『海へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
なぜか凧が好きで、父とよく河川敷に上げに行っていた。
私の凧はビニール製の三角形で、黒い縁取りの眼が描かれた、当時大流行したものだった。
父はそれに本格的な回転式の糸巻きを取り付けていた。
私はその大きな糸巻きを持って、凧が風に乗るまで毎回大はしゃぎで河川敷を走り回った。
そのくせ糸が勢いよくほどけ、凧がグングン上がり始めるとすぐに
「怖い!もうやめる!」と音を立てて激しく回転し続ける糸巻きを父に押しつけていた。
晴れた冬の河川敷、父と並んで凧を見上げている。
さっきまで両腕に抱えていた凧は、今ではかすかな点になり、父の指先から延びる一本の糸で空に繋がっている。
青空がグイグイひっぱって来る。
強風で糸が大きくたわむ。
踏ん張っていないと糸巻きごと持っていかれそうだ。
上空で、轟音と共に8の字を描きながら風に乗っている凧の姿が頭に浮かぶ。
こちらを見つめる血走った目。
二人ともこっちへ来い。
…お父さん怖い!
ねえ、ここって河川敷じゃなくてさ、ホントは海の中なんじゃない?
だとしたらあの凧、空じゃなくて海面に浮かんで行ったんだよ、きっと。
ここはさ、ほんとは陸じゃなくて海の底なの。この糸がぜーんぶ無くなるより、もっともっと深い海の底なの。
ホントの本物の世界はさ、海の上にあるんだよ!お父さん、ねえ聞いてる?
父はいつもの鼻歌を歌いながら
「そんじゃ帰るかあ、竜宮城になあ。」
と言った。
海へ
朝焼け。
橙に染めて光る青よ。
砂浜の静寂。
波の音。二人の鼓動。
世界にはこれだけ。
「またね。」
ーーー。
光の旋律が、波の音に混じって溶けていく。
その歌は母なる海へと帰っていく。
やがて、何も見えなくなった。
ただ、海が揺蕩う。
私は水平線から背を向け、歩き出した。
鈴木健彦詩人五〇〇〇万円也
アパートアトリエ
水商売の下積み時代。名前が健彦。中国の詩人の名前。お水の花道ドラマ。24時間。詩人の活動。
『海へ』
私はこの夏、海へ行った。海は気持ちがいい。海は全てを洗い流してくれるようなところだと私は思っている。私は今、高校3年生で受験生だ。受験生が勉強ほったらかして海へ行っていいのか?という疑問を抱く人もいるかもしれない。私はそれについて思うことがある。"なぜ受験生は遊びへ行ってはいけないのだ"と。受験生も人間だ。たまには勉強ほったらかして休むことも必要だ。1日ほったらかしただけで会社や学校が不合格となる訳では無い。1日ほったらかしただけで不合格になったらこの世はニートだけになってしまうのではないだろうか。だから、別にいいと思う。私のいとこの妹で今年の四月に高校1年生になる子がいるがその子はずっと部屋に引きこもって勉強をしている。とても偉いと思うが私はそれはあまりすすめない。なぜなら日に当たらないからだ。たとえカーテンを開けていてもそれは意味の無いことだと思う。だから休みの日くらいはどこかに家族とお出かけをした方がいいと私は思う。そう思っている私はこの前いとこの妹の家族全員と海へ行った。妹はとても楽しそうだった。その顔を見た時なぜかホッとした。ホッとしたということはどこかで不安を抱いていたのかもしれない。それに楽しそうにしていたのは妹だけでは無い。妹の父母全員楽しそうだった。私はその姿を見れてよかった。この楽しさを次活かしてほしいと思った。だが、現実はそんなに甘くはない。次の週に妹との家に行き聞いてみた。「あれ以来どこかに出掛けたりしてる?」と。妹はこう答えた。「行っていない。勉強をしないと受からないから」と。私はそれを聞いて呆れた。そして私は妹に言った。「それは誰かにそう言われたの?そう言われたからずっと部屋に引きこもって勉強してるの?