『涙の理由』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
・お母さんに怒られたから
・彼女にフラれたから
・難関大に合格したから
・欲しかったものを手に入れたから
・彼氏にプロポーズされたから
・元気な子どもが生まれたから
・大切な人を亡くしたから
同じ行為をしても、その理由は人それぞれ
涙の理由。
涙って、なんだかズルいよね。心の中のモヤモヤしたモノも、苦しいモノも、怒りも、呆れ惚けた感情も、感動も、全部一緒に流してしまう。
僕がいくら歯を食いしばって、顔をしかめて、マスクで隠して、鼻水垂らして我慢しても、どうしても主張してくるイヤなヤツ。ホントは、そんな姿を誰かに見せるなんて嫌なのに。嫌いなのに。
あなたが、優しい目でみつめて、哀れんでくれるのがとてつもなくムズ痒いのに、心の奥底に眠っていた亡者が、暴れ出て来ようとするから。だから、つい、許してしまう。
あぁ、私、まだ、感情が残ってたんだな。
正常な人間で、まだ、過ごせるんだな。
君と同じモノとして、存在できているんだな。
日々の忙しさと孤独で、一つ一つ手から溢れ出て行ってしまう尊き何かを、まだ自分は持ち合わせているんだと。そう、確認する為に涙は落ちる。
はぁ、良かった。まだ、涙は出る。
涙が出るときは、可能な限り流していたい。
知性ある存在として、言葉を使うことが最良だと
私の中のオトナが言うけれど、
言葉にしない方がよいものだってある。
例えば、朋友に惜別を告げるとき。
悩み尽くして送る美辞麗句や、
どんな偉人の名言を引用しても、
一縷の涙に勝りはしない。
餞は言葉にできない方が美しい。
例えば、一面の草原を風が凪いだとき。
口から自然と、「風が見える」と零れ落ちた。
言葉は元々の感動を忘れるほど長持ちする。
だから、涙が風に跳ねて行く感覚を覚えていたかった。
例えば、泣きたくなる程の衝撃を受けたとき。
次はこれほど苦しまないために、
その辛さをひとに共有したいがために、
涙を堪え、言葉に変えるでしょう。
一度分類してしまえば、次はラベルで名付けられた
痛みしか感じられなくなる。
あなたの痛覚は鈍り、世界の清さも、儚さも、厳しさも
ありのままを受け止められなくなる。
涙が出るときは、可能な限り流しておいた方が良い。
涙を堰き止めていたら、そのうちに枯れ果てて、
二度と湧き出なくなるから。
綺羅びやかで虚ろな言葉しか並べられない
私のようにはならないでほしい。
お題「涙の理由」
★涙の理由★
よく泣くようになったな……自分でもそう思う。
大好きな優しい目。
大好きな低く穏やかな声。
大好きな温かくて力強い手。
大好きな……大好きな人……。
近くてとても遠い距離。
出会ってからの沢山の記憶。
だけど、想いは叶わない。
なのに、どんどん強くなる気持ち。
貴方が、どんどん大きく大事な存在になっていく。
今、会えている幸せ。
そう遠くない未来、会えなくなる不安。
涙の理由……
たった一人の人を好きになるのって
こんなにも幸せで、こんなにも苦しい気持ちなんだ
【74,お題:涙の理由】
「起動しました。こんにちは、私は自立思考型AI”フウ-faux-”」
「-faux-...君の名前は今からゾーイだよ」
「ゾーイ...記憶しました。」
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「マスター、これは...」
「マスターじゃなくて、ノアって呼んでよ」
「では...ノア、これは何処に置けば良いですか?」
「うーん...向こうの方にお願いできる?」
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「じゃ、行ってくるねゾーイ」
「いってらっしゃい、ノアの無事を祈ります。」
「きっと帰ってくるさ」
「ノアが無事に帰る確率21%、戦死あるいは消息不明になる確率58%」
「縁起でもないこと言わないでくれよw」
「...本当に行ってしまうのですか?」
