『涙の理由』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いつも自信に満ち溢れている
彼の涙の理由がわからなかった。
いつも真っ直ぐ前を向いている
彼女の涙の理由がわからなかった。
いつも人の輪の中でみんなを笑わせている
あいつの涙の理由がわからなかった。
いつも笑顔でみんなに好かれている
あの子の涙の理由がわからなかった。
どのような人に見られているのかわからないけど
私の涙の理由もきっとわかってもらえない。
だけど…だからこそ、泣くのを我慢しなくていい。
自分の気持ちに蓋をしなくていい。
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お題:涙の理由
娘と合格の涙を流したい。
頑張っているけど、やっぱり言わせて。
頑張れ。
「涙の理由」
私は砂漠のゴーレム。
城に住んでいるご主人様を護るため、
土を固めて作られた番人。
そんな私にご主人様はいつも優しくしてくれた。
どこからか花を摘んでは私にプレゼントしてくれた。
それでも私は土で作られたゴーレム。
それの良さがわからない。
そんなことを思いながら、
何十年もの時をご主人様と過ごした。
ある日、ご主人様はいつもに増して
たくさんの花束を私にくれた。
私は何か良いことでもあったのだろうと思った。
しかし、その日以来、ご主人様は私のところへ来なくなった。
何故だろう?
ご主人様を怒らせてしまったのだろうか。
たくさんのプレゼントをもらったのに、
私が嬉しい顔ひとつしなかったから。
しかし、考えても、考えてもわからない。
なぜなら私はゴーレムだから。
それからどれくらいの時が経っただろうか?
あるとき、1人の男がやってきた。
「そこの男よ、私は砂漠の番人ゴーレムだ。このさきに進もうと言うなら、城の主人を護るため、お前を捻りつぶすぞ」
男は言った。
「この先の主人なら、とうの昔に亡くなっているよ」
私は男が言っている意味がわからなかった。
なぜならゴーレムだから。
だから私は男に尋ねることにした。
「我が主人が亡くなるとはどういうことか?私は何百年と形がある。何百年と生きている。亡くなるとはどういうことか?」
男は最初、不思議そうな顔をしていたが、やがて何かを察したように答えてくれた。
「君の足元にある枯れた花を見てごらん。命が亡くなるとはそういうことだ」
私はそこでようやくわかった。
ご主人様は怒っていたのではない。もう命が短く、私の前に顔を出せなくなるから、せめて私が寂しくならないように、たくさんのプレゼントをくれたのだと。そして、ご主人様は足元の枯れた花のようになってしまったのだと。
そのとき私の頬に水が流れた。
「おかしいな、今日は雨が降ってるわけでもないのに、何故頬に水が流れるんだ」
私は男に尋ねた。
「雨が降ってないのに頬に水が流れるのは何故だ」
男は優しく答えてくれた。
「それは雨じゃなくて涙だよ」
私は男の言ってる意味がわからなかった。
なぜなら私はゴーレムだから。
自分のために泣くのは弱い人間だと。
簡単に涙を流す人にはなるなと。
それでも溢れる涙が止まらないときは
どうすれば良いのだろう。
私は誰のために泣いているのだろうか。
-涙の理由-
オレンジ色がぼんやり滲む。表面張力で何とか潤いを保っていた瞳は今にも限界を迎えそうで。
嗚呼、どうして夕方というのは人をこんなにもセンチメンタルにさせるのか。
ベランダで一人、柵にもたれかかっていた男は気だるそうに煙を吐いた。
何だか煙草が目に染みるなあ。ボタボタっと大粒の涙が落っこちるも構わずに空をゆっくり見上げ続ける。
失敗した大きな商談、突然別れを切り出してきた元カノ、自ら命を絶った親友、脳裏に浮かぶのはこんなことばかり。
人生というのはおしなべて何かを失ってゆくものなのだろうか。
分からない、何も。
それでも煙草の苦味が今はとても心地良い。
全てダメなような気がする。
行動も、話した事も、表情も。
間違った気がする。
相手を不快にした気がする。
自分だけ駄目な気がする。
自分だけ何も出来てない気がする。
自分だけ取り残されてる気がする。
