『涙の理由』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
水色の青。
透明なガラス。
水に、色なんてない。
私は何を見ていたんだろう。
僕は何を知っていたんだろう。
あなたの。
きみの。
立ち止まる。
歩き出す。
離れてく。
-涙の理由-
華葬雫
口付けて
咲いた硝子の華弁
照された月に
薄れ無い様に
包み 私色に染まれ・・・
儚さの想い 黄昏て
時は過ぎてく
見上げ視た 夜空は
独りの空間に
堕ちた星屑が
芽吹き出した
口付けて
咲いた硝子の華弁
煌めき哀しく
透き通る脆さ
包み 私と染まれ・・・
「一時の定めに そっと寄せて・・・」
口付けの
雫堕ち硝子の華弁
滴り堕ちた雫
冷たく最後迄
傍に 私と共に今・・・
「二度と覚め無い様に・・・」
涙の理由
頬を伝う涙を見て思わずそばに行き手を握る
悲しい思いをしないでほしい、いつも笑っていてほしいと願っていたが願うだけでは何も変わらない
新たにつくられた涙の道に、頬を手で包み込んだ
伏せられた瞳からまた涙が流れ落ちる
抱き締めて震える肩を包み込んだ
服に染み込んでいく涙にただ強く抱き締めるしかできない
情けない声で泣かないでと呟くしかできない
お題《涙の理由》
この物語をくれた君はもういない。
教室の片隅 朧気なわたしに笑いかけてくれた君は。
枯れ果てた声。
それでも涙の雨は止まない。
ありがとうも
さようならも
それさえ伝えられずに、今日もループする。
泣きたい時ってあるよね
本能的に泣かないとダメだって時
しかもそれが急にくるから対応しきれなくて
結局大号泣でメンタルしんどくなるよね
でもそれの頻度って個人差があるし
頻繁に来るからって幸せじゃないって意味でもない
幸せって感じれるけど涙が多い人もいるし
不幸せだなと思うけど涙が少ない人もいるし
逆も然り
だからこそ相手の涙に気づく必要は無いけど
理解してあげることと
気づいた時はそっと拭ってあげることが大切だよね
涙の理由も分からずに泣く時だってあるし
ホルモンバランスの関係上女性はそれが多いから
だからって女性にばっかりストレスが溜まるか
と言ったら違うと思うし
私たちの生活には調和と個人差と理解が大切だね。
何故
泣いているの?
何故…?
慰めたくても慰められない
手をかざしても
すり抜けるだけ…
声が聴こえるのに
顔が見えるのに
抱き締めてあげたいのに
すり抜けるだけ…
ごめんね。
その涙の意味は私のせい?
雨が降ると雨の音を聞く。音楽を止めて、雨の音に耳をすませる。
どうしてそんなに泣いているの?世界が涙に暮れる時、その音は人の心を癒していく。
ざあざあ、しとしと、ぽつぽつ、雨は全てに平等だ。
私の涙も、世界にとって平等なものからきているのだ。悲しみは平等だ。喜びも平等だ。そこに時間差があるだけだ。
私のおばあちゃんは今年で80歳になった。
とてもめでたい事なのだが、最近認知症が激しくなってきていた。
家族の名前が分からなくなったり間違えたりすることは日常茶飯事。
自分が幼児になったかのような言動や行動も増えた。
小さい頃、厳しくも優しかったおばあちゃんはどこかに行ってしまった。
人間は年老いていくもの。こうなってしまうこともあるとは分かってはいても、いざ目の当たりにすると少し心に来るものがある。
「お義母さん、そろそろ老人ホームに入れたいんだけど…」
「でもおふくろは嫌がってるしなあ…」
おばあちゃんがこうなってから何度この話し合いをしたことか。
お母さんは老人ホームに入れたい、お父さんは入れたくない。
どちらもこの意見は変わらず、少しずつ夫婦喧嘩も増えていった。
当の本人は縁側に座り、「ちょうちょ〜」と言いながら庭を飛ぶ蝶々を指さしている。
「アナタは昼間のお義母さんを知らないでしょう?私がどんだけ苦労してるか――!」
「俺と結婚した時点で介護は考えていたろう?君も昔は頑張ると言っていたじゃないか!」
「あの時のお義母さんはしっかりしてたじゃない!今のお義母さんを見てよ!」
そう言うとお母さんはワーッと泣き出した。
『おばあちゃんが居ないところで喧嘩してよ…』
私は正直ウンザリしていた。
私の考えとしてはお母さんに近いのだが、実の母親をホームに入れたくない父の気持ちも分からなくもない。
どちらも不正解では無いからこそ悶々とする。
その時
「おとーさんだ!」
大きい声でおばあちゃんが叫んだ。
お父さんもお母さんも思わずおばあちゃんの方を見る。
ヨタヨタと靴も履かずに庭に飛び出す。
私とお父さんが慌てて止めに入る。
「おばあちゃん、おじいちゃんはいないよ!おうち入ろう!?」
ゆっくり、大きな声でおばあちゃんに話しかける。
「おとーさんが見てるよ!!」
私の話を聞かず、父の制止も振り切って庭で暴れる。
