『涙の理由』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
涙の理由は、わからないこともある。
自分の心に気づいていないふりをしてるとき。
自分の心を無視しているとき。
涙が流れて、自分で驚くことも、本当にあった。
愛することを自分自身に許可しないとき。
愛されることを諦めているとき。
乾いた嗤いと雑な態度と言葉まわしで仮面を被る。
馴染みがある痛みを、新たに感じたくないから。
「私に愛されて喜ぶ人なんてこの世にいないよ」
煙草の煙にまきながら嗤いめかして言ったとき、
あの人は怒った。
「それは哀しいな」と一言を置いてふい、と去った。
あとは自分で考えろと言わんばかりに。
自分自身を騙しているときは、ひとの気持もわからない。あの時、あの人は、そんな私にまっすぐ「愛している」と言っても私がその心を受け取れないと気づいていた。
その日、私に見える世界は生まれ変わった。
あの人が何故怒ったのか、自分で考えてわかったから。
涙の理由。
最近はよく泣ける。
歳を重ねて涙腺が緩むことを、身をもって感じる。
テーマ:涙の理由 #331
涙の理由教えてよ。
何があなたを悲しませるの?
何があなたを苦しませるの?
大丈夫だよ。
あなたは頑張った。
あなたは頑張ったんだよ。
少し休んでもいいんじゃない?
涙が出るのは頑張った証なんだよ。
悪いことじゃない。
誰かがあなたを泣かせたのなら私が許さないから。
そんな涙の理由を聞いてくれる。
励ましてくれる友達がいたら私も変われたのかな。
ううん、それは言い訳に過ぎない。
私が誰かに言われなくても
私が誰かの支えになれるように。
この画面の向こう側のあなたが泣いているのなら。
涙の理由、教えてよ。
私があなたの笑顔の理由になるから。
私はあなたの涙よりも笑顔が見たいから。
ここだけの話、小説のコンテストの結果が発表されたときは、いつもちょっと泣くよね
もちろん悔し泣き
だって賞を取ったことなんて一度もないもん
号泣はしないけど、「どうしてだよー」って思って涙がちょびっと出る
自分の作品がたいしたことなかったっていうことだから、恥ずかしくて人にも言えないし、数日間、密かに落ち込む
涙の理由
悲しいと感じた時以外にも
人は様々な理由で涙を流す時があると思う
例えば嬉し涙、感涙など
改めて涙の理由っていうのは
人それぞれ違うものだと感じる
様々な感情で流れる涙
涙を流す理由なんてたくさんある
大人になってから負の感情による涙が多くなった
誰かに認められたい
がんばろ
涙の理由
貴女の
涙の理由など知らない
ただ その美しい横顔を
いつまでも眺めていたい
うなづくふりをして
慰める素振りをして
指で拭った涙を
結晶にして
いつまでも取っておきたい
美しい貴女だから
涙の理由
最後に泣いた日は覚えてる気がする
泣いてる理由も覚えてる
けど、あの時は今の自分とかけ離れた人間だった気がする
10/10「涙の理由」
城下は沸いていた。十年にわたり国を苦しめてきた魔物が、旅の若者に倒されたのだ。
「巫女様! この者が、見事に魔物を倒しましたぞ!」
臣下たちに押され前に進み出る若者。巫女はゆっくりと顔を上げる。
「よくぞ国を救ってくれました。貴方の勇気を讃えます」
その頬に、すっと涙が伝ったのを、若者だけが見た。
「…聞いてくれるのですか」
部屋を訪れた若者に、巫女は悲しげに微笑んで話し始めた。
「あの魔物は、九年前、魔物の討伐に出た姉の、呪われて変わり果てた姿―――」
(所要時間:9分)
あるには、あるんだろうけれど。
それを伝える術はもうないし、伝える気もない。
そう言ったら、気取ってる、とか、負け惜しみ、とか、言われるんだろうなぁ。
そう言うものかもしれない。
”涙の理由”なんて、存外自分勝手で、身勝手で、最低な理由かもしれない。
涙の理由
セックス・オン・ザ・ビーチ
ニューヨークからシカゴに私の一家が移り住んだのは、欧州での大戦が始まる前の年の元旦のことだった。父の職場がシカゴに移り、我々家族はそれぞれ新しい生活に慣れなければならなかった。まだ当時九つだった私は、当然新しい小学校に転校し、不安や希望の入り混じった形容し難い複雑な気持ちを抱えていたのを覚えている。
私が小学校を卒業する頃には、友人がたくさんできていた。特にソニーとアルフレッドは週末にはいつもゲートボールをして遊ぶくらい仲が良くなった。そのまま中学に進学する頃、シカゴの治安は最悪だった。そう、アル・カポネ率いるイタリアン・マフィアがこの都市を牛耳っていたからだ。
