『涙の理由』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
貴女が一昨日泣いてしまったのは、ご伴侶のいない生活をまざまざと思い描いたからでした。
夕食が終わってから、ぼんやりと具合が悪そうに腰掛けたままの貴女の食器を下げ、二人分の食器を洗っていたご伴侶の後ろ姿を、貴女はじっと黙って眺めていました。
そうしているうちに、この人と別れ、この人をこの家から追い出したら、こうしてこの背中を眺めていることもなくなるのだ、という思いが貴女の心の底から湧き上がってきました。
それが自覚された時にはもう、貴女の目からは涙が溢れていました。
悲しい、悲しいとご伴侶の胸で泣きじゃくり、結局考えていることを全て打ち明けました。貴女は、ご伴侶がひどく落ち込むことを恐れていましたが、実際のところ、彼は奮起したようです。貴女と共にある未来を得るために、必死で努力しようと決めたと言っています。
貴女は優しい人です。
苦難に巻き込まれつつあるご伴侶のことを、今見捨てることは絶対にしないでしょう。けれど、その時が来たら、貴女はご自分の心に従って生きてくださいね。
何にも悩んでいなかったあの頃に戻りたくて涙を流す
今を生きるのが苦しくて涙を流す
明日の自分を考えて涙を流す
自分と違う生き方をしている人を見て涙を流す
自分と違う生き方をしている人も自分とは違う悩みを抱えていると思い涙を流す
こらえることも出来ずただ流すしかできないその涙が過去の話になるいつかを夢見て涙を流す
そのいつかになるまでに自分はどれだけ涙を出すのだろうか
そう考えて涙を流す
きっと一生止まらない涙と上手く付き合っていく方法を考えながら涙を流す
__涙の理由__
『涙の理由』
悲しい…
悔しい…
切ない…
嬉しい…
辛い…
涙の理由は色々あると思います
泣くなと言われることもあると思います
でも
我慢しないで
涙はあなたの素敵な宝物
涙を流してもいいんです
おもいっきり泣きましょう
泣いたら今度は笑いましょ
一緒に大きな声で笑いましょ
「涙の理由」
理由なんてなんでも良かった。君が私の隣で泣いてくれるなら。部活終わりの夕暮れ、駅前の公園。電車の来る気配のない駅に人通りはほとんどない。カラスの声と、君の洟をすする音だけが聞こえる。友人として過ごした2年弱の期間、泣いている姿はほとんど見たことがない。そんな君が泣いている理由に、ほとんど興味はないなんて、君が知ったら怒るだろうか。だって理由なんていらない。君が涙を流す場所として、私の隣を選んでくれたのだから。地球は誰も一人で泣かないように丸くなったというが、それは隣にいることとは違うだろう。私が今隣人にできることはこうして同じベンチに座り、ただ黙っていることだ。こんな時理由を聞くべきではないということは、自分の経験上知っている。そう、私がすべきことは。落ち着いてきたようだ、深く呼吸をした隣の君の方を向いて、ニヤッと笑って一言。
「今コンビニの唐揚げ、一個増量中らしいよ。」
涙の理由
年末の日曜日。自宅で一人、テレビに張り付いていた。画面の向こうでは二人組がマイクの前で喋っている。時折、観客から笑い声が溢れる。
今頃、あいつらも集まってるのかな。
一緒にエムワンを観ようぜと誘われたのが数日前の話。酒を飲みながらワイワイやるから来いと言われた。楽しいのは間違いないイベントだったけれど、僕は断った。予定があるからとありきたりな嘘をついた。
いよいよ決勝が始まった。僕はペットボトルのお茶を片手に楽しんだ。どの組も面白かった。いつ観ても漫才は文学でもあると思う。たった四分で人を笑わせるために言葉を尽くす。詩や短歌に通じるものがある。
優勝者は観ていればわかった。どれだけ他の組が面白くても、その評価は残酷なほどに揺るがなかった。だからせめて全力で楽しんだ。心から面白いと思い、心から笑った。笑えば笑うほど涙が出た。番組が終わった後、顔を洗った。涙は流れても、緊張と期待を押し隠して戦った人たちはしっかりと記憶に残った。
結局、今年も泣いちゃったな。
一人苦笑する。毎年こうだ。笑いながら泣いてしまう。友達の誘いに乗らなかったのは、涙の理由を聞かれたくないからだ。
いいんだ。まだ泣ける。泣けるなら、まだ戦える。
来年の決意を新たに、僕は深く息を吸った。
作品No.193【2024/10/10 テーマ:涙の理由】
あなたがいなくなったことが哀しいのか。
あなたが私の元から離れてしまったことが哀しいのか。
あなたがもう戻らないことが哀しいのか。
いや、違う。この涙は、そんな理由で流れたものじゃあない。
じゃあ、この涙は何? 私はなぜ泣いている?