「...うん、命令が来ちゃったし何より、皆行くのに僕だけ行かないなんて出来ないよ」
「どうして自ら死に向かうのですか?人間は難しいですね」
「ゾーイ、もしかして少しは悲しんでくれてる?」
「まさか、私はAIです。感情機能は搭載されていません。」
「そっか、そろそろ行くね」
「ノア、貴方の無事を祈っています。」
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それから、数年の月日が経過した。
家に1人取り残された彼女は、毎日庭の手入れをし家の中を掃除して
ただひたすらに待ち続けた
けして嘘をつかない彼が言った、「帰ってくる」という言葉を信じて
彼女の脳内メモリから彼の姿が消えたことは、1秒たりともなかった
そして、その日は突然に訪れる
「...イ...ゾーイ...、...いる...?」
小さく聞こえた掠れた声に、彼女の音声認識機能は素早く反応した
「ノア、帰ったんですね。お帰りなさ...」
言いきる前に勢いよく抱きつかれ、ゾーイは思わず言葉を止めた
改めて彼の体をよく見ると、傷だらけだ
見えるだけでも無数の切り傷、打撲、熱傷
折れているのか、庇うように浮かされた左足
血が滲み汚れた包帯が、彼の両目を覆うように巻かれていた
「ノア...?」
「...よか、った」
耳元で聞こえた掠れた声、喉が潰れているのか満足に発音できないようだ
でも、声が震えているのはきっとそれだけではないんだろう
「よかった...ゾーイ、...生きててくれてよかった...」
「ノア、私は...」
そのときだ、彼女の体に異変が起きたのは
「私は、何故泣いているのですか...?」
彼女の体に感情機能はついていない、なのにゾーイの両目からは
まるで人間のように、ポロポロと涙が溢れていた
「...人間だから、だよ」
どこか、世界の彼方
人としての心を持った、ロボットのお話
涙の理由は、考えたくない。
自分で流している涙だけれど、私はその理由を今以上に思ったり、考えたりしたくない。
それに、泣いてる理由なんて、思ったり考えたりしなくても平気。私はそんなことしなくても、もうちゃんと知ってる。
「私……、泣かないって決めてたの……
でも………っ私、今自分で自分との約束破った……っ」
鏡と向き合った私は、テーブルの上に置かれた鏡の前に座り、自分の不細工な顔を見つめている。
「………真尋(まひろ)………、2位だって………、凄くない?あのレースで2位に入ったんだよ」
真尋とは、私の彼氏。
彼氏である真尋は、普段は物腰も柔らかく、優しい人だ。
けれど、一度自転車に乗るとその顔つきは変わり、アスリートの表情に変わる。
真尋は、私が働いている会社に所属する自転車選手の一人でもある。
いわゆる、プロアスリートだ。
「……凄いな……、お祝い、しなきゃ」
大きい大会での表彰台。きっと、真尋も喜んでいる事だろう。本当は、今日、会場へ観に行きたかったけれど、私はダイレクトに風邪をひいてしまった。泣いている今も、熱は37.8度ある。
このまま熱が下がらなかったら病院に行こうねと、大会当日の真尋に言われたのだった。
〜♫〜〜♫
聞き慣れた着信音。
「ばい、もしもし?」
『もしもし楓。熱は?大丈夫?』
「分かんない。今熱はかってないがら…、」
『駄目だよ。ちゃんと計んなくちゃ。はい。今すぐ測る!』
真尋に促され測った熱は下がらず37.8度のままだった。
『……俺が帰ったら、一緒に当番医に行こうね?いーい?』
「ばい。わがりまじた。」
『凄い鼻声だね。本当大丈夫?』
「大丈夫だよ。ごの鼻声は、真尋の事でうれじなぎしただけだから……。
2位、おめでとう」
『………うん。ありがとう。ほんとは、優勝……、したかった……』
「うん。ちゃんとわがっでるよ……」
『あはははは!鼻声だと真面目なこと言ってても面白いね!表彰式終わったら直に帰るから、大人しく布団で休んでるんだよ?
わかった?』
「はい。わかりました……」
真尋との電話は、一旦ここで終わり。私は布団に戻り、ウトウトする。
真尋が帰ってきたら、風邪引いてるけど、抱きついていいかなー?
