『涙の理由』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いつも同じところでつまずく。
みんなができることを自分はできない。
『涙の理由』
なくから、かなしい?
かなしいから、なく?
涙に理由は必要ですか
涙に感情は必要ですか
理由も無しに、 と笑いあえる日の為に。
ああ、これを最後の足枷としましょう。
人気のないとこで好きな人が泣いてる
涙の理由聞いても嗚咽して答えてくれそうにない
だから1人にさせたくなくてそばにいた
本当にごめんだけど
心の中では君の近くにいれるきっかけができて
うれしい
口を開けて叫び
肩を上下させながら
涙を流す理由は
幸せな日常を過ごしている証明である
きっとそれは笑い泣き
これほど幸せな時間はないだろう
どんなときも毅然と背筋を伸ばす人。
そんな印象だった。
黒い礼服はピンと張っている。
結った長い黒髪に光が反射する。
整然とした進行、堂々としたスピーチ。
冷酷、という揶揄も聞こえる。
冷たいかはともかく、不思議だった。
連れ添った人を看取った後とは思えない。
いっそ直接聞いてみた。
彼女は困惑したが、ポツポツと話してくれる。
彼のために泣いてくれる人は大勢います。
皆さんが存分に泣ける場を作るのが役目ですから。
彼女に、あなたはいつ泣くのですか、と聞いた。
彼女は、もう散々泣きました、と微笑んだ。
そんなに強い人間ではないです、と続ける。
ただ今は、涙が空っぽなだけです。
題:涙の理由
悲しいのか、
苦しいのか、
寂しいのか。
どんな感情なのか、もう分からないけれど。
ただひとつ
はっきりとしているのは、
貴方に会えないということ。
『涙の理由』
君が溢した涙の拭えない僕は、
まだ泣けない。
[涙の理由]
今でも
時々
涙が出る。
あの
悔しさ
怒り
絶望
頑張ってきたことが
一瞬で
奪われて。
なんて
儚い
夢だったんだろう。
あの時
衝撃で
流せなかった
涙は
今もまだ
残っている。
#涙の理由
―――
お陰様で♡6000頂きました。
いつもありがとうございます。
恋人が浮気してた。僕の「親友」と。浮気なんかしてないよね?とカマをかけた所、まんまとかかったらしい。馬鹿め。…でもそういうところもアイツらしい。
…世の中だと僕らは少数派なんだろうけど、こんなに気が会うこともあるんだな。皮肉にも流石、僕の親友だ。
僕の親友は泣いた。浮気が涙の根源。
でも、その相手を親友は知らされていない。言おうかとも思った。でも言葉足らずで誤解を生みたくなかった。親友だから。
親友は僕がその浮気相手だとも知らずに僕に泣いてすがった。嫌、僕からしたら向こうが浮気相手なんだけども。
彼と僕と親友で遊びに行ったこともあった。あいつはどんな顔してたんだろう。はたまた僕はどんな目で彼らを見ていたのだろう。過去の言動を振り返れば振り返るほど馬鹿らしい。
涙を止められない僕の親友。大粒の真珠の涙をぽろぽろと落とし、机に雫の跡をつくる。とても純粋な子だった。きっと初めての恋人だったのだろう。スマホを見て、微笑む相手はきっとアイツだったのだろう。アイツは僕の知らないあいつの顔を幾つ知っているのだろう。…考えたくもない。
僕は君の恋人と付き合っていたんだよ。涙を流し、憎んでいる相手は男の僕なんだよ。でも、誤解しないで寂しさを埋めるためだったから。僕の本当の好きな人はとても近くて、だからこそ手が届かなかったんだ。本当だよ。アイツのために涙なんか流さないで。そんなもの僕に見せないで。
…なんて言葉は勿論出て来ない。そんな勇気は持ち合わせてないからさ。
僕も泣く。親友は涙の理由を知っているのだろうか。
目の前に、瓶詰めのパスタソースがある。
名前はペペロンチーノ。
お土産で頂いたもので、賞味期限は今年の10月。
実は辛いものが苦手なんだけど、賞味期限が迫ってきているので食べてみた。
...辛い。
なんか唐辛子の輪切りがいっぱい入っているし、辛くない訳ないやん。
味なんか分からん、辛いしか言えん。
ラベルに、辛いものが苦手な方やお子様はご注意くださいなんて事も書いてなかったので、もしかしてそんなに辛くないかも...と思っていたけど、そんな事はなかった。
多分、お子様も無理やで。
そしてまだ、3食分程残っている。
困った。
何か別の料理に致死量を超えない程度に少しずつ混ぜ込んで食べるしかない?
塩胡椒の代わりにこれを使えば、なんでもイタリアン風になる?
