『涙の理由』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「大丈夫?」
そう答える彼の推理は果たして正解なのだろうか
目に見えるものが真実とは限らない
何が本当で 何が嘘か
この女は本当に悲し泣きをしていたのか
「大丈夫?」が最善の慰めなのか
男と女はいったいなんの関連性があったのか
そもそもこの女の性別は本当に女なのか
真実は本人だけが知っている
男「ごめん、当たるとは思わなかったんだ」
女「、、、」
男「まさか投げたバレーボールが君に2回も
当たるなんて、、、」
ピッピィー
先生「全員集合ー!!」
彼女はゆっくりと腰を上げ、みんなのところへと向かう
女「これで何回目?次こそは、絶対に気を付けてよね!」
男「仕方ないだろ,だって俺たちのすることなすことは全部似るんだから」
女「だからって、、、」
男「どうやっても絶対に被るよ」
「だって俺たち双子だもん」
彼は苦笑いしてそう言った。
「涙の理由」
タイトルからはずれてる気がします、、、
ふざけてすみません、
あるテレビドラマの名言を活用してみました
お分かりいただけたでしょうか?、、、(笑)
涙の理由
溢れる感情は言葉にならず
涙となった
溢れた涙は絶えきれず
頬を伝った
伝った涙は拭われず
跡を残した
涙の理由は感情の跡(カタチ)
新しくiPadを買ったけど全然使いこなせない。
本当はノートパソコンを買うつもりだったのに...
店員に[iPadの方が性能良いですよ]と言われデカいスマホを買ってしまった。どう考えても今持ってるので
充分だったんだけどね...そういえばノートパソコンが欲しかった理由はpcでしかできないゲームをダウンロードするためだったなぁ完全に忘れてた。10万円の高いiPadを買ってしまったのでお金をためなきゃ。自分がノートパソコンを買える日はいつになるのだろうか...お金が欲しい。そして、次こそは目的を見失わなずに自分が欲しい物を買えるようにしたいわ...
後、このiPadの活用法を無理矢理にでも考えとこう
本当に買い物下手で嫌になる。衝動で物買うからな...金が欲しい。
子供の頃、ものもらいの手術の後に麻酔が切れて激痛で泣き出した。母がどうしたら泣き止むのかとオロオロ困らせた思い出。
あわてて看護士さんが駆けよってきた。
父の所在を尋ねるが、あいにく父も弟も席をはずしていた。
私だけでも、と急いで母の病室に駆けつける。
最後に手を握ると目に涙を浮かべていた。
呼吸器をつけて苦しそうで話せる状態ではなかった。
母の最後を思い出すたびに想う。
何を伝えたかったのだろう。
涙の理由
彼女の目から雫が流れた。
未熟な僕は理由なんてわからなかった。
ただ、彼女にハンカチを渡すしか、できなかった。
涙の理由
「大丈夫?」
それは
ただただ私を心配する
暖かくて何気ない一言
その声を聞いた瞬間
目の前の景色が滲んだ
その言葉は優しくて
暖かくて嬉しい一言
じゃあこの
胸を締め付けるような
この苦しさは
どこから来たんだろうか
「涙を絶対に見せちゃダメだ
心配させちゃダメだ」
私の心が必死に
伝えてくる
私は笑顔で顔覆い
「大丈夫!心配しないで!」
と元気に答えた。
貧しい村の教会に彼は生まれた。彼の父親は隣国の戦争に駆り出されて死に、母親は彼を生んですぐに敵国の兵士になぶられ殺されてしまった。質素な暮らしに彼は辟易していたが、彼は優しい神父や自分とおなじ境遇の子供たちとの暖かくのどかな生活が好きだった。ただ、たまに血の匂いのする軍人や兵士が物資を目当てに訪れてきて、その度彼は人を殺す人間たちに吐き気がした。