昼間でもマフィア同士の銃撃戦が繰り広げられた。だが警察はというと、あまり大事にしないように捜査は深入りしなかった。マフィアから賄賂を受け取った悪徳警官が溢れていたからだ。また、密造酒が出回り、故郷のニューヨークでもマフィアが幅を利かせていた。そのニュースは本当に悲しいものだった。なぜなら、父の会社はドイツのビールメーカーだったのだから。
禁酒法が解禁されるまで、父は国に会社を閉鎖され、仕方なくミシンを作る会社に就職した。だけどあまりいい生活は出来なかった。私は必死に勉強し、家族を安心させようとした。母は私をいつも誉めてくれるが、父はなかなか私を誉めない。それでも私は父に認められたく、シカゴでも名高い高校に進学した。
大学に進学すると、禁酒法が解禁され、父は再びビールメーカーに戻った。私はあの懐かしいソニーとアルフレッドと共に成人祝いにカクテルを飲んだものだ。その時初めて飲んだカクテルはずっと後に『セックス・オン・ザ・ビーチ』と呼ばれるものになるのだけれど、当時の私はシカゴで大人になれた喜びで満たされていたので、そんなことは考えもしなかったのである。
涙は牙の代替品
飛びかかることも、噛みつくことも出来ずに泣く。
ひとしきり泣くと
「なんか、どーでもいいや」
まるで何処かに全て置いてきたように
空っぽなのに満たされてしまう
理由は沢山あったんだろうね
苦しいし悲しいし息もしたくないくらい
でも....
【涙の理由】
✂ーーーー⚠ーーーー✂
貴方に結局何も言わなかったわね笑
いえ、言えなかった
私の涙の理由...
別れたいって言ったのは、、
貴方は何も悪くないのよ
私が愛されているという現実と
元彼のトラウマから来る
男性恐怖症に耐えられなかった
ごめんね。
悲しい、辛い、しんどい
で、泣いていた頃が嘘みたいに泣かなくなった。
泣けなくなったのかもしれない。
泣いても解決しないってわかったからなのか。
泣いても誰も助けてくれない年齢になったからなのか。
歳を取ると、感動して涙もろくなるってきいて、
それを待っている。
泣きたいし、涙が出るほど心動かされたい。
悲しい、辛い、しんどいでもいい。
嬉しい、楽しいみたいな良い涙でもいい。
そんな私は更年期って言われる年齢。
能面で過ごした結婚生活。
能面な育児。
ココロからワラエナイ。
子供達が巣立つまで、自分の人生も感情も捨てた。
浮気相手と極上の笑顔で写真を撮る夫。
反抗期なのか家庭環境なのか、怒鳴る、無視する、都合の良く私を使う子供。
怒鳴り声は聞こえない振りしていたら、大音量の騒音ってしか認識できなくなった。
耳が悪いと家族に思われてるけど、心配はされない。
それならほっといてほしい。
病院に行って治療しないからだと文句を言われ、検査に行けば無駄遣いと言われる。
どうやっても、生きてるだけで怒られる。
反論する気はない。
結婚、出産みたいな人生を左右するような出来事に、周りの助言を聞かずに進んだのも私。
夫を浮気させたのも私のせいらしい。
子供が家でお利口さんにしないのも私のせいらしい。
成長期の子供にご飯を食べさせるべく出費が増えたのも私のせい。オカズ減らして米増やさないのは知恵が足りない私のせい。
家族の誰かが風邪をひいても私のせい。
朝ごはんが好みじゃなくて調子が良くなかったのも私のせい。
私は精神科に入院した。
夫から、保険がおりるから入院してくれてた方がお金かからなくて助かるって言われた。
子供から、ご飯ない。部屋汚い。パパが怒鳴るから早く退院してって言われた。
涙なんて出ない。
理由がないから。
辛くても、悲しくても。
君が全然泣かないから。
だから、代わりに。
泣いてあげてるんだ。
【涙の理由】
苦しそうな吐息が続く。
「ごめんな、メルルごめん。辛かったな」
腕を引き上げて抱き締める。
肌と肌がふれあい温かい。自分より遥かに高い体温の緊張がほどけ、ゆっくりと寄りかかってくる。
暴れ出しそうな熱を持て余していたが、ヒムはそのまま動かず耐える。ゆっくりと息を吐いた。黒髪が揺れて彼女の香りが立ち上る。
「ヒムさん…」
優しい声が聞こえ顔を伺うと理性が一気に消し飛んだ。
ぽろぽろと透明な涙がこぼれ、彼女のふっくらした頬を滑り落ちていく。
「メルル…!!どうした、痛いか」
「ち、違…」
メルルは涙の浮かんだ瞳のまま微笑む。
「嬉しくて…」
たくさんの遠回りをしたけれど、心から愛している人と一緒にいる。こんな幸せ誰もが味わえるはずがない。
白い細腕が逞しい身体をそっと抱き締める。
「私、幸せです」
ヒムも抱き締める。力を入れすぎぬよう気を遣いながら、それでも不安を一抹も抱かせぬよう。
「おう。幸せに、なろうな」
可愛らしい恋人の黒髪を撫でる。ここから始まるんだ。どんなことがあっても今日のこの瞬間を忘れまい。
信じられないことにそこで…目が覚めた。
※ ※ ※
かなり濁してますが こっち方面はダメでしたっけ?