言わせてもらうけど○○が今していることは本当の引きこもりと同じだよ?日に当たらずにずっと部屋に引きこもって何かをしている。だからたまにはどこかに出掛けないと。勉強のしすぎて落ちる人も中にはいるんだよ?努力が仇となる人だって中にはいるんだ。それは嫌でしょ?だから次の週でもいいから旅行とかに行きな。ね?」と。そして妹からは「確かに今までの努力が水の泡になるのは嫌だ。じゃぁ、お姉ちゃん。この前行った海にもう1回行きたい。」と言った。"もう1回行きたい"そんな言葉を妹の口から聞いたのは初めてだ。今まで妹のお母さんの口からしか聞いていなかったから。そして次の週に妹の家族ともう一度海へ行った。
海へ
広くて
きらきらしてる
そんな海を見に
でも
君の隣なら
もっときらきらした顔で
笑ってみせるよ
君が目を離せないくらいに
優しい死神は海が好き
“お前なんかいなくなればいい”
産まれてから17年間、俺はこの言葉を聞かされ続けた。
父親に、兄貴に、クラスメイトに。
俺はいわゆるいらない子だ。
味方は誰もいない。
庇ってくれる奴も、手を差し伸べてくれる奴も。
母親は俺の命を産むと同時に命を落した。
母親と駆け落ちして結婚した父親もマザコンの兄貴も俺の誕生より母親の死を嘆いた。
そして俺は恨まれ憎まれる対象になった。
物心ついた頃には名前ではなく“死神”と呼ばれた。
小学校に入ってからも特に変わらず
さらに疎まれる人数が増えた。
唯一の救いが俺は幼かったことだ。
幼くて死の怖さを知らない。
死神の意味も、後ろから指を差されて笑われる不愉快さも知らなかった。
それらに恐怖を覚えたのは中学頃だ。
今思えば遅いなと思う。
しかし感情、感覚が狂ってる俺にすれば妥当だとも思う。
さらにそれらが不愉快になったのは高校。
高校ともなれば虐待も虐めも昔の可愛げはなくなり、行為はエスカレートするばかりだ。
暴言暴行。
かつあげ。
食に関するものだって。
上げ出せばきりがない。
人間、怖さを通り越せばもう不愉快になるらしい。
すべての行為に気持ち悪さを感じる。
もう助けを乞うこともなく、ただその行為が早く終われと他人事のように待つだけの毎日だった。
今日もそれらの行為が終わり体はボロボロになっていた。
布団に寝転がる。
ふと目に入った月が綺麗で思わず泣いてしまった。
慌てて目をこする。
しかし涙が止まらず、頬を濡らした。
そして漠然と死にたくなった。
思い立ったら早くて、俺は兄貴のバイクで海に向かっていた。
死ぬなら海で死ぬと決めていたのだ。
海につくと辺りは真っ暗で人はいなかった。
どうせ俺が死んでも嘆く人はいない。
俺は母親とは違うのだから。
一歩一歩進んでいく。
冷たい。
真冬の海は体のすべての感覚を奪っていく。
それすら心地良く感じた。
“ねえ。僕と取引しない?”
どこからか幼い声が聞こえた。
しかし周りには誰もいない。
“その命僕にちょうだいよ。”
また聞こえる。よく見たら浜辺に小さい影が手を振っていた。
馬鹿らしい。
俺はさらに一歩前に進んだ。つもりだった。
しかし俺の意志とは反対に浜辺に戻っている。
俺の意識の抵抗も虚しくいつの間にか砂浜の上を歩いていた。
隣には影が付きまわってくる。
嫌になってそのまま帰った。
帰るともちろん兄貴に殴られた。
部屋に駆け込み座り込んだ。
まだ濡れた服はずっしり重くて気持ち悪い。
“ねえ。僕と取引しない?”
驚いて顔を上げる。
さっきまで影だったやつが光に当たってしっかりとした顔や体の輪郭、パーツを描いていた。
“だ、誰だよ。おまえ…”
“あれ?わかんないか。
僕はねー。そうだなぁ。
“死神”かな。”
そう言って死神は不気味に笑った。
混乱してる俺に死神は話を続けた。
“それじゃあ改めて。
森本海斗君。僕と取引しない?”