寝苦しい夜だった、眠れず目を瞑っているといきなり教会の扉が轟音とともに吹き飛んだ。破られた扉から銃を持った三人の敵国の軍人がおし入り動くものすべてに鉄の嵐を浴びせた。彼はベッドの下に隠れながらその様子を怯えて伺った。破裂音と光が発生する度に赤い何かが飛び散り、昨日までしゃべっていた友達が変形し、たおれていった。子供の阿鼻叫喚が響く中、軍人の「弱者救済」という叫びと笑い声が頭にこびりついた。すべてが終わり、彼は何も考えられず教会を出ると、外の壁に神父の死体がはりつけにされ脇に馬鹿にするようにスプレーで「弱者救済」と書かれていた。
神なんてどこにもいないそんな事を考えながら当てもなく森の道を彷徨った。森はすぐに暗くなり、彼はお腹をすかせたまま倒れ、眠った。夢の中で教会でのみんなとの暮らしを思い出し彼は泣いた。その時、何かいい匂いがし彼があたりを見渡すと、明かりが少し離れた場所に見えた。近づくとそこには、あの地獄を作り出した三人の軍人のうち二人が、焚き火を囲むように眠っていた。すぐに彼は逃げようとしたが、火にかかっているシチューを見てしまった。彼の空腹はとっくに限界を迎えており、今食べなければ明日は動けない気がした。明日死ぬなら今死んでも同じか、彼はそう思った。彼は意を決して、静かに火に近づくと軍人たちの顔が照らされた。瞬間、彼はあの地獄で笑っていた顔を思い出し恐怖するとともに怒りが湧いた。みると、寝ているすぐ脇に気持ちの悪い光を放つナイフがおいてあった。彼は自分の感情を抑えられなくなり、そっとそのナイフを持ち上げると軍人の汚い首の上で構え、渾身の力と勢いで刺した。刺した瞬間、軍人の体はしめられる動物のようにびくっとしたあとに血の咳を吐いた。彼は首を思いっきり刺し押さえつけたが、咳の音でもう一人は起きてしまった。彼が血の付いたナイフを首から引き抜くと、軍人は何が起きたのか気づいたらしく悲鳴を上げ腰を抜かしながら、自分の装備の方へ這った。しかし彼に一瞬で押さえつけられできるだけ死なないように何箇所も刺され軍人は死んだ。彼は「弱者蹂躙」そう叫びながら笑った。
彼は二人が完全に死んでいることを確認した後、一心不乱に火にかかった暖かいシチューを食べた。きれいな白いシチューは輝きを放ち、色とりどりの野菜の旨味が心地よく口に広がった。特に歯応えのある肉は噛めば噛むほど肉汁がドロドロと溢れてたまらなかった。軍人の血が手にベッタリとついていたが美味しすぎて止められなかった。食べ終わった瞬間、いきなり彼は地面に押さえつけられ首にナイフを当てられた。それはもう一人の軍人だった。軍人が二人しかいなかった時点で彼にはこうなることが予想できたが、もうどうでも良かった。殺されるのを待っていると、軍人は彼に二人の軍人を殺したのはお前かと聞いてきた。そうだと彼が答えると軍人は笑い、彼を軍の訓練生にした。彼は訓練中あらゆる科目で史上最高の成績をおさめ、一流の軍人となった。それからの彼はあらゆる戦場で活躍をし、その度に莫大な報奨を授かった。彼の暮らしは誰もが羨むような裕福なものになった。
ある戦場に行く途中、物資を補給するため教会によると。多くの子どもたちが楽しそうに広場で遊んでいた。懐かしむように子どもたちを見ていると、一人の子供がやってきて言った。
「おじさん軍人?」
涙の理由。
涙にもそれぞれ種類がある。
悔し涙、悲しい涙、嬉しい涙...
その中から1つ自分に当てはまるものを選ぶとするならば
私は...
小さい頃から変わった子だとよく言われた
私には理解不能だが周りが言うには変わっていたらしい
特殊能力というのだろうか、普通涙の色と言えば水色、
現実的に考えると透明𓈒𓂂𓏸💭
でも私にはその2つではなく虹のようなパレットを広げた時の感動を思い出すような鮮やかで綺麗な色だった
あか、あお、きいろ...