そこに理由を求めるのはきっと、ひどくばかげた行為だ。
このカードをめくれば、ついに、ついに知る事ができる。
「さあ、いかが致しますか?レディ」
館の主人があの水晶玉を思わせる薄紫色の瞳で覗き込みながら問うてこられました。静かに、嗤うように。
ザワザワと葉を落とした落葉樹が風に騒いでいる。川面の白い彼岸花が唐突に頭に浮かぶ。この館は異界に立っている。
今度の〈支払い〉は、命取りになる。
涙の理由、ね。たしかに私はさっきまで泣いていた。理由は分からない。なぜか悲しい気持ちになって、涙が溢れてきたんだ。どうしてでしょ、?
私は上の文章が自分のものでないことが分かっている。これもだ。盗作という意味では無い。私は文章を書くことが好きだ、でも。私が書く文章はいつもどこかで見たことがあるような文章で好きな本と似ていた。それは、意識せずとも私がその本を愛するあまり。頭の中で主人公になりきっているからかもしれない。いつか私は"自分の文章"がかけるのうになるといいなとおもう。自分の文章で人を感動させられたら、少しでも人の人生をいい方に変えられたら、そんなことを考えている。それは高望みかもしれないし、叶うこともないかもしれないけれど。私は大小たくさんの願いを叶えるために今を全力で生きている。
「卒業式終わっちゃったね」
それぞれ仲の良いグループに分かれ話に花が咲く教室の中、私は隣の席の幼馴染に声をかけた。
「終わったねー。そうだ、せっかくだしお昼はちょっといいとこに食べに行こうよ」
「それいいね、どこがいいかなー」
小学校から高校まで奇跡的に同じクラスだった私たちだったが、さすがに大学まで同じとはならなかった。
ならば残り少ない期間をどう過ごそうか、まず今日の昼食から、そう考えていると-
「それにしても、ほんと泣き虫だよねー」
涙のせいで赤くなっているだろう私の目を見て幼馴染が笑いながら言ってきた。涙なんて自然と出てくるのだから仕方がないじゃない、そう思いつつ返事をする。
「違うってば。もう、そのいじり何回目よ」
「ごめん、ごめん」
気の置けないやり取りに楽しさと一抹の寂しさを覚える。
春。別れそして出会いの季節。
くしゅん、ずびび。
とりあえずお昼は花粉が少ない場所にする。絶対に。
『涙の理由』
脈なしなのは分かりきっているのに、些細な言動から勝手に期待してしまう自分が腹立たしくて、涙が出る。
【涙の理由】
涙の理由
涙が出なくなってから、どんどん頭がぼんやりして、全ての輪郭が曖昧になった
次第に傷つく事も減って、楽になって、次第に私の世界がボロボロと欠け落ちて、それを止めようとも思えなくて
ある時空っぽになった
別に悲しくない、私には悲しみはいない
だから
最後の時もテキトーで
なんとなく目の前が真っ暗になって
普通に電車に乗ろうと、足を踏み出して、そのまま私は終わった
もっと早く、自分の辛いを受け入れていたら、ちゃんと涙が流れていたら、私は生きていたのかな
だって、涙は傷ついたことを受け入れるために流すのだから
涙の理由
涙脆いです。
感動しいなので、家族ものとかもダメですし、物語終盤の仲間集結みたいなのもう号泣です。
単純に欠伸でも出ますし、ヘタレなので痛みとかでも出てきます。
ほぼ一日一涙です。
その割に、痛み以外で自分が何かあった時は一切涙が出ません。
自分以外の誰かが何かあった時は号泣ものなのに。
自分用の涙腺はすっかり枯れたようです。
何か嫌なこと辛いこと悲しいことがあっても、そうなんだーの他人事で終わります。
そんな自分が枯れたと思えるほどに号泣したのは昔話。
なんと号泣で食欲もなくなり、2週間水だけ生活。
気づけば太っていた身体も痩せたと言われ、計ってみると20キロ痩せていました。
