先生👨🏫たちが……エトセトラ。もちのろんfreee!のみんなや蒼さんや肉チョモのGeroさんやめいちゃんや、天月さん✨️
半分だけ、幽霊の桜かすみさん、あやかしの杜の神社の娘のしのぶさん。しのぶさんは、何時か開花🌼するとイイなあ🌟と願っています。リハトの長い修業のお師匠さまの狙いは、
多分、ペナルティーだけでは、ないですよね~?? ーー私も忘れないでね、とシニカルに真夜中のマリアも呟くのかな~(^_^;)ごめんネ🙏至らなくて。
昨日、夏音ちゃんが教えてくれたの。蒼さんは、顔出しされていなかったヨ🎵と。ε-(´∀`*)ホッでも、画面に向かってヒラヒラと手を振ってはったヨ🎵と。
……蒼さんだ。ジーン💧とした。
昨日、知らない方の配信をタップして、ちょっとだけ静観していたの。『あんずさん、いらっしゃい🎵』と、お姉さんが声をかけて来られてすごいびっくりしました。(・・;)エッ?!
私は、まだ挨拶もしてないのになぁ〰️と、思った。お姉さんの歌は、とても上手かったですヨ(*^^*)🎵
ちょっと、怖くなり、ドロンしました(^_^;)🙏苦笑。
変なことは、可愛くしてくれるアプリでもあったなぁ〰️🤔なにわ男子の大西流星君のマネして、両目をギュッとつむって写メをタイマーで撮ったの。
私は、大西流星君のこの笑顔が大好き〰️💛なの(。>﹏<。)✨️アプリ内で、メイクアップもしてくれるから🎵🎵🎵✨️うれしいヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。✨️
お父さんが、用事で私部屋に来て私が、写メとか編集をしていたら、可哀想に。という顔をしていた。アハハハ苦笑(^_^;)
でも、すごいんだヨ✨️(≧▽≦)❤🎵 他の配信者さんに、伝えたら、ネットは、変な人多いから、あんずちゃん気をつけてネ🎵と、言って下さいました☺️
それから、9月の川柳の句会に、凛先生と行って私は、全没しだけれども凛先生は、入選してたのを其処の先生が送って下さいました📮
花束がテーマ💐で、とっても素敵だった✨️(≧▽≦)✨️凛先生の恋の詠でした~♡✨️(*´ェ`*)ポッ
負けて当然だなぁ〰️。暫くお休みするけれども、もっともっと、頑張ろれたらイイなぁ〰️✨️🌱✨️と、想った。最近は、専ら、キャリーぱみゅぱみゅちゃんのハロウィンソング🎃を聴いている私ですが、 ーーその後私は、天月さんの『小さな恋のうた』を聴きたくなった○o。
終わり.
クラスのカップルが別れた。
クラス公認でラブラブに見えていた2人が、突然。
僕は驚きこそしたが、所詮は他人事。
時が経てば忘れるように感じた。
一週間後
「おい、先週別れたアイツ、先輩と付き合い始めたってよ。」
アイツ?
嗚呼、先週別れた。
また突然だな。
一週間後
クラスの気の遣い方も自然になり、付き合っていたという事実など知らなければ心地よく生活もできるようになった。
放課後。
校舎裏。
泣いていた。
アイツが。
声を掛けるか迷っていると、こっちを見た。
鉄の匂いがした。
「誰にも言わないで。」
涙の理由は、言ってはいけないと感じた。
ナイフが、光った。
流した涙の理由が自分でもわからなかった。
怒っている様子がなくなって安心したからか、
我慢していた寂しい気持ちが出てきたからか、
相手に我慢してもらってばかりな自分の不甲斐なさからか。
B5の紙に書き出したって整理しきれないな。
#涙の理由
参考:Lovers/sumika
涙の理由
綺麗なものをまだ綺麗と言えるから
それが罵られた時に
一人くらい泣ける人物の一人くらいだから
『不意の涙』
あれは初めて嬉し泣きをした宝物のような日だった。
ある日の夜。
俺は母と声が枯れるくらいの大げんかをした。
けんかの原因は進路のこと。
俺は就職したいと言ってるのに、
母は大学に行けと言う。
それだけのこと。
翌朝、誰にも何も言わずにいつもより早く家を出た。
言わなかったんじゃない。
お父さんと顔を合わせたとき、声が出なかった。
それでも、俺はお父さんとさえ話をしたくなかった。
理由は、どっちの味方でもない傍観者だから。
学校へ着いてクラスメートからあいさつを受けても
手を振るだけで「おはよう」も言えなかった。
何も知らない、
何も障害がない家庭のみんなに嫉妬していたのだろう
唯一、俺の気持ちをくんでくれた女子がいた。
挨拶しか交わしたことのない陰キャな女子。
なぜか手紙をくれた。