どれも美しい。最初はそう感じていたが成長するにつれその色には意味があることを知った
赤色は怒り、青は悲しみ、黄色は憎み、紫は痛み、橙色は嬉しさ、ざっとこんなもんだろうか
17歳の現時点で分かっている色の意味はそんな感じだ
涙の色=感情
割と便利だと思う
空気を無駄に読む必要が無いし、慰め方も間違えない
ほっとけばいいやつはほっとけばいいし、そばにいた方がいいやつはいた方がいい
でも便利な1面嫌な時もある
特に親の涙は、ふたパターンだし、つまんない
もっとわが子に対して感情を出してくれぬものかと思うがそんな事いったって仕方ないので諦める
なんだかんだ授業中にこんなことを考えていたおかげはもう30分も経った早く終わればいいのに
学生にとってはお決まりのチャイム
「やっと鳴ったか」
騒がしい教室の中、ひとり席をたち御手洗へ向かう
連れションとかはお断り。めんどい。
なのに...
「はる!」
またか
同じクラスの隣の隣の席。去年から一緒でなにかと絡んでくる児玉柚梨(こだまゆずり)
通称ゆず
「ゆず、離してトイレ行きたいから」
「はる!私もお供するよぉ!」
「嫌だ、来んな、離せ」
「おぉ!またゆずはるコンビがイチャついてるぅ〜」
うるせぇ黙れクラスメイト。私は目立ちたくなんかないのに。うっすらと生きていたいのに...
イライラが溜まっていく中、まだゆずは私の手を離してくれない。変に騒いでいると担任がクラスを覗きにきた
「おぉゆずはる!今日も元気だなぁ」
まじあいつ頭のネジはずれてんじゃね?
心の中ではなんとでも言えるんだ
口に出すとめんどくさいから出す必要はない
先に踏み込んだ横断歩道
振り返るときみとの間に赤信号
ちょっとペースを落として先に
ふと後ろを見るときみがよそ見して
違う道路を渡ってた
待ってよそこじゃないって
戻ろうとして方向転換
いつまでも青にならない交差点
あぁ待ってきみを見失う
先に行ったのはボクだけどきみと歩きたかったんだ
涙の理由
眠いなぁ、眠いなぁ、これはあくびだよって理由をほんとに今あくびしながら打ち込んでる
「グスッ…」ポタッ…ポタッ…
私の頬を雫が絶え間なく流れていく。
「…夫だっ…君の…いじゃな…」
「そう…よ。ひと…かかえこま…いで」
周りの仲間が何か声をかけてくれている。でも、今の自分にはそんな言葉を聞く余裕、いや、権利もない。
私はさっき、お世話になった方々の3年間を一瞬で無駄にしてしまった。頑張りも、努力も、全て水の泡にしてしまった。一番辛いのは先輩方のはずであるのに、私が泣いてそれを慰めてもらっているのも、自分の未熟さを打ち付けられているようで胸の奥がきつくなる。
「………」
同級生の人達はみな黙り込んでいる。悔しいような、悲しいような、沢山の感情が混じり合った表情を浮かべて。
ああ、私は何をしてきたのだろうか…私は今まで努力していたのだろうか…私はなにかの役に立ったのか…私は…私は………
「はっ!」
「また夢か…」
目を冷ますと体中に冷や汗をかいて、ブランケットを両手で握りしめた状態でベッドに寝転がっていた。
「あんな夢は打ち壊すのよ」
私は涙を拭って今日も決心をする。いつも見る、あの悪夢を空想の代物にするために。
恩返しをして、みんなで笑って楽しんで全力で勝ちを取る。それこそが私が叶える【涙の理由】#1
ショッピングモールで歩き疲れたので、通路のベンチに座った。
ほとんど同時に、造り物の観葉植物を挟んだ背中合わせのベンチにも、お母さんと中学生くらいの女の子が座った。
何の気なしに二人の会話が耳に入ってくる。
「ママね、今朝起きた時、寒くて寒くてついに風邪引いちゃったかもってドキドキしたの。」
「へえ…」
「で、さっきあなたのお洋服見てる時、急に思い出したのね。
昨日、おばあちゃんと電話したじゃない?ママ、寝る前急に寂しくなっちゃってね。さっきそれを思い出したの。あっ!って。ああそれで、起きた時すごく寒かったんだって。」
「……寂しいと寒いの?」
「そうみたいね〜。でももうママ、風邪引かなかった。ゾクゾクッとしただけ。ただそれだけだったわ。」