そういう訳で今、マジで辛くて泣いている。
「涙の理由」
「 涙の理由。」/ フィクション。
休日の昼下がり、私は駅の改札口である人を待っていた。気になっていた人、悠太と初めてのデートだった。緊張と不安が入り混じり胸が高鳴る。でも、それ以上に私を押し潰そうとしているのは、駅のざわめきや人々の喧騒だった。
私は感覚過敏だった。大勢の人がいる場所や、急に大きな音が鳴る場所では、体が硬直し頭の中が混乱してしまう。それでも、悠太と一緒に過ごしたいという思いが勝り、今日のデートを楽しみにしていた。
「大丈夫、今日は大丈夫だよ。」そう自分に言い聞かせていたけれど、すでに心臓は不規則に鼓動し、呼吸が浅くなっているのが分かった。
「お待たせ!!」
悠太が駆け寄ってきた。彼の無邪気な笑顔を見ると、少しだけ気が紛れた。
「行こうか、映画館もうすぐだよ。」彼は私を促し、二人で駅を出た。外に出た瞬間、街中の音が一気に押し寄せてくる。車のクラクション、通行人の足音、交差点の信号音――どれも普段なら聞き流せるものばかりが、今日は鋭い矢のように私に突き刺さる。
映画館に着くまでの数分間が、永遠のように感じられた。頭の中が真っ白になり、周囲の音が一層大きくなっていく。手が震え、額には冷や汗がにじんできた。視界の端で、悠太が何か話しかけていたが、言葉がうまく聞き取れなかった。
「どうしたの?」
突然、悠太の声がクリアに響いた。彼の顔が近づいているのに気づき、私は慌てて笑顔を作ろうとした。
「なんでもない、大丈夫だよ」と言ったが、声が震えていた。
映画館に入ると、暗闇と静けさが少しだけ救いだった。これで落ち着けるかもしれない、そう思ったのも束の間、映画が始まると大きな音が私を再び襲った。場面ごとに響く爆発音や群衆の歓声、すべてが私を追い詰める。耳を塞ぎたくなる衝動を必死にこらえていたが、限界が近づいていた。
「ちょっと、ごめん」
私は小さな声で言い、立ち上がって席を後にして廊下に出た。そこで初めて、押し殺していた涙が一気に溢れ出した。
こんなはずじゃなかった。もっと普通に、悠太と一緒に楽しみたかったのに。彼に迷惑をかけたくなかったのに、結局自分はこうして逃げ出してしまう。なぜこんなに些細なことが、私にはこんなにも辛いのだろうか。
気づかないうちに、彼が私を追いかけて来ていた。
「大丈夫?」
「ごめんね、私、ちょっと人混みが苦手で……」
悠太は私をじっと見つめた後、優しく頷いた。
「無理しなくていいよ。外に出ようか?」
その一言に、再び涙が溢れた。涙の理由は、悠太の優しさに触れたからだった。そして、こんな私でも理解してくれる人がいるという安心感が、私を包んでくれたからだった。
結局、その日は映画を見ずに静かなカフェで過ごした。悠太は何も言わず、ただ私の話を聞いてくれた。その時間が、私にとって何よりの救いだった。
涙を流した後の空は澄んでいて、少しだけ世界が優しく感じられた。
強がる君はその理由を絶対に教えてくれないから、せめて君が泣き止むまで隣にいさせて。
どうしてあなたは泣いてるの、と少女は問うて、
僕のことをじっと見つめた。
僕は少し考える。
僕はどうして泣いているんだろう。
「理由なんてないよ、」
と僕は答えた。
僕は涙を流している。
悲しくて、
悔しくて、
辛くて、
嬉しくて、
自分のために、
誰かのために、
幸せになるために、
涙を流している。
毎日、美術館の隅っこで、涙を流している。
陽の当たらない絵画の中で、涙を流している。
「君は、僕がどうして泣いていると思う?」
少女に問いかける。
少女は僕をじっと見つめて、こういった。
幸せになるためだわ。
僕は優しく微笑んで、少女は大人になった。
〜涙の理由〜
悔しかったり 嬉しかったり
怒ったり 悲しかったり
感情が高ぶるとどうしても
出てしまう……
そこに理由は無粋じゃないか
といつも想うのだけど
そんなん考えるより
そいつの本音しっかり受け止めてやりなよ、と
最近何故かよく聞く感情失禁
こいつは理由なんてないんだけど
言葉だけ広まってるのか 誤用が多いような
本当にちゃんと見てあげてほしいし
受け止めてあげてほしいのよなー
安心できる場所がほんと 減ったよね
どんなモノでも 共感できて
慰めることができるなら
そこに理由は必要ですか?
人に弱さを見せない君が、初めて僕の前で泣いた。
君が泣いていたから、僕も涙が溢れた。
でも君が僕よりも苦しそうな顔をするから、
僕は君をなんとか笑わせたかった。
そんなに名前を呼ばなくても、
僕はここに居るのに。
どうしてそんなに泣いてるの?