「なんか元気ないね。何かあった?」
手紙にはそう書いてある。
でも、ろくに会話すらしたことのないやつに
俺の気持ちなんかわかるもんかと思って、
「別に。親とけんかしただけ」
とだけ書いた。
「ふーん」とか「大変だったね」で終わるかと思った。
「私の家はね、母子家庭なの。
でも、最近の母は酒に入り浸ってるから
私のバイト代で毎日を過ごしてる。
ギリギリの生活なのに母は酒にお金をかけてる。
私と母は毎日が口頭での戦争。
高瀬くんのけんかの理由と比べたら
こっちなんて野暮ったいかもしれないけど、
親って面倒くさいよね」
その事情を隠しながら陰キャの羽田は学校で
普通に勉強して、そつなくバイトしてるのか。
そんな彼女の事情を知って俺は自分が情けなくなった。
ちっぽけな理由で、
こんな暮らしをしてる自分を殴りたくなった。
「羽田も苦労してるんだな。
でも、俺より断然カッコいいじゃん。
ちゃんと家のためにバイトしながら学校に通うなんて。
俺なんかさ、自分の進路でもめてるんだぜ。
母は俺の心配をしてくれてんのに、
俺は何もわかってない」
「私は高瀬くんのこといつも見てるけど、
高瀬くんのほうがカッコいいと思う。
見た目の問題ではなくて、心のこと。
困ってる子がいたら
必ず声をかけて手を差し伸べるのを見てるよ。
高瀬くんの優しいところに惹かれてる自分がいるんだ」
最後の一言に俺はついドキッとした。
俺は羽田の肩をポンと軽く叩いて体育館の裏に促した。
やっとの思いで顔を赤ながら出た第一声は
「俺を褒めてくれてありがとう」だった。
「いいよ、そんなの。私、好きだよ」
「え?」
「私言ったじゃん。高瀬くんに惹かれてるって」
「マジかよ。俺でよければ…付き合うけど」
「えっ!ほんとに?」
「うん」
ありがとー!と言って抱きつく羽田の温もりに
俺はその日初めて涙を流した。
こんな状況で泣くなんて恥ずかしい。
でも、あの羽田に心を認められたような気がしたのが
嬉しくて涙が出たと思う。
帰ったらお母さんに謝ろう。
そして、進路をしっかり考えよう。
羽田という強い彼女より男らしくなるために。
涙の理由
心のストレス
感情のデコレーション
放尿
心の汗だと言う人もいた
汗は臭い
嫌だ
涙の理由
俺がおかしいって気づく
サインではある
俺はマリより 感受性が強いのかもしれない
歌を聴いて 泣いたことがあるが
マリは ないらしい
歌や 感動する映画などを見て
泣くと なんだか 心がすっきりする
話が変わるが 今日 ネットニュースで
ドラえもんの声優さんの
大山のぶ代さんが 亡くなったと知った
とても 驚いた 90歳だったらしい
これで しずかちゃんの声優さんしか
もう いないんだな…
俺は やっぱり 今のドラえもんの声優さんより
大山さんのほうが いいなぁ
マリの家族が ドラえもんが好きで
たまに 昔の作品を見るのだが
大山さんの声を聞くと ホッとするのだ
『涙の理由』
今日で何回目だろう。涙を流すっていうのは。
男は人生に三度しか泣くことを許されないという言説を聞いたことがある。私は男の人じゃないからそれを適用できない。それに、軽く十倍は泣いてしまっているから論外だ。涙は女の武器だというのも聞いたことがある。武器というよりかは、自らの内側から酸化させていく錆のようにも感じる。
何が言いたいのか。そう、私は泣きたくないんだ。しかし、今会社の帰り道、終電より辛うじてふたつ前の電車に乗って揺られている。周りに人なんておらず、車両には私一人。こんなに頑張っても、所詮一人だと思うと、自然と涙がこぼれた。向かいの窓に、ファンデーションも割れてパンダ目のおばさんが映っている。あんなの私ではない。あれは、錆びかけた社会の歯車だ。毎日毎日働いて、メンテナンスされる暇すらない社会の歯車。かわいそうでちっぽけな一パーツ。
『次は終点、終点』
「……私、か」
そんな、哀れみを向けていた像は私だった。アナウンスがこだまする。その瞬間、立ち上がらなければ行けないのを思い出す。その像も立ち上がるものだから、私はありありと理解した。
家に帰ると、メイクを落として、即席のカップラーメンを平らげて、シャワーとハミガキを済ませて、さっさと布団に転がる。さもなくば明日の朝の目覚めが大変になってしまうから。
いつもと同じように横向きに眠る。今日もまた朝起きたら顔がびしょびしょなんでしょう。そうして、洗われる暇もなく日々を過ごす枕についた塩分を、頬で感じながら目を瞑った。