「…そっか。ママ、えらい。」
「あら、あなたもえらいわよ!ウフフフ!」
どんな様子の人達か見たくて、私はさり気なく振り返った。
再び同じタイミングで二人は立ち上がり、人波に紛れていく後ろ姿と、娘さんが抱えていた紙袋の「MUJI」の文字がちらっと見えた。
なんだか妙に心に残った母娘の会話。
近くて遠い
遠くても近い
距離じゃなくて通じるか。
どれだけ近くに居ても届かなかった言葉と想い
どれだけ遠くても心は近くに居たんだって事
どうする事も今は出来なくて零れた
a life that someone will remember
月がとても綺麗だから。
ずっと昔に居なくなってしまった君のことを思い出す。
月の光のような美しい銀の髪を靡かせて、ふわりと微笑む君。
愛しい人。
ずっと一緒にいられると信じていたのに。
ある日突然、君は居なくなってしまった。
愛しい人、今は何処で、何をしているのだろうか。
月がとても綺麗な夜に、私ひとり。
君のことを思いながら目蓋を閉じる。
テーマ「涙の理由」
許さない 涙の理由を推しはかり僕をわかった気になるなんて
#tanka
はらはらと落ちた時に気づく涙
「どうして」
「まだいける」「まだやっていける」「あれ」
「わからない」 「どうして」
ぐるぐると回る思考回路から抜け出せないまま
また今日と違わない明日がくる
「明日はいいことあるといいな」
心の中ではそんなこと、思ってもないけど
口に出せばいいことが起きるかもしれなくて
ここから抜け出せない
寂しがり屋で臆病で泣き虫な自分が、少しでも
いつか、いつか強くなれると思いたいだけ
#涙の理由
〘涙の理由〙
涙道が詰まって流れる流涙症治って流れ流れて治る
涙の理由
私は機械工学の研究者である。長年AIの研究をしており、今は家庭用アンドロイドの実用化に着手している。
ここは私の研究室。白い壁、白いカーテン、無機質なガラス窓の外には春の木漏れ日が差し込んでいる。
そして、その木漏れ日を浴びて、私の研究成果が微笑んでいた。窓のそばの椅子に、足を揃えて座っている。無機質な白い人工毛が肩のあたりまで伸び、微笑みを浮かべる頬には血の色が指している。古い名作映画にでていた美少年を参考にした、人工物とは思えない繊細な目元。細く長い手足。人間味を出せるよう、特に注意して作られた、小さな爪の並ぶ指先。
私の作品…アンドロイドの試作第一号だ。
しかし、失敗作である。
私はこのアンドロイドに、最後の仕上げ…人間の感情の起こりを模倣したプログラムをインストールした。彼は、不器用に笑い、怒り、それを声色と仕草で表現した。
だが、彼は泣かなかった。
悲しい物語を読ませても、彼にストレスを与える言葉を投げかけても、彼は泣かなかった。
「博士…おはようございます」
アンドロイドがにこやかに声をかけてきた。私は思考を中断し、彼と同じように微笑む。
「あぁ、おはよう」
「博士、こちらへ来てください」
言われたとおり彼の隣へ行くと、彼は白い手のひらで窓の外を指した。
「ここは、温かいです。博士も一緒に。」
そして、木漏れ日をすくうような手つきをし、私に見せた。
彼の情緒は、悲しみ以外急速に発達していった。私は、最近のこういった彼の行動に感動を覚えている。
私も、手のひらをお椀のような形にし、太陽光を当てる。アンドロイドの小さな両手と、年を取ったシワの多い私の両手が並んでいる。
「本当だ。温かいね」
アンドロイドは、私の言葉を聞いてまた微笑んだ。
ここまで、人間味が増してくると、私も少し胸が痛い。というのも、この初代アンドロイドは、もう処分することが決定しているのだ。
正確に言うと、義体自体はそのままに、蓄積された記憶データと感情データを消去しようと考えている。
そして、新たに補正した、最新の感情プログラムをインストールする。まっさらな状態に直し、1から実験をやり直そうというわけだ。
私は、最後に、彼にそのことを告げることにした。自我の消滅…死に直面すれば、彼の涙を見ることができるかもしれない。
彼は、窓の外を見ていた。先程の日光は雲に隠れ、部屋の中は少し薄暗い。私は重い口を開いた。