どうしてこっちを見てくれないの?
君には僕が見えないの…?
頬を冷たいものが流れた
最初は何だかわからなかった
しばらく話すのをやめようか
きみからそう言われたとき
僕はホッとした
これで僕は自由だ!
そう思ってさえいた
それなのに
どうして涙が頬を濡らすのか
これは後悔…?
今の僕にはわからない
ただ止めることができない
そっか
ただきみと一緒にいたいと
思っていたんだ
ただそれだけだったんだ
空には星が輝いていた
きみは同じ空を眺めているだろうか
もしそうなら嬉しい
きみが笑っている気がした
【涙の理由】
毎日なんとなく生きている。
可も不可もない…いや、少しだけ負の方が多いかな。
人生は多分、そんな方が良いのかも知れない。
小さな幸せってやつを少しずつ積み重ねて、時に壊されて
また最初から積み重ねて…って言うのが人生であり
幸せなのかも知れない。
…なんて、自分に言い聞かせて、本当に幸せなのかな?
別に悲しくはないし、辛くない。
家族はみんな居るし、帰る場所もある、食べ物だって
好き嫌いするくらいには食べられてる。
でも、時々、何故か不意に涙が出て来てしまう。
なんでだろうね?泣きたい訳じゃないのに…。
そんな時は泣くのを止めるんじゃなくて
涙が枯れるまで思いっきり泣いてみる
きっと心が軽くなるから。
目の前に泣いている人のイラストがある。
その下には、何でこの人は泣いていると思う?と書いていって選択肢もある。
・悲しいから ・嬉しいから ・眠いから
理由も書けと書いてある。
めんどい、不思議なのはこれが出されたのが国語でも道徳でもなく社会な点である。
とりあえず白紙でだそう、点数にはならないから。
涙の理由
知っているのは
お月様だけ
秘めたる想い
もう
二度と照らされて
耀く事もない
無くなったかと思われた
感情も
そうではなかった
/涙の理由/
放課後。教室に入る前に、ドアのガラス箇所からなんとはなしに中の様子を伺うと、二階堂君が机に突っ伏して寝ているのが目に入った。夕日が差し込んでオレンジの教室にいる彼は、一人でいるより独りに見えた。あまり放課後に残るイメージが無いからだろうか、珍しいなと若干の疑問がありつつガラッとドアを開ける。
瞬間飛び込んできた音に耳を疑う。
鼻をすする音。しゃっくりをあげる音。
(やばい)
二階堂君が泣いている。
ドアの音に反応したのか、夕日に照らされた背中をビクッと動かした。
暫し、私と二階堂君の時が止まったような気がした。その間、私は次の行動を考えていた。
ここで引き返すか。いや、引き返さない方が正解なのか。声掛ける方が自然か、いやでも。あ、まずい、目が合った。
「ごめん。問題集取ったら直ぐに帰るから」
まじでごめん本当にごめん、と思いながら急いで自分の席に移動する。
どこにやったっけな、と机の中をゴソゴソと漁っていると、どうやらその間に体勢を整えたのだろう二階堂君が声を掛けてきた。
「いや、こっちこそビックリさせてごめん。問題集って数学の?」
「あ、そうそう。宿題出てたのに忘れてて」
「取りに戻るの偉。葉山真面目だよね」
「全然全然、本当に全然全然」
「何回全然言うの」
ハハッと二階堂君の笑い声が聞こえて、思わず顔をそちらに向ける。
「確かに。全然言い過ぎた」
一連の行動が本当に気遣いの人だよなぁ、と思ってその優しさに甘えて私もちょっと笑った。
私と二階堂君はそこまで仲良くない。いちクラスメイト、そんな付き合いだ。彼の目元が赤くなった理由は、部活で何かあったか、家族で何かあったか、噂で隣のクラスの子が好きって聞いたからその事か。全部予測でしかなくて、本当のところは分からない。
話しながらも引き続き手を動かしていると、お目当てのものを見つけれた。
問題集あったから帰るね、と二階堂君に言うと遠慮がちに名前を呼ばれる。「さっきのさ、」と聞かれたところで言い出す事が分かったから、
「うん、おっけー」
と返事をすると、二階堂君は一瞬呆けた後また笑った。
「まじ葉山で良かったわ」
帰り道。一人歩きながら、やっぱり教室に入ったこと申し訳なかったなと思い呻き声が漏れる。あの場所での最適解はなんだったのだろうか。彼はまだ泣いているのだろうか。涙の理由を私は知らない。
角を曲がると丁度夕日が眩しくて思わず目を瞑る。
瞑った目の奥で、オレンジ色のあの背を思った。