『涙の理由』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
たとえば、
テーブルの足やタンスの角に足の小指をぶつけた時。
玉ねぎをみじん切りしたら匂いが思ったよりキツかった時。
なんとなく観た映画がじんわりと切なくて胸が熱くなった時。
本の帯に「泣ける」と書かれていた本がちっとも感動出来なかった時。
仲がいいと思い込んでいた人の陰口を聞いてしまった時。
生きている気力が湧かなくなってしまった時。
身体や心が病を患ってしまった時。
周りの期待に上手く応えられなかった時。
世間だとか親に対して自分の存在が申し訳なくなった時。
そんな時は笑うのだ。嘘でもいい、そんな気持ちになれなくてもいい、あえて馬鹿みたいに笑ってやるのだ。
どんなことだってそんな感じで笑えば、笑うから、笑い話になる。
そして笑い疲れた時には、きっと涙が出てくるんだ。
【涙の理由】#70
無理に決めなくたっていいよ。
辛い時は辛いし、嬉しい時は嬉しい。
怒りが込み上げる時だって、
泣きたい時だってある。
だから君が一番楽な場所、時、環境で
涙を流そう。
得体の知れぬ物に押しつぶされそうな心が
少しでも軽くなるように。
私の頬を涙が伝った
それは一通のメッセージからだった
仲の良かった友人といつも通りにやり取りをしていた
何事もない他愛もない会話が好きだった
明日もこんな日常が続くんだとそう勝手に思っていた
思い上がっていた
その友人に恋人ができた
幸せを祝うメッセージを送りその日はそのまま意識を手放した
翌日から連絡の頻度が下がった
私が距離を取り始めたのもあるだろう
大切な人との時間を奪ってはいけない
そんな思いからいつしか疎遠になっていった
友人を思い出す度に伝う涙の理由は私には理解できなかった
それを理解するのはもう少し先のお話
涙の理由。
涙の理由は
前の現場かな?
今は本当に
毎日
生きてるのが
幸せ。
涙の理由。そんなのわかるでしょ。
あなたが隣にいなくなったからだよ。
私は寂しくなんかありません。もう四年生になったんですもの。一人でお留守番もできるし、一人で寝ることもできるのです。なのに、クラスの男の子にこう聞かれたのです。
「寂しいの?」
と。
「寂しくないわよ。私、強いもの。」
「もかちゃん、すごく寂しそうに見えるよ。どんなに強いヒーローでも寂しい時はあるんだよ。そのままだったら、辛くなっちゃうよ。」
その男の子は少し前まで虐められていた、けんたくんでした。虐められていたのを助けたのは私なのです。
寂しくなんか、寂しくなんかないわ。私は強いんだもの。お母さんがいなくなったって、お父さんと二人で生きていけるの。お母さんがいなくなったって……
「ほらね、もかちゃん、我慢してたんだね。」
あれ。私、泣いていたのでしょうか。けれど私は強いので泣いたりしません。
「私をからかっているの?」
「ううん、ほんとだよ」
頬に生暖かいものがつたいました。
「けんたが優しいせいよ。寂しくて泣いたんじゃないわ。寂しくなんか、ないもの。お母さんのことだって……」
本心を言えば、すごく寂しかったのです。寂しい時に優しくされたら、泣いてしまうではないですか。
『涙の理由』
私はなぜこんなにも
笑えなくなってしまったんだろう。
なぜ、友達が話す声さえも
耳を塞ぎたくなってしまうんだろう。
なぜ、人は嫌いではないけど
好きでもなくなってしまったんだろう。
なぜ、愛している人に
素直に接することが出来ないんだろう。
なぜ、大切な人が亡くなってしまう瞬間
私は伝えることが出来なかったんだろう。
なぜ、いつでも会えると勘違いして
私は会いに行かなかったんだろう。
このなぜが大きくなる度に
心の傷が大きくなる
自然と涙が出る
みんなに「どうしたの?最近」
と聞かれる度に
「大丈夫」と呟き、心底腹が立つ
私のこの気持ちなんて
誰にも分からない
わかってもらえない
みんなに
「最近○○と話してないね。なんかあった?」
と聞かれる度に
「なんもないよ」と呟き、心底腹が立つ
そんなの私とあの人の自由じゃん
二人の間に入ってこないで
わかってる
こんなに怒るのも笑えなくなるのも
私が悪い
私がみんなに
「大丈夫。なんでもない。」しか
言わないからだ。
でも、この悲しい気持ちも
この怒りも後悔も誰もわからない
こんな気持ちなんて
誰も知らなくていい
辛い思いを共有しなくていい
してしまったら、あなたが辛くなるから
でも、本当は
この気持ちを誰かに聞いて欲しいんだ。
誰かに言いたいんだ。
『助けて』と。
「涙の理由」
※涙の理由 めちゃくちゃ素敵なお題なんで、ちゃんと考えてから書こうと思います。
涙の理由