涙の理由
電車を降りて駅を出たところで、ポケットのスマホが震えた。確認すると、どうやら不在着信があったらしい。電話主を見てどきっとする。
慌てて歩道の端に寄り、折り返しをかけた。呼び出し音に手が汗ばんだ。
Rrr...Rrr...R
『はい』
「あ、福井です。すみません、さっきお電話いただいてたみたいで気がつかず……」
『ええよええよ。よく考えればさっきまで電車乗っとったよな』
「そうですね。ちょうど駅出たところで」
『せやんな。今ちょっといける?長くなるかもやけど』
……深呼吸。
何を言われるのか、わかるようでわからないけれど、それは私を傷つけたい訳じゃない。それだけは確かだ。
「はい、大丈夫です」
『よかった』
電話の向こうでほほ笑む様子が目に浮かんだ。
『ほなじゃあ、一旦最後まで聞いてほしい』
その人が電話越しに話したことは、主に謝罪だった。軽率なことをしてしまった、本当に申し訳なかったと繰り返していた。
私はどうでもよかった。むしろそれを聞くのが苦しかった。もういいですって遮りたくなった。
ひと通り謝り終えて、その人は少し沈黙した。やがて、ぽつりとつぶやいた。
「福井のこと……大事に思ってるんよ」
あ。
先生、あなたは私のことをわかっていた。私のこの心を知っていた。だからきっと難しかった、だからいつも寄り添ってくれた。
私が欲しい言葉を持たないから。
だからあなたはあんなにも、悲しい目をしていたんだ。
「先生」
溢れ出る感情が頬を伝う。
「やっぱり先生は」
うん、と電話口の向こうで頷いた。
「やっぱり先生は、私の恩師です」
『彼女と先生・終』
本当の自分はもう1人いる
私だと感じている私も私なのだ
想いを巡らせた
ある事を想った時
私の感情は揺れなかった
だが私の中から
ううぅっと込み上げる
涙として溢れ出した
本当の本当の私だ
ただただ
もう1人の自分を感じていた
またある時
嫌な感情を味わっていた
泣きそうになる感情
でも冷静さはあった
目を見開き感情を見ていた
思わず瞬きをすると
ボタボタボタ
大粒の涙が頬をつたい
わたしのズボンに落ちた
ポタポタポタ
本当の本当の私は
大量の涙を溜めていたのだ
びっくりする程に
もう1人の自分は悲しんでいた
表向きの感情
意識化の私
本当の感情
無意識化の私
今の望みはさも正しく
当然と思っている
本当の望みは正しくなくとも
必要だと思っている
本当の望みを知る私は
涙を通して教えてくれた
それを不思議に感じて
理解しようと俯瞰する私
どちらも愛なのだろうな
と行き着いた私
〜 涙の理由 〜
こんな私を見て、安堵の涙を流してく
れる。
そんな貴方が居てくれる私は幸せだ〜
涙の理由ですが、理由をりゆうともわけとも読めます。涙って流したくて出るものではないです。女の涙は、同情の涙とか女の武器だと言われます。本当にそうでしょうか。女の涙は、我まんしてさらに限界を超えて我まんした時に出るのです。男のように限界を超えても出ずに逆に暴力をすると言うわけでもありません。涙の回数だけ強くなれるのです。だから母は、強しと言われます。私も夫の暴力に何回泣いたことでしょう。いじめと言う暴力なので泣けば泣くほどやめずにエスカレートします。辛いものは辛いので、つい出てしまうのです。涙は、出して心をスッキリさせることが大事です。こらえきれななったら出してください。
「怖かったねぇ。ごめんね」
「ママ〜」
親と逸れた不安からようやく解放された安心感からか、少女は母親を待っていた時よりも大きな声で泣きながら、母親の元へと駆けて行った。
少女は泣きながら小さな手で、母親の服の袖を強く掴んでいた。娘と再会した母親は、優しく抱きしめ娘の頭を撫でながら
私に頭を下げて言った
「この度はありがとうございます」
「いえ」
私は通路に両膝をつき、迷子になっていた少女に目線を合わせて優しく言った
「ママ来てくれてよかったね」
少女は涙を拭いながら小さく頷いた。その時、保護してからずっと泣いていた少女が初めて喋った
「ありがとう」
それを聞いた母親は一瞬、驚いた表情をした後、子供の成長を感じた様な嬉しそうな表情で私に言った
「この子人見知りで…お礼を言う事が出来ない子なんですけど。初めてお礼を聞きました」
「そうなのですか!」
「はい。今、子供の成長を感じました」
「それは良かったです」