“なんで…名前知ってんだよ。”
“知ってるよ。だって死神だもん。”
また不気味に笑う。
“君は死にたい。現にさっき死のうとしてたしね。
でもさ。何にもしないで死ぬなんて馬鹿らしいじゃん?
だからさ。僕と取引するんだ。
3日間。君を僕にちょうだいよ。
僕も君にあげる。どう?
悪い話では無いと思うんだけど。”
どういうことか全く意味がわからなかった。
“どういう意味だよ…”
“ん?まだわかんない?
簡単な話だよ。
君は3日間死神になる。
あだ名なんかじゃない。本当のね。
死神は何でも出来るんだよ。
父親や兄貴に復讐も出来る。
クラスメイトに仕返しすることだって、
世界を終わらせることだって出来るんだ。
君は自由になれる。無力な人間でなくなるんだ。”
世界を終わらせる…
もちろんそんなことしたいとは思わない。
復讐も人殺しも御免だ。
でも、自由になれる…
“俺はどうなるんだよ。”
“あー心配しないで。
3日間君はこの世にいなかったことになる。
でも、3日後にはその3日間が無かったことになるよ。
もちろん僕が君の体を貰ったりなんてしない。
僕はこの取引で人間になるだけだ。”
その後も死神は詳しく話してくれた。
死神は取引成立によって人間になれること。
人間になることが死神界では凄いということ。
“いいよ。取引してやるよ。”
どうかしてるかもしれない。
でももうどうでもよかった。
“ほんとに?やった!
じゃあ取引成立だ。”
そう言って死神は右手を出した。
俺はそっと握り返した。
目が覚めた。
昨日のことが夢だったのではないかと思えてくる。
しかしそんな考えも一瞬で消えた。
いつもの部屋じゃなく真っ暗な世界だった。
どうやら死神になったようだ。
3日間どう過ごそうか。
“おい。海斗。お前どうすんだよ。”
突然の名前呼びにびっくりした。
“いや。誰だよ。”
“あ?
あーそういや海斗いい人間知ってるって言ってたな。”
黒い影がブツブツと独り言を言っていた。
そのすきに逃げようとしたところで捕まった。
“待て待て。ごめんな。
お前人間だったんだろ?可哀想に。”
可哀想?わからなかった。
“俺は圭介。お前は?”
“俺は…海斗。”
“マジかよ。おんなじ名前じゃん。
あ、お前が取引したやつとな。
海斗も気の毒だな。”
気の毒?
“どういう意味だよ。”
“あ?もしかして知らねえのか?
あいつ掟破ったな。
よし海斗、覚えろよ。
取引は3日間だろ?その3日間は仮契約みたいなもんでその3日間以内にまた誰かと取引しねえと人間には戻れねえんだよ。”
は?あいつはそんなこと言ってなかった。つまり…
“騙された…?”
“そういうことだ。”
それから2日なんてすぐにたった。
圭介に教えてもらった通りにしているはずなのに誰も見向きもしない。
もう圭介にも諦めろと言われてしまった。
ラスト1日。
どうせ無理だともう開き直ってた時、あいつがやってきた。
俺らが初めて会ったあの海に。
“その様子だと僕が付いた嘘わかっちゃったか。”
にやにやしながら俺の隣に腰を下ろした。
“ああ。すげーなお前。
騙してまで人間になりたかったのかよ。”
精一杯の嫌味を込めて笑った。
“うん。”
なのにこいつは真っ直ぐに海を見つめて泣いていた。
俺の中で何かが切れた。
“な…んでそこまでして人間になりてえんだよ。
人間なんて人を蹴落とし合うことしか考えてないクソなやつばっかりで。
肩書とか学歴とかしょうもねえもんで正義気取ってる奴らばっかりじゃねえか。”
海斗は不気味に笑った。
“うん。そうだね。僕もそう思ってた。
死神になる前はね。”
言葉を失った。
“僕も騙されたんだ。僕が君にしたようにね。
死神になってわかったんだよ。
空の青さも。花の美しさも。海の綺麗さも。
そして人の優しさも。人の強さも。
全部失ってから気付いたよ。君だってそうだろ?