どうでもいい事を考えながら、わたしは大好きな真尋が返ってくるのを寝ながら待つのだった。
涙の理由
私の涙は貴方のものだというのに、どうしてそんなに無関心でいられるのか。私には到底理解がし難い。理由の余地はすべて貴方に預けてありました。赤子を見たかのような表情に、私は酷く失望しました。
もし理由が言えるのなら、
泣くこともないだろう
何も言えず
理解されることもない
その孤独感に
心で泣く
#19 涙の理由
私が死んでもきっと君は
泣いてくれない
2023/10/11
#4『涙の理由』
7時間目の授業が終わって16:00過ぎ。皆、部活やら帰宅やらで教室から出ていく。そんな流れに逆らって長身が1人、私の机の前にやってくる。
「うい、これで合ってる?」
「ん、サンキュ。やったー♪」
部活のマネと付き合いたいなんて言うアイツの恋愛相談に乗って約1ヶ月半。うまく行ったら私に新作コスメを献上するという約束を守る結果となった。ただ自信がなかったから応援してほしかっただけなんだろうけどね。
あーあ、うまく行きすぎちゃったな。何てことしちゃったんだろ。私もアイツも、バカ。馬鹿馬鹿。
「……は!?おま、何泣いてんだよ」
うるさい。黙ってろ。こちとら失恋を痛感してんだぞ、オラ。
「いや、本トに良かったなーって。ククッ、お前に彼女って。いい子で良かったねー、本ト。アハハッ」
こうやって笑って誤魔化せばアンタにはわかるまい。……でも。
「いい?あの子が泣いたらちゃんとハンカチ貸してあげなさいよ。っていうかゼッタイ泣かせんな。それに他の女の子に内緒でプレゼントもあげちゃダメ。わかった?」
「いや、でもこれ俺悪くな、」
「わかった?」
「肝に銘じます」
「よろしい。じゃあ、もう私行くわ。お幸せにー」
ありがとな、なんて言葉にも振り返らず片手を挙げて済ます。……クソ、こんなコスメで可愛くなってどうすんのよ。使い切るまで嫌になるし。スタバの新作にすれば良かった。
「いやー、やっぱいい女だねー。アイツの前で泣いちゃうところもかわいーよ」
ギターケースを背負ってフラフラと横から声を掛けてくる。いつから見てたわけ。
「私が可愛いなんてとっくに知ってるけど、簡単にそう言ってくるヤツは嫌いよ」
「そう言わないでよー。ボクは君にしか言ってないでしょー」
この男毎日懲りないな、と思いながら昇降口まで階段を降りる。さっさと帰ろう。
「……何?」
靴箱を開ける私の手に重ねて扉を閉ざすソイツ。触れた手に熱を帯び、背中に体温を感じて、心拍数が一気に上がる。
背後から耳元に、文化祭のステージで聞いた声で囁かれる。
「ねえ、俺にしなよ」
さて、どうしたものか。
どうしたの?
そんなに目を赤くして、
何に泣いているの?
なんでも話して
いつでも力になるから
そう言って
話を聞いてくれる
友達の存在は
どんな宝石よりも美しい
宝物である
友達と二人で先輩の結婚式に来た。
先輩は野球部で私たちはマネージャーだった。それからもなんだかんだとご縁があり、大学こそ違えど会社が近かったため付き合いはあったのだ。
式には懐かしい顔も多く居心地の悪さはない。
幸せそうに笑う先輩とその花嫁。そしてその友達と雑談を楽しんでいる。誰がどう見ても幸せの構図。
私は小さいカバンからハンカチを取り出すと友達に差し出した。彼女は小さな声でありがとうと笑うとそれを受け取る。
「綺麗だから、思わず泣いちゃった」
そう控えめに笑う。
嘘つきめ。
そんな悪態を飲み込み私はそっと彼女に寄り添った。
学校帰りのバス車内
赤ちゃんが「うぎゃあ!うぎゃあ!」と大声で泣き
抱えるお母さんが困り果てていた
周りのサラリーマンは露骨に嫌な顔をして
ご老人はお母さんの顔色を窺う
何で泣いているのだろう?