涙はダイエットになるのか……( ̄▽ ̄)ニヤリッ
ただの不摂生ですね。
それくらい自分の中では悲しかったんでしょう。
本当に涙って枯れると実感したくらい泣きましたから。
もう二度と経験したくない日々です。
でも今にして思うのは、そこまでいい出会いもしていたんだなと。
涙の理由。
理由はそれぞれとしても、流せているのは生きている証。
ならばたまには嬉し涙も流せるといいなと思う。
そんな秋の夜長です。
「涙の理由」
これが何かも分からずに
喉の奥がツンとだけ
目の奥が熱いだけ
あとは玉ねぎのせいにして
ぼやけて危うい手を動かす
むかしむかし、確か、そのまた昔くらいらしい。
人が人を食べない時代があったそうだ。いや、厳密にはその時代まではずっと、だろうか。
今は違う。少なくとも、…うーん。どれくらい前からなんだろう。
[男より女のほうが、脂のりが良く旨い。女が独りで外を出歩きでもすれば、すぐに油をかけられる。そして、まぁ…火を。刺し殺したり、首絞めたりするような人もいるらしいけど。
過去を知って今が荒れていると気がついたが、それくらい世は廃れてしまったんだ。
「ニンゲン」それもまぁ特別「女」はそれくらい旨いらしいんだ。]
人が人を喰べない時代はよっぽど「ヘイワ」だったんだろうなぁ、
今では綺麗事なのになぁ、
あれ、なんで泣いてんだろ…
涙の理由
貴方を好きなって、両片思いになって
でもある日
貴方に他に好きな人が出来ちゃって
私とはもう終わっちゃって
どうすればいいのか分からなくて
未読無視されて
悲しくて
涙が、、
涙の理由
朝、泣いていた理由は分からなかった。
仕事をして、帰宅し風呂に入ってご飯食べて寝る
寝る前に泣いてた理由を考えてみる、、、
普通の生活をしてお金は無いけど困ってるほどでは無い、仕事も順調だ、あぁ、そうか、、、
隣に君がいないからだ
初めて父の涙を見たのは
祖母がこの世からいなくなった時。
祖父は私が生まれるずっと前
父が中学生の時に亡くなったらしい。
それから祖母は女手一つで
4人の男の子を育てた。
長男だった父は、近くで祖母の苦労や
生き方を身近に見てきていたのだろう。
時と共に家族の形が変わり変化しても
一緒に暮らしていた、祖母と父。
年老いた祖母の入院が長く多くなったが、あまりお見舞いには来なかった父。「男の人ってそんなものよ」と母は
薄く笑っていた。
そして、とうとう病院で祖母とお別れの時、赤い顔と赤い目をして父は
はらはらと泣いていた。
父が泣いているのを見たのは
後にも先にも、その時だけだ。
涙の理由は
大切にすべきことに
何かが触れた時
涙が理由を教えてくれる
なみだの理由
枠だけ取ります!後日かきます!!
まだ何も思いつきません!
#70 涙の理由
[悔し涙と嬉し涙]
悔し涙。
将来のためにちゃんとしたいのに。
この世界はどこまでも真っ暗闇。
可笑しいよ。
なんで?
愛してるなんて、貴方は嘘つきだ。
隣の席の子は、
当たり前の日常を謳歌していると言う。
なんで?
当たり前って言わないでよ!
お願いだから。
私の世界は、常に死と隣り合わせ。
貴方の世界の安寧の為に
存在するだけの空っぽなゴミ人形。
ゴミ人形は、
涙も悲鳴もゴミ箱に捨てて、ふたをする。
そんな人形にも心配してくれる人がいる。
心配してくれたお陰で、
あやつり人形も人間の姿になれる。
優しさに触れる度、涙が出そうになる。
嬉し涙。
ほっこりする。
このまま人間でいたいな?
でも、人形に戻らないといけないかな?
なんて、心配してくれた人に
さらに心配かけるセリフばかり思い浮かぶ。
よし、もう何も考えず今に集中しとこう!
涙を拭いて、立ち上がる。