あんなに白黒の世界が醜い姿になってようやく色付いた。
あんなに憎かった周りが、あんなに醜かった自分が愛おしくさえなった。”
世界が美しい?人が愛おしい?
違う。俺は…
“どうしても最後は人間で終わらせたかった。醜い死神じゃなくて。
海を見たかったんだ。あの頃好きだった海を。ううん。あの頃から好きな海を。”
海斗はやっぱり不気味に笑った。
“ごめんね。君を巻き込んで。
でも安心して。取引内容は守るよ。”
“どうやって…”
“死神は取引成立したら人間になれるんだ。
つまり僕に取引を持ちかければいいんだよ。”
海斗はずるい。そんな話を聞かされてそんなこと出来るわけ無いじゃないか。
“もう僕は十分だよ。
最後の願いも叶った。だからこのまま消えたいんだよ。お願いだ。”
“わ…かった。”
海斗の必死な顔を見たらこう言うしか無いと思った。
“俺と取引しないか。
素敵な取引だ。君を救えるかもしれない。”
“それ圭介でしょ?
こんな言い方しか出来ないからあいつはいつまでたっても死神なんだなあ。”
海斗が笑う。もう不気味さはなかった。
“君の命を俺にくれないか。
俺の一生をかけて君の命を守るよ。
君が今度生まれ変わる時素敵な人間になれるよう。それまで俺に守らせてくれないか?”
海斗は笑った。
“プロポーズみたいだね…
いいよ。取引しよう。”
海斗は右手を出した。
“取引成立だ…”
俺もそっと握り返した。
僕らは最後の会話を交わした。
“海斗。君は人間だ。
死神なんかじゃない。ただ誰かを苦しめるだけの死神じゃない。
自分の不幸を誰かにぶつける奴もいる。
自分の地位を確かめるために誰かを傷つける奴もいる。
でもね。それだけじゃ人間は成り立たない。
やられる奴がいる。じっと耐える奴がいる。
もちろん無いことが大前提だ。
なくならないけどね。
だから守る奴がいるんだ。大丈夫って手を差し伸べてくれる奴がいるんだ。
海斗にもきっといる。大丈夫。
僕は海斗が強いことも優しいことも美しいことも知ってるから。
きっと他にもいるよ。
だって、世界はこんなもに広いから。”
海斗は消えた。綺麗な光となって海へと消えていった。
ありがとうを残して。
それから季節は巡って10回目の冬を迎えた。今年もよく冷える。
あれから俺は高校卒業と同時に家を出た。
新たな場所で森本海斗として1からスタートさせた。
今では大工をしている。
海斗の言うとおり守ってくれる奴が現れた。俺も命をかけて守りたいと思った。
“今日の検診どうだった?”
“順調。
あ、男の子だって。名前考えなくちゃね。”
お腹をさすりながら頬を染めて言った。
ああ。そうかこれが、この感情が愛おしいんだ。
海斗ありがとう。
君もどこかで笑っていられますように。
#海へ
夏だから出かけるならと海は嫌人の少ない浜辺で君と
秋が来て君は浜辺で飛び跳ねる無邪気な笑顔僕には向かず
君に会うため、私は海へ行った。
優雅に泳ぐ君は私の心を踊らせてくれる、でも私はカナヅチで上手く泳げないが、君の為に克服しようと私は勇気を出して海へ入った。
失敗しても君は許してくれるだろうか?
