海へ朝焼け。橙に染めて光る青よ。砂浜の静寂。波の音。二人の鼓動。世界にはこれだけ。「またね。」ーーー。光の旋律が、波の音に混じって溶けていく。その歌は母なる海へと帰っていく。やがて、何も見えなくなった。ただ、海が揺蕩う。私は水平線から背を向け、歩き出した。
8/24/2023, 12:11:25 AM