「1号機…これまでよく頑張ってくれたね。しかし、残念な知らせがある。」
アンドロイドは私を見た。心もち首を傾げている。私は、期待を込めて告げた。
「君の自我データは、まるごと消去することにしたよ。実験は、次のプログラムに引き継いでもらう。」
アンドロイドは、薄い唇をいつもどおり曲げ、微笑んだ。膝の上に揃えた両手を、そっと組む。
「そうですか。…博士のお役に立てて、嬉しかったです。」
だめか。私は落胆を押し隠し、先ほど日光に当てていた、彼の白い両手を見た。
彼の情緒の表現は、かなり高いレベルまで達していた。あまりに惜しいが、悲しみを欠いて人間を模倣することはできない。
研究者として、自分の愛着に流されるなど以ての外である。私は、心を鬼にした。
「あぁ。君には感謝しているよ。では、ここへ。」
私は、彼を部屋の中央にある機械に横たわらせた。この白い棺桶のような機械は、私のコンピュータと連動しており、中にいる義体のプログラムを書き換えることができる。
扉を閉める際、彼は何か言いたそうに唇を震わせていたが、言葉にすることはなかった。
私は目をそらし、言葉をかけることもせず扉を閉めた。
いくつかのプログラムを書き換えるのに時間がかかった。もう窓の外は日が陰り、夜を迎えようとしている。
これで、自我データの削除と、新たな感情プログラムのインストールは終わった。少しばかり陰鬱な気持ちで、その真っ白な扉を開けるのに躊躇する。
私は緩慢な仕草でスイッチを押し、扉を開けた。
もう初号機ではないアンドロイドが、ゆっくりと目を開け、プログラムされた言葉を紡いだ。
「こんにちは。私は、家庭用アンドロイド、試作品2号機。宜しくお願いいたします。」
私は、その無機質な音声に一抹の寂しさを覚えながら、2号機の表情を観察した。
その音声と同様に、微笑みのかけらも浮かばない頬…に何かの液体が流れたあとが付着していた。
これは…。もしかして、涙だろうか…?そんなことが。
私は、1号機の仕草を思い出していた。彼を消去すると伝えたあと、手を組んでいた事、機械に入れたときの何か言いたげに震えていた唇…
彼は、いつも私を思いやる言葉を口にしていた。私に心配をかけまいとするため、自身の悲しみを隠していたのだとしたら…?
私は、無表情に指示を待つ2号機を見た。その表情に、もはや1号機の面影はない。
年を取った身に徒労感と、後悔が重くのしかかる。私には、機械の感情の機微さえ見抜けなかった。
日の暮れきった窓の外を見る。木漏れ日に手を翳していた彼はもういない。淀んだ目で、空に太陽光の面影を探すが、そこにはどこまでも黒い夜空が広がるばかり…。
「どうしたの?」
『気にしないで』
「はい、ハンカチ」
『…ありがとう。』
「なにかあった?」
『ううん、なんでもない。』
貴方自身しか知らない、涙の理由。
私がいつ聞いてもいつも話してくれない。
『ねぇ、私がいなくなったらどうする?笑』
「なんでそんなこと聞くの笑」
『なんとなく。聞いただけだよ』
これは本当に“ なんとなく ”なの?
「うーん。まあ、探し回るかな。」
『嬉しい笑』
『じゃあもし、私が死んじゃったら?笑』
「……」
「何があっても守るから死なせないよ」
『…それは無理、だよ』
「なんて言った?」
「それは無理?ねぇ、どうしたの?」
『……。』
「…泣かないでよ。」
『なんとなく。笑』
それも“ なんとなく ”じゃないんでしょう?
『それじゃあ、ばいばい。』
『今日もありがとう。』
「…また明日ね?」
『…』
「また泣いちゃって、笑」
「いなくならないでね。」
『ごめんなさい。』
嗚呼。やっと貴方が涙を零している理由がわかったの。
貴方がいなくなるんじゃなくて、私がいなくなっちゃうから
涙を零しているのね。
私の為に泣いてくれてありがとう。
───涙の理由───
涙の理由
涙の理由はわからない。なぜかわからないけど涙が流れていた。
ストレスなのかもしれない。
あの人にあんなことをいわれたからかもしれない。
涙に理由なんてなくていいのだ。