「おふくろ!!!ホラ!家に入れ!」
お父さんのイラついた大声と強い力におばあちゃんはビクッとして泣き出してしまった。
「うわああん、うわああん、おとーさん、たすけて!このひとが!わたしをいじめるのお!!!」
そう言ってからおばあちゃんはオシッコを漏らし、ガクンと力が抜けたようになった。
お父さんが慌てて抱きとめ、部屋へと連れていく。
お母さんは「ほらね。」と冷めた目つきで自分の夫を睨んだ。
少しバツが悪そうなお父さんは、おばあちゃんを抱っこしたままおばあちゃんの部屋へと連れていった。
『おばあちゃんはどうなってしまうのかな。』
私は認知症についてあまりよく知らなかった。ただのボケだと思っていた。
私もいつかこうなるのだろうか、と思うと漠然とした不安が湧き上がってくる。
――結局おばあちゃんは老人ホームに入ることになった。
お母さんと一緒におばあちゃんの荷物を詰める。
お父さんの運転で、お母さんは喚くおばあちゃんをなだめる。
老人ホームに着くと、スタッフの人が入口で待っていた。
「ようこそ〜!これからよろしくおねがいしますね〜!!」
明るいスタッフの方におばあちゃんは「フンッ」と鼻で返事をする。
おばあちゃんがこれから暮らす部屋に入る。
お父さんとお母さんはこれからのことを説明されるようで、別室へ行き、部屋の中にはおばあちゃんと私だけになった。
「おばあちゃん、わたしたまに来るからね!」
「……」
「おじいちゃんも、きっと来てくれるよ!」
「!……そうだね!はやくきてくれないかなあ!」
無邪気に笑うおばあちゃんは、幼児でもなく恋する素敵な女性の顔をしていた。
「そうだ!これ!」
私はおばあちゃんのカバンを開けて、1番上に入れておいた
おじいちゃんとおばあちゃんのツーショット写真が入った額縁を渡す。
おばあちゃんはそれを見て、にこにこしている。
その笑顔は私の知ってる優しいおばあちゃんの顔だった。
「マナちゃん」
声のトーンがいつもと違う。それに、私の名前をハッキリ呼んでくれた。
ハッとしておばあちゃんの顔を見ると、まだ認知症になる前のしっかりした顔をしていた。
「マナちゃん、ごめんね、沢山迷惑かけて。私、良いおばあちゃんだったかしら?」
思わず涙が零れる。
「うん!うん!おばあちゃんは私の自慢の、最高のおばあちゃんだよ!これからもずっと!」
泣きじゃくってしまった私をおばあちゃんは優しく撫でる。
「良かった。お父さんとお母さんをこれからもよろしくね。」
そう言っておばあちゃんは再び写真に目を向けた。
しばらく泣いていた私も泣きやみ、おばあちゃんの顔を見る。
しっかりした顔のおばあちゃんの頬に
つうっ、と涙が伝っていた。
―――なぜ泣いていたのだろうか。
おじいちゃんを恋しいと思う涙か、家族と離れる悲しさなのか、自分が自分じゃなくなったという絶望なのか。
私には分からない。
知りたいが、聞いてはいけない気がした。
だから私はただただそっと横に座っていた。
【涙の理由】~完~
私の祖母も、認知症になりました。私が誰かも分からず、最後まで私の名前を呼んではくれませんでした。
でも私の祖母は、認知症になっても素敵な笑顔でした。
徘徊したりも日常茶飯事で大変でしたが、祖母のことはずっとずっと大好きです。
いつも♡︎ありがとうございます!(´▽`)
涙の理由を聴かないで
まだ言葉にできないから
あなたに言えないのでなく
ただ言葉にできないだけだから
理由がからみあってほどけない
「疲れた」だけかも知れないけど
あなたにきちんと言いたいから
少しだけ一人にしてほしい
ごめんね
少しだけ時間をください
題「涙の理由」
涙の理由
私は涙を流していた。何故か分からない
その後日も何回も考えたが、分からない。ただ泣いていた。
心に聞いてみた。しかし心は返事をしない。
―――しかし、心にはヒビが入っていた。
私は、その理由を、痛みの理由を、知った。
あの日に戻れるなら
あの時間に戻れるならと
いつも 思う
僕は同じ過ちを繰り返す
その度に心に亀裂が入る
いくつもの小さな亀裂から
ほんの少し 滲み出る
後悔しては 思い知る
いくつもの笑顔が剥がれ落ちて
またひとつ またひとつと
足下に溜まっていく
落ちた笑顔の後ろには
また新しい笑顔
綺麗な笑顔
その奥にあるのは
真っ直ぐにこちらを見つめる
虚ろな目
無感情に流れ落ちる水が
止まることを知らずに 傷ついた頬を伝っては
笑顔の中に溜まっていく
涙の理由____
2022/10/10 小説日記
#優しさ
私は小さい頃から「優しい」と言われてきた。昔から友達や家族にずっと言われていれば自覚はする。それに、優しくすればメリットしかなかった。私が優しくするだけで相手は笑顔になるし、私も笑顔になる。だから優しくするのは嫌じゃなかった。
#我慢
