苦しそうな吐息が続く。
「ごめんな、メルルごめん。辛かったな」
腕を引き上げて抱き締める。
肌と肌がふれあい温かい。自分より遥かに高い体温の緊張がほどけ、ゆっくりと寄りかかってくる。
暴れ出しそうな熱を持て余していたが、ヒムはそのまま動かず耐える。ゆっくりと息を吐いた。黒髪が揺れて彼女の香りが立ち上る。
「ヒムさん…」
優しい声が聞こえ顔を伺うと理性が一気に消し飛んだ。
ぽろぽろと透明な涙がこぼれ、彼女のふっくらした頬を滑り落ちていく。
「メルル…!!どうした、痛いか」
「ち、違…」
メルルは涙の浮かんだ瞳のまま微笑む。
「嬉しくて…」
たくさんの遠回りをしたけれど、心から愛している人と一緒にいる。こんな幸せ誰もが味わえるはずがない。
白い細腕が逞しい身体をそっと抱き締める。
「私、幸せです」
ヒムも抱き締める。力を入れすぎぬよう気を遣いながら、それでも不安を一抹も抱かせぬよう。
「おう。幸せに、なろうな」
可愛らしい恋人の黒髪を撫でる。ここから始まるんだ。どんなことがあっても今日のこの瞬間を忘れまい。
信じられないことにそこで…目が覚めた。
※ ※ ※
かなり濁してますが こっち方面はダメでしたっけ?
コピーしてぽいぴくに移すのでちょっとご勘弁下さい…
追記
「露骨でないならOK」みたいな感じでした!
これは露骨じゃない!すごく雑&ゆるい&セコいから大丈夫!気分悪くなる人いたらごめんなさい!
これからもたまに欲望のままに書いていきます!
10/10/2023, 12:33:34 PM