静かに涙ぐむ自分自身にも問い掛けている
辛い事や
悲しい事も
思い通りに行かない悔しさや
やるせない気持ちも
自分だってわからなくなることがある
赤ちゃんだって、わからない事ばかりなんだよ
#涙の理由
涙の理由
頬を伝う涙
彼の後ろ姿がボヤけて見える
私の気持ちなんてこれっぽっちも考えてないよね
あなたの気まぐれな優しさが私を期待させるから
もう傷つきたくないよ
胸の奥が締めつけられて苦しくてたまらない…
「君の優しさが痛いよ
もうこれ以上、好きにさせないで」
1人の少年が、とある墓地の前で手を合わせていた。
彼は俯いて、涙を溢していた。
言葉を発さずそのままの体勢で、暫くの時間が経った。
ふと、彼が言葉をこぼす。
「皆んなが幸せな世界って…どうすれば良いんだよ…」
自分の中では、納得がいっていないような表情をし、立ち上がる。
「叶えるから、絶対。」
切り替えるように、自分自身に聞かせたように、喋る。
突如、スマホの着信音が鞄の中から、聞こえてくる。
画面を見ると、友達の沢海からだった。
泣き声を聞かせないように、深呼吸をし、電話に出る。
「もしもし」
「もしもしぃ?風真?今どこ?」
「何処でも良いだろ。なんのようだ」
「丁度補習終わってさ、近くに居るならゲーセンでも一緒に行きたいなって。優人もいるぞ」
「そうか 近いから行く」
「お、OK〜じゃ待ってるわ」
電話を切り、学校に向かう。
涙を悟らせないように、いつもの表情を保つ。
お題『涙の理由』
もうやめよっか
そう言った君はどんな顔をしているんだろう
視界がゆがんでよく見えないな
わたしはまだ君を諦められない
涙の理由
もうずいぶん前のことですが、推しが急逝しました。
傷は時間とともにいくらか癒えたけど、今でも思い出すと涙があふれてしまいます。
そのグループは活動を再開して元気に過ごしてくれています。
私にとって推しは、赤の他人ではなく、でも友人というわけでもなく、とても不思議な居場所でした。
人生の彩りを与えてくれてありがとう。
思い出はずっとずっと美しい。
KPOPガールズグループに幸多からんことを。
#涙の理由
涙の理由
ぽたぽた、アスファルトに止めどなく水玉模様を描いてゆく君の涙。
それとは反対に真っ赤になってしまった俺の頬。
君の涙をみた瞬間、その涙の理由がどうしてもわからず内心困っていた。
理由を聞くと、俺が他の女と歩いているのを見てしまったらしい。
困ったな、俺は君一筋だと言うのに。
、、、思い出した、多分俺の妹だろう。君はどうやら勘違いしてたみたいだ。
それを聞くと、驚いたような顔をする“彼”
そう俺たちはいわゆる同性カップル。
周りには反対も賛成もされていなかった。
すぐにまた泣き出す君。
今度はすぐに、その涙の理由がわかった。
「安心、嬉しい」
涙だけでなく、顔にも浮かんでいるその気持ち。
俺は君を抱きしめ、心からの笑顔を浮かべた。
「愛してる。」
私は信号待ちをしていた。その時、向こう側に居る白猫が信号無視で道路を渡り始めた。私は驚いていたが、その時、白猫は車に轢かれてしまった。
私は白猫を助けようと手を伸ばしたが、手の届かない場所にいた。白猫は私を見つめながら、静かに息を引き取った。私はその瞬間、何もできなかった。
その夜、私はその出来事を夢に見た。白猫は私を見つめながら、涙を流しながら「大丈夫、ひとりじゃないよ」と言った。私はその時、自分が何をしているのか分からなかったが、白猫を優しく抱きしめた。
そして、涙が零れ落ちた場面で、私は夢から覚めた。
🩹涙の理由/白い猫の伝え🩵
涙の理由
悲しさ
寂しさ
それがほとんど
涙があふれるたび
こんなに泣けるほど
自分は
悲しいんだな
寂しいんだな
って
そんなふうに考える
(そういえばあまりの痛みに涙したこともあったな歯の治療で)