海へ
海に行くなら夕方か朝かな
眺めるだけなら海は好き
海よりは湖畔かなっとは思う
湖畔ってなかなかいけない気がする
海は行けなくもない
交通インフラが通ってるから
免許がないからここが基本的な限界
ダムとか川もいいね
空と水
光と闇
街並みのとある空間
人と人達の違い、歪み
空想と現実
好みはあるけど
どれでも何に繋げるかだね
海へを残してながら
海を固執しなくて
海に繋ぐ
海って常に私達と関係してるんだよ
解り易いのは天気だね
もういいよね
頑張ったもの
とてもとても頑張ったもの
ダメだってわかってるの
わかってるけど
何度も何度も溢れてくるの
笑えるようにもなったしちゃんと普通の生活できてる
けど、本当はもう、あの時に私の中の何かが止まってたんだと思う
ひろ君は19歳の姿のままずっと立ってる
抱きしめたくて頭を撫でてあげたくて、近付きたいのに、私の右腕を白髪頭のパパが、左を嫁に行ったちーちゃんが引っ張るの
頭の中で引っ張り合いっこだって!
ふふ、綱引きみたいで楽しそう
そうか、勝ったんだ!
負けたのはパパとちーちゃんの方
悔しがって泣くかな
勝っちゃって、ごめんね!
これくらいの軽い事だから、悔いたりしなくていいからね
仕方なかったんだって
もう限界だったんだって
呆れて諦めてください
今更なんて百も承知
ごめんね、パパ
あの子に会ったら叱っておくね
ごめんね、ちーちゃん
お兄ちゃんに会いに行くね
だってね、1人は可哀想だから
パパはちーちゃんと
ママはひろ君と
ちょうどいいでしょ?
本当にごめんなさい
妻として母として最低です
許さないでいいです
ごめんなさい
いってきます
『海へ』
【海へ】
真っ青な海に太陽の光が反射して、眩しいくらいにキラキラと輝いている。こんな景色、初めて見た。生まれ育った町は曇天ばかりで、海とは全ての命を飲み干す深淵でしかなかったのに。
「ね、すごく綺麗でしょ! ここの景色大好きなんだよね」
呆然とした僕の横、朗らかに笑った君が靴を脱ぎ捨て、白砂の上を裸足で駆け出した。旅人を名乗った可憐な女の子。しばらく僕の故郷に滞在していた彼女の語る世界は未知の驚きに満ちていて、僕もそんな世界を見てみたいという願いが日に日に大きくなっていって。結局ほとんど勢いだけで、彼女の出立についてきてしまった。
そんな僕を嬉しそうに迎えた彼女が、じゃあせっかくなら私の一番お気に入りの景色を最初に見に行こうと誘ってくれたのが、この透き通るように青い大海原。ああ、ああ、こんなにも美しい景色がこの世界にあったなんて!
波打ち際へと日焼けした足を浸し、彼女は軽やかに水を蹴り上げている。神の怒りの如き大波になすすべもなく人間が攫われることは、この場所ではないんだ。その感動に胸が震えた。
「君も早くおいでよ!」
彼女が大きく手を振る。控えめに手を振り返して、僕は鮮やかに光り輝く海へと向けて足を踏み出した。
海へ
何もかも嫌になった
自分を悪いと思いたくない
でも多分悪くて
でも何が悪いかわからない
精一杯生きているはずなのに
理解されなくて
頑張り方を間違っているとしても
他にどう頑張ればいいのかわからない
でも自分だけは
頑張っていると認めたい
のに
認めきれない
味方になりきれない
自分を責めればいい
そして鼓舞すればいい
と思ってやろうとすれば
責めている時点で
辛くて聞いていられない
弱い
自分は弱い
何もかも捨てたい
そして
ただ 自分 だけで
責められない
認めてもくれない
ただそこにあるだけの
海へ
大津波
何もかもを奪い去る
復讐したい
けど、海へはいけない
『涙でいっぱい』
海はなけなしの海は 涙でいっぱい 惑星サイズのビーカーが今にも溢れそうだ 想いなのか排出物か それ以外の不可思議なものか なんともセンチメンタルな海水浴場だ
#海へ
海へ行こう。そう言い出したのは僕か君、どっちだったかな。