昨日まで大丈夫だったのに。
しんど過ぎて涙が出る。
意識して考えないようにする。
きにしない〜 きにしない〜
だいじょうぶ だいじょうぶ
自分自身に言い聞かせる。
周期的にPMSだなぁとぼんやり思う。
某タレントさんが自死を選んだというニュースに
女ホルやり始めてたって書いてあって妙に納得してしまったもんね。
自分はその道は選ばないけれど。
とりあえず命の母ホワイト飲んで寝よう。
起きたらきっと、少し軽くなるはず。
いつか見たあの日の涙の理由を知りたくて
僕は静かに彼女を探す。
─────『涙の理由』
夕暮れの教室で1人涙をこぼす君
どうしても放っておけなくて
「どうしたの?」
声をかけてみた
君を泣いてほしくなくて
彼氏から酷い扱いを受けていると話す君
僕なら君を泣かせたりなんかしないのに
そんな気持ちを悟られないように
そっと話を聞く
「もう別れようかな」
ポツリと話す
「その方がいいと思うよ」
なんて白々しく同意する
君に似合うのは嬉し涙だけ
「涙の理由」
「涙の理由」
君は泣いていた。
少し落ち着いてから涙の理由を聞くと、
今日見たアニメがとても感動したからと言っていた。
「君も見てみるといいよ。すごくおすすめだよ」と君が言うので、僕もアニメを見てみた。
すごく感動して、涙が出た。
君に、おすすめされなかったら、見る事がなかっただろう。見て良かったと思った。
「涙の理由」
2024年10月11日午前8時30分
私の目からはふと涙がこぼれ落ちる。
中学2年生の春、あなたは私に告白した。声も手も見苦しいほどに震えていたけれど、私の目をしっかりと見て、心の底から愛していると伝えてくれた。涙脆かったあなたは私の返事を聞いた途端、泣き崩れていたね。そんなあなたに告白されたことが嬉しくて、私も少し泣いてしまった。
それからは毎日が幸せだった。あなたは優しくて、頼りがいがあって、でも少し不器用で、小心者で。そんなところが格好良かったし、可愛かった。中学3年生、高校受験に向けてお互い頑張ろうと言って始まった受験勉強。家に集まって、毎日向かい合って勉強をした。初めは良い関係を保てていたのに、受験が近づくほど私たちの仲は悪くなった。どちらが悪いなんて無い。お互いが緊張感を持ち、言うこと全てが頭にくる。そんな時期だった。
そんなある日、私たちは大喧嘩をした。きっかけは些細なものだったのに、お互いが日頃の不満を言い合って、歯止めが効かなくなった。本当は謝りたいのに、ダメだってわかっているのに。そんな状態で数日が過ぎた。もう家に集まることはやめて、口を聞くことも少なくなっていた。
その日は、1日中暴風と大雨で最悪な日だった。あなたは私に1週間ぶりに声をかけた。今までの喧嘩なんて嘘のように、悲しそうな顔をしていたけれど、私にはそんな彼に気づく余裕なんてなかった。何度も声をかけられて、振り払って、その日が終わった。
それからは本当に、彼とは疎遠になった。そうなってしまってから、私はやっと悲しいと思った。私たちはこのまま別れてしまうのだろうか、という不安が常に頭をよぎり、遠くから彼を目で追う日々が続いた。自分の幼稚さで彼に声をかけられないもどかしさに腹が立った。
2020年10月11日午前8時30分
朝の会。あなたのいない教室。担任から放たれる言葉に耳を疑う。
あなたは自殺した。
今日はあなたの死んだ日。私があなたを殺した日。
黒い服に身を包んで、花束を買って行こう。
私は昔から泣き虫だった。
今ならわかるけど、少し前までなんで涙が出てくるのかわからなかった。
子供の頃から、自分の想いや色んな言葉などを飲み込んできた。
それが詰まりに詰まって、自分の感情や言葉を出せなくなり、それが涙として出てくる(発散してる…とも言えるかな…)んだ…と最近、ようやくわかった。
人の体って不思議だな〜
ちゃんと溜め込まないように、何かしらの形で出してくれてるんだな〜
まぁ、普通に泣き虫ってのもあるけど(笑)
私はあなたに失恋をした
あなたには好きな人がいるの
それは私じゃない
知ってた
知ってたんだけど
どこかで自分かと期待をしている私がいた
それなのになぜあなたは私に優しくするの
諦められなくなるじゃん
あなたはなぜこう言うの?