中学生になって「我慢」することが増えた。というか、幼い頃は我慢しなくても大丈夫だと思っていたからだ。でも、中学生では我慢するほうが優しいと言われる。自分の意見を我慢したほうがうまく行く。相手の言葉が矛盾していてムカついても我慢する。だから我慢するのはしょうがなかった。
#しょうがない
中学生になって「しょうがない」と思うようになった。あの子が私の悪口を言っている。でも、そうなるのは私が無意識に彼女を傷つけたからだ、しょうがない。あの子の短所は人を傷つけるけどそれは大きな長所にも変わる、しょうがない。だから自分もしょうがないと思われたかった。
#怒り
中学生になって「怒り」というものがほぼ消えた。人の短所ばかりではなく長所を見るようになったからだ。それに、どんなに嫌な思いをしても「我慢」できたし「しょうがない」と思ったんだ。自分は今でも人に優しくできているし怒りなんてほぼない人間を演じていた。だから安心していた。
#涙
「優しさ」「我慢」「しょうがない」「怒り」
全部全部、それを涙に変えるようになったのは、
いつからだっただろうか。
優しくするのが疲れて夜中に泣く。
我慢するのが限界で夜中に泣く。
しょうがないとわかっていても夜中に泣く。
溜め込んだ怒りが涙となって夜中に泣く。
週に4回は泣くようになった。
どうしてこんなふうになってしまったんだろう。
067【涙の理由】2022.10.10
今年のイグノーベル賞を受賞したのは、
涙の理由がわかる試験紙
だった。なんと涙は涙腺を刺激する感情ごとに、微妙に成分がちがっていて、そこに着目して、尿検査の試験紙のような、複数の種類の試薬を染み込ませた試験紙を開発したのだという。
開発した間宮史明教授によると、教授自身、妻の気持ちを読み取るのが苦手で、しばしば激烈な夫婦喧嘩に発展するのが悩みだったそうで、この悩みを解決するために、パートナーの感情を客観的に測定できるアイテムがあればよいのでは、と考えたのが開発の動機、ということだ。
「自分のように妻の気持ちがうまく汲み取れず密かに悩んでいる男性諸氏の苦悩を軽減し、かつ、夫婦間の感情の行き違いを削減することでパートナー同士の幸福度増進に寄与できたら幸いです」とは、受賞に際しての教授のコメントである。
早くも、イヤイヤ期のわが子のギャン泣きに手を焼くパパママから商品化を熱望する声があがっているというが、そもそものターゲットである倦怠期の夫婦は、むしろ敬遠気味だとか。理由は、涙の本当の理由がわかってしまうのが、お互いにとってこわい、ということだが……真偽やいかに?
涙の理由
この涙の理由は単純。
悲しいから。
なぜ悲しいかは自分でもわからない。
わからなくて悲しくて。
助けてほしくて、
でもどうやったら助かるかわからない。
手を差し伸べられても、
私は取る気にならない。
だってそんな力さえもない。
ごめんね。
そんな理由で泣くなとか
何を知ってて言ってんだよ
苦しい時に泣かないで、辛い時に泣かないで
どうやって生きろってんだよ
いつも君が居ないと泣いてしまう…辛いよ
#涙の理由
【お題】涙の理由
どうして君が泣くの?
泣きたいのは僕の方なのに。
どうして君のこと好きになっちゃったんだろう。
違う。
ずっと昔から僕は君が好きだったんだ。
それこそ泣きたいくらいに。
なのに。
どうして君が「ごめん。好きになってごめん……」なんて泣くの?
腹が立つほど整った顔にある綺麗なアクアマリンの瞳から真珠のような涙を流して君は僕にそう言った。
腹が立つ。
僕はずっと前から君が好きなのに。それこそ君より僕の方がずっとずっと前から君のことが好きだったのに。
嗚呼、腹が立つ。
自然と溢れ出た涙が僕の頬を濡らした。
「どうして、君が泣くの……?」
君は本当に酷い人だね。
最初は好きな人と両思いだったけど急に嫌われたその理由が前髪を切ったから気に食わないと言われてとてもショックだったそれで私も好きじゃなくなった祝る嫌い同士になった私の恋を応援して好き同士になるためにてつだってくれた親友が少し悲しんでいたなんかごめん、、、でと相手が悪いそんな理由で嫌いになるってこと普通に考えてそんなことある?お菓子んじゃないのはじめて好きな人の悪口を言ったそれくらい一気に嫌いになった
さようなら
貴方が嫌い💔👎
涙の理由
お腹がすいた
オムツ替えて
寂しい
ここにいるよ
抱っこしてゆらゆら
大丈夫だよ
転んだ
びっくりした
おもちゃとられた
けんかした
ぎゅとして話をきくよ
大丈夫だよ
悔しい
上手くいかない
理不尽
もどかしい
憤る
もう大きくて抱っこはできないね
ぎゅっとしたら怒るかな
でもね きっとね
大丈夫
ちゃんとあなたなら
進めるよ
今までだって乗り越えてきた
かなで
理由なく泣けないプールサイドにも水はこぼれてゆれて、一日