最近めっちゃ涙脆く?なってる気がする。彼氏に最近色々あってしんどいから距離おこ、暫く会いたくないって言われてインスタも消されて。今までも何回かこんなことがあって不思議と数回目ともなれば今まで泣いて泣いて泣きまくってたのにあーまたかって初めて冷めそうって思った。嫌なことに慣れたなって。付き合った当初はこんなこと起こるなんて思ってもなくて今は距離が置かれたことにじゃなくて前みたいに戻りたくて幸せを2人で共有したくて涙がでてる。おかげでバッドエンドの恋愛小説よんでも失恋未練ソング聴いても今まで以上に涙でてる。今まではこんなにも簡単に涙流すほど弱くなかった。涙を流すから弱いわけじゃないのはわかってるけど。でも、でも最近は彼氏に自己肯定感下げられてる気がして、最初は上がってたのに。前になんで全然褒めたりしてくれへんの?って聞いたら褒めて自分に自信持ったら他の男のとこ行くやんってだから自己肯定感下げてんねんって言われた。その時はあー他の人のところに行って欲しくないんや可愛いなぁ好きやなぁって思ってたけどそれで下がりまくった私の自己肯定感をもう一度上げられるのは彼しかいてへん。でもずっと一緒にいれるなら下げられてもいいや。ねえ、はやくこっちに戻ってきてもっと私の自信も全部下げて。貴方だけのものにして。私の涙が枯れるまえに。
#涙の理由
本当の絶望は
涙すらでやしない
追い詰められて
行き場を失くしたココロは
カラカラに渇いて
光に満ちた場所を怖がるんだ
かろうじて月の雫を受け止めて
今ある場所で呼吸してるだけの私
息苦しさにも慣れてしまった
時の流れを数えることも
季節の色が変わるのも
気にもできないほどに…
誰か 言葉をください
優しい言葉を
誰か隣りに来てはくれませんか
寄り添ってくれるだけでもいい
ワタシに泣いてもいいよ…と
赦しをください
別に悲しくもないし、辛くもないのに
涙が出る理由とは。
自分でもわからない。
#涙の理由
突然、悲しくなって涙が溢れた。
理由は、よくわからない。
どうしてかな、何もないのに。
いや、何もないわけがない。
きっと、苦しいことがあったんだよ。
それを思い出したくないだけなんだ。
#涙の理由
月夜に静かに注ぐ雨
頬を伝って堕ちていく
私が着地した脚が
空を蹴って落ちていく
Theme:涙の理由
いつからだろう。泣き虫だった貴方が涙を見せなくなった。
父である先王が崩御されたときも、剣術を習った騎士団長が戦死したときも、
貴方は僅かに俯いた後、感情の籠らない声音で淡々と次の指示を出すようになった。
貴方が幼い頃からずっと付き人兼護衛をしている私は、思いきって聞いてみた。
「泣かないんですね」と。
貴方はこちらを見ずに静かに答えた。
「我が国は戦争の只中だ。誰かのために涙するなら、戦でこの世を去ったすべての者のために涙しなければならない」と。
貴方は王として立派に育ってくれた。しかし、私は胸が締め付けられるように感じた。
正当な理由がないと、涙を流すことも出来なくなった貴方。
「私は、ずっとお側におります。貴方を置いては逝きません」
そんな言葉が、思わず口をついて出た。
「…期待している」
そう呟いた貴方の目元が僅かに濡れていたのは、気のせいだろうか。
暗い車内。
後ろから抱きしめられた。
「俺達、将来どうなってるのかな」って。
彼が望んでいるものは分かってた。
彼にずっと惹かれていた。
嬉しかった。
だけど、彼が好きなのは
必死に取り繕ってる自分だと気づいてた。
彼の人生をまるごと飲み込む覚悟が決まらないまま、
痛くて仕方なかった。
「わかんないや」
いつも彼がそうするように、はぐらかした。
トランクの暗さに感謝した。
#涙の理由
隠したのは嫌われたくないからじゃないよ、嘘じゃないよ。
泣いたのは決して貴方のせいではないよ、嘘じゃないよ。
嘘じゃなくないよ、嘘じゃないよ。
(今日は私の好きな曲の歌詞の一部を共有させていただきますね)
〝涙の理由〟
あなたといたかった。
一緒に居たかった。
どれをピックするべきかわからなかった。複数あって。裏で何が起きてるのかわかってない...
咄嗟の判断ができなかった。内容がすぐに変わっていくのも怖くなって。こんな経験したことなくて..
咄嗟の判断じゃないとダメなの?
今からでは遅い?
色々してくれてたのにいつもいつもごめんなさい。戻ってきて欲しい。他にいないのわかってる..
側にいてくれないと無理。あなたがいない人生、正直いらない。後今日泣きすぎて頭働かない...
失いたくない。戻ってきて!
私は彼女に会うと
必ず涙する
会いたくて
涙する
会って涙する
一緒にいて
涙する
別れて涙する
僕はにんじん
彼女は……玉ねぎ──
(2023.10.10/涙の理由)
涙の理由
学校ではいじめ
家庭では虐待
会社では残り
色々なことをして涙
涙を流しても誰も言わない
涙の理由
涙の理由は、彼の顔の上に浮かんでいた。
「ちょ、待って……マジ、ごめん。俺……」
私は彼の手を引いた。
あんまりにも月が綺麗だったので、彼の両の目に映る月は、おそらくぐにゃぐにゃに滲んでいることだろうと思った。
私はそれに憤慨を覚えた。
「涼太は、私が嬉しいのに、嬉しくないって言うの? それとも、普段、鉄面皮なんて言われてるから、その反動?」
私はちょっと、酷いことを言っている自覚はあったのだけれど、それでも、この泣いている恋人未満の幼なじみが、泣きわめいていることを不甲斐なく思っていたのだ。
「俺、もっと、しっかりするよ……すまん、今はそれしか、言えねぇけど、俺、お前のこと」
好きって言って欲しかったのだろうか。
わからない。
でも、涼太とこれ以上の関係になることは、もしかしたら、予定調和?
実のところ、私の願いは叶ってしまったのだった。
「え?」
抱擁された。
冷たく、学ランに包まれた体は固くて、それでいて、その普段の顔のどこに隠されているんだろうっていう表情。
くしゃくしゃの、子供みたいな、泣き顔。
腹をこづいたら、途端に笑い出した。