コピーしてぽいぴくに移すのでちょっとご勘弁下さい…
追記
「露骨でないならOK」みたいな感じでした!
これは露骨じゃない!すごく雑&ゆるい&セコいから大丈夫!気分悪くなる人いたらごめんなさい!
これからもたまに欲望のままに書いていきます!
紅葉に染まった外の世界を窓越しに眺めていると、ふと自分の頬を暖かいものが伝うのが感じられた。何か哀しいわけでもないというのに、それは止めどなく流れ続ける。でも、その涙を止めたいという気持ちは何故か起こらなかった。たまには、理由が分からなくたって、その心が溢れ出したっていいじゃないか。
[涙の理由]
『涙の理由』
涙の理由は、夏が消え去ったから。
涙の理由は、枯草が音を立て始めたから。
涙の理由は、桜の葉が色付き始めたから。
涙の理由は、空にフィルターが掛かったから。
私の夏は、泣いてしまう程に美しいものだった。
例えば水草の揺らぐ水面を眺め歩いたあの日。
つーっと頬を伝う汗を拭い、ふと上を向き陽の光に目を細める。石塊を蹴飛ばし、アスファルトの上、小気味良い音と共に行く先を見守った。
例えば緊張と絆がブレンドされた空気を吸ったあの日。
熱気を放つ白い光の下、視界いっぱいに広がる観客の目線に高揚感。一心不乱に動く指、息遣いと共に流れ行く音に自然と顔が綻んだ。
例えば窓枠の向こうに茜から東雲を見たあの日。
麦茶を一口飲み込み、蝉と風の声、葉の騒めきなどを聴きながら一人言葉を紡ぐ。美しい言葉に絆され、夕陽と朝陽に捕らわれた。
私の夏は、笑ってしまう程に不粋な終わりを迎えた。
病葉。
涙の理由は、夏が消え去ったから。
涙の理由は、瑞々しさの終わりが見えたから。
涙の理由は、秋が見られないから。
涙の理由は、死にたくないと願うから。
#涙の理由
小さい頃から、君は泣き虫だった。
いつも僕の後ろに隠れていて、ぐすぐすと鼻を鳴らす音が聞こえていた。
それは、成長してからも変わらなかった。
虫が飛び出してきた時。
大事に育てていた花が枯れた時だって。
君は目いっぱいに涙を浮かべて、僕のところにやって来ていた。
何処ぞのかぐや姫のように、月を眺めて涙を浮かべたり、
夕焼け空に、その頬を濡らしたり。
未熟な僕には、なぜ君が泣いているのか、分からなかった。
だけど、これだけはわかる。
君はとても心が綺麗な人なんだってこと。
だから。ほら。
「ッ、いやだ、1人にしないでよぉ…っ、」
こうして僕の命の灯火が今にも消えそうな時ですら、僕のために涙を流してくれる。
ぽたぽたと落ちる雫が、まるで宝石みたいにきらめいて消えていく。それは僕への最期の贈り物のようだった。
君の涙の理由、今なら分かる。
もう、昔みたいに拭ってあげることはできないけれど。
どうか、その綺麗な心のまま、これからも生きて欲しい。
涙の理由が何かと言われても私には到底分からない。自分の涙だろうと言われたところで自分でもなんで泣いているのかが分からないのだ。人には軽卒に何故泣いているのかと聞くのにも関わらず自分には分からないなんて、むしのいい話だ。