その『涙の理由』を教えてと
なんで優しくするの?
なんでなんでなの?
やめて痛いから
心が痛むから
どうか
どうか
これ以上期待させないで
どうかお願い
聞かないで
この『涙の理由』を
3行日記
上司も人間だということに気づき力になりたいという貢献心が芽生えた
ありのままでいいんだと気づけた
緊急時の対策を体験し成長した
感情移入しても涙なんかでやしない
から。わからんないや
誰かに理由を話したって解決しない。わかってもらえない。
諦めてるって言われるかもしれないけど、実際そうだと思う。
#28 涙の理由
「もうやめよう…」
一瞬彼が何を言っているのか分からなかった。
「もう、会うことも話すこともやめよう。きっと今じゃないんだと思う。というか君と僕は釣り合わないんだと思う」
彼とは友人の紹介で出会った。
しばらく彼氏を作らない私に呆れた友人に
「いい人いるから」と彼を紹介された。
初見はタイプじゃないし、オドオドしてるし何考えてるかわかったもんじゃない。でも、自分の好きな物には真っ直ぐで素直で時々見せるその笑顔と優しさにいつしか心を奪われていた。
そんなある日勢い余って私から告白してしまった。
彼は一瞬戸惑ったが、決心したように
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
と何故か堅苦しい返事で返してきた。
それからというものの旅行に行ったり食事に行ったり、休みがあった日には一緒に出かけるようになって早1年。
記念日はお互い仕事で忙しくて会えなかったけど、
日程を少しずらして会うことが出来た。
そんな日の出来事だ。
「別れる…ってこと?」
きっとそうだろう。聞くまでもない言葉。
「そう」
彼は小声でそう言った。
「え、なんで?記念日だよ?
ちょっと待ってよ、今じゃなくない?理由は?」
彼の言葉はいつも含みがあり、遠回りだ。
だけど必ず答えはあるし自分の考えは持っている。
「そういう所!そう、今じゃないんだよ。理由はさっきも言ったよね。何回も聞き返さないでよ。
自分が少し上に立った気分になって、人の事バカにして…耐えられなかったんだ…じゃあね。
僕よりいい人はいっぱいいるでしょ」
そう言って席を立った彼はお金だけ置いて店を出ていった。
「僕よりいい人って…何よ…」
窓の外を歩く彼を見て目から水が溢れ出した。
自分のこれまでの行動が許せなくて…。
彼との別れが悲しくて…。
心の炎が吹き消され、なにも感じなくなった。
しぐれ
『涙の理由』
日々、たくさんの喜びに出会う
その中でも子供達が成長する喜びほど
深い喜びはなくって
たまに出会えた時
感謝の念と共に 温かい涙が溢れ出てくる
涙の理由
それは、これといって理由はなくて
多分…
あのときの君の言葉
涙の理由
涙もろくなった
もともと泣く人ではあったけど
でもよくよく考えると
悲しくて泣くことはあっても
しんどくて泣くことってほとんどない
心がすごくしんどい時は
大抵涙を流すエネルギーすらない
涙を流す理由も
涙を流せる理由も
人によって変わるのだろうな
心を込めて紡ぎ出した想いを、
そんなの大したことじゃないよ、と
鼻で笑われる。
踏みにじられたこの想いの、
行き場はもうない。