娘を抱いた母親は、私に深々と頭を下げると帰って行った。
それを見届けてサービスカウンターに私が戻ろうとした時、母親に抱かれながら少女は、私に小さな手を振っていた。
※この物語はフィクションです
涙の理由 作:笛闘紳士(てきとうしんし)
ほろり
君の涙が溢れた時
僕はただ、君の隣で座っていた
波打ち際
もうすぐ夜が明ける
それまでには何か言わなきゃと焦る
言葉は喉に突っかかって何も出ない
…何も言えなかった
沈黙
波の音だけが聞こえた
星はどんどん朝に溶けてしまう
二人で過ごした半日の逃避行も
朝になれば
二人はきっと…
なんて
思ったところで
全ては手遅れだ
陽は登る
朝が来る
朝日
それが僕らを別つなら
無ければいいのに
なんて
君には言えないなぁ
君は笑って言う
「朝日が目に沁みるなぁ…」
君にはもう
僕が見えない
涙の理由
涙の理由は、いろいろある。
悲しくて、悔しくて、淋しくて、嬉しくて、楽しくて…。
いろいろあるけど、涙を流すことで気持ちが晴れるし、泣くことは悪いことじゃないと思う。
だけど、キミと過ごす中で、キミが泣くときは嬉しい、楽しいときだけにしてほしいし、してあげたい。
そして、悲しい、悔しい、淋しい涙を流すのは、僕とキミが離れる、住む世界が変わるときだけにしてください。
そうできるように、僕はキミを愛していくから。
・涙の理由
先輩が卒業した。
あの人と出会ってもう2年経ったのか、と卒業式を終えたあとの眠い頭で考える。
明日も今まで通り部室で同じように笑って話すような気がしてしまうのにもう二度とそんな日は訪れない。
いつものように部活に顔を出すと、片付けられた部室が視界に入る。
その瞬間、先輩がいなくなった事への寂しさがじわじわと込み上げてくる。
先輩が残してくれた道具だけが俺のすすり泣く声に寄り添ってくれていた。
涙の理由
最近楽しいんだよ!お友達とお話したり追いかけっこしたり…お勉強したり……でもね最近お友達にもの隠されたり、叩かれたりしちゃった。グスッ( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )仲良いだけだよねぇ?(´;ω;`)
お題 涙の理由
誰かの、泣いている声がする。
どこからだろう。
しく...しく.........
ここだ。ここの部屋。階段をのぼって突き当たり、
2階の少し広い子供部屋。
3段ベッドと幾つかの勉強机。
そしてその片方の勉強机の下に1人の子供が蹲っている。
どうしたの?
......しく...しく...
返事は無い。
私に気づいていないのだろうか?
私が見えていないのだろうか?
今一度あたりを見渡せば大きな窓があるものの
すべて雨戸が閉まっていて階段にある電気が一筋だけ部屋に差し込んでいる。
そして薄暗い中でもわかる埃っぽさと床に散らばるおもちゃの山。
この子はなぜこんな部屋でひとりで泣いているのだろう。
しく......しく......
相変わらず泣いているその子に
大丈夫かと問うと
ゆっくりと顔を上げて私の顔を見るや否や
......い、.........なさい、
ごめんなさい...ごめんなさい.........
と両手で太ももを擦りながら謝り始めた。
よく見てみれば太ももには包帯が巻かれているが
それは掻きむしったように荒れていて血も滲んでいた。
顔は暗くてよく見えないがこのままでは傷が悪化してしまう。
太ももから手を離させないとと思い手を伸ばした時
はっとあることに気づいた。
この子は知らない子じゃない。
この子は過去の私だ。
それに気づいてから泣いている理由を考える時間など要らなかった。
私は過去大事な時に怪我をして
それでも諦めずに動き続けた結果、失敗し、
皆を負けに導いた。
皆の記憶には残っていないかもしれない。
負けたという事実すら、もう覚えていないかもしれない。
きっと誰も私のせいだとも思っていない。
でも私は自分を許せなかった。
この子は自分に、私に謝っているのだ。
でも許されないことに、許せないことに涙を流している。
泣きじゃくるこの子や傷だらけの足をみて居たら
気づいたら私が謝罪の言葉を零していた。
ごめんね...
傷だらけなのは足だけではないだろう。
私はあの時の私を許せていない。
そしてこの子も自分を許せていない。
そしてこれからも許せることは無いのかもしれない。
私はその子の隣で頭を撫でながら静かに涙を流した。