暑い夏の日のこと。
あの日に海に行かなければ、僕は体が動かなくなることはなかった。
君と、永遠の別れになることなどなかった。
だから僕は、海が、夏が嫌いだ。
君との別れの原因になった時期だから。
海へ行くのは絶対に嫌だ。
サメに食べられてしまうかもしれないし、クラゲに刺されるかもしれないし。
私にとっては嫌な事ばかりだ。
私は海へ行くよりどこかホテルに泊まりに行った方が絶対に良い。
ホテルの方が楽しめるから、海よりも。
海でも楽しい事はあるかもしれないが、泳げない私は1人海を泳がずにはまばで座って
待っているだけ、またそこもせっかく来たのに残念だし、つまらない。
海を泳ぐ練習をしようとしても溺れてしまうのが怖くて、海に入る事すら出来ない。
泳ぐ練習を出来る時間は学校のプールの時間のみ。
深いように見えて浅いので、心配無く入る事が出来ます。
でも、泳ぐ事は出来ないので残念です。
でも、「私も泳げるようになりたいー!!」とは正直思いません、理由は、
先程も言ったように海に行くと、私にとっては嫌な事ばかりだから、です。本当に本当に最悪な事になる予感しかしないので、海に誘われた時はいつも断る。
ですがまだ誘われたことはないのです。
あーあ、ホテルに泊まりたいなぁ……、楽しいし最高だし思い出作れるし、最高。
私にとっては、海なんかよりはずっーーーーと楽しい。
ラーメン無料サービスとかしてる店あるけど、その店はマジで最高。
あんなに美味しいラーメンを無料で食べれるだなんて、最高だったなぁ………。
又泊まりに行きたい。今年の8月中には。
少なくとも夏の内に行きたい、私の沢山思い出が残る夏。
私は夏以外ほぼ興味が無い。
冬や春、秋にはほぼ興味が無い、理由は私にとって思い出があまり残らない季節だから
真っ白な砂浜に、ハートを描く。
またあの人に素っ気ない態度をとってしまった。
スキなのに。
ダイスキなのに。
素直になりたいのに、
もっと甘えたいのに、
ヤな態度とっちゃう。
ほんと、そんな自分がキライ。
ダイキライ。
キレイに描いたハートは、
真っ青な海の波に、
揉み消されてしまった。
〜裏返し〜
〜海へ〜
海へ
海へ向かって走った。
叫んで泣きたいのに声が出ない。なんでだ、なんでなんだ。
19時、携帯が突然なった。母が交通事故に遭い先程亡くなったという電話だった。
母は一人暮らしの僕に米や食材、日用品の入った荷物を宅急便で送るため、それを店に持っていく途中で事故に遭ったそうだ。
信号無視をして母に突っ込んできた男は、酔って歩くこともできなかったそうだ。
道路に散乱した荷物の中に手紙が入っていた。
幹太、元気か?
ちゃんとごはん食べてるか?
母さんが時々、行って作ってあげられりゃーいいけど、遠いし神奈川の湘南なんて行ったこともねぇ
海の近くは気持ちいいだろなぁ
母さん、海なんて子供の頃行ったきり、行ったことねぇ
幹太、辛いことがあっても頑張りやー 頑張ったらきっと夢は叶うからな
母さん、応援してるから
じゃあな、たまには電話しろ
母より
母さん、これから帰るからな。
落ち着いたら母さん一緒に海に来ような。どんなに小さくなっても俺がこの海を見せてやるからな。
待ってろや、、、。
月が海に沈む景色を覚えてる。
綺麗だった。
まだ見た事のない景色だったから。
神秘的だなって感じたと思う。
その時は私のことでいっぱいいっぱいで
嫌な気持ちが溢れそうだったから
より月が海へ沈む景色は綺麗で
心を落ち着かせてくれた。
それと同時に私は私のままでいいことを知った。
いつかまたあの景色を今度は1人じゃなくて
大切な人と見に行こう
─────『海へ』
海か山かと言われれば
山派かな
水はすきなんだけどね
でも海はたまに行きたいくらいでいい
水に潜りたいから
あ、久しぶりに海へいこうか
あの子も連れて
ちゃんと見せないとね